謎好きにゃんこの妄想

謎と名のつくものに目がないにゃんこ好きが妄想脳で綴るブログですニャ

本当に処女作?完成度の高いクリスティ「スタイルズ荘の怪事件」

忘れてました。

何度も読み返すアガサ・クリスティ作品。


「スタイルズ荘の怪事件」


アガサ・クリスティの記念すべき第一作。

何十回目かわかりませんが、先日また読み返しました。



いやあ、完成度高い!
本当に処女作なのでしょうか?
殺人トリックといい、伏線の張り方といい、人物描写といい、こなれてますよ。加えて、ポアロヘイスティングスのキャラクターもしっかり固まってるじゃないですか。しかも、ポアロさんの超がつく几帳面な性格が事件解決の一翼を担う事にもなってるし。緻密によく練られているなあ、と改めて感嘆しました。



あらすじ。


旧友ジョンの招待でスタイルズ荘に逗留していたヘイスティングスは、ベルギー人の探偵エルキュール・ポアロと再会する。ポアロは戦争難民としてイギリスに来て、ジョンの義母イングルソープ夫人の援助で、スタイルズ荘のある村スタイルズ・セント・メアリに暮らしていた。

イングルソープ夫人は、数年前に20才以上若いイングルソープと再婚しており、イングルソープは夫人以外の家族や召使らから「金目当てに結婚した悪人」と思われ嫌われていた。また、ジョンや弟ローレンスらは財産が無く、イングルソープ夫人に頼ってスタイルズ荘で暮らさなくてはいけない現状に不満を抱いていた。

そのイングルソープ夫人がストリキニーネで毒殺される。

ヘイスティングスの提案を受け、ジョンはポアロに事件の捜査を依頼する。早速スタイルズ荘にやって来たポアロは、夫人の寝室で、緑色の布の切れ端、壊れたコーヒーカップ、コーヒーのしみ、ココアの入っていた鍋、焼け焦げた遺言状の一部などを発見する。

ストリキニーネは即効性があり、しかも大変苦い味のする毒薬。ココアでは味がごまかせない事からコーヒーに入れて飲まされたと思われたが・・・


このトリック、凄い!上手い!

クリスティならこの程度は当然なのですが、処女作でこれは凄い!と思います。

クリスティは戦争中に看護婦として働いていた事があるとかで、薬に関する知識があり、それを作品に生かしています。

私はストリキニーネという毒物の存在を推理小説で知りました。他によく出て来るのが、青酸カリ、砒素、モルヒネなどですが、さすがクリスティは詳しいだけあって、燐とかコニインとかアルカロイド系毒物とかバラエティに富んでいます。
でも、もしかしたら日本人にはトリカブトの方が有名かも。若い人にはわからない話かもしれません。



ちょっと気になった、というか、驚いたのが、容疑をかけられている夫のイングルソープが、薬局で「犬を薬殺するため」という口実でストリキニーネを購入したとかしないとかいう話が出てくる所。


え~!!犬を殺すの?

どうも、病気になった犬を薬を使って安楽死させる、という事らしいんですが、それにしてもよりによってストリキニーネとは。イングルソープ夫人の死ぬ場面を見ると、ストリキニーネで死ぬのは相当苦しいらしい。
仮に、どうしても安楽死させるしかない、という状況だとしても、ストリキニーネはないでしょう!少しでも苦しみの少ないようにって考えるのが普通では?

「犬を殺すためにストリキニーネ・・・」という話自体も驚きですが、その話が何かサラッと出てきて、登場人物の誰一人として私のようなツッコミを入れない所に更に驚き!

この時代のイギリスではよくある事だったんでしょうか?イギリス人は犬好きのイメージなのに。クリスティ自身も犬好きのはずなのに。何と言うか・・・絶句。

まあ、昔の事だから今とは価値観が違って当たり前で、今の感覚で残酷だ何だと言ってもしょうがないんですが。

でも、しつこいようだけど、ストリキニーネで犬を殺すって・・・。



クリスティや他の外国の作品を読んでいて、時々こういう風に「え~!?」とビックリしたり、カルチャーギャップを感じたりする事があります。


「気付け薬はブランデー」
これは、しょっちゅう出てきます。定番中の定番ですね。日本だと何だろう?日本人も気付け薬にブランデー飲んだりするかな?洋館に住んでるお金持ちなら日本人でも飲んでそう。
気付け薬だと思って飲んだブランデーに毒が仕込まれていて・・・ていうのもありました。油断大敵!

「頭痛にはオーデコロン」
こめかみにつけるようです。香りにもよると思いますが、頭痛いときにオーデコロンなんかの匂いを嗅いだら、私は多分吐き気を覚えると思います。

「枕の下にウェディングケーキ」
これはクリスティの「葬儀を終えて」に出てきたビックリカルチャー。枕の下にハンカチなどで包んだウェディングケーキを敷いて寝ると・・・結婚に憧れる独身女性の夢がかなうと言われているらしい。あ、ケーキと言っても生クリームたっぷりとかそういうやつではないみたいです。生クリームたっぷりのやつだと、ベッドが大変な事になりますからね。日本では、好きな異性の写真を枕の下に敷いて寝るとその人の夢が見られる、とかいうのがあったような。発想は同じなんでしょうね。

他にもいろいろあったと思うんですけど、とっさに思い出せません。また機会があれば。





それにしてもヘイスティングスときたら。

ジョンの奥さんのメリーの優雅な魅力にポ~ッとなったかと思うと、イングルソープ夫人の養女シンシアの涙に思わず「結婚して下さい!」とか言い出したり。殺人事件にポアロを引っ張りこんでおきながらオマエは何をヘラヘラ、フワフワしているんだ!?とグーパンチしたくなるようなお気楽ぶりです。

でも、このヘイスティングスの能天気でおマヌケなキュラクターこそがクリスティの上手さなんですね。
ポアロの相棒でもあり、物語の語り部でもあるヘイスティングスが、自分ではそれなりに賢いつもりでああでもない、こうでもないと繰り広げるトンチンカンな推理が、読者をますます迷わせる事になります。
と同時に、一見支離滅裂なヘイスティングスの思考や他愛もないお喋りが、事件の核心にズバッと迫っていたり、決定的なヒントとなってポアロが真相にたどり着くのに貢献したりします。もちろん、ヘイスティングス自身は、最後にポアロの謎解きを聞くまで全くその事に気づいていません。

この「スタイルズ荘の怪事件」でも、ヘイスティングスの「ポアロ、あなたは○○ですね。」という何でもない一言が事件解決の決定的鍵になっています。



デビュー作とは言え、プロット、トリック、人物描写、伏線の張り方、犯人の意外性などクリスティ作品の中でも秀作の部類に入ると私は思っています。ちょっとだけツッコミ入れたい所もありますが。



ところで。
この作品、第一次大戦中を舞台にしています。戦時中だからあれが不足してる、これを節約してる、とか一応それらしい話は出てきますが、それにしてものんきで優雅な生活してるなあ。上流階級だから、とは言っても戦時中は戦時中ですよ。


大英帝国の「大」って誇張でもハッタリでもなかったんですね。



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天才とバカは紙一重 「深イイ」話と「う~ん」な話も紙一重

昨今の過剰、異常なキムタク叩き。
何をやっても誉めちぎられる男から、何をやっても叩かれる男へ、華麗(?)な転身。
SMAP解散騒動をきっかけに堕ちた偶像になってしまってますが、キムタク自身が変わったんでしょうか?
私の目には、変わったのは世間の見る目、のように思えるんですが。
前にも書きましたけど、キムタクが何をやっても誉めちぎってた頃の風潮以上に、何をやっても叩きまくる今の風潮、気持ち悪っ!





紳助さんがいなくなっても続いている「深イイ話」。
もう長らく見てませんが。


この番組が始まった頃はほぼ毎週見てました。
深イイ話候補なので、毎回いい話ばかり出てきますけど、私の心のレバーは「う~ん」の方が多かった記憶があります。
へそ曲がりのひねくれ屋ですから。


毎週見ていた頃のエピソードで、特によく覚えている話があります。



黒澤明監督にまつわる話。

監督は画面に映らない所にまで気を配っていた。
ある映画で、薬棚が置いてある部屋のシーンを撮っていた。薬棚は中が見えない作りなので、中は空のまま。ところが監督はどうしてもそれが気になる。監督は棚の中にたくさんの薬瓶を入れるようスタッフに指示した。
たとえ、画面に映らなくてもリアルさに拘る。その監督の拘りにスタッフは皆感銘を受けた。

記憶を頼りに書いたので細かいところが違っているかもしれませんが、大体こういう話でした。


スタジオでは、紳助さんを含めた2~3人以外が「深イイ」でした。
その日のゲストに内藤剛志さんがいて、やっぱり俳優さんなのでこの話に感激。「こういう監督のいる現場だと役者としても士気が上がる」みたいなコメントをしてたと思います。記憶違いかもしれませんが。
他の出演者も「さすが世界の黒澤!」「見えない所まで気を配る、こういう事の積み重ねが素晴らしい作品を作るんですね」みたいなコメントを連発。



本当にそうですか?

これ、別に悪い話ではないけど、かと言って特にいい話でもないような。



人はそれぞれいろんな拘りを持っています。仕事にしろ私生活にしろ。他人からみたらバカバカしい、意味のない事でも当人にとっては大事な事だったりします。だから、他人がとやかく言う事ではない。周りに迷惑をかけない限り、どんな拘りを持とうが自由です。

この、黒澤明監督の話もそういう事なんじゃないでしょうか?
黒澤監督の、仕事をする上での拘りに過ぎないのではないでしょうか?
そこにいい悪いも、深イイ深くないも無い。

監督自身、そこまで深く考えてたわけでは無いのではないでしょうか?ただ、そうしたかった、そうしないとどうも気分が悪い、気になってしょうがない、そんな感じだったのではないかな?と思います。
まあ、深く考えず気になるからそうしただけ、という所が逆に深い、と解釈する事も出来ますが。



この「深イイ」のレバーを押した方々にずっと訊いてみたかった。

「この話が、巨匠・黒澤明ではなく、二流・三流の、評価が低い監督のエピソードだったら、それでも深イイと思いましたか?」




多分、これが二流・三流の監督の話だったら、こんな事に拘ってるからロクな映画が撮れないんだ、と現場のスタッフ、キャストから総スカンを喰らい、業界中の人から袋叩きにあってたんじゃないですかね、今のキムタクみたいに。



「深イイ」を押した人のコメントの後、「う~ん」を押した紳助さんのコメント。随分前の事なんで正確には覚えていませんが、私の考えと似ていたので凄く共感したのは覚えています。

あと、紳助さんも映画を撮っていて、その時の経験談も話してました。

周りのスタッフ、キャストは玄人ばかりで、細かい所にやたらと拘るんだとか。
ある時、撮影済みの映像をチェックしていたスタッフが、「監督、あの道の左の方に映りこんでいる影が気になるんですけど。」と言ってきた。紳助さんが見ると画面のほんの一部で、よく見ないと気がつかないほど。紳助さんは答えた。「映画を観た客があの影が気になるようやったら、どっちみちこの映画アカンやろ。」


一刀両断。

お見事っす、紳助さん。



画面に映らない所にまで拘る=名作が撮れる、かどうかはわからないですよね。関係あるかもしれないし無いかもしれない。
多分、黒澤明監督自身にだってわからない事でしょう。
それなのに「さすが世界の黒澤!」とか変に持ち上げられて、あの世で監督も困ってたかも。


ちなみに、私は黒澤作品、あまり好きではありません。何で世界であんなに高く評価されてるのかよくわからない。タケちゃんもそうだけど。外国人の映画のツボが今一つ・・・

特に遺作の「まあだだよ」。途中で我慢できなくなって観るのを止めました。
長野オリンピックの閉会式で欽ちゃんが「みんなで歌いましょう!」と言って「ふるさと」を歌ってた時に感じたのと同じものを感じました。学芸会っぽいというのか、感動を作って押しつけてる感というのか・・・「ほのぼの」「友和」を装ってる感じが何だか耐えられなくて。
椿三十郎」は面白かったけど。



私は紳助さんの事はあまり好きではありません。
でも、ショウビジネスに関わってる人たちの中で、ある種の真摯さを持っている数少ないタレントさんの一人だったと思っています。

番組に料理人を呼んだら、その料理が仮に美味しくなくても「美味しい」と言っておくのが礼儀、みたいな中で、紳助さんは「ゴメン、視聴者騙したらアカンから正直に言わしてもらうな。俺の好みや無いわ。」と、業界の慣習ではなく視聴者の方を向いていた。それも「マズイ」と言う言葉は使わず、料理人に対する気遣いや敬意も忘れずに。


TVのお約束だとか大人の事情だとか、視聴者には関係ない事に縛られて、視聴者の方を全く向いてないTV関係者がほとんどの中で、あれだけ長くTVの仕事をして、いわば「首までドップリ業界に浸かっている」はずの紳助さんが、業界の悪弊に染まらないように意識を持ち続けていたのは凄い事だと思います。

こういうタレントさん、後はタモリさんくらいかな?







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平将門、崇徳天皇に対抗できる怨霊 いるのかニャ?

前に日本史上最恐の怨霊は誰だ?選手権というネタをアップしたのですが、エントリーが平将門崇徳天皇の二人だけというお粗末な事に。

見切り発車的にタイトルつけると後で困る事になりますね・・・。反省。


あれから二人に対抗できそうな怨霊を探してるんですけど、なかなか見つからなくて。
アノお二人が強力過ぎて。


日本三大怨霊のもう一人、菅原道真については独断と偏見で外しました。私の中では完全に「学問の神様」で定着しているので、怨霊というイメージが湧かない。道真様を陥れた輩はほとんど道真の祟りを恐れながら死んでるようだし、復讐は果たされて道真様の気は済んでいるんじゃないかな、と思います。

なので、メンツが足らないからという理由で今更エントリーを要請しても引き受けてくれないと思います。もしかしたら外されたのが不本意でスネているかもしれません。



苦し紛れで、もう貞子ちゃんに出馬を頼むしかないかって所まで自分を追い込んでしまっています。
でも、貞子ちゃんをエントリーさせると伽椰子さんとかにも声かけないとまずいし。下手に揉めて呪われたりとかするの恐いし。



お岩さんは実在の人物ですが、当時の人の間では貞淑な妻の鑑のように言われていて、それが何故か転じて、夫に裏切られて殺された怨霊、という事になってしまったようです。これも「忠臣蔵」同様、芸術の罪ですね。
なので、お岩さんもエントリーは見合わせました。



いろいろ調べるうち、長屋王という皇族に行き着きました。8世紀に生きた人で、藤原不比等の子、中臣鎌足の孫にあたる藤原四兄弟によって無実の罪を着せられ、自害した人だそうです。
数年後、四兄弟は亡くなり、長屋王の祟りと言われたそうです。

ただ、この方も道真様タイプかな?復讐果たして気が済んでるのかな?という印象。



いませんねえ。

仕方ない。ここは将門様VS崇徳天皇の一騎討ちで。



ダララララ・・・(ドラムロール)

ジャ~ン!


私の独断と偏見で崇徳天皇に軍配!


将門様は、首塚とか、所縁のある所に行って不謹慎な事や不敬な事をしない限り祟られない感じがしてます。

一方の崇徳天皇は誰彼の区別なく祟っているような。

そういうわけで日本最恐の怨霊は崇徳天皇



ただし、今は手厚く祀られたお陰で鎮まってらっしゃるような気がします。
将門様たちと共に日本と日本国民を護って下さっている。

結構本気で私は信じています。




怨霊でも、正しく手厚く祀れば護り神になってくれる。
こういう信仰は海外にもあるんでしょうか?

この考え方、敵であっても死者は手厚く葬る、とか、激しく争った相手であっても勝敗が決した後は命は赦す、或いは大将の首と引き替えに他の者の助命は保証する、とか、そういうのにどこか通じている気がします。


日本の神様仏様はただ寛大で慈悲深いだけでなく、厳しく、時に恐ろしい存在でもあると思います。私たちのワガママやおねだりをニコニコ聞いてくれる、私たちにとって都合のいい存在ではない。厳格なお父さんと優しいお母さんの両方を兼ね備えている感じです。だから日本人は神仏を敬うだけでなく、畏怖の念も持つ。

同様に、怨霊も恐ろしいだけの存在ではなく、敬意を持って接すれば慈愛の心で応えて下さるのではないか、私たちを護って下さるのではないか・・・そう信じて、恐れながらも心のどこかで敬い親しむ気持ちがあるような気がします。

あまりにも恐ろしすぎて直視出来ないので、何とかその恐怖心を克服しようと編み出したテクニックかもしれませんが。


私はこの世に恐いものがたくさんありすぎるので、普通に生活してるだけでシンドイ。
なので、一種の自己防衛本能なのでしょうか、恐怖心を和らげるためのテクニックを幾つか編み出しました。

例えば、苦手な蜘蛛を部屋の中で見つけたら、名前をつけて呼び掛ける。
「太郎クン、久しぶり~!」とか「確か、道子ちゃんだったよね?何してるの?」とか。
そうするだけで、蜘蛛に対する苦手意識がちょっと減る。蜘蛛が部屋の中にいて「イヤだ~、気持ち悪い!」っていうのが少し減る。しばらくすると親近感まで湧いてくる、ちょっとだけ。
些細な事なんですけどね。意外と効果があります。






怨霊に対してだけじゃない。

妖怪もそうですよね。邪悪だったり恐ろしいだけでなく、私たちを助けてくれたり導いてくれたり、中にはなついてくる可愛い妖怪もいる。日本人はそう信じている。


これは絶対的に悪、って決めつけて拒絶しない、こういう日本人のユルさ、結構好きです。



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今でもムカつく「江~姫たちの戦国~」大河ドラマをなめんなよ



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今でもムカつく「江~姫たちの戦国~」 大河ドラマをなめんなよ

大河ドラマは程度の差はあっても、一応史実(正確に言うと、今現在これが史実として最も有力とされている説)をベースにしているので、ストーリーは決まっています。
そこに、製作側の独自の視点や解釈を盛り込んで、人間ドラマとして描いている。

しかも、一年かけて一人の人間の人生、一つの時代を描いていくわけですから、他の映画やドラマでは脇役の一人としてチラッと出てくるだけの人にもちゃんとした人格、物語が与えられたり、「歴史にちょっとばかり詳しい人が語るうんちく話」みたいな些細なエピソードが丁寧に、しかも面白おかしく描かれていたりします。

こういった所が大河ドラマの醍醐味だと思っています。


でも、あくまで史実から大きくはみ出すわけにはいかない。登場人物、特に主人公のキャラクターをユニークに魅力的に描けば描くほど視聴者の関心を惹くことが出来ますが、あまりやり過ぎると主人公のキャラクターと史実に沿ったストーリーとが噛み合わなくなってくる事もあります。

「いや、この主人公がいきなりこんな行動に出るなんて、今までのこの人の言動からしておかしいでしょ!」という場面も、話が進むにつれて増えてくるわけで。
分かりやすい例えで言えば、信長を虫も殺せない優しい性格に設定してしまったばかりに、後に信長が行ったとされる様々な事と辻褄が合わなくなる、みたいな事です。

そこを何とか無理矢理辻褄を合わせようとするから、ご都合主義が発生する。

私が観た大河ドラマの中で、このご都合主義を一番感じてイラッとしたのが「江~姫たちの戦国~」。あれ、私の中で大河ドラマワーストワンです。いやあ、酷い脚本だったわ~!
思いっきり出来の悪い、安いトレンディドラマを大河ドラマに持ち込んだ感じ。
全てが安っぽかったし、嘘くさかった。


女性を主人公にした歴史ドラマの難点は、歴史の一ページとなった出来事に、主人公を大きく関わらせるのが難しい所。大抵の場合、女性は歴史の裏舞台で役割を果たす事が多いですから。
女性主人公を歴史的大事件に絡ませるためには、無理矢理いろんな所に首を突っ込ませないといけません。でも、いろんな所に首を突っ込ませるには、キャラクターや状況をそれなりに説得力のある設定にしないと、不自然で取って付けた感が出てしまう。
この、不自然で取って付けた感全開だったのが、「江」です。


本能寺の変千利休切腹など、歴史的大事件に何でいちいち、しかも唐突に江が出しゃばって絡んでいくのか?

何でいつも江が都合よくその場に居合わせるのか?

何で出てくる重要人物たちが都合よく江と接点を持ち、しかも特に理由もなく江に大きく影響を受けるのか?

江がまるでエスパーのように、その時々の情勢や人の考えを的確に先取り、読み取り出来るのか?

それならもう「信長協奏曲」みたいに「江は、実は現代からタイムスリップした歴女だった」って事にしちゃえば?


何の流れも脈略もなく、江がただただ出しゃばり続け、歴史的場面のあちこちに都合よく顔を出す展開にうんざりしました。

言いたい放題、やりたい放題のワガママ三昧なのに怒りを買って処罰されるどころか、そういう天真爛漫さが江の良さだ、みたいに持ち上げられまくる。あり得ないご都合主義。


これ、女性視聴者を取り込もうとした戦略とかを大きく越えて、江に自らを投影した脚本家が、自己愛と自己顕示欲全開で願望を書き綴ったファンタジーではないかと・・・。この人、多分相当なナルシストなんじゃないかな。

どうでもいいけど、大河ドラマを私物化するのだけは止めて欲しい。

後で知ったのですが、この脚本家、「篤姫」も手掛けた人なんですね。あ~、なるほどね、さもありなん。
私、元々幕末は専門外だったので「篤姫」はリアルタイムでは観てなくて、再放送で初回から観てたんですが、あまりに酷い脚本にうんざりして途中で投げ出しました。
私はこれを観て宮崎あおいが嫌いになりました。それまではいわゆる演技派の女優さんというイメージだったんですが、芝居をやりすぎる人、作りすぎる人って評価に変わりました。


あと、篤姫と江、同一キャラですよね。篤姫を戦国時代にとばして使い回したのが江だと思います。
演じたのが上野樹里だったので、篤姫よりは多少マシだったかな?




元々大河ドラマ好きだし、戦国時代の話なんで頑張って一応最後まで観ましたけど、その最終話で怒り爆発!


歴史上の人物で私が最も好きなのは保科正之という武将です。

徳川二代将軍、秀忠がお静さんという身分の低い女性に産ませた、三代将軍家光からすれば腹違いの弟にあたる人です。

秀忠は江に知られるのを恐れて、産まれた子供とその生母の身柄を人に預けました。後に正之の存在を知った江は、正之を匿っていた見性院(武田信玄の娘)に正之を差し出せ、と要求するも、正之の身を案じた見性院がのらりくらりとはぐらかし守り通してくれたおかげで、正之は無事に育つ事が出来ました。



なのに!

「江」では歴史歪曲なんてカワイイもんじゃない、捏造ですよ、捏造!


最終話。

正之は江戸城に呼ばれ、江と対面。江に怯える幼い正之。心配する周囲。

そんな中で慈悲深き(皮肉)江は言う。
「家族が共に暮らせるようにしなければ!」

それが、あの大奥の始まりであった・・・。



ったく、どこまで江に下駄を履かせるんだか。



その時代に生きていて、全てを見ていた、全てを知っている人は今の世にはいません。

江が嫉妬深かった、秀忠が江の怒りを恐れてお静さんと正之の存在を隠した、江が正之を江戸城に連れて来いと要求した、見性院が応じなかった・・・。
100%間違いなくこの通りだったと断言出来る人は今の世にはいません。

それでも、現存する資料とそれを専門家が検証した上で出した有力な説が、上記の話なわけです。それなりの理由と分析があるわけです。





大河ドラマは歴史をベースにしたドラマですから、多少史実から外れても別に構わないと思います。

「歴史上の人物〇〇は、実は●●だった」とか。

「実は●●だった」シリーズ、私も好きですし。


でも、外していい所と外してはいけない所があると思っています。

大胆な新説を盛り込むなら、それなりに説得力がないと。

「江」のような外し方をするなら、もう最初から歴史ファンタジーと銘打って作ればいい。大河ドラマでやる必要はないと思います。
何でもアリになってしまうと、NHK大河ドラマというもの自体の存在価値が無くなってしまう。





ところで、「篤姫」と「江」を観て別の事に気づきました。


「役者の力量。テレビドラマでは、映画ほどごまかしがきかない。」


脚本の酷さでいい勝負だったこの2作品。
篤姫」は途中で投げ出したけど、「江」はともかく最後まで観た。
一方は幕末、もう一方は大好きな戦国時代、という以外に主演女優の力量の違いもあったように思います。

宮崎あおいが映画メインで、テレビドラマにあまり出なかったのは賢かったと思います。
篤姫」を観て、これからもあまり出ない方がいいと思いました。



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日本史上最恐の怨霊は誰だ?選手権

平将門、崇徳天皇に対抗できる怨霊 いるのかニャ?





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夏を先取り!幽霊ネタ 第2段 日本史上最恐の怨霊は誰だ?選手権

怨霊と聞いて、多くの人が真っ先に思い出すのはやはり平将門でしょう。


平将門


関東の豪族だった平将門は朝廷に対して反乱を起こし、関東に自らが天皇として君臨する国を打ち立てようと目論んだ、とされています。これが、いわゆる平将門の乱。その反乱は制圧され、将門は晒し首にされる。

但し、将門やこの乱については、いろいろな評価があるそうで、一概に将門を分不相応の野心を抱いて自滅した反乱者、と見るのは不適当だ、という歴史番組を見た事があります。
この辺りの時代にはあまり詳しくないので、説明はこの辺にしときます。

晒し首の続き。

しかし、何日たってもその首は腐る様子もなく、夜な夜な「私の五体は何処だ!ここに来い!首をつないでもう一戦まみえようぞ!」的な事を叫ぶので、近隣の村人は恐怖に怯えていたという。

いや、将門様、お気持ちはわかりますが・・・
どうどう、落ち着いて、落ち着いて。ご近所迷惑ですよ。
騒音トラブルはダメです。夜はお静かに。


そして、かの有名なエピソード。 

自らのホームタウンである関東目指して空を翔る将門の首!

恐すぎます。

将門様、少しは手加減して下され。



将門の祟り

関東大震災後、将門の首塚を取り壊して土地を整理しようとした所、当時の大蔵大臣始め関係者が何人も続けて死亡。首塚は元に戻される。

戦後、GHQ首塚を取り壊して駐車場にしようとした所、ブルドーザーが横転し運転士が死亡。日本側が将門の祟りだとGHQを説得し、首塚を取り壊す計画は白紙に。
GHQも動かしたというのが凄いですね。

将門の祟りとされているものは他にもあるそうです。



将門様の一番の怨霊ライバルと言えば、私の中では崇徳天皇(崇徳上皇)です。


崇徳天皇鳥羽法皇の息子、という建前ですが、本当の父親鳥羽法皇の祖父、崇徳天皇から見れば曾祖父にあたる白河法皇だという噂が当時公然の秘密として囁かれていたようで、そのため崇徳天皇鳥羽法皇から疎まれていました。

この辺りの経緯は、細かい部分はともかく大雑把な流れとして、大河ドラマ平清盛」を観た方はご存知だと思います。

平清盛」では崇徳天皇(井浦新)を鳥羽法皇(三上博史)が「伯父子」と呼んで苛め倒してました。

平清盛」は視聴率が悪く作品の評価も酷かったですが、私はよく出来てると思って面白く観ていました。特に、登場人物の心の動きが丹念に、しかも「江」みたいなご都合主義も無く描かれていて、話の展開に嘘臭さが無く説得力がありました。

嫉妬と裏切りにまみれた、ドロドロした天皇家の権力争い。その中で、誰か一人に「コイツの性格が悪いから」と悪役を押しつけるのではなく、どの登場人物にもその人なりの生き方や論理、一人の人間としての苦悩や欲望があって、紋切り型の描き方にはなっていませんでした。

例えば、崇徳天皇鳥羽法皇の確執でも、苛める鳥羽法皇の側にもやむにやまれぬ思い(愛する妻と祖父が通じていた、というだけでも衝撃だったろうに、その上密通の末出来た子供を我が子としなければならなかった屈辱感、しかもその祖父が権力を握り続け、自分は軽んじられ続けた、など)があったりして、一方的に悪者として断罪していない所が良かったと思います。


崇徳天皇の話、続き。

白河法皇崩御すると、後ろ楯の無くなった崇徳天皇は更に追い込まれ、鳥羽法皇の苛めは更にエスカレート。結局、鳥羽法皇に騙される形で崇徳天皇は現代で言うところの窓際族のような立場に置かれてしまいます。

鳥羽法皇崩御してからも、その子、崇徳天皇から見れば腹違いの弟にあたる後白河天皇(「平清盛」では松田翔太。ハマってました)との対立が続き、鳥羽、後白河体制下で冷遇された者たちが同じ恨みを持つ崇徳天皇に近寄ってきます。

そして、保元の乱が起こります。

源氏、平氏、公家衆などが、それぞれ崇徳天皇派と後白河天皇派に分かれて争った末、頼朝・義経の父、源義朝平清盛がついた後白河派が勝利。崇徳天皇は讃岐に流罪となります。

ここからがキツい。

崇徳天皇は讃岐の地で、憑き物が落ちたように穏やかな心を取り戻したと言われています。そして自らの血で写経し「せめてこのお経だけでも都に置いて下さい」という低姿勢な手紙を後白河天皇に送ります。
ところが、この写経した紙は非情にも送り返されてきます。しかもビリビリに破かれた状態で。

憤怒した崇徳天皇天皇家を呪う言葉を吐き、数日後に憤死します。

この呪いのシーン、「平清盛」では「まるでホラー」と言われるほど凄まじい描写でした。いやあ、怖かったぁ。
「やり過ぎ」という評が多かったみたいですが、私はアリだと思いました。

確かに、これが現代劇だったら荒唐無稽だったかもしれません。現代人にとって呪いなんていうのは、ホラー映画やその手のドラマ、小説などフィクションの世界の事として、娯楽として楽しむ範疇ですから。せいぜい、そうした映画やドラマを観て「怖くて眠れなくなっちゃった~」とかその程度です。

でも、昔の人々にとっては、己の生死に直接関わる脅威だったと思います。私達とは捉え方が全く違って、身に迫るリアルな恐怖だったはず。その時代の人の頭の中では「平清盛」のあの場面はまさしく現実そのものだったと思います。


崇徳天皇の死後、後白河天皇の身辺で不審な死が続き、更に火事などの災害まで起こるようになると、これは崇徳天皇の祟りではないかという噂が都で囁かれるようになります。
祟りを怖れた後白河天皇はようやく崇徳天皇を手厚く祀ります。
が、その後も祟りと思われる災いが続き、その災いは崇徳天皇の死からほぼ100年毎に起こる事になります。


この辺りの詳しい事は「黄昏怪奇譚」というブログで、平将門菅原道真と共に三大怨霊として、分かりやすく読みやすくまとめていらっしゃいます。興味のある方は一度覗いてみてはいかがでしょう?私もこのネタを書くにあたり、参考にさせて頂きました。





古来日本には、たとえ怨霊であっても、手厚く正しく祀れば護り神になってくれる、という考え方があるそうで、それも、強い怨霊であればあるほど、力の強い護り神になって人々を守ってくれるそうです。

そうした信仰に基づいて、明治天皇は、即位の前日という慌ただしい時期に、御自ら崇徳天皇の魂を迎えに四国に出向かれた、というのを、数年前TVの歴史番組で見ました。天皇家を呪いながら亡くなった崇徳天皇の霊を鎮めたい、そして、新たに日本の首都になる東京の護り神として、崇徳天皇の力をお借りしたい、という思いからのようです。
天皇家の醜い争いから生まれた呪いが、万が一にも我が国民に災いをもたらすような事があってはならない、もしかしたらそういう思いもおありになったかもしれません。
明治天皇の心中を勝手に想像して語るなんておこがましい、畏れ多い事ではありますが、ここは見逃して下さい。

現代に生きている私達には、東京が首都というのは当たり前すぎる事ですが、それは日本の長い歴史から見るとほんの最近の事で、何千年もの間日本の中心は関西だったわけです。
江戸時代の三百年近く政(まつりごと)の中枢だったとはいえ、関東は未開で野蛮な土地、という認識が京の人々、特に朝廷や天皇家にはまだ根強くあったであろうその頃に、その未開の地・東京にお移りになる明治天皇の心中はいかばかりか。不安と、国民に対する責任とで、夜も眠れないほど悩まれたのではないかと推察します。




ちなみに、東京の護り神は崇徳天皇の前に既にいたらしいです。正確に言えば、江戸の護り神という事になりますが。


徳川家の歴代の将軍の多くが、東京を囲むように東京の中心に向かって葬られているというのを、これもTVの歴史番組で観ました。死後も江戸の民と町を護るためだという事です。

東京はずっと崇徳天皇と徳川歴代将軍(もしかしたら平将門も?)によって護られている土地なんですね。地方に暮らす私には羨ましい限りです。

「そんな強力な護り神が何人もいるのに、東京大空襲関東大震災で多くの国民が犠牲になったのは何故だ?」というのはこの際無しで。



私の中では、日本史上最恐の怨霊ツートップはこのお二方なんですが、一般には菅原道真を含めて三大怨霊と呼ばれているそうですね。

私から見ると、菅原道真は今一つおどろおどろしさで将門、崇徳天皇に水を開けられている感じがします。
道真様の場合、自らを陥れた相手はほとんど不審な死を遂げていて、復讐は充分に果たした感があるからかもしれません。


でも、平将門崇徳天皇の二人だけで選手権、というのも何だかショボいので、次回この二人の対抗馬を探してみます。
この二人に対抗できる怨霊、いるかな?




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夏はまだだけど。実は幽霊の方も生きている人間が怖い?

時期外れというか、時期遅れのフィギュアネタの後に、時期尚早の幽霊ネタです。

ヤフーニュースで事故物件住みます芸人の体験したヤバい話という記事があって、幽霊より生きている人間の方が怖い、っていうコメント欄の書き込みから、何年か前に聞いた説を思い出しました。



「私達は幽霊を見たくない!出会いたくない!と思っているけど、実は幽霊の方も同じ。」


これ、最初に聞いた時、なかなか新鮮でした。


生きている人間は肉体と魂の両方を持っているが、霊は魂だけ。だから基本的に、生きている人間の方が存在として強い。
生きている人間が幽霊に出会った時に恐怖で心臓がドキン!とすると、その衝撃波が幽霊に伝わり、それが、形のない魂だけの存在である幽霊にとって相当なダメージになる。だから、幽霊は生きている人間に出会いたくない、姿を見られたくないと思っている、という説。

面白い。斬新です。
そんな角度から幽霊の事を考えた事なかった!


魂だけの存在より肉体と魂の両方を持っている存在の方が強い。
1より2の方が強いって事ですね。
うん、なかなか理にかなっている。

もっとも、トランプのように、2より1(エース)の方が強いって考え方もありますけど。
魂だけなら、肉体的に傷を負ったりするリスクもないし、元から肉体がないから失う物もない、という考え方も成り立ちますからね。

要するに考え方次第なんですけど。


でも、実は幽霊の方も私達にビビってるっていうのは、その発想自体が面白いな、そういう視点で幽霊という存在を見た事なかったな、と、目からウロコでした。

本当だったら面白いな。
もしそうだったら、幽霊というものに対する恐怖心がちょっとだけ和らぎます。ちょっとだけ親近感も湧いてきます。
あくまでちょっとだけ。

でも、やっぱり幽霊には出会いたくない!




幽霊に関するもう一つの珍説。


「どんな人でも、必ず一生に一度は幽霊を見る。違いは、幽霊を見た事に気づくか、気づかないまま人生を終えるか、それだけ。」


これはヤバい!

私は見たくないです!

だってやっぱり怖いもん。

でも、これがもし本当なら、私は見た事に気づかないまま人生を終える派でいたいです。


あれ?もしかして今までの人生で既に見てる?


幽霊は必ず夜に出るとは限りません。
真っ昼間、明るい日差しの中、普通の生きている人間と同じように道を歩いているかもしれません。

シックスセンス」であったように、自分が死んでいる事を気づかず、普通に歩き回っている幽霊もいるかもしれません。そして、あまりにも普通に歩いているので幽霊だと気づかず、普通の人だと思って道ですれ違っているかもしれません。

実は自分にだけ見えていて、他の人には見えていない通行人とすれ違っているかもしれません。

例えば、病院の待合室やバスの中などで、自分以外に5人の人がいる、と思っているけれど、実は4人しかいなかった、なんて事もあるかもしれません。

何か考え事をしていて、「あ、今、窓の外を人が通ったな」とぼんやり思っていたけど、実はそこは二階、でも、考え事をしていたので、人が通るはずがない所を人が通りすぎた、という異常に気づかないままでいた事があるかもしれません。


こういう事が絶対ないとは言い切れませんもんね。



もし、これまでの人生でまだ幽霊を見てなくて、これから見ることになっていて、しかも見たことに気づく派だったら・・・



陽気でお茶目な幽霊さんを希望します。
「出ちゃった❤テヘ、ペロ!」みたいな感じの。






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勢いついちゃったので。時期外れのフィギュアネタ 第2段 捕らぬ狸の何とやら 来期のジャンプ構成を勝手に考えてみたニャ

半年近く放置していた時期外れのフィギュアネタを前回アップしてから、何やら勢いがついてしまい、頭が来期の日本選手のプログラムの事に向いてしまっている今日この頃。


そこで。

勝手な期待と願望を込めて・・・。




「来期このジャンプ構成で自己ベスト軽々更新ニャ🎵」


宮原知子バージョン

アメリカのフィギュア専門サイトか何かの「16-17シーズンのベストFS人気投票」で宮原選手が女王メドベデワを抑えて1位になってましたね。
私にとってもあのプログラムは今期(前期と言うべき?)ナンバーワンです。


今期のFSは

前半 ①3Lo ②3Lz-3T ③3F
後半 ④3Lz-2T-2Lo ⑤2A-3T ⑥3S ⑦2A

基礎点合計47.54

となってました。


ここからどう基礎点を上げていくか。

3Aとか、3Loをセカンドにつけるコンビネーションとか、そういう一段階上の技術を習得する以外で現状出来る事は、基礎点の高いジャンプをなるべく多く後半に跳ぶ、という事しかないのかなと思います。

そこで。
再び机上の空論の出番だす。


前半 ①3Lz-3T ②3F
後半 ③3Lz-2T-2Lo ④3Lo ⑤2A-3T ⑥3S ⑦2A

これで基礎点は48.05となります。

あ、あれ?0.51しか違わない!(焦💦)
こ、こ、こんなはずでは。

そりゃそうですよね。考えてみたら3ループが後半になっただけですから。

もういっそのこと7本全部後半に跳んじゃう?ジュニア女王のザギトワちゃんみたいに。それなら2.07アップしますけど。


う~ん、さすがにそれはダメだな。
技術的、体力的にどうとかいうより、一つのプログラムとしてどうかな。

確かに、徹底的に点を稼ぐという意味ではいいんでしょうが、そこまでやっちゃうと、全体のバランス的に良くないような気が個人的にはしています。
この辺は好みというか、感じ方の違いになってくるんだろうと思いますが。

ザギトワちゃんとか、あと、確か、やはりロシアの選手だったと思いますが、ジュニア男子の誰かも、FSでジャンプを全部後半に固め跳びしてましたけど、う~ん、どうかなあ。

彼らの演技を観ていて、後半のジャンプの連続に、ノルマをこなしている感というのか、スケジュールを消化している感というのか、何だかそういう印象を持ってしまったんですが。
ただただジャンプをひたすら跳んでるだけで、そのプログラムのテーマとか、ストーリー性とか、そんなものがどこかに行ってしまってる感じを受けたんですが。


やっぱりフィギュアは技術を競うだけではなく見せる(魅せる)競技でもあると思うので、プログラムが一つの流れになっていないと、どんなに高度な技を組み込んでいても、どんなに高得点を叩き出しても「素晴らしいプログラムを観た」という満足感がない。
前半ステップやスピンを感情豊かに美しく決めても、後半、つなぎもそこそこに「ジャンプ跳んだ、はい、次!助走つけて、はい、次のジャンプ!」みたいに慌ただしく跳びまくられては興ざめです。

やはりそこは、曲調の変化に合わせて、ここはしっとりとキャメルスピン、ここからアップテンポになるのに合わせてコンビネーション・ジャンプ!とか、メリハリがないと。

後半のジャンプ固め跳びはSPならまだそれほど気にならないんですが、FSはなあ。


脱線してしまいました。

いろいろ考えたんですが、宮原選手の場合、やはり今のジャンプ構成がMAXなんですかね。とすれば、来期得点を伸ばすには一つ一つの質を上げていくしかないという事になりますね。

一つだけ可能性があるとすれば、加点が多くつきやすい得意の2A-3Tを、以前のように2回入れる構成にする、という事なんですが、それだと演技構成点に影響が出るかも。バラエティに富んだジャンプ構成の方が評価されやすいと聞いた事があるので。
だから、今期は1回に減らしたのかなあ、と思ってました。実際に、その事がどのくらい演技構成点アップに貢献したのかはわかりませんが。

同じコンビネーション・ジャンプを2回入れる事で、もし演技構成点が下がるとすると、せっかくジャンプで加点されても相殺されて意味がなくなってしまう。
ただ、宮原選手は、3ルッツからのコンビネーション・ジャンプ、あまり加点がもらえないんですよね。
セカンドジャンプはどのジャンプにくっつけても同じ基礎点なんだから、加点が多くもらえるコンビネーションにした方が得。ルッツ、アクセル以外で、例えばサルコウとかループとかにくっつけてはどうでしょうか?今単独で跳んでいるサルコウもループも、毎回綺麗な質の良いジャンプが跳べていると思うので、3トゥループをつけてコンビネーションにしてもいけるんじゃないかと思うんですが。

例えば。

前半 ①3S-3T ②3F
後半 ③3Lz-2T-2Lo ④3Lo ⑤2A-3T ⑥3Lz ⑦2A

これだと基礎点48.21です。
基礎点自体は大して変わらないですが、2回跳ぶルッツのうち一つを単独にすればコンビネーションの時より加点が多くつく確率が高くなるのでは?しかも単独なら後半に回しても無理がない。基礎点の高いルッツを2つとも後半に跳べば少しでも点が稼げます。
まあ、全て皮算用なんですけど。

もしかしたら、サルコウやループをコンビネーションにするよりも、ルッツからのコンビネーションの方が宮原選手にとっては跳びやすいのかもしれません。三原、樋口両選手もそうですが、ルッツからの3-3を跳ぶ選手が多いという事は、サルコウやループより、ルッツ、或いは人によってはフリップ(メドベちゃん、真凛ちゃんとか)の方がコンビネーションにしやすいジャンプなのかもしれません。





個人的には、今期のケガがもう一回り宮原選手を大きくしてくれるんじゃないかと、そうなって欲しいと思っているんですが。
宮原選手は人一倍努力家として知られているし、シャイだけど芯が強い人なんじゃないかとテレビで見ていて思うので。きっとケガで今期後半滑れなかった事もプラスに変えてくれるはず、と勝手に想像して勝手に期待しています。
多分、素人が思うほど、そんな簡単なものじゃないんだろうな、と漠然とわかってはいるのですが。




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机上の空論的 フィギュア日本選手の得点アップを狙ったジャンプ構成を考えてみたニャ





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時期外れですが。机上の空論的 フィギュア日本選手の得点アップを狙ったジャンプ構成を考えてみたニャ

以下は、半年くらい前に書いて途中になったまま放置していたものです。シーズンも終わって時期外れですが、中途半端な内容ですが、せっかく書いたので・・・。
本当は田中刑事選手の事とかも書きたかったんですが。





不満です!
とっても不満です!


何であの選手のあの演技がこんな低い点なんニャ💢

得点が出た時に「エ~、低っ!」って思う事よくあります。

その筆頭が松田悠良選手。
ほとんどミスらしいミスもなく、スピードに乗った優雅な演技なのに何でこんなに点が低いんだ?
確かに2A-3T-3Loは回転不足になりやすい。そこで基礎点とGOEを損しているのはわかっている。そこは仕方がない。でも他は特に点を抑えられる要素がほとんど見当たらないんですけど。

プロトコルを見ると3連続その他のジャンプの回転不足、シットスピンのレベル2がネックになってるみたいです。
それと気になるのが後半のジャンプ構成。1.1倍になる後半に5つのジャンプを跳んでいる割に、それほど点が稼げていないと思うのです。

そこで、理屈通りに簡単にいかないことは一旦置いといて、あえて机上の空論で得点を稼ぐジャンプ構成を勝手に考えてみたニャ。


*得点はNHK杯での得点→構成変更後 加点が少しついたと仮定した得点

①2A-3T<-3Lo 11.40ー0.10=11.30 
    → 2A-2T-3Lo 9.70+0.30=10.00

②3Lz< 4.20ー0.70=3.50  そのまま

       ☆後半☆

③3F 5.83ー0.70=5.13 そのまま

④2A 3.63+0.29=3.92
    → 2A-3T 8.36+0.14=8.50

⑤3Lo-2T 7.04+0.10=7.14
    → 3Lo 5.61+0.39=6.00

⑥3F<-2T 5.50ー0.50=5.00 そのまま

⑦3S 4.84+0.50=5.34 そのまま


この構成にすれば計算上あと2点位技術点が稼げます。

①の3連続はセカンドジャンプが毎回回転不足になるので、いっその事3Tから2Tに落とし、基礎点とGOEが抑えられる事を防ぐ。その分後半に3Tをつけるコンビネーションを入れる。回転不足対策と後半の基礎点アップ、一石二鳥です。
問題はセカンドを2Tにした場合、そのあとの3Loを跳ぶ勢いが出るのか、という所。ここは素人の私にはわからない所です。セカンドジャンプを回転不足の3Tではなく、回りすぎた2Tにする事は出来ないのでしょうか?
2-3-3を跳ぶ感覚で、尚且つセカンドを最初から2Tのつもりで跳んだと判定されるように跳ぶ、3Loに繋げるために「セカンドは2Tだけどちょっと回りすぎちゃった」体で、というのはどうなんでしょう?回りすぎたジャンプというのは採点ルール上どうなんでしょうか?
やっぱりややこしい?かえって難しいわ、というツッコミが聞こえてきそうです。

ただ、せっかく後半に5つのジャンプを跳んでいるのに、そのうち2つのコンビネーションがどちらも2Tをつけたジャンプというのはもったいないと思うので。最初の3連続を後半に跳べれば一番いいんでしょうが、さすがにそれは難しいでしょう。

後半の3Tをつけるコンビネーションは3Fの方でもいいのですが、多分2Aにつけた方が成功率が高い気がします。もし3Fにつけるのであれば③の方につけて、うまくいかなかった時には上記の変更後の通り④を2A-3Tにするのがベスト。⑥の3Fに無理に3Tをつけようとすると失敗した時に同じ単独ジャンプの繰り返しという事になって7割の得点になってしまうので避けた方が良いと思います。やはり⑥は3-2のままにしておいた方がリスクが少なくなります。

2A-3T-3Loにどうしてもこだわりがあって変えたくないのであれば、後半のコンビネーションのセカンドを2トゥループから2ループに変えるとか。松田選手のスキルがあれば出来そうな気がするんですが。
もっとも私が考えつく位の事は当然本人もコーチも考えているはずなので、今の松田選手の技術、体力など総合的に判断して今の構成になっているんでしょう。

やっぱり地道に一つ一つの要素の質を上げていくしかないんでしょうか。


でもそれでは話が終わってしまうので、悪あがきで続けてみます。




坂本香織選手。

幅のあるジャンプが武器なのに前半にジャンプを多く跳ぶもったいない構成になっています。
後半に4本のジャンプを跳ぶようにするだけでも、もう1~2点稼げます。
フリーのジャンプ構成は①3F-3T ②3Lz ③3S ④2A-3T ⑤3F-2T-2Lo ⑥3Lo ⑦2A
これで後半のジャンプは、ジュニアの試合の場合2本だけ。もったいない!更にミス率の高い⑥3Loと基礎点の高い②3Lzを入れ替えればもっといい。
②と⑥を入れ替えて後半4本の構成に変えると、ジャンプの基礎点が44.34から46.93にアップします。

もっと徹底するなら
前半 3Lo 3S
後半 3F-3T 2A-3T 3Lz 3F-2T-2Lo 2A
こうすれば基礎点は47.89になります。体力的に厳しくなるかもしれませんが、坂本選手の滑りを見ていると不可能ではないと思うんですが。



坂本選手は来期シニアデビューする・・・んですよね?
期待してます。





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推理小説、しかも短編 なのに読み返す度に泣いてしまう「教会で死んだ男」

アガサ・クリスティ作品に登場する人物の中で、ポアロさんやミス・マープルヘイスティングスなどレギュラー陣を除いて、最も好きなのがバンチ・ハーモンです。クリスティ好きの方ならご存知かと思いますが、牧師の奥さんでミス・マープルものの作品に登場する人です。



「教会で死んだ男」

バンチが登場する作品で好きなのがこれ。短編集のタイトルにもなっています。

ある冬の朝、バンチがいつも通り花を生けようと教会に入っていくと、そこに倒れている瀕死の男。男はバンチを見つめ「ジュリアン・・・」と聞こえる言葉を発し、最期に「頼みます、頼みます・・・」と訴えて亡くなる。まもなく男の遺族と称する夫婦がバンチを訪ねて来て、死んだ男が何か言い残さなかったかを尋ね、形見として男が着ていた背広を持って帰る。
その夫婦に不審を抱いたバンチは、背広の裏地に隠されていた駅の手荷物預りのチケットを手に、ミス・マープルの元に助けを求めに行く。

教会で死んだ男は何故、誰に撃たれたのか?何故、この村に来たのか?駅の手荷物には何が?そして男が口にした言葉「ジュリアン」とは?


この「教会で死んだ男」。私、読む度に泣いてしまいます。推理小説でこんなに泣くなんて思ってもみませんでした。
男が苦しい息でバンチに必死に訴えた「頼みます、頼みます・・・」その言葉に込められた思い、そしてその思いに応えて、男の魂に語りかけるようにラストでバンチが呟く台詞・・・この、バンチのラストの台詞の所で毎回涙が出てしまいます。特別ドラマチックな台詞という訳でもないのに。


バンチ・ハーモン。
牧師の奥さんにふさわしく善良で心が温かく、飾り気がなくてしかも賢い。撃たれて血を流している瀕死の男を見ても怯えず騒がず、冷静にテキパキと救護措置が出来る、肝の座った頼もしい女性。でもでしゃばりでも優等生的でもなく、いい意味で平凡で茶目っ気があってチャーミングで・・・そこにいるだけで場を明るくするような、穏やかな幸せのオーラを持った素敵な女性です。こういう人になれたらなあ、と思うけど、意地悪でひねくれ者で、しかもビビリの私には無理だな。

バンチが特別立派な人とかでなく、良心的ではあるけどごくごく普通の女性で、しかもその台詞が決してドラマチックでも詩的でも感動的な気の利いた名台詞でもなく、何の変哲もないごくごく普通の素朴な言葉だからこそ、読んでいるこちら側の心が素直に反応するんだと思います。



ちなみに英語のオリジナルタイトルは「Sanctuary」神聖な場所を意味する言葉です。sanctuaryの正式な意味は、作品の中でバンチのご主人である牧師さんが詳しく説明してくれていますが、何か難しそうなので、私はそこの所はざっと流し読みして、大雑把に雰囲気だけ掴んでわかった気になっています。

昔、教会は権力者と言えども聖職者の許可なく立ち入る事が出来なかったらしく、罪人や、権力者に逆らって追われた人などが庇護を求めて教会に駆け込む、なんて事もよくあったようです。そう言えば何かの映画か海外ドラマでそういう場面、観た記憶があります。
つまり、Sanctuaryとは単に神聖な場所というだけでなく、聖域、保護や救済を受けられる場所、といった意味もあるみたいです。

教会に倒れていた男も「Sanctuary 」と呟きます。バンチは、撃たれた男が追手から逃れるためにSanctuaryを求めて教会に逃げ込んだと推察します。でも、何故この村の教会だったのか?何でわざわざこんな辺鄙な田舎に来たのか?



短編という事もあって、今作は謎解きと言うよりバンチとミス・マープルの活躍談といった感じです。
ミス・マープルとバンチの息の合った連携プレイで悪者たちを引っかけるあたりの小気味良さ。バンチだけでなく、ミス・マープルの元メイド・グラディスやクラドック警部など、マープルチームと言っていい面々も登場し、二人に協力します。
ミス・マープル所長率いる探偵団の事件簿、的な感じでもあります。




ここから多少のネタバレあり。






「○○の思いは時代を超えて万国共通」


クリスティ作品には度々出てくるお決まりのパターンというのが結構あります。「教会で死んだ男」にもそのパターンは出てきます。

いわく因縁のある宝石、それを巡って起きる事件。身元不明の被害者、やがてその身内と名乗る人物が現れて被害者の身元が判明するが・・・という展開。
被害者の身内と称して名乗り出てくる夫婦が下品で感じ悪くて、どう見ても被害者の親族には見えない、というパターンは「なぜエヴァンズに頼まなかったのか?」と全く同じです。
名乗り出てくる身内が「妻」という「複数の時計」も似たパターン。



余談ですが「複数の時計」と「七つの時計」、どっちがどっちだったか、とっさに区別できずよく混同します。

全盲の女性の家の居間で死体が見つかるのが「複数の時計」。これはポアロがいつも自慢している「椅子に悠然と座ったまま、両の手の先を合わせて灰色の脳細胞を駆使して謎を解く」を実践している作品。もっとも物語は、ポアロの知人でもある、コリンというイギリス情報局の青年が中心となって展開していきます。

セブンダイヤルズという謎の秘密結社を巡って、バンドルというあだ名のお嬢様が活躍するのが「七つの時計」。ポアロミス・マープルも出てきません。ポアロものに度々顔を出すお馴染みバトル警視が登場する作品です。


ちなみに「七つの時計」ドラマ版(昔の)でバンドルを演じたシェリル・キャンベルという女優さん、後に「死との約束」で、下品で横柄で傲慢な、凄~く嫌なオバサン(お婆さん?)役で登場します。そして最初の方で殺されます。両作の間には20年位の歳月が流れていると思いますが、それにしても凄まじい変わりようです。もっともバンドルを演じた若い頃から、上流階級のお嬢様役にしては、お品が今一つ・・・?という感じはしてましたが。下品というわけではないんですが、厚かましそうな感じ。


海外ドラマ、特にイギリスのドラマを観ていてよく感じるのですが、上流階級の子女とか、男性なら絶対に見逃さない程の美女とかいう設定の役に「えっ?」と思うような女優さんを充てている事が結構あって。いや、それだったら友達役のこっちの女優さんの方がピッタリなのでは?とか、他にももっとふさわしい女優さん、イギリスの演劇界にはたくさんいるでしょう、何でそのキャスティング?とか、製作陣にツッこみたくなる事がしばしば。

クリスティ作品で言えば「メソポタミアの殺人」の"麗しの"レイドナー夫人とか、「なぜエヴァンズに頼まなかったのか?」の"お城のお姫様"フランキーとか。前者は、やせぎすで地味で原作のイメージよりかなり老けてる感じのオバサマ、後者は、貴族のお嬢様にしてはえらく品格に欠けた・・・失礼、ちょっと言い過ぎました、庶民的で、あまり華のない若い女優さんが演じていました。

くどいようですが

「他にもっと役に合った女優さんいるでしょう!」

それか、イギリス人の美的感覚が日本人のそれとかけ離れているんでしょうか?



余談ついでに、私の中の「とっさに区別できずに混同する」作品をもう二組。「三幕の殺人」と「魔術の殺人」、「愛国殺人」と「予告殺人」。
「三幕の殺人」と「魔術の殺人」は、どちらもお芝居に関係する人物が出てきて、その事が謎解きにも関わってくるからだと思います。「愛国殺人」と「予告殺人」に至っては、単に語呂が似ているからだけのような気が・・・。
そうそう、「予告殺人」もバンチが登場する作品です。



「教会で死んだ男」の話。

教会で死んだ男は、元は良家の出ながら身を持ち崩して刑務所に入り、まもなく刑期を終えて出所するはずだった。もう少しで晴れて自由の身になれたのに何故か脱獄し、バスに乗って男にとって縁もゆかりもないはずの村チッピング・クレグホーンにやって来た。しかし、そこで待ち伏せしていた何者かに撃たれる。そして、男は必死に教会に逃げ込んだ。バンチが推察した通り、救いを求めて、だったのか?


瀕死の男が見た光景。

朝の光を反射して、キラキラと青や赤に輝く美しいステンドグラス、それはまるで美しい宝石のようで・・・そして、自分を見つめる心配そうな顔、善良そうで素朴で愛嬌のある女性の顔・・・。
教会というsanctuaryで、男の目にバンチはどう映ったんでしょうか。そして何を思ったんでしょうか。


ラストでバンチは男の魂に約束します。「心配しなくていいわよ。私が必ず●●してあげますからね。」
バンチが言うなら間違いなく●●は果たされると思います。そして男も、その事はわかっていたはず・・・。
バンチの言葉を聞いて、男の魂は救われたと思います。安心して天国に召されていった・・・そう思いたいです。



いつの時代も、洋の東西を問わず、○○の思いは同じ、なんですね。
当たり前ですけど。

でも、当たり前の事が当たり前にならないような事(ややこしい表現ですみません)をニュースなどでしばしば目の当たりにする現代に生きていると・・・


だからなのでしょうか、それとも朝の光が射し込む教会の清らかな空気のせいでしょうか、男が最期に、息が絶えるその時まで必死に願い続けたその一途さゆえでしょうか?

それとも、そんな男への哀れみからなんでしょうか?
脱獄し、警察や自分を狙っているであろう悪人たちから逃れ、バスに乗ってチッピング・クレグホーンにたどり着き、そこで撃たれ、教会に逃げ込み、そこに現れたバンチに必死に訴える・・・
全ては△△のため・・・
その必死さを思うと・・・




何回読み返しても毎回胸がキュッとなって、何だか切ない、もの哀しい、でもどこか清々しい、不思議な気持ちになります。
そして気がつくと涙がこぼれています。




そしてその後鼻水も・・・。

私は泣くと必ず鼻水が出ます。映画やドラマのヒロインのように美しくは泣けません。
だから人前では極力泣かないように気をつけています。元々人に涙を見られるのが嫌だったのもありますが。


そういう訳で「教会で死んだ男」は家で、一人でいる時しか読めません。


バスや電車の中で読む?


とんでもない!


大惨事になりますよ!




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アガサ・クリスティ大好きニャ!中でも何故かクセになる「もの言えぬ証人」

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正邪を裁くものー毒薬に魅せられたアガサ・クリスティ


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アガサ・クリスティ大好きニャ!中でも、何故かクセになる「もの言えぬ証人」

私が推理小説にハマったのは小学生の時。多分3年生とか4年生とかそのくらいだと思います。

いとこの部屋の本棚に並んでいた、中学生か高校生向けの月刊誌に載っていた「キミにこの謎が解けるか?」的な記事(数ページの問題文)を夢中で読み、犯人や犯行方法や動機、トリックなんかを必死で推理し、正解と照らし合わせて一喜一憂するのが楽しくて。しかも私の間取りフェチ心をくすぐるような犯行現場の間取り図が出てきたり、正解の解説を読んで、何気ない描写の中にさりげなく張られていた伏線に「ああ、こういう事だったのか!」と、見事にしてやられる快感に浸ったり。推理小説には私のツボがいろいろ含まれています。


小6の時、教室が図書室に近かった事もあって、元々本の虫だった私はシャーロック・ホームズシリーズを読み漁りました。その時は「シャーロック・ホームズ、面白い!最高!推理小説の頂点だ!」と思ってました。


ところが。

中学生になってから出会ったアガサ・クリスティ


衝撃でした。

何がどうというのが上手く説明出来ないのですが。


ここまで言ってしまうとホームズファンに怒られそうなんですが。
アガサ・クリスティ作品が大人ならコナン・ドイルのホームズシリーズはお子ちゃま、というのが正直な感想。


でもこの評価は不公平です。だって時代が違うんですから。
推理小説というものが生まれて間もない初期のホームズシリーズとクリスティを比べること自体おかしいのです。
コナン・ドイルを始め初期の推理作家がいたからこそクリスティというミステリーの女王がこの世に現れたわけですから。

それでもあえてホームズシリーズとクリスティ作品を比べたのは、シャーロック・ホームズは知ってるけどエルキュール・ポアロミス・マープルは知らない、という人にクリスティ作品が本当に面白い!という事をわかりやすく伝えたかったからです。

たとえ推理小説が好きでなくても、登場人物や物語の舞台となる町や村、古き良き時代のイギリスの生活や風俗、物の考え方や価値観などが垣間見える生き生きとした描写、ヨダレが出そうな料理の数々、日本人にはちょっと不思議な民間療法・・・活字好き、読書好きの方なら好みはいろいろあってもそれなりに楽しめる文章だと思います・・・多分。



クリスティ作品の名探偵と言えばエルキュール・ポアロミス・マープル。クリスティファンの間でもポアロ派、マープル派と分かれているようです。

私は断然ポアロ派です。

卵形の頭、ご自慢のピンと張った口髭、先の尖ったエナメル、もしくはパテントレザー(もしかしてこの2つは同じ?)の靴。超がつく綺麗好きで几帳面。小鳥のように頭をピョコンと傾げたり、自分の事を「比類なき名探偵」と胸を張って自慢したり、ちょっぴり滑稽だけど憎めない、可愛いオジサン、エルキュール・ポアロ

私もポアロさんみたいな推理力があれば、ポアロタイプ(目に見える証拠を探して駆けずり回る活動的なタイプではなく、ご自慢の"灰色の脳細胞"を駆使して自宅から一歩も出なくても事件を解決できる頭脳派。もちろん実際には、あちこち出かけて行って関係者の話を聞いたり現場を訪れたりしますが)の探偵になりたかった!

もしくはクリスティのような推理作家になりたかった!
妄想癖がある私には小説家は向いてるはずなんですが・・・いろんなストーリーを考えつく能力はそこそこあると思うんですが、いかんせん文章力が。



クリスティ作品で有名なのはやはり「オリエント急行殺人事件」「そして誰もいなくなった」ですが、他にも面白い作品はたくさんあります。

私の好きな作品は「もの言えぬ証人」「青列車の秘密」「マギンティ夫人は死んだ」あたり。その時々で若干変わりますが。謎解きやトリックうんぬんというより、登場人物(「もの言えぬ証人」については登場犬物も)のキャラクターが興味深かったり、その人物描写が面白かったり、ミステリーという面を抜きにして単に小説としても楽しめる作品だと思います。だから、犯人もトリックも動機もわかった上で何度でも飽きずに読み返せます。



「もの言えぬ証人」
何と言ってもこの作品の真の主役、タイトルの「もの言えぬ証人」であるワイヤ・ヘア・テリヤのボブ、彼がこの作品の最大の魅力です。「もの言えぬ証人」だけでなく「ゼロ時間へ」や「運命の裏木戸」、短編集「ヘラクレスの冒険」の中の「メネアの谷のライオン」など、クリスティ作品に登場するワンちゃんたちの描写は生き生きとしてユニーク。クリスティは大の犬好きなんだろうな、と思わせます。

クリスティの犬に対する目線は完全に「対等」。ただ「可愛い、可愛い」という愛玩動物として見るのではなく、一つの人格ならぬ犬格として尊重している感じがします。多分ですけど、ワンちゃんに防寒とか以外の単なるオシャレ目的で洋服を着せたり、赤ちゃん言葉で話しかけたりするような人を、クリスティは否定的に見るんじゃないかな?そういう人だったんじゃないかな?作品の中で犬の賢さや生き物としての気高さを表現しているのを見ると、そんな気がします。
(その辺の感覚、凄く共感できます。他にも慈善やフェミニズムに対する考え方なども私と近いかもしれないと感じています)


「もの言えぬ証人」の中でも、ボブは犬らしい自己主張を持った賢くて活発な犬として描かれています。人を見る目もちゃんとある。善良ではあるけれど、余計なおしゃべりをしたり落ち着きがなかったりで雇い主の老婦人をイライラさせる、愚かな家政婦の事は軽蔑して全く相手にしません。
また、クリスティはポアロの口を通して「なぜ犬は郵便屋さんを厭がるのか」を解説しています。とても理にかなったわかりやすい解説です。こういう所からも、クリスティの犬という生き物に対する理解と敬意が感じられます。


ワンちゃんの話ばかりになってしまいました。



あらすじ。

ある日ポアロが受け取った奇妙な依頼の手紙。何日も前の日付の、具体的な依頼内容の書かれていない手紙の差出人を訪ねて行くと、その依頼主、ボブの飼い主でもある老婦人ミス・アランデルは既に亡くなっていた。死因は病死。高齢で、長らく病気を患っていた事から考えても特に不審な点はない。ポアロに届いた手紙の中で仄めかされた「犬のボール事件」と、その莫大な遺産を親族ではなく一介の家政婦が相続したこと以外は。
なぜ、ミス・アランデルは親族を相続から外す遺言状を書いたのか?そして、手紙に記されていた「犬のボール事件」とは?彼女は本当に病死だったのか?


なぜなのか自分でもよくわからないのですが、この「もの言えぬ証人」は私にとって、繰り返し読み返すクリスティ作品ナンバーワンです。
何で何回も読み返したくなるのか?
わからないけど読んでて心地いいんですよね。
ボブの存在もあると思いますが、それだけではない。登場人物たちのキャラクターが面白いというのは確かにあります。例えば、ミス・アランデルの友人ミス・ピーボディとか。が、他の作品と比べて特別魅力的かと言われるとそこまでではない。う~ん、わからない。

平凡で全く知的ではない家政婦が莫大な遺産を相続するというのが、自分の願望と重なってなんか心地いいんでしょうか?宝くじとか思いがけない遺産とか、誰しも多少はそういう棚ぼたを夢見るものですもんね。その割に宝くじ買った事ないですけど。


お気に入りの推理小説があっても、その面白さについて語るのは難しいです。そう、ネタバレというタブーがありますから。

私はこの「もの言えぬ証人」を初めて読んだ時、全く推理が出来ませんでした。出てくる人全てが怪しく見えて、盲滅法片っ端から疑いながら読んでました。そして、まんまとクリスティの仕掛けた罠にハマってしまいました。

そういうことか!この人が犯人・・・そうか、それで・・・
ヒントはちゃんと文章の中に隠されていたのに・・・クリスティは伏線を張るのが本当に上手い作家だと思います。



ここからネタバレあり。



「もの言えぬ証人」はトリックという点で言うと、クリスティ作品の中では今一つだと思います。特に一度目のトライ、失敗に終わった転落事件では、仕掛けをしているところをしっかり目撃されちゃってます。しかも、殺人の仕掛けをするのに自分のイニシャル入りのブローチを付けたまんまでって。ちょっと迂闊すぎるでしょう。しかも、鏡に写ったイニシャルだからTAではなくATだなって、ポアロさんくらいの名探偵ならすぐ気づきそうなもんだけど・・・。
あまりにもバレバレなので、かえって私は深読みしすぎてしまいました。これは、ベラがテリーザの身に付けている物を何でも真似する事、家政婦のミニー・ローソンがいつも寝室のドアを少し開けて寝る習慣がある事、などを利用して、ベラに疑いの目を向けようとテリーザが仕組んだのでは?家政婦に目撃される事を計算して、わざわざベラのイニシャル入りのブローチを付けて犯行に及んだのでは?とか。

蓋を開けてみるとまんまじゃないですか。
まあ、ベラという女性は元々それほど知的じゃないからそんなもんだろうけど。

それでも、ベラの夫に対する恐怖心(と読者に思わせる)の描写、上手いです。すっかり騙されましたよ。
夫に両腕で肩を抱かれて身をすくませるベラ・・・。恐怖心じゃなく嫌悪感だったんですね。

ただ、ポアロさんの「夫のために怖れる事」(夫が疑われているのではないか、と恐れる事)や「夫を怖れる事」はあっても、その両方というのは不自然、という見方には異議あり。だって、人の心は矛盾だらけで理屈に合わない事だらけだと私は思うので。
ベラの子供たちへの愛情はとても強い。いくら恐怖心を抱いているとしても、それでも夫は愛する子供たちの父親。「夫」を怖れると同時に「子供たちの父親」のために怖れる事は充分あり得ると思います。


この作品では、ミス・ピーボディとレックス・ドナルドスンのキャラクターが好きです。単純なグレインジャー医師もいい。


でも、やっぱり一番はボブ!
原作ではヘイスティングスとウマが合ってたボブだけど、ドラマ版ではポアロ大好きの設定に。ラスト、名残惜しそうに小舟に乗って去っていくポアロと、そのポアロを寂しげに見送るボブ。ちょっとキュ~ンと来ました。

あの、ボブ役のワンちゃん、名演技だったなあ。





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