謎好きにゃんこの妄想

謎と名のつくものに目がないにゃんこ好きが妄想脳で綴るブログですニャ

テレビ観戦記 フィギュアGPS 中国大会 FS 女子編

ラジオノワ選手の意地を見た!

ワタシ、絶対負ケナイ!!
意地でも降りてみせる!!

強い、強い意思を感じました。

FSは「トゥーランドット」。荒川さん、宇野選手のイメージが強いので、海外の選手が滑るとアレっ?と一瞬変な感じがしてしまいます。

前回ロシア大会では思うような滑りが出来なかったラジオノワ選手。直前のリプニツカヤ選手のアクシデントが影響したのかどうかは分かりませんが、かなり悔しい思いをしたでしょう。

元々ラジオノワ選手はジャンプの安定感が今一つ。着地が不安定。足元はガシッ、上体はグキッて感じで、お世辞にも滑らかとは言えない着地が多い。私の中では、観てて「大丈夫かな?コケないかな?」とハラハラする事が多い選手でした。今回も持ち前のサスペンス感(?)は健在。

それでも、文字通り踏ん張った!何がなんでもこの試合に勝ってファイナルに行くぞ!という気合いを感じました。

正直、私はラジオノワ選手の滑りはあまり好みではありません。体のどこかに余計な力が入りすぎてるみたいな、演技の流れがスムーズでない印象を受けるんです。グレイシー・ゴールド選手も似たタイプに感じます。
選手自身の事は好きなんですけどね。

ともあれ、ファイナル進出おめでとう!

       ☆☆☆☆☆☆
 
オズモンド選手は前回に続いて2位。
地元カナダでの大会では、点を貰いすぎなんじゃないの?とちょっと疑ってしまった私。すみませんでした。
ジャッジが甘かったとは思いますが、ホームアドバンテージの許容範囲内だったと訂正します。

それにしても、これまでミスが多く勝負弱いイメージだったのに、いつの間にこんなに強くなったんだろう?
1つ2つ大きなジャンプミスがあっても、それ以外の所でしっかり点を積み重ねている。私の認識が間違ってたのかな?

       ☆☆☆☆☆☆

トゥクタミシェワ選手は前回の感触が余程悪かったのか、FSを昨シーズンのものに変えてきました。
1つジャンプが抜けただけでコレオシークエンスとかも凄く良かったので、130点台前半は出ると予想したのですが、思ったより少ない点。何で?
演技構成点が64.58。意外に低い。もっと出てもいいと思うんだけどなあ。

トゥクタミシェワ選手は透け素材のヒラヒラした物を身に纏う衣装が多い気がします。本人の好みなのか、たまたまそういう衣装ばかりが私の印象に残っただけなのか。

オズモンド選手もトゥクタミシェワ選手も回転不足を取られにくい、クリアなジャンプが強みですね。回転不足を取られる取られないが勝負を大きく分ける今の採点ルールでは圧倒的に有利です。

       ☆☆☆☆☆☆

その回転不足のせいで予想外の結果になったのがワグナー選手。
>マークが並んでいる!後半のジャンプは全滅です。得点が出るまで時間がかかったので、本人もある程度予想していたんでしょう、得点を見た瞬間「ああ、やっぱりね。こうなると思ってたわ」って顔をしたように見えました。
もしかしてちょっとキレてた?

FSでは髪を下ろしていました。このヘアスタイルの方が好きです。ワグナー選手は髪をアップにするとアネゴ感が出てちょっとキツそうな印象になる。(個人的見解です)
昨シーズンの「ムーランルージュ」では髪をアップ、しかもフワッと盛り気味にしていたため頭がデカく見え、更にフィギュア選手にしては比較的ガッチリした体格も手伝って、大仏様みたいに見えました🎵

これでワグナー選手のファイナル進出は厳しくなりました。ゴールド選手も今シーズンは絶不調だし。代わりにカナダ勢が気を吐いています。

ただ、北米の二か国はシーズンによって当たり外れがある気がします。日本やロシアは、例えばエース格として期待されていた選手が不調でも、他の選手がその代わりに活躍したり、国トータルでは常にある程度のレベルをキープしているように思います。層の厚さの違いなんでしょうか?

試合を観ていると、リンクを囲むフェンスに日本企業の広告がズラリ。全部の大会を日本で開催しているんじゃないかと錯覚しそうになります。
ロシアはソチ五輪をきっかけに、ここ数年またグイッと国ぐるみでフィギュアに力を入れてる感じですし、日本とロシアのフィギュア人気、フィギュアへの入れ込みが突出しているのかもしれませんね。

        ☆☆☆☆☆☆

地元中国の3選手は成績としては目立たなかったけど、三者三様の滑りで地元のお客さんを盛り上げてました。

3選手の中ではベテランの李子君選手。大人っぽくなりました。
SPはキレがあって良かったのに、FSはミスが続き残念な結果に。プログラムがしっとりした曲調だったせいかもしれませんが、何だかちょっと元気がないように見えました。

李選手がシニアに上がってきた頃、私は李選手がトップ選手の一人としてフィギュア女子を引っ張っていく存在になるんじゃないかと思ってました。
もちろん成長はしているんだと思いますが、予想、期待していた程ではなくて、私の中では意外に伸び悩んでいる選手といった印象です。


織田さんが、「李選手はもう少し膝や足首を柔らかく使えるようになれば、ステップのレベルが上がったりスピードも出てきて、全ての要素にいい影響が生まれる」と言ってました。

何年もフィギュアを観ていても、そういうのは素人ではなかなか分からない。解説者がこういう事を教えてくれる事によって、それまで見てなかった細かい部分に注目するようになり、そこで初めて「あ、なるほど、こういう所をジャッジは見ているんだ」とか「選手は踊りながらこんな複雑な事をしているんだ」などと気付く事があったりするので面白いです。



次はいよいよ日本での大会。

宮原選手、樋口選手がファイナル進出を決められるか。
楽しみなような、ドキドキして恐いような・・・。







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惜しかった!悔しい!でも頑張った!! 三原、本郷両選手 GPS 中国大会 FS

ク、クッソ~!

のっけから汚い言葉ですみません。
あまりにも悔しかったもので。

惜しかった~!
あとちょっとだったのに。もったいなかった!
タラレバを言ってもしょうがないのはわかってますが、後半の3ルッツが抜けなければ。たとえ転倒したとしても、3回転回れていればもう少し得点が上がったのに・・・。ルッツは仕方なかったとしても、その次のループを決めていれば・・・。最後のサルコウを3連続に出来ていれば・・・。

分かっているのに考えてしまう。ダメですね。

三原選手はもっと悔しい思いをしているでしょう。


でも、舞依ちゃん、凄く頑張ったよ。

あのプレッシャーの中で、よくあれだけ滑れたものだと思います。
私なんか観ているだけなのに、もうガッチガチに緊張して、体がピキ~ンと固まってましたもん。ニュース番組やネットニュースをシャットアウトして、結果を知らない状態で録画を見たので、三原選手が表彰台圏内に残れるかどうか、もうず~っとドキドキハラハラでした。心臓に悪いニャ。


ジャンプのミスがあったとはいえ、スピンやステップは前回と同様、落ち着いて出来ていたと思います。
スピンって、ベテランの選手でもたまにグラついたり、回転が足らなかったり、レベルを取り損ねる事があるのに、三原選手のスピンは観ていてそういう危なかっしさをあまり感じません。
更にプロトコルを見たら、上位の選手でステップでレベル4が取れていたの、三原選手だけだった!

返す返すもジャンプが・・・あ、また・・・。

悔しい結果ではあったけど、プログラム自体は凄く良かったです。曲は「シンデレラ」。三原選手によく合ってると思います。
ただ、衣装の色のせいか、私には時々シンデレラというよりピーターパンに見えました。特にスパイラルの所、ピーターパンが空を飛んでるみたい。このプログラムでは、あそこが一番好き。手をグーからパーにする所も。
スパイラル以外でも手をパーってする所が度々あるんですが、あの手が凄く可愛い。赤ちゃんや猫がパーをした時に通じる可愛さを感じます。もしかして三原選手は手が小さい?ジュニアの白岩選手もそうですが、三原選手も手先、指先の感じが上品だと思います。



得点が出た時の三原選手、凄く悔しそうでしたね。

普通だったら、シニア1年目であれだけの顔ぶれの選手と同じ大会なら、4位でも上出来って考えがちになると思います。SPで3位でも、FS次第で順位なんか簡単に入れ替わるんですから。

でも、三原選手は本当に悔しそうだった。それだけ本気で表彰台狙ってたって事ですよね。あれだけの顔ぶれのお姉さんたちに対して全然気後れしていない、勝ちに拘って挑んでいたって事だと思います。

頼もしいぞ、舞依ちゃん!

ますます好きになりました。次の試合が楽しみ🎵

        ☆☆☆☆☆

本郷選手もちょっと悔しい結果になってしまいました。

いつも回転不足を取られる事が多いので、今日は回りきるぞ、という気合いは感じました。でも、それが力みに繋がってしまったかな?2つ目のループの失敗はそんな風に見えました。

ジャンプの構成を少し変えたのも回転不足対策でしょうか?
3F-3Tを3F-2T-2Loに、その代わり2A-2T-2Loを2A-3Tに変えていました。3F-3Tより2A-3Tの方が跳びやすい、回転不足を取られにくいという判断だったんでしょうか。

ただ、2A-3Tを2回跳ぶといったような構成だと、演技構成点にちょっと響く、というのをどこかで読んだ覚えがあります。バラエティに富んだジャンプ構成の方が高評価になるそうです。
昨シーズンまで、得意な2A-3Tを2回跳んでいた宮原選手が、今シーズン1回に変えているのはもしかしたらそれもあるのかもしれません。

それはともかく、とりあえず前回よりは回転不足が少なく、得点も10点以上伸ばせました。

本郷選手の実力からすれば物足りない点であることに変わりはないですが、カナダ大会からの短い間で出来る限りの対策をして、それなりに成果が出たのだから作戦成功ですね。

これからシーズン後半に向けて更に調整して、本来の本郷選手の演技を見せてくれることを期待しています。






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三原舞依ちゃん PB更新!! GPS中国大会 SP

最後のフリップも決めた!!

初戦アメリカ大会、GPSシニアデビュー戦にして表彰台に上がり、「名前だけは聞いた事あったかも」だった選手から、いっきに私の好きな選手リストに入ってきた三原選手が、SPでパーソナルベストを3点近く更新しました。嬉しい!

アメリカ大会と比べると、ちょっとだけスピードと勢いがなかったかな?と思ったんですけど、ちゃんと演技構成点も出ていたので、私が緊張しながら観ていたせいでそう見えたんでしょう。

前回は最後のフリップが乱れたので、最後の所は特にドキドキしました。多分、三原選手自身はもっとドキドキしたと思いますが、落ち着いて跳べてたように見えました。
メンタル強いな。羨ましい。
ガッツポーズも可愛かったですね。

上にいるのがオズモンド、ラジオノワ、下には約4点差でトゥクタミシェワ、ワグナー・・・凄い顔ぶれですね。

三原選手が表彰台圏内をキープするのは、正直簡単ではないと思います。

前回の大会では、転倒こそなかったものの3つジャンプのミスがありました。

2A-3Tの2つ目がダブルに。
そのリカバリーで狙った3Lz-3Tの2つ目が詰まってダウングレードに。
そして最後の3Sがダブルに。

それでも123.53。
予定通り跳べていれば、もう10点位多い得点が出たと思われます。
SPのように前回のミスを修正できれば、充分勝負できる!

ただ、他の選手もみんな前回があまり良くなかったので、今大会はリベンジのつもりで気合いを入れてくるだろうし・・・う~ん、全く読めません。


本郷選手はやっぱり今回も回転不足を取られてたみたいですね。「カルミナ・ブラーナ」好きな曲だし本郷選手に合ってると思うんだけどな。手足が長くて華やかさもあるのに。もったいないな。

特にジャンプが低いようにも回転が遅いようにも見えないし、幅があるので滞空時間が長いはず、滞空時間が長ければ回転不足になりにくいはず、と素人考えでは思うのですが。
多分、そんな単純な事ではないんでしょうね。

どうして回転不足になりやすいんでしょうか?
そこが克服できれば常に表彰台争いが出来るはずだと思うのですが。
もったいない。




男子では何と言っても金選手!!!

前回出場したアメリカ大会では、SPのジャンプ全滅でした。どうした、ヒロくん?

今回はほぼカンペキ、と言っていいのではないでしょうか。最初のコンビネーションジャンプ、2つ目の着地が乱れましたが、解説の佐野さん曰く、回りすぎとの事。それくらい調子が良かった、良すぎたという事なんでしょうか?

スピンやステップも良かったと思います。
昨シーズンは、特にFS「ヒックとドラゴン」なんか、振り付けをこなすので精一杯という感じでぎこちなくて、なんかせわしない演技だなあ、という印象でした。でも今シーズンは動きの激しい振り付けにもかかわらずあのせわしなさが無くなってて、たった1年でこんなに変わるものなんだ、と感心しました。


ロシアのコフトゥン選手はどうもジャンプが決まらないですね。ウチのいとこにちょっと似ているので応援しているんですが・・・。
似ていると言ってもほんのちょっとですけど。あんなイケメンでは全然ありません。


あと、ず~っと気になってる事があります。
解説の織田さん、「フライニング」って言ってるんですけど、「フライング」の間違いじゃないのかな?専門家の織田さんがこんな間違いする訳ないから、私が間違ってるのかな?







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何でそんなに先走ってるニャ?トランプパニックの不思議

「あの・・・アメリカ大統領はまだボクなんだけど・・・。」

ホワイトハウスの執務室の隅っこで、イジけて拗ねてるオバマ大統領の姿が見える。


すっかり影が薄くなったオバマさん。レームダックと言われて久しいけれど、いくらなんでも無視され過ぎてないですか?

アンチオバマの私ですら可哀想に思ってしまう。


アメリカ各地で反トランプデモが行われ、デモ参加者は「トランプは私達の大統領ではない」と叫ぶ。もうアメリカは終わりだ、どこか別の国に移民したい、なんていう人までいる。

だけど。

トランプさんはまだ何もしていないんですけどね。というか、まだ大統領ですらないんですが。

何でそこまで先走って大騒ぎしてるんでしょう?



私は特にトランプ支持者ではありません。アンチでもありません。

ヒラリー・クリントンがチャイナマネーにズブズブだとか、夫のクリントン氏が大統領時代に反日親中政策を行っていたからヒラリーも同じ路線をとるかも、とか専門家が言ってるので、その真偽はともかく、とりあえずヒラリーじゃない方が安心かな?
その程度の考えでトランプさんに勝って欲しいと思っていただけです。


支持者でもアンチでもない私には、今デモをやっているアメリカ人達の事が不思議でしょうがありません。

ヒラリーさんに勝ってほしかった人達が、選挙の結果に納得がいってないのはわかります。その人達が不満を表明する自由も権利もあります。

でも。

いったい何がしたいんだろう?

何を求めているんだろう?

気に入ろうが入るまいが、一応ルールに則って選挙をして出た結果ですよね。

気に入らないからなかった事にしたいって事なんですかね?

選挙結果を受け入れないという事は、民主主義とか法治国家とか、そういう建前を否定する事になると思うんですけど、そこはいいんですかね?


もし、選挙制度がおかしい、得票総数ではヒラリーが上なのに、とか文句を言うんだったらちょっと遅すぎるし、トランプはアメリカを破滅させてしまう、みたいな事を言うんだったらちょっと早すぎると思いますけど。


一体何のためのデモなんでしょうか。
そもそも参加している人は分かって参加しているんでしょうか。

韓国のパク大統領に対する抗議デモもそうなんですけど、見ていたら、なんかデモというよりお祭りに参加しているノリで盛り上がっている人達が結構いるような。

本当に怒りを感じて、このままじゃいけないと危機感を持って、何かを変えなければという強い思いで参加している人も大勢いるとは思います。

でも、みんながやってるから私も、とか、連帯感みたいなものを味わいたくて、流行りに乗っかる感じでデモの列に加わって楽しんでいる人も少なくない気がします。

インタビューに答えている人の言うことを聞いていると、デモをすること=民主主義と勘違いして、デモをしている自分に酔ってる人も少なからずいる気がします。

アイスバケツチャレンジや「私はシャルリ」みたいに、時々ネットを中心に起こる一過性のブームと似た臭いを感じます。
真面目に参加している人もいれば、野次馬根性や売名目的で参加している人もいる。こういうのに参加しておかないと意識が低いと思われる、という同調圧力で参加する人もいる。

だからデモの規模とかだけを表面的に見て、アメリカなり韓国なりの今の空気を読み取ろうとすると見誤るかもしれません。

真の抗議のためのデモと、デモをしたいがためのデモは違うと思うので。

今アメリカや韓国で起こっているデモに、私はあまり本気度を感じません。

もっとも韓国は、自分で作り上げた問題や感情に自分が扇動され感化される、というちょっと特異な国民性と、国民情緒が全てに勝るという特異な社会体制なので「デモをしたいがためのデモ」が国を大きく動かす、なんてウルトラC(古い?)も有り得るかもしれませんが。




反トランプの人達やメディアは「トランプがアメリカを分断させた」と言いますが、それはどうなんでしょう?

トランプさんは選挙期間中、確かに過激で挑発的な発言を連発しました。差別的で下品で偏った言葉を叫んでました。
ちょっと、いえ、大分やり過ぎたとは思いますが、選挙のためのパフォーマンスだということは最初からみんな分かっていた事じゃないですか?

極端な公約を掲げて、現状に不満を持つ人達の人気を得ようとしていた事は分かっていたじゃないですか。人々の不安や不満を煽って人気を得ようとするなんて、使い古された、誰でも知ってる手じゃないですか。

トランプさんが人々の不安や憎悪を煽ってるなんてアメリカのメディアは早くから散々書き立ててましたよね。

トランプ支持の人もアンチの人もみんなその事を分かってて、分かった上で煽られていたんじゃないですか。トランプさんの扇動に自ら乗って行ったんじゃないですか。たとえ、本当に扇動されてしまったウブな人がいたとしても、それもその人自身の責任じゃないでしょうか。何も分からない子供じゃないんだから。

もし今アメリカが分断されてるんだとしたら、分断したのはトランプさんじゃなくて国民自身でしょう?

今、まだ実際には何もしていないトランプさんを攻撃する事に何の意味があるんですかね?



反トランプの人達はトランプ支持者をレイシストだとかバカだとか批判してますけど、それもどうなんでしょう?

トランプさんに投票した人達は、別にトランプさんの人柄や思想に共鳴している訳ではないと思いますが。

私は、政治家に品格なんか求めていません。あるに越したことはないですけど。無能な人格者より、人としてはクズでも国益のために働ける能力のある人の方を選びます。
政治家を選ぶのはタレントの人気投票ではないので。自分の生活や場合によっては命がかかっているので。

今回トランプさんに投票した人もそういう考えで一票を投じたんじゃないでしょうか。

その選択を、自分とは意見が違うからバカだと決めつけるのは傲慢過ぎると思います。



差別発言を繰り返した、恐らく本当に差別意識を持っているであろうトランプさんに投票した人はみんな差別主義者だ、そのトランプを次期大統領に選んだアメリカはこれから差別容認国家になっていくに違いない!!

いやいや、先走りし過ぎですよ。

くどいようですが、トランプさんに投票した人の大半はトランプさんの差別発言を容認している訳ではないと思いますよ。

もし今トランプ勝利を機に、アメリカの一部に差別を容認、助長する雰囲気があるとすれば、それは差別を容認、助長している人達の問題であって、トランプさんの責任ではないと思うのですが。


たとえトランプさんがどんなに酷い差別主義者であったとしても、それを政治と切り離していれば別に構わないと思います。もし差別的な政策を行おうとしたら、その時にデモでも何でもして反対すれば良いのではないのでしょうか?

差別主義者が大統領になったから、アメリカが差別容認国家になるなんて事も有り得ないと思います。

もし、トランプ政権の下で、アメリカが差別容認国家に変わっていくことがあったとしたら、それは元々アメリカの中にあったものが表に出てきただけの事で、無かったものが新たに生まれてきたわけではないと思います。

大統領にどれだけの権力があるとしても、国民の中に元々無かった差別意識を植え付ける程の力はないでしょう?



パックンが言ってましたが、アメリカで選挙公約という言葉は守らない約束と同じ意味で、日常的に使われているそうです。

だとしたら、トランプさんが選挙期間中に掲げた公約は、とりあえず今のところは話半分で聞いておくくらいでいいんじゃないでしょうか。トランプさんは具体的な政策を、次期大統領に決まってからまだ一つも口にしていないと思うんですが。

反トランプの人達は、日本のメディアや知識人も含めて、何で勝手に先回りして決めつけて、否定的な予測ばかりをぶち挙げて人々の不安を煽ろうとしているんでしょう?そういう扇動が空回りして反発を買った結果が今で、しかもその手法が見透かされ笑われているのに。まだ懲りてないんですかね。




アメリカも日本と同様、国民主権の国ですよね。

気に入ろうが入るまいが、今のアメリカの状況は、アメリカ国民が要所要所で選択をしてきたその積み重ねの結果でしょう?
気に入ろうが入るまいが、トランプさんの勝利はアメリカの総意でしょう。良い悪いは別としてそれが民主主義でしょう。

今アメリカ国内で起こっているいろいろな事を全てトランプさんのせいにして、まだ何もしていないトランプさんを攻撃して、まだ起こってもいない、起こるかどうかも分からない問題を先回りして心配して、それもトランプさんのせいであるかのように語る。

アメリカ国民は哀れな被害者なんですか?国民には責任はないんですか?

それって、国民は主権者ではない、と言ってるようなものだと思うんですが。
それとも反トランプの人達はもう主権を放棄するつもりなんでしょうか。



ただ、こうしたアメリカの状況を、対岸の火事として他人事のように批判しているばかりにもいきませんね。
日本も似たようなところがありますもんね。
私自身も含めて「○○のせい」「政治が悪い」だけで済ませている事、たくさんあると思います。

人の振り見て我が振り直せ。



あ、一つだけ総理にツッコミ入れさせて下さい。
アメリカに発つ直前の会見で「トランプ大統領」って言っちゃいましたね。つい、間違って言っちゃったんだと思いますが、それはマズイでしょう。

やたらに言葉狩りをする風潮は好きじゃないですがここだけは間違っちゃいけなかった所だと思いますよ。

これでまた、オバマ君がイジけなければいいのですが。






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高橋大輔とピカチュウを愛する男? GPS フランス大会 男子編

ネイサン・チェン。

また凄い選手が出て来ましたね。

私は昨シーズンまでジュニアに殆ど目を向けてなかったので、つい最近まで全く知りませんでした。

金博洋選手が出てきた時も驚きましたが、チェン選手には更に驚かされました。

金選手の4回転はルッツ、サルコウトゥループ。それだけでもスゴいのに、チェン選手はそれに加えてフリップも跳べる。もう、ひゃ~、スゴい、スゴい!!としか表現しようがないです。

男子はどこまで行くんだろう?


ふと思ったんですが。

4ルッツは金、チェン両選手、4フリップは宇野、チェン両選手が跳べる。
でも4ループは今の所、成功認定されているのは羽生選手だけですよね。(アメリカのジュニアのクラスノジョン選手も一応4回転ループ認定はされたみたいですが、着地が大きく乱れたので成功とは言えないみたいです)

4回転の得意な金選手やチェン選手が4ループはまだモノにしていない。フリップ、ルッツよりループの方が難易度は低いはずなのに。

もしかして、4回転になるとループの方が難しくなるんでしょうか?



チェン選手のFS 、曲は「ダッタン人の踊り」。
フィギュアでは定番の曲ですね。

フランス大会では他にロシアのドミトリエフ選手も使っています。そういえばドミトリエフ選手のFS、なんだかちょっと変わったデザインの衣装でした。モダンアートの絵画にありそうな感じというか・・・。どういうイメージで作られたんだろう?

衣装が変わっているといえば、イタリアのリギーニ選手のFSのも個性的でした。プレスリーメドレーで途中バイクを吹かすみたいな振りがあったので、ライダーをイメージしたデザインなのかもしれません。
演技は、後半右足を痛めて止めかけたけど最後まで滑りきりました。
ロシア大会のリプちゃんもリギーニ選手も大事に至ってなければ良いのですが。フィギュアって元々、数あるスポーツの中でも特に足を痛めやすそうな競技ですもんね。




チェン選手の衣装は正統派というか、鮮やかな赤色で中東あたりの王子様っぽい感じ。曲も衣装もチェン選手の持つ雰囲気に合っていると思いました。

4回転は5回!

    基礎点  GOE   合計 
4Lz-3T  17.9  1.86   19.76
4F    12.3  2.14   14.44
4S(転倒)  10.5  ―4.0    6.50
4T(転倒)  10.3  ―4.0    6.30
4T+REP  7.93  ―2.1    5.83

最初の2つだけで34点!後の3つを成功させたらどれだけ点が出るのか・・・。末恐ろしい、いや、もう既に恐ろしいです。
ただ、どうやら3アクセルが苦手らしい。今回も3アクセルが2アクセルになってました。

良かったあ!チェン選手も人の子だった。

ジャンプばかりについ目が行ってしまいますが、スピンやステップももう既にシニアの滑りになっている感じがします。あくまで素人目ですが。

宇野選手や金選手のシニア一年目の滑りはもっと初々しさ全開というか、ジュニアっぽさがまだ抜けきっていない印象でした。もっとも、宇野選手はシーズン中にどんどん進化して変わっていきましたけど。

てもチェン選手にはあまりルーキーっぽさを感じない。
小柄な宇野選手や細っこい金選手と比べると、もうちょっと大人っぽい体格だから、そう見えるのかもしれません。




と、これだけチェン選手の事を語っておいて何ですが。

今大会の男子で一番気になったのがミーシャ・ジー選手。

SPの演技後、お揃いの衣装(?)を身に付けたピカチュウのぬいぐるみを貰ってましたよね?
ポケモン好きなのかな?知らなかったなあ。

随分嬉しそうに抱っこしてましたね。

高橋大輔を愛する男」じゃなくて「高橋大輔ピカチュウを愛する男」だったんですね😺

ミーシャ・ジー選手って、ボーカル入りの曲使用が解禁される前から、減点覚悟でボーカル入りの曲を使ってましたよね?

より高い点を取るために徹底的に採点ルールを研究してプログラムを作り上げる選手も、それはそれで競技者としていいと思いますが、一方でミーシャ・ジー選手のような自分のやりたい事を追求する選手の存在も貴重だと思います。

ミーシャ・ジー選手のそうした姿勢が、ボーカル入り解禁に大きく影響を与えたのでしょうか。


あともう一つ気になった、リッポン選手のFS。

曲も演技も凄まじく素敵でした。思わずため息が出るくらい。静かな湖面の上を白い美しい鳥が飛んでいるイメージ。


こんなに美しいプログラムだったのに。


右手をクネって形にして胸に置く最初のポーズ、鳥を表現しているんだと思いますが、あれがおネエっぽく見えてしまった私は病んでいるんでしょうか・・・?

それとも腐り始めているんでしょうか・・・?







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メドベちゃんも人の子だった!GPS フランス大会 女子編

衝撃です!!
メドベちゃんがコケた!

ジュニア時代のメドベちゃんを知らず、昨シーズンは諸事情で幾つか試合を見逃した私、初めてメドベちゃんのコケるシーンを見ました。


安定感では宮原選手と女子のツートップを張るメドベちゃんも、当たり前ですけど人の子だったんですね。

それでも140点越え。さすが女王です。

コケたのは3ルッツでした。
基礎点が高いのに1回しか跳ばないという事は、もしかしてあまり得意なジャンプではないのかな?
手を上げて跳んでましたけど、無理にタノにしなくても良かったんじゃないかな?それでバランス崩してコケたら元も子もないですもんね。タノのせいでコケたかどうかは分かりませんけど。

メドベちゃんのプログラム、私はどちらかと言うとSPの方が好きです。
最初の、子供を表現している所が特に好き。無邪気な感じが上手く出ていて。

ジャンプだけでなくスピンでもステップでもきっちり点が取れるメドベちゃん。
あえてケチをつけるとすれば、2A-2T-2Tの3連続ジャンプかな?なんか2番目と3番目のジャンプ、ヨッコラショ、ヨッコラショって感じで跳んでいるように見えます。
プロトコルを見ると、あの3連続だけいつもあまり加点が付いてないので、ジャッジもヨッコラショ感を感じてるのかもしれません。




【樋口選手、GPSデビュー戦で表彰台おめでとう】

シニアデビューの樋口選手、頑張りましたね。
SPもFSもジャンプで大きなミスをしたのに高得点が出ました。SPではスピン、ステップ全てレベル4。今シーズン厳しくなってるステップでもレベル4が取れてる!
今の日本の若い選手はジャンプが得意な選手が多いですが、そこだけに頼る事なく表現力やスケーティングの技術も磨いていて、短期間でドンドン点を伸ばせている所が凄いと思います。

FSでは最大の得点源、後半の3Lz-3Tが抜けてしまいました。ジャパンオープンでも同じ失敗をしてましたが、もしかして悪いイメージが残っていたんでしょうか?
それでも129.46でパーソナル・ベスト!という事はもしジャンプミスがなければ140点近い点が出たかもしれないという事ですよね。

恐るべし、10代の選手。



SPで2位だったカナダのデールマン選手を残して樋口選手が3位をキープ。

デールマン選手はSPとは別人のようでした。やっぱり相当プレッシャーがあったのかな?

樋口選手が表彰台に乗れたのは良かったですが、デールマン選手がキスクラで涙ぐんでる姿を見て複雑な気持ちになりました。


いや、プレッシャーに打ち克つ力も含めて、その選手の実力なんですよね。

プレッシャーという点で言うと、樋口選手だって同じくらい、もしかしたらもっと強いプレッシャーを感じてたかもしれない。


デールマン選手にはこの悔しさ、この経験を活かして、もっともっと強い選手になって欲しいと思います。
あのスピードに乗った勢いのある演技、好きです。


あと、地元フランスのルカブリエ選手。SPで14点近くも点を伸ばしたとか。
FSではもう少しで120点という得点。これまで100点台を出したことがないなんて思えない、ジャンプもスピンもキレがあって、元気で伸びやかな演技でした。
途中の衣装早替えにもビックリ!エキシビジョンでは観た事あるような気がするけど、試合で観たのは初めてです。
GPSはフランス大会のみのエントリーなんだそうです。残念!世界選手権かどこかでまた観られるといいな。






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いつもの妄想ですけど何か? 信長は光秀の謀反がちょっと嬉しかった説

うつけ者。

後の世の人に「戦国のカリスマ」「魔王」などと呼ばれる事になる織田信長
そんな信長も若い頃にはうつけ者、すなわちアホ、バカ、愚か者、と呼ばれてました。

家督を継いでからは「こんなうつけ者に任せていたら織田家は滅びる!」と危機感を覚えた叔父など分家の親族から何度も攻め込まれ、弟からも二度命を狙われました。


トランプ勝利が決した後「こんな人物に国を任せたらアメリカは滅びる!」とばかり、アメリカ各地で行われている反トランプデモを見ていて、ふと信長の若き日のそんなエピソードを思い出しました。


トランプなんかと信長様を一緒にするな!というお叱りの声が聞こえそうな気もしますが、信長が家督を継いだ直後、織田家の一族や領民は今の反トランプ派アメリカ人と同じような不安を感じていたのではないか、と勝手な想像をしています。



それはさておき。

本能寺の変

何故起きたのか。
何故光秀は信長を討ったのか、黒幕はいたのか、などなど、歴史の謎としてずーっとネタになり続けています。

光秀の動機の一つとしてよく取り上げられるのが、信長による光秀への暴行事件。長篠の戦いの後の慰労会か何だかの席で「我等も長年骨を折った甲斐がござった」と呟いた光秀に、信長が「お前がいつ何を骨折ったのだ?」と激昂、欄干に光秀のおでこを打ちつけた、と言われている事件です。

私、以前はこの話が今一つしっくり来てなかったんです。信長は短気で有名なので、ちょっとした言葉にカチンと来てキレてしまった、というのはある程度納得出来たんですが・・。それにしてもこの激昂ぶりが不自然過ぎるように思えたんです。

信長の様々なエピソードを見ると、短気というのは多分事実だったんだろうと思います。だからと言って、ただ理不尽に家臣を扱ってたとは思えない。家臣を罰する時には信長なりの理由や計算がちゃんとあって、ただただ感情の赴くままに当たり散らしたりはしない人じゃなかったかと思うんです。

信長には、自分に楯突く者は誰であろうと許さない、というイメージがあります。確かに実の弟の殺害や比叡山焼き討ちなど、容赦がない。
一方で信長に反旗を翻した家臣、柴田勝家松永久秀を一度(松永は二度か三度?)許したりもしています。信長という人は、好き嫌いとか腹立つ立たないではなく、役に立つか立たないかを合理的に判断して人事を決める人だったと思います。例えば松永の事も、信用はならないが殺すには惜しい、まだ使える男、と判断したんでしょう。

私の中では信長はそういうイメージなので、光秀へのヒステリックで意味のない仕打ちがどうしても腑に落ちなかったんです。

本当にそんな出来事があったんだろうか。誰かが何らかの意図で創作した話なんじゃないのか?

この一件は、イエズス会の宣教師で信長の庇護を受けていたルイスフロイスの手記にも出てくるそうです。

イエズス会と言えば、都市伝説とかでおなじみのフリーメイソンに関連して名前がチョロチョロ出てくる団体。う~ん、ますますアヤシイ。


ところが。


2~3年くらい前だったでしょうか、歴史の専門家や歴史好き有名人が集い、本能寺の変について語り合う番組で、ある出演者が言った事を聞いて私はハッとしました。
「信長は天下統一を果たした後の日本の統治について、既に明確な構想を持っていた。その実現の為に欠かせない自分の両腕として光秀と秀吉を考えていた」


なるほど!そういう事か!
そういう事なら納得できます。

つまり、その頃の信長にとって光秀はただの家臣の一人ではなかった。いずれ自分の片腕として国の運営を任せるべき特別な存在だった。



信長は最初から光秀の事をかなり高く買っていたと思います。光秀は鉄砲が上手だったとも言われてますし、戦上手で教養がある上、天皇や公家が話す独特の京言葉も使いこなし、朝廷との繋ぎ役がこなせる数少ない武将だったらしい。
それまでの他の織田家家臣にはいなかったタイプだというのもポイントが高かったかもしれません。

ただ、それだけに物足りなさもあった。光秀は何でも出来てしかも品行方正な、いわゆる優等生タイプです。朝廷などの権威には敬意を払い、神仏を信じる常識人。秀吉のようになりふり構わない泥臭さや人の意表をつく面白さがない。「能力が高く信頼に足るが、やや退屈な男」というのが信長の光秀評だったんじゃないんでしょうか。

光秀が功績をあげて出世し信長に近くなればなるほど、信長の「コイツ、物足りない」という気持ちは募り、それがやがて苛立ちに変わっていったんじゃないんでしょうか。

あの暴行事件のべースには信長のそんな苛立ちがあったんじゃないんでしょうか?




信長は武田信玄に対して畏怖の念に似た感情を抱いていたと思われます。機を捉えてしばしば信玄に手紙や贈り物を贈ったり、かなり気を遣っていたようです。信玄の死後も勇猛果敢で知られる武田には常に注意を払い警戒していただろうし、家臣達もその意識は共有していたと思います。

だから、長篠の戦いでの勝利は織田一門にとって一つ大きな山を越えたようなものだったでしょう。光秀の「我等も長年骨を折った甲斐がござった」もそんな心境から自然と出てきた言葉だったと思われます。

でも信長にとってこの戦は一つの通過点に過ぎなかった。その頃にはもう信長の中で天下統一は規定路線になっていて、その先の先を見て、より大きなビジョンを心に描いていた。

多分、信長のそうした意識の変化を、人たらしの秀吉は気づいていたと思います。言葉にして伝えなくても秀吉は理解できていた。それでは、もう一方の片腕候補・光秀はどうかと言うと、長年の苦労が報われたとホッとして一息ついている。

そこに信長はイラっと来たのではないでしょうか。


多分「骨折り」発言をしたのが他の家臣だったとしたら、たとえイラっときたとしても信長はその場は黙って受け流したかもしれません。その代わり働かせるだけ働かせて、後は適当な所でクビにして放り出したかもしれません。

光秀という大事な人材だからこそ許せなかった、見過ごせなかった。

「光秀ほどの者が何故分からない!何故俺の考えについて来られないんだ!」



この事件の後、信長は光秀に対して(光秀の目から見て)辛く当たるようになります。信長のせいで母親も亡くした。何かある度に光秀は暴行事件を思い出したかもしれません。「私は親方様に見限られつつあるんじゃないか・・」光秀が疑心暗鬼に陥りどんどん精神的に追い詰められていったとしても不思議ではありません。

その不安はついに現実のものになってしまった。

毛利攻めを任されていた秀吉の援軍に向かえという命令。それは光秀が秀吉の下につく、という事です。同等なライバルだと思っていた秀吉の下につく・・それは光秀にとって耐え難い屈辱。

「遂に親方様は私を見限った。私はいずれ織田家から放逐される・・いや、命すら危ういかもしれない」光秀は絶望と恐怖に苛まれた。

更に信長は光秀から現在の所領を召し上げる代わりに(まだ毛利の支配下にある)出雲・石見を切り取り次第、という通告をします。つまり自分で自分の領地を取ってこい、という事です。

これを光秀は左遷と受け取った。

これが最後の一押しになったと言われています。



鬱々とした思いの中で援軍の準備をしていた光秀がどの時点で信長討ちの最終的な決断をしたのかはわかりません。もしかしたら信長のお供が100名ほどしかいない、という情報が耳に入った時だったかもしれません。
(信長が何故そんなに無防備だったのかも私にとっては謎の一つです)

何はともあれ、光秀は信長の不意をつくことに見事に成功しました。


実際に本能寺の変の顛末がどうだったのか、細かい部分は諸説あり、どれが真実に近いのかよくわかりません。

私は、私が戦国時代と大河ドラマにハマるきっかけとなった「秀吉」(96年大河、竹中直人主演)に影響されているので、本能寺の変に関する妄想も「秀吉」がべースになっている部分が多いです。

本能寺を囲んでいる敵が光秀だと、森蘭丸(松岡昌宏さん。スゴく似合ってました)から知らされた信長(渡哲也さん、さすがの貫禄)が言ったとされる名台詞「是非に及ばず」。この台詞を言ったのが事実だとしたら、信長はこの一言にどんな思いを込めたんでしょう?

もしかしたら、光秀の謀反を知った時信長は「しまった!」と己の無防備を悔い、目をかけて引き上げてやった光秀の裏切りに怒りを覚えつつも、同時にちょっと嬉しかったんじゃないか、と私は思っています。




光秀と秀吉。
どちらも能力が高く、でもキャラクターは正反対の二人を共に重用し競わせる事で、二人が更に成長することを信長は望んでいたんじゃないでしょうか。

信長が光秀に秀吉の援護を命じたのも国替えを指示したのも、決して左遷の意図があったとかいじめとかではなく、光秀の発奮を促す為だったんじゃないかと思います。


残念ながらその信長の親心(?)は光秀には伝わらなかった。あまりにも二人はキャラクターが違いすぎたんだと思います。


心がすれ違ったまま本能寺で対峙する事になった主君と家臣。

でもその時ようやく、信長はずっと見たいと思っていた、今まで一度も見たことのなかった光秀の姿を見る事が出来たんじゃないでしょうか。
 

真面目で従順で意外性のかけらもないと思っていた光秀が、一瞬の隙をついて主君である信長に立ち向かってきた。初めて信長を驚かせる行動に出た。

下剋上の世に生きる、戦国武将らしい気概を見せた光秀に、信長はようやく満足したんじゃないでしょうか。
自分が能力を認め重用してきた光秀の、そんな姿を誇らしく感じたんじゃないでしょうか。


「光秀め、やりおるわ。」

「秀吉」の中で信長がニヤッと笑って発した台詞です。

私が「信長は光秀の謀反がちょっと嬉しかった」を妄想してしまうのは、多分この台詞に感化されてるからだと思います。

信長も光秀もどっちも好きだというのもあると思います。

この二人が、ただ憎み合って死んでいったと思うのはあまりにも切ない。
最後に、同じ戦国の世に生きた武将同士、何か通じるものがあったと信じたい、そうであって欲しい。


多分、こういう考えは、信長と光秀の実像や二人の間に起こった出来事の真実に比べてナイーブ過ぎると思います。

戦国時代はそんなに甘い時代じゃない。多分、私達が想像するよりずっと。

それでもやっぱり信じていたいです。




ちょっとぐらい勝手に、自分の信じたいように信じてもいいですよね。

だってあの時代を生きた人は今、一人もいないんだから。あの時代を見てきた人は一人もいないんだから。
あの時代に何が起こったのか、何が真実なのか、本当の所は誰にも分からないんですもん。


いや、もしかしたら分かる人がいるかも。

信長協奏曲」みたいな事が絶対にないとは誰にも言いきれない。
1回タイムスリップして戦国時代に行って、帰ってきた人がいるかもしれない。
もしくは信長自身がタイムスリップして、今の時代に生きてるかもしれない。

だとしたら、信長は今どこで何をしているんだろう・・・。


・・・こうして、今夜もまたエンドレスな妄想に耽るにゃんこであった・・・。





幕府VS薩長 もう一つの真実・・・?


日本史上最恐の怨霊は誰だ?選手権


今でもムカつく「江~姫たちの戦国~」大河ドラマをなめんなよ


平将門、崇徳天皇に対抗できる怨霊 いるのかニャ?




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木村太郎さんの冷徹な予測を聞いて考えた事

国内外の専門家と言われる人達が悉く見誤ったアメリカ大統領選。評論家、事情通とかいう人達って一体何なのでしょうね。ヒラリーさん勝利を断言し、予想を外して公約の丸坊主になった人もいましたが殆どの人は恥じ入るどころか手の平クル~。
優木まおみの「意外とポンコツ」という指摘、ちょっと笑っちゃいました。同感です。

そんな中で異彩を放っているのが木村太郎さん。このところ連日テレビに出ている感じですね。

ヒラリーでもう決まり!という論調が大勢を占めている時に、トランプさんの勝利を予想していた数少ない方の一人、なのだそうです。



その木村さんが、トランプ新大統領が選挙中に表明していた政策を実際に進める可能性が、かなり高いと予測しています。

TPP交渉破棄、在日米軍の駐留費増額要求。

ただし在日米軍に関しては費用の問題ではなく、トランプさんの本音はアメリカの負担そのものをやめたい、という所にあるんじゃないかというのが木村さんの分析です。当面はとりあえず費用の負担増を要求してくるかもしれないが、いずれ米軍が日本からいなくなる事を前提に日本は安全保障をどうするのか今から考えておかないといけない、というような事をおっしゃってました。

自分の国は自分で守る。
本当は当たり前の事なんですよね。
でも今まではそれが出来ていなかった。アメリカに守ってもらう事が当たり前だとずっと思ってきた、思わされてきたし、日本が自力で国防を考える事=軍国主義復活の兆し、みたいなおかしな空気がありましたもんね。

集団的自衛権の行使容認について議論されていた頃、テレビで街頭インタビューが流れてました。その中で60代位の女性が「私は戦争は嫌い!戦争反対!平和が一番!」と熱く語ってました。インタビュアーが「これまで通りアメリカに守ってもらえばいいと?」と訊くと「そうそう!その通り!」とこれまた熱い調子で頷く。

え~!?何だそれ。
戦争は嫌いだけどアメリカ人が日本を守るために血を流す事はいいの?とテレビに向かって突っ込んでしまいました。言ったご本人は多分そんなつもりじゃなかったろうけど、その女性の言ってる事は結局そういう事です。

怖いのはその女性が自分の言ってる事の意味が分かってない事。アメリカが日本を守るという事は、日本の為にアメリカ人が血を流す可能性を含んでいる事に全く考えが至ってない事。そんな想像力の欠けた人が、恐らくは自分を平和主義者、反戦主義者だと思いこんで、しかもそんな自分に思いっきり満足しているだろう事。だって物凄いドヤ顔でテレビに映ってましたもん。

私はこの世の中で一番恐ろしいのは、想像力の欠けた人だと思っています。
私のように想像力が有りすぎて、アホな妄想に陥りやすいのも困ったものですが。


私も戦争は嫌です。怖いです。
でも「戦争反対、平和バンザイ!」と口で言うだけで済んでいた時期は過ぎたと思っています。見たいものだけを見て、聞きたい話だけを聞いて、信じたい事だけを信じて、それでやり過ごせてきた時期も過ぎたと思っています。
戦争が嫌で怖いからこそ、真面目に、現実的に国防を考えないといけないと思っています。

以前は、たとえ世界でどんな事が起ころうと、現実に何処かの国が日本に攻めてくるなんて事はあり得ないと思っていました。
特に今のような「グローバルな」社会では。

でもクリミアの一件があってから考えが変わりました。
今時こんな事は起こらないだろうという事が現実に起こり、しかも国際社会はロシアを非難するだけで実質何も出来なかった。
経済制裁はしてますし、一応経済面ではそれなりの効力はあったようです。でもそれでロシアが弱体化したかというと全然そんな事はなくて、寧ろ逆に政治的影響力を増した感があります。
そもそも経済制裁にしたって、最初のうちEU諸国は腰が引けてましたよね。普段ごリッパな事を偉そうに口にしてても所詮その程度のものなんだな、とつくづく思いました。




先の事は誰にも分からない。
私達よりはるかに世界の裏の裏を知っているはずのお偉い先生方が、選挙の行方すら読み間違うくらいですから。

トランプ新大統領がこれからどういう政策を行うのか。アメリカがどうなっていくのか。
アメリカ国民にさえ分からない事が日本人の私達に分かる訳がない。増して私達がどうこうできる事じゃない。

だったらアメリカの動向にむやみに右往左往するんじゃなく、日本は日本のやるべき事をやっていく、考えるべき事を考えておくだけだと思います。
これからアメリカがどうなろうと、木村太郎さんの言うように日本は日本の安全保障を独自に現実的に考えていかないといけないと思います。

こういう事を、本当なら日本人自身が自発的にもっと前に気付かないといけなかったのに、アメリカに突き放される可能性が語られはじめてからようやく、否応なく、というのが情けないですね。



私は超がつくネガティブ思考なので、何事もやる前から悲観的になって諦めてしまう悪いクセがあります。これまでの人生でたくさん損をしてきたと思います。

ただ、一つだけネガティブで良かった事があります。それは、常に最悪の事を想定して「これがうまくいかなかったらこうする」という保険を用意しておく習慣がついている事。常に最悪を想定しているお陰で少々悪い事や不運な事があってもそれほどダメージを受けないで済んでいる事です。寧ろ「この程度で済んで良かった!」とホッとする事の方が多いかもしれません。


日本は、大した根拠のないポジティブ思考や他人任せの思考停止から脱け出して、あらゆる事態や最悪を想定して備える普通の国になる時だと思います。

だって選挙予想を外すのとは訳が違うんですから。


あ、木村さんに楯突くつもりはありませんが、TPPはもうない、と断言するのはちょっと早いかな、と思います。まだ30%くらいは可能性あるかな、と思っています。





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トランプ氏がアメリカのバラエティ番組で見せた顔

アメリカの次期大統領に決まったトランプ氏。
名前は知っていたけどどんな人かよく知らない存在だったトランプ氏の事を「なるほど、こういう人なのか」と認識したのはトランプ氏がホストを務める「アプレンティス」という番組を観た時でした。

有名無名に関わらず、応募してきた人達が2チームに分かれて与えられた課題に取り組み、基本的に負けたチームの中で貢献度が低かったメンバーやチームに必要ないと判断されたメンバーが一人ずつ脱落、最後に残った一人が賞金(?)を獲得するか何かご褒美があるという番組。

基本的に脱落メンバーの最終決定はトランプさんが下すのですが、面白かったのは脱落メンバーの予想がなかなかつかなかった所。単に数字を上げればいいとか、チームプレーが出来ればいいとかいう訳ではなく、その時々によって脱落理由が違うんです。でも誰かを贔屓したり不公平な事はありません。課題によって求められるもの、評価ポイントが違ったり、またチームリーダーになった時に負けると、たとえ貢献度が高くても責任を問われて脱落する事もあったと思います。

ほぼ毎回メンバーに「誰が脱落するべきか?」と尋ねて、なぜその人が脱落するべきかその本人の前で理由を言わせたり、逆に脱落するべきと言われた人に反論させたり、日本人の情緒からするとエグいな、と思う場面が多かったです。観てて凄くイヤな気分になる事も。それでも本音と建前が交錯してメンバーそれぞれの個性が浮き彫りになり、一番面白い、興味深い見せ場でもありました。

私が観たのはコメディエンヌのジョーン・リバースが優勝したシーズンを含めて2つか3つのシーズンだけですが、大抵は一番濃いキャラの人が勝ち残っていたような。




3~4年かもっと前くらいに観たので細かい所は覚えてないのですが、一番強く印象に残っているのはやはりトランプさんのキャラクターです。

その中でも特に印象的だったトランプさんの発言を2つ挙げてみます。ただ記憶を頼りに書くので発言そのままではありません。大まかな意味は合ってると思います。



「騙されたお前が悪い」
もし私の娘が誰かに騙されたとしても私は娘に同情しない。騙されたのはお前の責任だ、お前に人を見る目がなかったからだ、と娘を戒めるだろう。


「飲酒運転は絶対に許さない」
(番組のルールで、飲酒運転などで検挙された経験のある人は応募資格がないとあったにも関わらず、飲酒運転の前科を隠していた参加者に対してかなり厳しい口調で。その参加者は「誰も傷つけていない」などと粘りましたが結局失格となり、番組から直ちに追放されました。)
私には飲酒運転の車に轢かれて亡くなった知人がいる。私は事故の悲惨さを知っている。飲酒して車を運転する人間は絶対に許せない!




あまりよく知らずに、暴言失言が多い、傲慢な金持ち、評判が悪い、などのぼんやりしたイメージしかなかったのですが、この番組を観て「意外にまともな人じゃん」と思った事を覚えています。




ドナルド・トランプという人物、アンチの人達が言うようなマヌケで下品なバカなのか、それとも全ては計算なのか?


番組には娘のイヴァンカさんも出演してました。金持ちセレブのお嬢様だから甘やかされたバカ娘かと思いきや、頭の回転の早いしっかりした女性という印象で、やっぱり偏見は駄目だとちょっと反省。

少なくともイヴァンカさんを見る限り、トランプさんをただのバカだとは思えません。




今の所、トランプさんは安倍首相に一目置いているみたいですが、今後日本政府がお家芸の「大人の対応」とやらで外交の場で安易な譲歩をしたりした場合、軽蔑されてまともに相手にされなくなる可能性が高いと思います。
トランプさんは闘志のない人間は多分、いや、きっと嫌いだと思います。








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フィギュアGPSロシア大会 松田悠良選手健闘

アメリカ大会3位の三原選手と同じく、不覚にも名前しか知らなかった今期シニアデビューの選手。スピードと勢いがある所も似てます。三原選手が元気で可憐だとしたら、松田選手はちょっぴり大人っぽくしっとり落ち着いた感じ、という所でしょうか。


武器はセカンドジャンプがループのコンビネーションジャンプ。FSではナント2A-3T-3Loの3連続を着地させました。凄い!セカンドのトゥループが回転不足を取られたのが残念でしたが、SPのコンビネーションで着地が乱れたのを見事に修正してきました。

セカンドがループのコンビネーションが跳べる選手は、他にもジュニアの白岩、青木両選手がいます。白岩選手はケガの影響なのか、今シーズンは今の所封印しているようです。青木選手はジュニアGPSで2試合共挑戦しましたがいずれも失敗、成功率はまだまだ低そうです。
そんな中で一足先にシニアデビューした松田選手の活躍。ジュニア選手の励みになってくれたらいいなと思います。


松田選手のプログラムについては、解説の織田さんが「ただジャンプを跳ぶだけでなく前後に工夫があって、技と技の繋ぎなどよくできている」と誉めてました。これも、松田選手がコーチやスタッフから「これがこなせる選手」と評価されてるという証なんでしょう。


三原選手も松田選手も、シニアに上がって飛躍的に成長した宇野選手のようになってくれたら嬉しいですね。GPSデビュー戦で萎縮する事なく伸び伸びと実力を発揮した二人、その素養は充分あると思います。




次はシニアデビュー組最後の一人、樋口新葉選手が登場しますね。

ジャパンオープンでは後半の得点源3Lz3Tが完全に抜けてしまい点が伸びませんでした。
あの時のような大きなミスさえなければ表彰台は充分に狙えるし、ファイナル進出の可能性も低くないと思います。
外野が勝手に期待してプレッシャーをかけるのは良くないですが、樋口選手はプレッシャーもエネルギーに換える強さがある気がします。あの負けず嫌いなキャラクター、好きですね。










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