謎好きにゃんこの妄想

謎と名のつくものに目がないにゃんこ好きが妄想脳で綴るブログですニャ

フィギュアGPS前半戦終了!女子は日露が表彰台独占中!その2

●第1戦 アメリカ大会 続き


男子は日本選手のエントリーがなかったためか、女子に比べてメディアに雑に扱われてましたね。日本選手の最大のライバルであり、日本にも多くのファンを持ち、フィギュア男子の次代を担うネイサン・チェンが出てたのに。わかってないなあ、メディアの人たちって。ちなみに私もネイサン大好きです。
日本選手ゼロでも、エントリー12人中5人がアジア系。やっぱりフィギュアはアジア人と相性がいい競技なんでしょうか。

ネイサンはジャンプの難易度を抑えているみたいですね。ジャンプ、特に4回転の基礎点が大幅に下がり、代わりにGOEの幅が大きくなった新ルールに適応するための戦略でしょうか。苦手だった3アクセルが安定してきた事もあって、しっかりGOEで得点を稼ぎ、ショート、フリー共高得点で優勝、おめでとう。

驚きだったのがブレジナ。ミスが多く勝負弱いイメージがあったんですが、今大会はミスをしつつも大崩れせずうまくまとめてきた印象です。ネイサン以外、あまり強い選手がいなかった事もあって、見事2位。いいんです、運も実力の内です。






●第2戦 カナダ大会


アメリカ大会では、日本男子のエントリーゼロという寂しい事になっていましたが、今大会には宇野昌磨友野一希両選手が登場。女子は樋口新葉、松田悠良、山下真瑚の3選手。
カナダ大会に男女銀メダリスト、次のフィンランド大会に男女金メダリストが揃い踏みで、いよいよファイナルをかけた戦いが佳境に入ってまいりましたっ!




〇男子


おっ!懐かしい顔発見!鼻血男子、スウェーデンのマヨロフ選手じゃありませんか!2年前のグランプリシリーズで演技中に鼻血が出てしまい、それでも演技を続け、最後は鼻をつまみながら(本人にとっては笑い事どころじゃないんですが、珍しい光景でちょっと面白かった、ゴメン、マヨロフ選手)演技を終えた選手。私の中ではインパクト特大の選手です。今シーズンで引退するらしい・・・寂しくなります。

もう一人、懐かしい顔、サモーヒン選手。これも2年前のシーズンで演技後の観客への挨拶のボーズが独特で印象に残った選手。で、私が勝手に「ミッチー」と名付けた選手なんですが・・・挨拶、普通になってるやん。あれ?昨シーズンはどうだったっけ?録画してるのを確認してみよう。
何であのキザなポーズ止めちゃったのかなあ?つまんない。

地元カナダのメーガン・キッシング、違った、キーガン・メッシング。良かったですね~~~!凄く良かった!!ショート、フリー共明るい曲でメッシング選手に合ってたと思います。
滑らかなスケーティング、大らかな動きは、どことなく同じカナダの先輩パトリック・チャンを思い起こさせます。高さのあるダイナミックなバレエジャンプはブラウン選手といい勝負。他にも、あまり右足を振り上げず、力まず跳んでも綺麗に回れる3アクセルなど、いろんな強み、武器を持ってる選手だと思います。が、一番の武器は、回転が早くて軸のしっかりした独創的なスピン。いやあ、見てて気持ちいい!
ショートは95.05という高得点で宇野選手を抑えて1位。フリーで逆転されましたが、一躍注目選手として躍り出るには充分すぎるインパクトでした。
ちなみにメッシング選手の高祖父(お祖父さんかお祖母さんの、そのまたお父さんって事かな?)は、永野万蔵さんという日系カナダ移民第一号なんだそうです。なんか親近感湧くわー、私の応援選手リスト入り決定ですっ!


シニア2年目、友野選手。昨シーズン、世界選手権で5位入賞した期待の若手です。
溌剌と思いきりがよく、一つ一つの要素を丁寧にこなす印象がある選手。4サルコウが得意ジャンプらしいんですが、フリーでは2本とも着氷が乱れ、大幅に点を取り損ねてしまいました、残念。でも友野選手は、ミスをしてもそこで暗くなったりくさったりせず、最後まで集中してベストを尽くす、そういう気持ちの感じられる、私の好きなタイプの選手です。

余談ですが、安藤美姫さんは現役時代、転倒など大きなミスをすると、そこで試合を投げてしまう感じになる事がよくありました。「これでもう表彰台には乗れなくなったから後はもういいや」みたいな感じで、動きが目に見えて遅くなったり雑になったり、このまま演技を途中で止めるのかな?試合放棄するのかな?と思った事も多かった。それが、私には、ふてくされている、投げやりになっているように見えて、それで安藤選手を嫌いになりました。そういうつもりではなかったのかもしれないけど、やっぱり見てて気持ちいい振る舞いではなかった。あまりはっきり覚えてないけど、安藤選手みたいな「ミスして諦めて投げやり」タイプの選手、以前は他にもいた気がします。
最近は、あまりそういう選手はいない。採点方法の変化などが関係しているのか、競技環境や選手の意識が変わったのか、単に私の思い違いかよくわかりませんが、一ファンとして投げやりに見える演技はもう見たくないです。


男子優勝の宇野選手。
宇野選手はショートの3アクセルで派手に転倒。ちょっとヒヤッとしました。助走でスピードが出過ぎていた事と、カナダのリンクがNHL仕様で少し狭い事が原因で、跳ぶ瞬間に壁の近さが気になってしまったのではないかという織田さんの解説でした。そう言えば三原選手も以前、3ルッツからのコンビネーションでスピード出過ぎて壁にぶつかった事ありましたね、あれもカナダ大会じゃなかったっけ?事前練習で滑ってリンクの大きさは把握しているはずなのに、試合に入るとアドレナリン出てそういう事が頭から飛んでしまうんですかね。

それでも2位発進。
案の定「転倒したのにあんな高得点、八百長でしょ!」っていう声がチラホラ。地上波放送では、画面の左上に技術点が表示される大会が増えたので、採点ルールをあまり知らずに八百長呼ばわりする人にはゼヒ見てほしいですね。
加点が多くつき過ぎている、という批判ならまだ少しは理解できます。ここはそれぞれの主観に左右される所ですし、素人にはわかりづらい所ですから。ただ、たとえ多くつき過ぎていると感じたとしても許容範囲じゃないですかね。私自身は、宇野選手に与えられる加点が他の選手と比べて突出しているとは思わないです。実際、暫定GOEを見てても、私の予想より多く加点がついてるのはいつも4回転と3アクセルくらいで、それも「ちょっと多いかな?」くらいですし。
逆に、思ったより加点が少なかったり、「軸もブレてないし回転もちゃんとしてるからレベル4取れてるよね」と思ってたスピンが3だったりして「あれ?なんで?」と思う事も。(もっとも私はスピンの既定などに関して勉強不足で、感覚的に予想してるだけなんでハズすのは想定内ですけど)
だからプラマイゼロで、私的には納得のジャッジです。

今シーズンの宇野選手のショートは「天国への階段」、言わずと知れたロックの名曲です。私の知ってる限りでこの曲を選んだ選手は宇野選手が初。いい選曲だと思うし、アレンジがまた超カッコいい!宇野選手は、確か2シーズン前だったか、ボーカルがうるさいウザ曲をフリーで取り入れるという謎選曲の前科(?)があります(まあ、実際には選曲したのはコーチか振り付け師さんか、宇野選手本人ではないと思いますが)。が、それも、シーズンが進むにつれ、いつの間にか何となく受け入れてしまっている自分がいました。「可愛い顔してやるな!おぬし」と思ったものです。
宇野選手は音楽のジャンルを選ばない、どんな曲でも結構演じこなしてしまう気がします。

でもやっぱり私はクラシックの宇野選手が一番好きかな?「トゥーランドット」も素晴らしかったし、今シーズンのフリー曲「月光」も素敵ですよね。静かに始まって、後半一転して曲調が激しくなっていく所とか、迫力あります。そうした曲の強弱に合わせて動と静を演じ分けられる、その表現力に引き込まれます。
ちょっと詰めの甘い所にイライラさせられる事もありますけど、

・・・・・やっぱり宇野選手、好きだ!




前半戦の感想をまとめて書くつもりがついつい長くなってしまい、なかなか先に進まない。タイトル詐欺で男子の話で終わってしまってるし。
全く計画性なし(反省)。

カナダ大会女子と、第3戦以降の感想は次回。
よろしければまたお付き合いください。

フィギュアGPS前半戦終了!女子は日露が表彰台独占中!その1

待ちに待ったフィギュア・シーズンに入り、フィギュアにどっぷり浸かっている今日この頃。これはここ数年、秋冬の恒例となっております。




●第一戦アメリカ大会


日本女子はエース・宮原知子、昨シーズン五輪代表を勝ち取った坂本花織、若手の本田真凛の3選手が出場。
SPで1、2、4位と上位を占め、このまま表彰台を独占か?とも期待されましたが、FSで本田選手がミスを連発。それでも、宮原、坂本両選手のワンツーフィニッシュは実現しました。やったね👍両選手は昨年も同じアメリカ大会でワンツーフィニッシュだったんですね。



宮原選手の滑りはいつも通り滑らかで洗練されています。更に、今シーズンは弱点と言われていた低いジャンプを修正し、その成果が早くも現れています。ジャンプの修正ってそんなに簡単に出来る事ではないと思うんですが、さすが宮原選手!

特にルッツとフリップは素人目に見てもわかるくらい滞空時間が違う。昨シーズンまでは跳び上がったかと思うとすぐ降りてきて、この短い間によく3回転回れるな、と変な感心してたくらい。それが、今シーズンは他のトップ選手と遜色ない安定したリズムで跳べていると思う。この修正によってジャンプに自信が出てきたのか、跳び急いで失敗するという悪いクセも今のところ見られない。GOEの幅が増えた事もあるだろうけど、ジャンプの加点が大きくつきやすくなっている。

指先まで神経の行き届いた優雅な身のこなしは相変わらず。回転が早く安定したスピン、丁寧でバランスの取れたステップ、これに強化したジャンプが加わり、元々弱点の少ない選手でしたが更に強くなりました。以前にも増して頼もしい!
後は、フリップのエッジエラー対策ですかね。



その宮原選手も霞むか!?というほどの素晴らしい滑りを見せたのが、坂本選手。ショートもフリーもほとんどミスらしいミスがなかった。それ以上に、とにかく素晴らしかった!

ショートでは、髪をおろし、白と紫のグラデーションの衣装。通常の衣装よりちょっと長めで、その衣装の裾がジャンプを跳ぶ度にヒラッと広がり、それが花が開くように美しく見える。それも、色彩のせいか、可憐で素朴な朝顔かスミレを連想させます。坂本選手にピッタリ。

そして、フリーの「ピアノ・レッスン」。感動しました!これまで10年以上フィギュアを観てきましたが、大げさでなくトリハダが立ったのは初めてです。
ピアノ・レッスン」の曲は、2年前松田悠良選手がショートで使ってて知りました。その時から「なんて素敵な、いい曲なんだろう」と大好きになりました。フィギュアでは人気の曲らしく、毎シーズン誰かが使ってるみたいです。松田選手もこの曲が本当に好きで3シーズンくらい使ってたらしいです。ワカル、その気持ち。やっぱり好きな曲で滑った方が気持ちも乗りやすく入り込みやすいんでしょうね。
松田選手はショートで使っていたので2分50秒くらいの短いバージョン。坂本選手はフリーなので、4分ちょっとと長め。松田選手バージョンでは使われていなかった部分が加わり、その分ドラマチックになっています。
振り付けは、昨シーズンの坂本選手のフリー「アメリ」と同じブノワ・リショーという方。リショーさんは坂本選手がお気に入りらしいです。確かに相性がいいみたい。「アメリ」の振り付けも個性的で坂本選手に合っていたと思う。


ピアノ・レッスン」は更に素晴らしい。ピアノの静かな独奏に始まり、4分ちょっとの間に曲調が何回か変わるのですが、その変化に合わせてジャンプ、スピン、ステップがバランスよく効果的に配置されていて、プログラムを見終わった時の満足感が、一本の映画を見終わった後と同じくらいありました。ちょっと大袈裟かもしれませんが、本当にそれぐらいの感動と余韻がありました。



ピアノ・レッスン」の構成は以下の通り。

※以下に書いている暫定GOEと言うのは、テレビ放送の時に画面の左上に出る、演技中に表示される暫定の技術点を基にした数字です。


①3フリップー3トゥループ 
    基礎点9.5点 暫定GOE約1.4点

 いつも通りの「あまり長く構えずに自然な流れの中でスッと跳び、しかも幅(飛距離)のあるジャンプ」が跳べてました。安定してます。


②2アクセル 基礎点3.3点 暫定GOE約0.9点


③3ルッツ 基礎点5.9点 暫定GOE約0.15点

 エッジエラーを時々取られる、坂本選手にとって多分一番苦手だと思われるジャンプ。この日はエッジエラーは取られなかったみたいですが、着地がちょっと危なかった。何とか持ちこたえた感じだったのでGOEは低いです。でも高さはありました。決まれば高い加点が期待できそう。フィンランド大会では1.5点くらいGOEがついてました。


④フライングシットスピン 
    基礎点3.0点(レベル4) 暫定GOE約0.7点


⑤ステップシークエンス 
    基礎点3.9点(レベル4) 暫定GOE約1.3点

 この曲の中でもかなりスローで静かな曲調の部分。ここをステップに充てるというのは、なかなかのチャレンジなんじゃないかと思います。曲に合わせてステップを踏むわけですから、リズミカルだったり音が多い方が合わせやすいんじゃないかと思うんですが。リショーさんは新進気鋭と聞いてますので、あまり既成概念に囚われない方なのかもしれませんし、坂本選手の技術力を信頼しているという事なのかもしれません。
 スローな上に音が少ないパートでのステップは、技術的にも難しいんじゃないでしょうか。ゆっくり尚且つ揺れないように刃を滑らすのって難しそう。しかも、レベルを取るには規定を満たす数のステップを深いエッジで踏まなければいけないらしいし、スピードの強弱やメリハリもつけないと加点が貰えないらしいし。らしい、らしいでスミマセン。ステップに関しては他にも増して勉強不足なんです。
  

⑥3サルコウ 基礎点4.3点 暫定GOE約1.1点

 このサルコウジャンプの直後、後ずさるみたいな振り付けがあるんですが、何でかわからないけど何となくそこが好き。人見知りな女の子のイメージなのかな?と想像してます。


⑦2アクセルー3トゥループー2トゥループ
    基礎点9.68点 暫定GOE約1.3点

 ここからジャンプの基礎点が1.1倍。


⑧3フリップー2トゥループ
    基礎点7.26点 暫定GOE約1.0点

 二つ目のジャンプの着地の時ほんのちょっとだけオーバーターンになりかけて本人はヒヤッとしたかも。でも無難にまとめて加点もしっかりついてました。


⑨足替えコンビネーションスピン
    基礎点3.5点(レベル4) 暫定GOE約1.1点

 このスピンが終わった直後の振り付けも好き。プログラムの最初の方は少女のイメージなのかな?と思うような振り付けが多いんですが、ここでは少し大人になった感じを表現してるのかな?


⑩コレオシークエンス 
    基礎点3.0点 暫定GOE約1.7点

 ラストに向かって曲が最も盛り上がる部分に、コレオシークエンス~ターンからの3ループが充てられています。これが音楽とピッタリ合ってて相乗効果を産み出しています。超絶感動的!


⑪3ループ 基礎点5.39点 暫定GOE約1.7点

 ジャンプの得意な坂本選手の跳ぶジャンプの中で最も好きなのが、このターンからの3ループ。クルクル回りながらその回転の勢いのまま力みなくスッと跳ぶ。ターンのクルクルとジャンプのクルクルが1つの流れになっていて美しい!坂本選手にとって比較的ミス率の高いジャンプのようですが、綺麗に決まった時は観てて最高に気持ちいいジャンプです。
 本当に大好き。
 しかもこのアメリカ大会では、音楽に寸分たがわずピタッと合ってる。特にループの着地が!壮大で最もドラマチックな部分のジャーン!という音に本当にピッタリ合ってるんですよね(ここでトリハダ、ブワ~ッ!!)跳び上がるタイミングを合わせるより何倍も、着地を音に合わせるのは難しいと思います、多分。


⑫フライング足替えコンビネーションスピン
    基礎点3.5点(レベル4) 暫定GOE約1.2点



フリーの得点は、技術点75.41、演技構成点67.20、合計142.61。
ショートの71.29と合わせて総合得点213.90。


十分高い得点ですけど、個人的には「もっと演技構成点くれよ!」と思いました。特にフリーは70くらいくれてもいいのに!




他の選手で印象的だったのは、惜しくも4位と表彰台を逃したアメリカのブレイディ・テネル選手。
遠目には華奢に見える(実は鍛え上げられてるけど)フィギュア選手の中でも、ひときわ細身で(実は鍛え上げられてるけど)手足がスラッと長い選手です。
キメ技は3ルッツー3ループ。ショートでは決まらなくて得点が伸び悩んでしまいましたが、フリーはこのキメ技も含めて凄く良かった!本人も気合いの入ったガッツポーズしてましたね。

フリーは定番中の定番「ロミオとジュリエット」。
原曲がトータルでどのくらいの長さなのかわからないのですが(バレエ音楽だから少なくとも1時間以上かな?)、その中のどのパートをどうアレンジしてどう組み合わせるか、あまりにも定番中の定番なので、それぞれの選手はそこを工夫して個性を出そうとしてるみたいです。

ちなみに、私の知ってる「ロミオとジュリエット」のプログラムの中で一番好きなのは、3シーズンくらい前のジュニアの島田高志郎選手のフリーです。ジュニアの頃の羽生選手を思わせる王子さま感のある選手。

テネル選手の「ロミオとジュリエット」で一番印象的なのは、あまり「ロマンチック」「悲恋」というイメージを感じない所ですかね。どちらかと言うと「強さ」「戦い」のイメージな気がします。曲の構成からしてそんな感じ。
物語の中の、キャピュレット(でしたっけ?)家とモンタギュー家の争い、それぞれの一族からの反対や妨害に負けず恋を貫こうとする主人公たちの姿、という所に焦点を当てたプログラムなのかな?と勝手に思ってるんですが。
唯一、誰もが知ってる有名なメロディが使用されてるステップの所が、柔らかく優雅なイメージと言えば言えないこともないですが、全体的に力強さを前面に出してる印象を受けます。
振り付けの元々のコンセプトがそうだったなのかな?それとも、テネル選手の持ち味がスピーディでキレのあるキビキビした動きだから、自然にそうなっていったのかな?

とにかく、「ロミオとジュリエット」と聞いて思い浮かべるプログラムとは一線を画しています。




NHK杯が待ちきれなくて、前半3戦の感想をまとめて書こうと思ったのですが、つい「ピアノ・レッスン」に力が入りすぎて長くなってしまったので、続きは後日。



おっと、紀平選手の出番だ。それでは。

W杯「ちゃんと試合見ろや!」ちゃんと見てます!でも、どうでもいいけど、ちょっと喋りたい話

ちゃんと試合見てます。

でも、どうしてもどうでもいいトコが気になっちゃうんです。
どうしても、ついついおふざけ目線が混じっちゃうんです。




まだW杯終わってないのに、「はぁ~、もうすぐ終わってしまうのか~」と、先取りで黄昏てる今日この頃・・・
本当に終わってしまって脱け殻になる前に・・・


どうしても、ついつい気になってしまったモノたちについて喋っときたいな・・・
楽しかった1ヶ月の記念として・・・忘れてしまう前に・・・


はぁ~・・・(ため息)





⚽戻りッチ、鞍馬リッチ、饅頭キッチのクロアチア団子3兄弟に、4人目の兄弟発見!


・・・その名は小鉢ッチ。

どうやらサブメンバーのようです。
予選3戦目にスタメンで登場。
末っ子でしょうか。


お兄ちゃんたち、活躍してますね。
準々決勝のロシア戦では、饅頭兄ちゃんのアシストで、鞍馬兄ちゃんがゴーーーール!!!!
同点に追い付きました。
勝ち越し点を決めたのは、ビダとかいうシンプルな名前の選手。この辺のハズし具合が憎いニャ!😺
最後のPK戦では、長男の戻り兄ちゃんがデンマーク戦の悔しさを晴らすゴール!

見事ベスト4!
やったね!!




⚽早野さ~ん💦💦💦


NHKの解説の早野さん、今大会でもダジャレ、おっさんギャグをやたらと解説に混ぜる!

一生懸命笑ってあげてるアナウンサーや共演者がけなげで・・・
でも、心なしか少々疲れてきてる感じが・・・


ただでさえ、深夜の中継ばかりで大変なんだから・・・
早野さん、そろそろ勘弁してあげて。




⚽キーパー顔?


今大会の主役の一人、開催国ロシア代表。
快進撃でした!
もう少しでクロアチアに勝ってベスト4だったのに。
クロアチアを贔屓にしてたので、クロアチアの勝利はもちろん嬉しいのですが、ロシアチームのプレーも、もうちょっと見てたかったな。


ところで。

ロシアのキーパーの顔が誰かを連想させる。

誰だっけ・・・?


わかりました!!

ドイツ代表GKノイアー選手と、川島選手!

この二人を足して2で割った感じ?

同じポジションやってると、似た感じになってくるんでしょうか?
それとも、こういう顔の人がキーパーに向いてるんでしょうか?




⚽パンツが伸びちゃうからァ~😝😝😝


どの試合だったかわからなくなってしまいましたが、思わず見入ってしまったワンシーン。

ゴール前、多分ペナルティエリア内だったと思う。ゴール方向に突進しようとした選手を止めようとしたDFが、相手の選手のパンツを掴む!


伸びーーーン

あっ😌😌😌ヤバい!
こ、これ、生中継!
よい子のみんなも見てるのに🙈🙈🙈


安心して下さい。下にちゃんと履いてますよ👍


安心していいのかな?
・・・アンダーパンツがモロ見え😝
これでもそれなりに恥ずかしい?かも。

引っ張られた選手「イヤーン、止めてぇーーー!」(※選手の名誉のために、念のため。ここは私の妄想です😺)


今のユニフォームの伸縮性が「半端ない」とは聞いてましたが、パンツもあんなに伸びるんだ!
普通の生地だったら間違いなく破れてたと思う。

引っ張った側、引っ張られた側、両選手がどう感じたか、別に何も感じなかったかわかりませんが、見てる側はちょっと気まずい?シーンでした。
「下のパンツ見ちゃってゴメンね😌」




⚽私は見た!


ドイツー韓国戦。

1点目を取られた場面。

私は見た。

貴方がまた、ホジホジしてるのを。

何故なのか?

ホジらずにはいられない体質なのか?

不安の現れなのか?

何が貴方をそうさせるのか?

きっとこれは解き明かされる事のない、永遠の謎なんだろう。




ちなみに、監督ではモロッコのフランス人監督ルナール氏が一番タイプ。
貴方を選ばなかったのは、ホジホジのせいではありません。






サッカー人生を賭けて真剣に戦ってる、選手を始め関係者の皆様。
フザケた不純な見方をしてゴメンナサイm(__)m


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日本 セネガル戦 またまた「期待してなくてゴメンナサイ」って、またまた言わせてくれてありがとう!😺

いよいよセネガル戦始まります。ドキドキ。
期待してない、と言いながらこんなにドキドキ。やっぱり心のどっかで欲張ってるんでしょうね。



   ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★



試合終了!

2ー2の引き分け。

勝てた試合でした。
惜しかった。



日本の試合というのを抜きにしても、面白い試合でしたね。
前半少し消極的に見えたコロンビア戦。それに比べて、セネガル戦は前後半通して強気に攻め続け、なおかつ落ち着いていた。しかも「引き分けでもいいや」なんて空気は露ほどもなく、最後まで勝ちに行っていた。

これまで見た日本代表の試合では、気持ちが守りに入った時は必ず負けてた印象。今日の試合も引き分け狙いだったら多分負けてたと思う。根性論というのではなく、気持ちって本当に大切なんだと思いました。




事前の私の予想は、良くて引き分け、多分、負ける確率の方が高い、でした。



コロンビア戦に続き「期待してなくてゴメンナサイ」。

そして、コロンビア戦に続き、予想を裏切ってくれてありがとう!





前半


立ち上がり。
セネガル、積極的にガンガン来ましたね。日本も、セネガルのこういう入り方はおそらく可能性の一つとして想定していただろうとは思いますが、想定以上の積極性と想定以上のセネガル選手の身体能力に対応しきれてない感じがしました。

ヤバい!
開始早々点を取られて、動揺している内に追加点取られて、後半ようやく立て直して攻めに転じるも決定力不足で完封負け、のパターン?
過去にこういう展開の試合何度も見た覚えが・・・

アカン。
この、ネガティブな想像なら際限なく出てくる私の体質。我ながら、何とかならないの?



「まずは相手の出方を見て・・・」と様子見して、集中しきれてなかった所を日本につかれた感のあるコロンビア。セネガルは、そのコロンビア戦を分析して、いきなりトップギアで試合に入ったと思われます(多分)。

「まずは慎重に」と、相手の出方を見ている間に一気に攻められて、慌ててバタついてそこをつかれて点を取られる。これ、どちらかと言うとこれまでの日本代表の専売特許だった気が・・・。
今の日本代表にはそういうユルさが見られません。頼もしいです。





⚽10分54秒

セネガル22番のセンタリングを原口がヘディングでクリア、が小さく、近くで構えていたセネガル12番の足元にボールが流れ、そのままシュートを打たれる。
川島がパンチングではじいたボールが目の前に詰めていたマネの足に当たりゴール😱😱😱



ある意味オウンゴールだと思います。

原口選手のクリアミスを指摘する声もあるみたいですが、私はあれはしょうがないと思いました。

でも、川島選手のはあり得ない。素人みたいなミス。海外では酷評されてるらしいですね。反対に日本国内では比較的擁護する声が多い。なんか違和感。
普段辛辣なラモスさんでさえ「キャッチ出来なかったのかな?アンラッキーですね」えー?アンラッキー?そうですか?
これに関しては海外の論調の方が率直で正論な気がします。日本の解説者はなんで川島選手にそんなに遠慮してるの?何かそういう縛りがあるの?

やっぱりあれはどこからどう見ても、特にプロならあり得ないミスだと思います。過剰に叩くのは違うけど、遠慮するのもなんか違う。ミスはミスなんだからありのまま普通に指摘していいと思うけど。本人も認めてるし。変に庇う方がかえって川島選手に失礼な気がします。



⚽25分

クリアされたボールを取り合って、柴崎とニヤンのバトル。


ニヤンは柴崎選手のユニフォームを掴み、柴崎選手はニヤンの腕を固める。互いに掴み合ったままボールを追いかける、このシーン好きです。
ニヤンの方が一回り体が大きいのに、負けてない柴崎選手。強い!
最後は、柴崎選手が柔道の技をかけてニヤンを転がしたみたいに見えたww
淡々と涼しい顔でこういう力強いプレーをするのが、柴崎選手の好きな所の一つです。



⚽31分

日本陣内での攻防で酒井宏樹とマネが絡まって倒れる。


これ、マネの過剰演技、こういうのシミュレーションにはならないの?
そう言えば、今大会ほとんどシミュレーション取らない印象。しばらくサッカーの試合見てなかったのでわからないんだけど、シミュレーションあまり取らないのが最近の傾向なんですか?
ポルトガルの試合で、主審がPK判定した後でVARで覆ったクリスティアーノ・ロナウドの転倒なんか、完全にシミュレーションものだと思ったんだけど。主審も自分が完璧に騙された手前、取りにくかったのかな?



⚽33分20秒

柴崎からのロングパスを長友がトラップで収め(実はミスだったらしいけど)、ポジションを入れ代わる形で乾に渡す。乾が右足でシュート、外から少し巻く感じでゴール右隅に決まる!


コロンビア戦でも、同じような位置から同じように外から巻いて来るシュート打ってましたね。乾選手の得意なシュートらしいですね。コロンビア戦ではキーパーに弾かれてしまいましたが。
しかも、今回は目の前にセネガルDFが3人立ちふさがっていて、その間を通すような絶妙なコースで決めました。素晴らしい!技術もそうだけど、こんな大舞台でこんなシュートを打てる、その自信、思いきりが凄い。



⚽38分34秒

セネガルの攻撃。縦パスを受けたニヤンがスピードに乗って吉田を交わしてシュート、前に出た川島が防ぐ。


ここは川島選手、守りました。解説者はループで頭の上越されたら危なかったと言ってましたが。いいんです、結果オーライです。



⚽44分26秒

セネガルのFK。
日本がオフサイド・トラップを成功させる。


ここ、私の中でこの試合のクライマックスです!
美しい、気持ちいい、そして息が合ってカッコいいオフサイド・トラップでした!
読んだことないのでわからないのですが、「キャプテン翼」にこういう場面が出てくるらしいですね。
日本のゴールシーンよりも多く、ここのシーンを繰り返し見てますっ!
リプレイ映像の最後、「やったった!」って感じにニヤリと笑う吉田選手の悪ぅ~い顔が好き❤❤❤





後半


⚽3分56秒

長友からのロングボールを原口が頭で繋ぎ、大迫がヘディングでシュート。
これはフワッと上がりキーパーが難なくキャッチ。



⚽5分54秒

セネガルのシュート!は大きくゴール上に外れる。


観客席に飛び込んだボールを日本人サポーター、いや、12人目の日本代表がヘディングでクリアww
見事なヘディングでしたけど、上半身ハダカはまずいでしょう。イエローカード出ちゃいますよ😺



⚽9分

ニヤンの肘打ちで長谷部が流血😱鼻血が止まらない・・・



⚽12分

ニヤン、またしても日本選手の顔面を攻撃。今度は昌子の顔面をビンタしてイエローカード


あきまへん、アカン、ニヤン。



⚽14分57秒

柴崎からワンタッチでクロス、大迫がゴール前に飛び込むも空振り。


あー!これは、ちょっとでもいいから触って欲しかったなー!



⚽17分

柴崎からロングパス、ゴールラインを割りそうになったボールを酒井宏樹がぎりぎりスライディングで折り返し、大迫がセネガルDFに囲まれながらも拾い香川にパス、香川どフリーで受けるもすぐにシュートが打てず、DFに寄せられ大迫に戻す。大迫シュートもゴール上に外す。


香川選手、ゴール真正面でどフリー、とりあえず打てなかったのかな?ミートしなかったとしてもとりあえず打ってみれば良かったのに。ま、でもとりあえず打ってみてはずしたらはずしたで「ヘタクソ!」って文句言ってたかもしれませんが。



⚽18分57秒

大迫のヒールパスから乾のシュート!
ポストに当たって外れる。


あー!惜しい!!もうちょい!
ポストに嫌われる時って勝てない、ってジンクスがあったような・・・
アルゼンチンの試合でもそういうのありませんでした?



⚽22分

セネガルのFWサールを乾が手を出して倒し、イエローカードを貰う。
セネガルのセットプレー。FKではなく意表をついたトリックプレー、も柴崎が読んでカット。


さすが柴崎選手❤頭いい!



⚽25分24秒

セネガル、ワゲのシュートが決まり、またしても1点を追う展開に。


これはセネガルが上手かったかな?



⚽26分

香川に代えて本田投入。



⚽29分10秒

日本のコーナーキック
キッカーは本田。吉田の足に当たって跳ね返った所を大迫がシュート!セネガル選手の足に当たって逸れる。


これもしょうがない。大迫選手はワンタッチでちゃんと枠内に打ってました。防いだセネガルがエライ。



⚽29分

原口に代えて岡崎。



⚽32分31秒

セネガルキーパーのロングボールを昌子がカット、前線に縦パスを送る。岡崎から大迫に渡り、大迫が上げたクロスにヘディングで合わせようとした岡崎とセネガルキーパーが競って両者倒れる。
流れたボールを乾が折り返し、待ち受けていた本田がシュート!


入った~~~!!
本田選手、落ち着いてる!
一見いわゆるごっつぁんゴールに見えるけど、こういう場合力が入ってふかしてしまうの、何度も見た覚えがあります。
さすがにこの辺の落ち着きは経験豊富なベテランですね。
特番などでアフリカキラーって言われてましたけど、本当にそうですね😺



⚽41分

乾に代わって宇佐美。


宇佐美選手、大会前、本田選手と共に「代表には要らない」とやたら言われてたけど、何がダメなの?走らない、守らないって事?



⚽44分

宇佐美ドリブルで仕掛けファウルを受ける。セネガル・サバリにイエローカード



⚽45分

吉田がエンドイエに肘打ちを受ける。エンドイエにイエローカード


セネガル、荒くなってきたな。




アディショナルタイム4分。




⚽46分55秒

日本のゴール前での攻防、足を大きく上げてトラップしようとするセネガル選手に頭で競う大迫。


捨て身で守るFW大迫選手。凄い気迫です。集中してます。



⚽48分

長谷部にイエローカード







試合終了。

惜しい引き分けでした。
選手は最後まで集中して頑張ってました。
素晴らしい闘いでした。
面白い試合でした。




柴崎選手がメチャクチャ良かった!攻守両方で光ってました!頭いいなーと思うプレーが多かった。

原口選手も気迫感じるプレーでしたけど、コロンビア戦に比べるとちょっと精彩を欠いてたかな?原口選手の所でボール奪われるシーンが多かったような。全部が原口選手のミスではないですけど。もしかして狙われてたのかな?

酒井宏樹選手も良かった。他の選手に比べると目立たないかもしれませんが、貢献度高いと思う。



試合後のインタビューで、乾選手が本田選手の事を「ケイスケくん」って呼んでるのがちょっと微笑ましかったです❤









正直、身体能力高いセネガル選手相手にここまで出来るとは思ってませんでした。

「期待してなくてゴメンナサイ」
また、これ言わせてくれてありがとう😺😺😺




所詮1億2500万分の1ですけど、こうなったらゲン担ぎで次もこう予想しましょう。


FIFAランキング8位の格上ポーランド戦、負けてもしょうがない、引き分ければ上出来。」




また私のネガティブ弱気予想を裏切ってくれ~~~!!!


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日本 コロンビア戦勝利!!期待してなくてゴメンナサイ

日本、勝ちましたね😺😺😺
勝っちゃいましたね⚽⚽⚽


今回はあまり期待してなかったんですけど。
特にコロンビア戦は0-3か1-3で負けると予想してました。

選手の皆さん、ゴメンナサイ。



一大会おきに予選突破、大会前不振の時ほど好成績を残す、という法則、今回発動するんでしょうか?





前半


⚽2分46秒

大迫シュートをコロンビアのキーパーがセーブ、跳ね返った所を香川がシュート!
コロンビアのカルロス・サンチェスが右腕を出してこれを止め、レッドカードで退場。
日本にPKが与えられる。

⚽5分15秒

キッカーは香川。
香川の集中力を削ぐためコロンビア選手がチャチャを入れるも、香川は冷静にキーパーの動きを見てPKを決め、日本が先制。


ドキドキしました。香川選手、落ち着いてましたね。チャチャ入れてきたコロンビアのキーパーを笑顔で軽くいなしてました。
香川選手、メンタルあんまり強くないイメージ持ってたんですが、急に頼もしく見えてきました。現金でゴメンナサイ。


開始早々に先制、しかも相手チームは一人少ない、とは言え相手は遥か格上のコロンビア。1点差ではとてもとても安心は出来ません。ちょっとした事であっという間に逆転される事もあり得ます。前回の大会でも、ドログバ一人にしてやられた実績(?)が日本にはあるし。

だから、格下の日本に先制されてコロンビアも相当動揺してたと思うので、そこにつけこんで守りに入らず「もう1点!」ぐらいの気持ちでもっとぐっとギアを上げて攻めて欲しかった。たたみかけて欲しかった。

前半の残り40分、ちょっと消極的かな?と思いながら見てました。
モタついているうちに、精神的に態勢を立て直す時間をコロンビアに与えてしまった気がしました。

でも、解説者は「しっかりとバランスを取る事、リスクを負わない事を心がけてやってるのかな?それくらい割りきっていいかな?と思う」と言ってたので、あれで良かったのかなあ?

う~ん。個人的にはやっぱり、前半の残りの戦い方にちょっとイライラしちゃったんですが。欲を出しすぎですかね?



⚽38分11秒

長谷部がファールを取られ(ファール取るならコロンビア選手の方ですよね?)コロンビアのFK。
日本のカベが飛び上がった、その下をキンテロの正確で強いゴロが・・・やられた!
同点に追いつかれてしまいました。
また逆転負けするのか・・・イヤな予感。

でもあれ、止められたかもしれないボールだったような気もする。川島選手のプレー、どうだったのかな・・・?




後半。


全体的に、前半よりも積極的な攻めの姿勢が感じられるようになりました。まあ、同点に追いつかれたんだから当たり前か。


⚽13分

キンテロと代わってハメス・ロドリゲスがピッチに。


物凄い歓声です。それにしても、日本サポを遥かに上回るコロンビアサポの数。日本はアウェー状態です。


4年前の事が頭をよぎって、「あれ?これ、また逆転負けするパターン?」と不安が押し寄せてきました。
「ほら、だから言わんこっちゃない。ハメス選手が途中で出てくるかもしれないっての試合前から言われてたんだから、だから早い時間にもう1点取りに積極的に行かなければいけなかったのに。これは、良くて引き分け、下手すると逆転されてそのままバタバタと点を取られて、終わってみれば1-4か1-5の惨敗って事になるかも・・・?」
ネガティブの塊状態でした。

ところが、日本にとってはありがたい(?)事にハメスが精彩を欠く。
はぁ~、助かった~。




ところで。

コロンビア・チームの事はハメス選手以外知識がなかったので何とも言えないのですが、監督の采配・選手交代はどうだったんでしょうか?

FKを決めたりなど存在感のあったキンテロ、球を持つ度に実況・解説が「彼は速いですよ!ここは集中して守らないと危険ですよ!」と警戒警報を出していたクアドラードと、どちらも実況の中で頻繁に名前が出てきてたので、日本にとっては厄介な存在だったろうと思うんですが。
ナゼ代えた?

多分、10人になったので攻守のバランスだとか戦術だとかいろいろあったんだろうとは想像できます。代わって出てきた選手ももちろん強い選手、敵としては怖い選手なんでしょうけど。

でも、実況・解説を聞いてて「よく知らないけど、なんか怖そうな選手だなあ、イヤだなあ」と思っていた相手選手が次々ピッチを去るので、その度にホッとしました。

そして、ハメス・ロドリゲス選手の不調。

コロンビアの選手交代も、結果日本にプラスに働いたと思います。




⚽24分

香川に代わって本田が登場。


⚽27分

酒井宏樹のシュート。ディフェンダーの足に当たって外れる。

惜しい!!惜しかった!!

余談ですが、入場直前の選手の様子を映している場面で、酒井宏樹選手がエスコートキッズに優しく合図か何かしている姿がチラッと映ってて、ちょっぴりコワモテの顔とのギャップにほっこりしました。



⚽27分39秒

本田のコーナーキックから、大迫のヘディング!

やった~~~~~!!!!!!!!
入っちゃった~~~!決まっちゃった~~~!


どうしちゃったの?日本代表!
いつもの勝負弱さはいずこへ。

・・・私の無駄な心配を返して下さい😝😝


リプレイ見てて気がついたんですけど、よく見ると大迫選手の後方で、万一のこぼれ球に備えて、原口選手が止まる事なく最後までゴールに向かって走りこんでるんですよね。
ここだけじゃなく、他の場面でも原口選手は献身的に走り、守り、ボールを追いかけてました。
大迫選手ほどは目立たなかったかもしれないけど、大迫選手や乾選手と同じくらいチームに貢献してたと思う。陰のMVPと言ってもいいと思います。



⚽31分27秒

本田のパスミスでピンチ、ファルカオがゴール前に迫るも何とか守り、CKに。
一瞬映ったコロンビアの監督、水をがぶ飲み。


フフッ、わかります、喉渇きますよね。


この一連のプレーの直前に、柴崎選手が足を痛めて倒れました。
柴崎選手、現日本代表の中で一番のお気に入り選手です。選手としてももちろん、顔もタイプ❤



⚽32分19秒

ハメスがペナルティ・エリア内でフリーでシュート!


上に大きくはずれて良かったあ・・・と思ってたらリプレイ見ると、スライディングした大迫選手の足に当たって逸れてたんですね。もし当たってなかったら入ってたかも。
大迫選手、攻守で勝利に貢献!スゴいです。マン・オブ・ザ・マッチ、納得です。



⚽32分38秒

コーナーキックからのゴール前での攻防、流れたボールがコロンビアのフリーの選手の前に。
「危ない!」
コロンビアのシュート!も原口が体を投げ出すようにブロック。


立て続けのコロンビアのチャンスを、大迫・原口両選手が防いでくれました。ホント、危ない場面だった!そのすぐ後にももう一つ、ハメスなど3人ほどのコロンビアの選手がゴール前でフリーになる瞬間が。
心臓に悪い。



⚽34分

足を痛めた柴崎アウト、山口蛍イン。


柴崎選手、大丈夫かな?心配です。



⚽39分

コロンビア選手と交錯して倒された時に足をつった大迫アウト、岡崎イン。


大迫選手、お疲れさまですっ。



⚽40分08秒

原口をハメスが倒してイエローカード


ハメス選手、めちゃくちゃイラついてますね。あんな顔、見たことない。



アディショナルタイムは5分、長いっ!
川島選手の遅延行為のイエローカードは余計でしたね。



試合終了!
やった~~~!!!!!!
勝っちゃった~~!

西野JAPAN、おめでとう!


前大会のリベンジ達成!
そしてアジアのチームがW杯で南米に勝つの、初めてだったんですね。

おめでとうございます!



この後の大迫選手特集の嵐、スゴいですね。

観客席の「大迫半端ないって」、あれ何だろうってずっと不思議だったんですが、高校生の時のエピソードが元ネタだったんですね。
当時の映像見て、あのイラストがあまりにもご本人に似てて笑ってしまいました。



期待してなかったとはいえ初戦でもあるし、一応気合い入れて見ようと思って、晩ごはんを少し早めに食べたら後半途中でお腹が空いてきて、コロンビア選手の黄色と白のユニフォームがスクランブルエッグに見えてきて・・・

でも玉子切らしてたので素うどんで腹ごしらえをして、次のセネガルVSポーランド戦に備えました。


・・・セネガルめちゃくちゃ強いやん・・・




弱気でネガティブな私は性懲りもなく、「セネガルには最悪負けてもしょうがない、引き分ければ上出来」な気分になってます。


次のセネガル戦も「期待してなくてゴメンナサイ」と言える結果になってくれたらいいのに。


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戻りッチ・鞍馬リッチ・饅頭キッチ・・・クロアチア!君たちの名はww  W杯サッカー冷やかし半分観戦記

始まりましたね🎵ワールドカップ⚽


ポルトガルVSスペイン、ドイツVSメキシコ、ブラジルVSスイスなど、えー!いきなりここで当たっちゃうのー?というような好カードが予選第一戦から!
見逃せません。眠れません。


フィギュアスケートの場合は、元々生中継がほとんどない事もあってか、結果さえ知らなければ録画でも十分ワクワクドキドキ出来るのですが、野球やサッカーはリアルタイムじゃないとダメですね。結果を知らない状態であっても、録画だとやはりどうしてもイマイチ熱が入らない。
今、この瞬間、試合が行われているんだ!というのがないと、どうも力が入らない。
とは言え、中継は全て深夜・・・ツライ。





これまでのところでは、キーパーの存在感、好プレーが目立ってる感じがします。
特に、メッシのPKを止めたアイスランド、ペルーのシュートを止めたデンマークのキーパーが印象に残ってます。あ、エジプトのキーパーも素晴らしかったですね。



ちなみに、W杯初出場ながらアルゼンチンと引き分けたアイスランド、人口が35万人だそうです。少なっ!国土は北海道と同じくらいで、国技はハンドボール、10年ほど前からサッカー強化に力を入れるようになり、2年前のヨーロッパ選手権で初出場でベスト8に入り、そして今回W杯にも初出場を決めた!
結果出すのが早すぎませんか?

アイルランドと名前が似てるので、てっきり英語圏なんだろうと思い込んでましたが、試合後の監督や選手のインタビューを見てたら全然違う、何語がわからない言語で喋ってました。

スタメンの選手全員、名前の最後に「ソン」がつく。「ソン」は息子の意味で、~ソンと言うのは~の息子、という事なんだそうです。面白いですね。
あれ?でも、これ名字じゃないの?だとしたら、お父さんの名前によって、息子の名字が変わるって事?日本人の名前で例えると、もしお父さんが一郎、息子が風太という名前だったら、息子のフルネームは一郎ソン風太になるって事なのかな・・・?




その、格下のアイスランドと引き分けてしまったアルゼンチンのメッシ。
初戦でいきなりハットトリックを決めたポルトガルクリスチアーノ・ロナウド
両スターの明暗は分かれてしまいました。

うろ覚えですが、メッシはこれまでの大会でも期待されながら今一つ結果が出せてなかった印象があります。解説者の言ってたように、代表の試合、特にW杯では国を背負ってる感に負けてしまうのでしょうか?

メッシに限らず、W杯と相性のいい選手、悪い選手っての、ある感じがします。
実力があるのに、他の大会では結果出してるのに、W杯でだけは結果が残せない。
逆に、それまでサッカーファン以外の人にとってはほぼ無名だった選手が一躍スター選手の仲間入りをしたり。
W杯の女神は好き嫌いが激しいんでしょうかね?😺




ここまでで最も印象に残った選手は、ペルーのクエバ選手。ペルーの中心選手らしいんですが、相当プレッシャー感じてたんでしょうね、デンマーク戦でPKを大きくはずしてしまいました😭😭😭

PKをはずしたのは前半だったんですが、前半終了の笛が鳴った瞬間、身体を半分に折って膝に手を当ててガックリorz。まだ後半残っているのに、まるで「試合終了、負けた!」くらいのテンションで落ち込んでました。そのクエバ選手をスタメン、サブ関係なく他の選手が寄ってたかって励ます、その熱い励まし方がなんだか良かった!

南米人って、ミスをしたらその分「オレ様がこのまま終わるわけないじゃん!絶対取り返すゼ!」とばかり、より一層「オレが!オレが!」感むき出しに意地になって攻める、そういうイメージだったんですが、クエバ選手はすっかり自信を失ってしまったようで、自分でシュート打てそうな場面でパスを選択、弱気なプレーでせっかくのチャンスを逃してました。ちょっと意外。

その場面だけでなく、他にも縮こまった弱気なプレーに見える所がいくつかありました。

ミスをして、落ち込んで切り替えが出来なくて引きずってしまう・・・身に覚えがあるので大層共感してしまいました。切り替えなきゃって、頭ではわかってるのになあ・・・ワカル!わかるよ、その気持ち!クエバ選手。

予選あと2戦、巻き返しを期待してます!応援してますよ!




スタメン全員「~ソン」のアイスランド、ほとんどのメンバーが「~ヴィッチ(ビッチではありません)」だらけのセルビア、と出オチ名前のチームの中で、最もツボにはまったのがクロアチア

え?エースでキャプテンの選手の名前が戻りッチ?うん?何々?鞍馬?え?天狗さんなの?お?今何て言った?饅頭・・・?

実況聞きながら横文字の名前が、脳内でどんどん勝手に漢字や平仮名に変換されていきました・・・。

戻りッチ、鞍馬リッチ、饅頭キッチ・・・
クロアチア三段活用、いや、クロアチア版団子三兄弟かな😺?



というわけで、ここまで観たところでひいきになったチームはペルーとクロアチアです。




いよいよ、あと1日ちょっとで日本代表出陣ですね。
ただ、こんなこと言うと「非国民!」と怒られるかもしれませんが、今回はあまり期待してない、一勝出来れば御の字、くらいのテンションなので、ドキドキハラハラ感はほとんどなく気軽に観れそうです。
その分、単純に純粋にサッカーというスポーツを楽しめてます。




私は元々野球好きで、そこからしばらくサッカーの方に浮気してたんですが、大谷選手のおかげで野球に戻り、前回のW杯以降ほとんどサッカー観てませんでした。




でも、久々に観てみると・・・



やっぱりサッカーって面白いニャ😺😺😺


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初心者が解説してみた!フィギュア・ジャンプの採点ルール その3

世界選手権が始まる前に書きたかったのに、シーズンが終わってしまった・・・そして来シーズン、ルール変更があるらしいので、今更書いても無駄になる部分があるかもしれませんが。

途中止めは気持ち悪いので書き上げちゃいます。


※私は「初心者に毛が生えた」程度のフィギュアファンなので、持ってる知識は不十分で曖昧です。でも、いちいち調べて確認してから書いているといつまでも書き終われそうにないので、ここでは「今現在、自分がこう理解している、こう記憶している」ものをベースに書いていきたいと思います。内容が不正確だったり記憶違い、勘違いしてるものを含んでいるかもしれませんので、その前提でお読みいただければ助かります。
「フィギュア観るの好きだけど、ルールとかはわからない、わざわざ詳しく調べるほどでもない」という方に、ザックリ大体こんな雰囲気、というのが伝わればいいな、という程度のものですのであしからず。


※2019.3.27
今シーズンのルール変更を受けて追記、そのついでにわかりにくかった文章を修正しました。

※2021.4.20 ルールや基礎点の変更に追いついてなかったので、2021.4現在のものに修正しました。




●コンビネーションジャンプの得点


基本中の基本を書き忘れてました。


一つ一つのジャンプには、回転数と種類に応じて基礎点が決まっている、というのをその1で説明しましたが、コンビネーションジャンプについての説明が抜けていました。


2連続、3連続ジャンプの場合の基礎点は、単純に跳んだジャンプの基礎点を足したものになります。


例えば

3フリップ-3トゥループなら、3フリップの基礎点5.3と3トゥループの基礎点4.2を足した9.5点

3ルッツ-2トゥループ-2ループなら、
3ルッツ5.9点+2トゥループ1.3点+2ループ1.7点
=8.9点

となります。


コンビネーションジャンプは難しいからといってボーナス点のようなものが貰えるという事はありません。貰えてもいいのにな、と素人考えでは思うのですが、それを実際にやるとなると点数計算がややこしくなるかもしれないので、今のルールでいいのかも。




コンビネーションジャンプとは別に、シークエンスというのもあります。

コンビネーションジャンプが、一つ目のジャンプを着地して、その足ですぐ次のジャンプを跳ぶのに対して、一つ目のジャンプを着地してから、もう一度勢いをつけ直して次のジャンプを跳ぶのがシークエンス、と私は理解しています。正式な定義は勉強不足で把握してません。

個人的には、女子の場合、2アクセル-2アクセルのシークエンスが一番ポピュラーな印象があります。

シークエンスをプログラムに取り入れてる選手が少ないのと、コンビネーションジャンプに比べて地味な印象があるせいか、私はあまりシークエンスは好きじゃないです。何だか技として中途半端で見応えがない。


(※シークエンスの得点については、基礎点が8割になる、というのをどこかで見たくらいでスルーしてたのですが、2018ー2019シーズン、羽生選手がFSで4トゥループー3アクセルという非常識😺なシークエンスを取り入れた事をきっかけに勉強しました。

  4トゥループの基礎点 9.5
  3アクセルの基礎点  8.0

4トゥループー3アクセルのシークエンスの得点は、9.5+8.0=17.5、その8割で14.0点。ちなみに、羽生選手は、この掟破り😺なシークエンスをプログラム後半、最後から3本の内の1本として跳んでいるので1.1倍の15.4点の基礎点になります。

前にも書きましたが、単独で跳ぶのも難しい4回転ジャンプと3アクセルを、わざわざより難しいシークエンスにして跳んで、それなのに得点が8割になるって、筋が通らないと言うか、もったいないと言うか、意味不明と言うか・・・)






●後半のジャンプは1割増❤

SP(ショートプログラム)、FS(フリースケーティング)共に、後半のジャンプは基礎点が1.1倍になります。
(※2018ー2019シーズンより、1.1倍になる後半のジャンプは、SPが最後の1本、FSが最後の3本と限定されるようになりました)


これは、体力的に厳しくなる後半のジャンプに対するボーナスみたいなもの、です。


ただし、1.1倍になるのはあくまで基礎点だけで、GOEは1.1倍にはなりません。


例えば、3アクセルを跳びGOE平均が3だった場合。

出来栄え点は、GOE3=基礎点の3割=8.0×0.3の計算で2.4。

前半に跳んだ 3アクセルでは、
 8.0+2.4=10.4点

後半に跳んだ 3アクセルでは、
 8.8(基礎点1.1倍)+2.4=11.2点



このルールを最大限に活かして先日の五輪で金メダルを獲ったのが、ロシアのアリーナ・ザギトワ選手。今シーズン、シニアデビューしたばかりの新星です。シーズン前までは、同じくロシアの不動の女王エフゲニア・メドベデワが金メダル間違いなし、と言われていたのに。

やはり、ザギトワ選手がジャンプをプログラム後半に全て跳んだ事が勝敗を分けた、と言えるかも。



ザギトワ選手とメドベデワ選手のFSの得点はピッタリ同じでした。SPの得点差1.31がそのまま総合得点(SPとFSの得点合計)の差となり、ザギトワ選手の金メダルとなったわけです。

メドベちゃんのFSのジャンプは前半2本、後半5本でした。
前半の2本、3フリップ-3トゥループ(基礎点9.6、当時)と3ルッツ(基礎点6.0、当時)の合計15.6点、これを後半に跳んでいたらFSの得点は1.56上乗せされる事になります。

つまり、もしメドベちゃんがザギトワ選手と同じ様にFSのジャンプを全て後半に跳んでいたら、メドベちゃんが逆転優勝していたわけです。


FSで後半に全てのジャンプを跳ぶのがどれくらいハードなのかは、選手でないとわからないと思います。

素人考えでは、同じ10代なんだからメドベちゃんにも出来そう、と思ってしまいますが。どうなんでしょう?


ただ、メドベちゃんは技術的な所だけでなく曲の世界を表現する事にも力を入れてそこを強みにしようとしている感じなので、プログラム全体のバランスなども考えて、後半ジャンプ固め跳びは「出来るけどやらない」のかも?

いやいや、やっぱフィギュアでは、その2歳3歳の差が大きい、と言われてるので(体型がぐっと女性らしく変化する15歳あたりからは特に)、メドベちゃんの年齢ではキツいのか?


個人的には後半固め跳びは好きではないので、ザギちゃん方式は定着しないで欲しい。
もちろん、現行ルールの範囲内で最大限に点を稼ぐザギちゃんチームの戦略、ザギちゃんのスタミナ・技術、そのための努力は尊重しますが。



書き始めてからしばらく放置している内に、「どうやら来シーズン、後半ジャンプの回数制限を新しくルールに盛り込むらしい」という情報が。


ザギちゃんの金メダル、そのプログラムに対するアメリカのアシュリー・ワグナー選手の発言など、かなり話題になりましたからね。
国際スケート連盟としても対応せざるを得なかったのでしょうか。





フィギュアの採点ルール、ジャッジ等に関しては、ファンや関係者の間で常に議論の的となってきました。こういう事はフィギュアに限らず採点競技にとって永遠の課題ですね。


おそらく、これからもずっと議論は続いていくでしょう。「これでカンペキ!」と全ての人が納得するルールはあり得ないと思います。


そもそもスケート連盟そのものに問題がある、と思ってるファンも多いです。私もそう思ってます。

ジャッジの買収疑惑や不正ジャッジ疑惑に至っては枚挙に暇がありません。


それでも、動機はともかく、ルールへの批判や意見に耳を傾けて応えていこうという姿勢は、充分とは言えなくともある程度見せているとは思います。
それは、もしかしたら単に自分達への批判をかわしたい、或いはファンに呆れられ逃げられると自分達の収入に関わる、というような保身・欲得から来るものかもしれません。
或いはもっと純粋に、フィギュアスケートへの愛、競技として更なる発展を願って、かもしれません。


極端な話、動機は何でもいいです。
大切なのは結果だと思います。


少なくとも、居直ってファンや関係者の声をガン無視しないだけ、まだ救いがある。
少しずつでも、毎シーズン改善(残念なことに改悪になってる場合もありますが)を重ねる、その姿勢を見せている所は素直に受け止めていいんじゃないか、とファンの一人として思います。



だから、せっかくフィギュアに興味を持ち始めたのに、「フィギュアって八百長くさい!おかしい採点が多くてなんか冷める!」と遠ざかってしまう人がいるのがとてもとても残念で、それが初心者の分際で生意気にも採点ルール解説を書こうと思ったきっかけでした。


フィギュアの採点ルールに関しては、今更私ごときが書かなくても、コアなファンのフロガーさんたちが正確かつ詳細な解説を書いておられます。wikiもあるし。
ただ、正確で詳細ゆえに、全く予備知識がない人には理解するのにハードルがちょっと高いかも?
もしかしたら私みたいな初心者だからこそ、分かりやすく咀嚼して伝えられるかも、伝えられたらいいな。

そう思ったのもきっかけの一つです。




でも結局咀嚼し過ぎて、雑であやふやなだけで大して分かりやすくもない、中途半端な解説になってしまいました💦



ただ、書くことで自分自身頭の整理が出来たり、ルールの勉強をいくらか進める事が出来て、そういう意味では無駄ではなかったと思っています。


本当はステップやスピンについても解説してみたかったのですが、まだまだ知識不足で・・・。



次のシーズンが本格的に始まるまでまだ4カ月以上ありますので、それまでに勉強頑張るゾ!



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初心者が解説してみた!フィギュア・ジャンプの採点ルール その2

その2では、ジャンプを跳びすぎてしまった場合の採点ルールについて解説してみます。

※私は「初心者に毛が生えた」程度のフィギュアファンなので、持ってる知識は不十分で曖昧です。でも、いちいち調べて確認してから書いているといつまでも書き終われそうにないので、ここでは「今現在、自分がこう理解している、こう記憶している」ものをベースに書いていきたいと思います。内容が不正確だったり記憶違い、勘違いしてるものを含んでいるかもしれませんので、その前提でお読みいただければ助かります。
「フィギュア観るの好きだけど、ルールとかはわからない、わざわざ詳しく調べるほどでもない」という方に、ザックリ大体こんな雰囲気、というのが伝わればいいな、という程度のものですのであしからず。


※2019.3.26追記
今シーズンのルール変更を受けて追記、そのついでにわかりにくかった文章を修正しました。

※ルール変更に追いついてなかったので、2021.4現在のルールや基礎点に修正しました。




●跳びすぎ注意!

「私はスタミナあるから、ジャンプいくらでもガンガン跳べるゼ!」

こんな選手がいたとして・・・
ジャンプをたくさん跳べば、得点をたくさん稼げて有利なのでは?

・・・そうはいかないんですね。
ジャンプの回数は決められています。



○ジャンプの回数

SP(ショートプログラム)は3回、
FS(フリースケーティング)は7回まで。


※SPもFSもエレメンツ(=要素、ジャンプ、スピン、ステップシークエンス、コレオークエンスの総称)を行う順番は自由。

※体力的に苦しくなる後半に跳ぶジャンプの内、SPは最後の1本、FSは最後から3本が基礎点1.1倍になる。




◉SP(ショートプログラム)のジャンプは3回まで。

※SPは基本の採点ルールとは別に、SPのみの規定があります。規定を満たしていないジャンプは0点、又は減点になります。


SPで義務づけられているジャンプ
※ここではシニア対象の規定を説明します。
下の年代のカテゴリー、ジュニアやノービスなどを含めるとややこしくなるので。


 ○コンビネーションジャンプ

 2連続のコンビネーションジャンプ。コンビネーションに出来ず単独になってしまったジャンプには+COMBOという記号が付けられ減点対象となる。
 男子と女子で異なるが、○回転+○回転以上という規定があり、回転数が規定に満たないジャンプは、ケースによって0点、又は減点となる。


 ○アクセルジャンプ
 2回転又は3回転のアクセルジャンプが必須。1回転になってしまったアクセルは規定違反で0点になる。


 ○単独ジャンプ
 3回転(男子は3回転又は4回転)の単独ジャンプを跳ばなければいけない。2回転以下の単独ジャンプは0点になる。
 この際、コンビネーションで使ったジャンプ、アクセルジャンプとは違う種類のジャンプを跳ばなくてはいけない。


●OK例(順不同)
 3フリップ-3トゥループ
 3ルッツ
   (又は3ループ、又は3サルコウ
   つまり上記コンビネーションで使っている
   フリップとトゥループ以外ならOK)
 2アクセル(又は 3アクセル)
※コンビネーション内での種類重複はOK。
3ループ-3ループや3トゥループ-3トゥループなど。

●NG例(順不同)
 3ルッツ-3ループ
 3ループ
 1アクセル
※コンビネーションで使ってる3ループを、単独で重複して跳んでしまってるのでアウト。後で跳んだ方の3ループが0点に。アクセルもシングルなので0点。
 



細かい事を言えば他にもいろいろあって、まだ全てを把握しきれてません。実際の事例が出てきた時に、プロトコル(プログラムごとの採点表)を見てなるほど、と一つ一つ勉強してます。
ルールブックは表現が分かりにくい上、あまりにも事細かに書かれていて余計混乱するので、実例が出てきた時に都度覚えていく方が頭に入ってきやすく効率的だと思います。


※今のところ、女子はSPに4回転を入れる事は出来ませんが、女子にも4回転時代が到来しつつあるので、いずれ解禁されるかもしれません。




◉FS(フリースケーティング)は男子は8回まで、女子は7回まで。
(※2018ー2019シーズンより、男子もFSのジャンプは7回までとなりました)

 うち3回までは連続ジャンプに出来る。
 その内1回は3連続に出来る。


FSはSPと違い、1回転や2回転になったジャンプでも点はもらえます。
採点ルールの範囲内であれば、SPとは違って自由にジャンプ構成を組むことが出来ます。


このようにジャンプの回数は決められているのですが、跳びたかったらもっと跳んでもいいです。ただ、規定数を越えたら点にならないだけで。




○得意なジャンプだけ跳ぶ!・・・というワガママは許さん!


ジャンプで得点を稼ごうと思ったら、やっぱり基礎点の高いジャンプをたくさん跳んだ方が効率がいいと誰しも考えますよね?


女子の場合。
例えば3回転ジャンプなら、3アクセルは難易度が高すぎるので置いとくとしても、その次に基礎点の高い3ルッツをたくさん跳べばお得。ルッツジャンプに自信のある選手なら尚更。

でも、これ、ダメなんです。
同じ(同じ回転数かつ同じ種類)ジャンプを跳べる回数には制限があります。




具体的に言うと、例えば、2回転ジャンプは同じ種類のジャンプは2回までしか跳べない、というのがあります。


更に、3回転以上のジャンプはもっとややこしい。


①3回転以上のジャンプは、同じ種類のジャンプを2回跳ぶ場合、少なくとも1つはコンビネーションにしなければならない。


もし、2回とも単独ジャンプになった場合は、規定違反の「繰り返し(REPと表示されます。リピートの略)」で、2回目のジャンプの基礎点が7割になり、「GOEもマイナス評価となります」←これは私の勘違いでした。リピートは基礎点が減るのみで、GOEのマイナス要件ではないようです。

例:
1回目の単独3フリップの基礎点 5.3点
2回目の単独3フリップの基礎点 5.3×0.7=3.71点




②3回転以上のジャンプは、同じジャンプを2回跳べるのは、2種類まで。

もし、同じジャンプを3種類、2回ずつ跳んだとしたら、規定を越えて跳んだジャンプが0点になります。

例:
3ルッツ-3トゥループ   10.1点
3フリップ         5.3点
3ルッツ          5.9点
3フリップ-2トゥループ   6.6点
3サルコウ-3トゥループ   4.3点(オダった!※)

上記の場合、3ルッツ、3フリップ、3トゥループをそれぞれ2回ずつ跳んでしまっているので、最後の3トゥループが0点になり、3サルコウの基礎点しか入らない、という事になります。



※このルールは、何たらザヤックという選手が、多分よほど得意だったんでしょう、3トゥループを4回くらい跳んで優勝した事が物議を呼び、それがきっかけで出来たルールだとかで、通称ザヤックルールと呼ばれているそうです。
このルールに抵触する、同じジャンプ跳びすぎ!をやらかす事を「ザヤる」とも言うそうです。現役時代、織田信成さんがよくやらかしていたので、「ザヤる」が「オダる」になったこともあるとか。確かに、私も織田さんがオダっている試合、何回も観た記憶があります😺




ところで、そもそも事前にジャンプ構成を決めているはずなのに、なぜこうした初歩的ルール違反をしてしまうのか?普段、あまりフィギュアを観ない人には不思議に感じられると思います。

これは、予定通りにジャンプが決まらなかった場合、すなわちジャンプを失敗したときに発生してしまう事案なんですね。


例えば。

3ルッツ-3トゥループの予定が、3ルッツ-2トゥループになってしまった!
それなのに、その後の3連続ジャンプで2アクセル-2トゥループ-2トゥループを予定通り跳んだ、という場合。
結果、2トゥループを3回跳んでしまったため、2回転の同じ種類のジャンプは2回まで、というルールに抵触。最後の2トゥループが0点になります。

これを回避する方法としては、3連続の最後の2トゥループを他の種類、又は他の回転数のジャンプに変更するというのがあります。例えば、2ループに変えるとか。
(※ジャンプは基本、全て右足で着氷します。よって、コンビネーションの2つ目、3つ目のジャンプは、必然的に右足で踏み切るループかトゥループになります)
これが出来れば、3連続の基礎点は5.9から6.3にアップするのでリカバリーとしてはベストだと思います。もちろんその分難易度は少し上がりますが。

どうせ0点になるのだから、最後の2トゥループを跳ばずに3連続を2連続にして体力の無駄遣いを防ぐ、という考え方もあるでしょう。

でも、選手の多くはやはり、出来るなら3連続は入れておきたい、と考えると思います。




4回転時代に入った男子では、難易度の高い4回転を失敗した場合に起こりがちです。

4トゥループ
4トゥループ-3トゥループ
を跳ぶ構成にしていたプログラムで、例えば、4トゥループが2つとも3回転になってしまった場合。

結果的に
3トゥループ
3トゥループ-3トゥループ
を跳んだ事になるので、3回転以上の同じ種類のジャンプは2回まで、というルールに違反。最後の3トゥループがやはり0点になります。

これも回避方法としては幾つか選択肢があります。
最後の3トゥループを2トゥループか2ループにする、コンビネーションの1つ目の3トゥループをまだ跳べる余地のある他のジャンプに変える、など。

さっきの例と違って、どうせ0点になるのだから最後の3トゥループを跳ばない、という選択はマズイです。そうすると、同じジャンプを単独で2度跳んだことになって、2つ目の単独ジャンプが基礎点7割になってしまうので。



※今シーズンのグランプリファイナルで、宇野選手がFSの最後のコンビネーションジャンプを単独ジャンプに変更したのも、おそらくこの「オダる」が頭をよぎったのではないか?と、「オダる」の元祖・織田さんが解説してました。

遅ればせながら・・・フィギュアGPファイナル観戦記 宇野選手への愛のムチ篇
  



逆に、規定に沿ったジャンプ構成を見てみましょう。

例えば、アクセル以外で最も基礎点の高いルッツが得意なので、3ルッツを2回跳ぶ構成にしたい!という場合のジャンプ構成例(順不同)

3ルッツ-3トゥループ
3ルッツ
3フリップ
3ループ
3サルコウ
2アクセル-3トゥループ
2アクセル-2トゥループ-2ループ

これは一例ですが、割と標準的なジャンプ構成になります。

上記の例では3ルッツと3トゥループを2回跳んでいますが、どちらも「少なくとも1つはコンビネーションにしなければならない」という①を満たしています。そして、同じ3回転ジャンプを跳んでいるのは、ルッツとトゥループの2種類だけなので、②も満たしています。




跳びすぎとは逆に、苦手なジャンプを跳ばないジャンプ構成にしている選手もいます(例えば、ループが苦手なのでループを外したジャンプ構成にしているなど)が、その場合はもしかしたら演技構成点でマイナス評価されているかもしれません。
ジャンプ構成がバラエティに富んでいる方が高い評価を得やすい、と聞いたことがあるので。


演技構成点とは
PCSという略語で呼ばれ、スケーティング技術、繋ぎ、パフォーマンス、構成、音楽の解釈の5つの項目で評価される。
昔の採点法にあった芸術点と同一視されやすいのですが、芸術点とは違うそうです。どう違うのかはあまりよくわからないです。芸術点の時よりはジャッジ個々の好みや印象に偏らないようになっている、らしいです。本当かな?
一定の基準はあるようですが、具体的にどういう所をどう評価されたのか、選手も「わからない」そうです。


※個人的には、今回五輪で銅メダルを獲ったカナダのケイトリン・オズモンド選手に、この演技構成点を高くつけすぎ!と思っています。
昨シーズンからやたらと高得点を取るようになって、この五輪でメダルを獲らせるというシナリオありきだったのではないか・・・?なんてね。

いくら何でも極端過ぎニャいかい?GPSカナダ大会採点



ジャンプの回数制限に関するルールは、一見ややこしく思えますが、これを念頭に置いて何回か実際の試合を観ていると、だんだん簡単に理解できるようになると思います。



ジャンプを失敗した時に、このルール違反を回避するために演技を続けながらとっさに計算し、その後のジャンプ構成を変える事が出来る選手ってスゴい!と思います。日頃の練習の中でいろいろなケースを想定して準備しているんだろうと思います。
そういう所もわかるようになると、ますますフィギュアを観るのが面白くなる!と思う・・・少なくとも私はそうです。



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初心者が解説してみた!フィギュア・ジャンプの採点ルール その1

前回、初心者ならではのジャンプの見分け方を紹介しましたが、今回はジャンプの採点ルールを中心に書いてみたいと思います。


※私は「初心者に毛が生えた」程度のフィギュアファンなので、持ってる知識は不十分で曖昧です。でも、いちいち調べて確認してから書いているといつまでも書き終われそうにないので、ここでは「今現在、自分がこう理解している、こう記憶している」ものをベースに書いていきたいと思います。内容が不正確だったり記憶違い、勘違いしてるものを含んでいるかもしれませんので、その前提でお読みいただければ助かります。
「フィギュア観るの好きだけど、ルールとかはわからない、わざわざ詳しく調べるほどでもない」という方に、ザックリ大体こんな雰囲気、というのが伝わればいいな、という程度のものですのであしからず。


その1では、採点の基本ルール(基礎点・出来栄え点)と回転不足、エッジエラーについて説明してみます。


※2019.3.26
今シーズンのルール変更を受けて追記と、そのついでにわかりにくかった文章の修正をしました。

※2021.4.19
久々に読み返して、間違ってたり曖昧だった説明文を修正しました。
また、毎年行われる細かいルール改正に追いついてなかったので、2021.4月現在のものに修正しました。
それでも尚、勘違いしてたり間違ってたりするものがあるかもしれません。正確で詳細なルールを知りたい方は、ベテランフィギュアファンの方のサイトをご覧になる事をお勧めします。国際スケート連盟など公式のサイト、それをベースに書かれてるウィキなどは表現が分かりにくい上に詳細過ぎて、私のような初心者には理解するのが難しいです。
ファンの方や元スケーターの方のブログなどは、ポイントを絞って分かりやすく解説されてるものが多いのでお勧めです。



●ジャンプの採点基本ルール



・ジャンプごとに決まっている基礎点
       
・GOEと呼ばれるジャンプの出来栄え評価を点数に換算したもの


この合計が1つのジャンプの得点(技術点)になります。

※ジャンプ、スピン、ステップシークエンス、コレオシークエンスを総称して要素(エレメンツ)と言います。
ジャンプ同様、他の要素も基礎点+出来栄え点で得点(技術点)が与えられます。


この技術点の合計と、演技構成点(スケーティング技術やプログラムや演技の完成度、音楽表現などに対する評価点)を足したものが、そのプログラムの得点となり、それによって順位が決定される仕組みです。

ジャンプが勝敗の最も重要なポイントである事は間違いないですが、じゃあジャンプが凄ければ勝てるのか?と言うと、そうは問屋が卸さない。やはり安定して成績が残せるのは、総合力の高い選手という事になると思います。





・基礎点とは

ジャンプの種類と回転数によって定められている点です。回転不足やエッジエラーなどがなく規程通りに跳べていれば、その点数がそのまま与えられます。

例:
3アクセルは8.0、2アクセルは3.3、
4ルッツは11.5、3ルッツは5.9、2ルッツは2.1など。



・GOEと出来栄え点

ー5から+5までの範囲で、ジャンプの出来栄えに応じてジャッジがつける評価をGOEと言います。

ジャッジは複数います。当然ジャッジによってつけるGOEにもバラつきがあります。その内の最高評価と最低評価をカットし、残りの評価を点数に換算し、その平均値がそのジャンプの出来栄え点となります。


↓ここは古いルールなので、興味ない方は読み飛ばして下さい。
「GOE(ジャッジがつける評価)=出来栄え点ではありません。
なぜなら、ジャンプによって換算率が違うから。
例えば、3アクセルはGOE1=出来栄え点1ですが、アクセル以外の3回転ジャンプはGOE1=出来栄え点0.7です。」


↓現在のルールはコレです。

2018ー2019シーズンより
「GOE1=基礎点の1割」
になりました。シンプルですね。
換算表をいちいち参照しなくてもよくなり、計算が楽になりました。また、基礎点に比例して加点減点幅が変わるというのは、理にかなっててフェアだと思います。



具体例


●3アクセル(基礎点8.0)にジャッジ全員がGOE3を付けた場合

 GOE3=基礎点の3割=8.0×0.3で2.4の出来栄え点
 8.0+2.4=10.4が、そのジャンプに対する得点


●3トゥループ(基礎点4.2)にジャッジが付けたGOEの平均がー2.5だった場合

 GOE-2.5=基礎点の25%のマイナス
   =4.2×-0.25の計算で-1.05
 4.2-1.05=3.15が、そのジャンプに対する得点


※ちなみに、出来栄え点という表現は私がここで勝手に使っているものです。テレビの解説などで使われてたのを「これが一番分かりやすいかな?」と思って借りてきて使ってます。
これはメディアによって表現が違うようで、正式に統一された呼び方はないみたいです。
上記で説明したように、GOEと出来栄え点はイコールではないのですが、評価、出来栄え点両方の意味でGOEという言葉をざっくり使っている事も多いみたいです。私も混同して使ってました。
でもここではキッチリ区別して使おうと思います。




●ジャンプの出来によって大きく変わる得点


一つ例を挙げてみましょう。


3アクセル(基礎点8.0)を3回転半しっかり回りきったという前提で。


ケース1

「ジャンプ成功!」
ジャンプ自体の質もよく着氷を美しく決めたので、GOEの平均値が3.5と高い評価を得ました。
 GOE3.5=基礎点の35%=8.0×0.35で2.8の加点。
 基礎点8.0+出来栄え点2.8=10.8点と高得点!!
 やったね!


ケース2

「ちょっとミスった!」
回転の勢いを止めきれず、着氷でバランスを崩してしまった!ジャンプ自体の質は良くプラス評価もあったものの、着氷ミスでマイナス評価。プラス面とマイナス面を差し引きしてジャッジ全員がGOE-2を付けました。
 GOE-2=基礎点の2割マイナス=8.0×-0.2で-1.18。
 基礎点8.0+出来栄え点-1.18=6.82点。
 惜しかった!悔しい〜!!


ケース3

「やっちまった!」
着氷の際バランスを崩して転倒。ジャッジ全員がGOE-5を付けました。
 GOE-5とはすなわち基礎点の半分4.0のマイナス。
 つまり、転倒などで減点のMAX、GOE-5になった場合は、50%オフで基礎点の半分しか得点が入らないという事になります。
 アイタタタ・・・

※それでもダブルアクセルは基礎点3.3なので、基礎点8.0のトリプルアクセルは、チャレンジする価値があるジャンプだと思います。成功すれば最大で4.0の加点がもらえるのですから。


転倒はGOE-5と一応決まっています。ただし、転倒の状況によって、ジャッジによっては-4など優し目の減点になる場合も稀にあります。転倒はしたけど、あまりに美しいジャンプだったのでプラス面を無かった事にするのはあんまりだ・・・というケースもあるかもしれません。ルール上ー3まではジャッジの裁量であり得ます。ー2より少ない減点はルールを逸脱した採点です。
個人的には転倒には一律に-5を付けるべきだと思ってます。ただ、例えば、一旦綺麗に着氷したのに運悪く氷の溝などに引っかかって転倒した、など不可抗力のケースは情状酌量があってもいいと思います。

転倒の場合は、総合得点から更に1点引かれます。(※最近のルール改正で、転倒の回数によって引かれる点数が変わってくるようになりました。2回までは転倒1に対して-1点、3回目・4回目の転倒は-2点、5回目以降は-3点という具合に。)

(※追記
実は、転倒による減点というルールは存在しないそうです。
一般に転倒による減点とされているものは、「(バランスを崩して)スケート靴のエッジ以外に体重の大部分がかかった状態が違反」という規定によるものだそうです。
ジャンプ着氷時などにバランスを崩した時に、「手をつくかつかないか」、更に「片手をつく」のと「両手をつく」で減点幅のガイドラインが変わっているのも、重心がどこにかかっているか、という点に基準を置いているからなのかな?と思います。)



●実は転倒よりもコワイ回転不足

上記のように、ジャンプで転倒すると大きく点を引かれるのですが、実はそれ以上に点を損するミスがあるんです。

それが回転不足。

よく「転倒した選手が転倒しなかった選手に勝つなんておかしい!不正があるのでは?」というのを目にします。
わかります、転倒って目立ちますもんね。

素人目にはなかなか分かりにくい回転不足、これを取られてしまうと「アレ?何でこんなに点数が低いの?」という事になってしまうんです。
これがジャッジの不正を疑われてしまう一因です。(まあ、実際に疑われても仕方のない不可解なジャッジも多いですが。今回の五輪でも、団体戦のジャッジに疑問の声が挙がりましたね)




回転不足には2段階あります。
※2020ー2021シーズンからq(クォーター)というものが導入され、3段階になりました。

○クォーター
1/4の回転不足。基礎点はそのままもらえるが、GOEでマイナス評価となる。


〇アンダーローテーション
1/4以上1/2未満の回転不足はアンダーローテーションと言い、基礎点が8割になります。更にGOEもマイナスされます。


例えば、3フリップ(基礎点5.3)を綺麗に跳び着氷もクリアに決めた!やった!と思ったら、アンダーローテーションと判定されてた!という場合。

5.3点×0.8で基礎点は4.24点。
ジャンプの質は良かったのでプラス評価だったが回転不足によるマイナス評価で差し引き-1というGOE平均だった場合、
基礎点4.24×-0.1=-0.424。少数点第三位は四捨五入するので、出来栄え点は-0.42。
基礎点4.24+出来栄え点-0.42=3.82点がそのジャンプの得点になります。

その時にジャッジがつける評価にもよりますが、見た目は成功ジャンプなのに、悲しい得点になってしまうんです。


〇ダウングレード

1/2以上の回転不足はダウングレード、つまり一回転少ないジャンプ扱いになります。
選手にとってこんなコワイ事はない!

例えば3ループに挑んで着氷も決めた!と思ったらダウングレード判定!だった場合。

3ループ4.9点のはずが、2ループ1.7点に!
これは痛い!
回転が足りていて転倒した場合の3ループの得点は基礎点4.9点の半分で2.45点。
転倒の場合よりダウングレードの方が低い点数になってしまうんですから。
しかもGOEでもマイナス評価となるので、ジャッジの採点次第では1点にもならない可能性も。ヒドイ!選手が可哀想過ぎます。






●エッジエラーによる減点

アクセルを除く5種類のジャンプの中で基礎点の高いナンバー1と2がルッツとフリップ。
基礎点が高いイコール難易度が高い。そして、ルッツとフリップの難易度の高さはエッジの使い分けによる所が大きいようです。


ルッツとフリップはいずれも右足のトゥ(爪先)を突いて、左足で踏みきるジャンプ。
その左足の、外側のエッジを使って踏みきるのがルッツ、内側のエッジを使うのがフリップです。


しかし、このエッジの使い分けが難しい、らしい。


日本の女子だと宮原、樋口両選手、フリップのエッジエラーを取られる事、結構多いと思います。
宮原選手は以前はSP(ショートプログラム)の単独ジャンプをフリップにしていましたが、最近はループに変えています。フリップのエッジエラー対策だと思います。ループはフリップより基礎点が0.4低いだけなので、エッジエラーのリスクがあるフリップを避けた賢い戦略だと思います。

真央ちゃんも現役時代悩まされてた印象。エッジエラーを厳しく取られるようにルールが変わってから、一時期ルッツを封印していた記憶が・・・。違ったっけ?
あくまで私の印象ですが、代名詞の3アクセルに比べてルッツとフリップは何だかこわごわ跳んでた感じ。ジャンプを跳ぶ前に一度加速するんだけど、直前にスーっとスピードが落ちて恐る恐るといった感じでジャンプするので、勢いのない小さいジャンプになり、回転不足をよく取られてました。GOEも低かった。よく抜けてたし(「抜ける」とは、例えば3回転を跳ぶつもりが1回転や2回転になってしまう事。パンクするという言い方もあるそうです)。


でも、選手がデリケートになるのも当然。
だってエッジエラーもジャンプのアンダーローテーションと同じく基礎点が8割、GOEがマイナス評価になってしまうから。



ちなみに、ルッツの基礎点がフリップと比べてもグンと高いのは、エッジエラーのリスクだけでなく、ジャンプそのものの難しさもあるらしい。助走の軌道とは逆方向に回転するから、だそうです。私はルッツの助走はまっすぐだと思いこんでいるので、今一つピンと来ない、と言うか意味がよくわからないです。これについては更なる勉強が必要そうです。




初心者ならではの「わかりやすく簡潔な説明」を目指して書き始めましたが、やっぱり分かりづらい解説になってしまったかも。



続きは何とか世界選手権までに書き上げたい!
・・・間に合うかな?



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フィギュア初心者ならではのジャンプの見分け方

私はフィギュアスケートが昔から大好きです。一時期冷めてた事もありますが、その期間を除いても10年以上は見続けて来てると思います。

と言っても、それほど知識があるわけではなく、いわゆる「ムダに観戦歴が長いだけ」のフィギュア・ファンです。

そんな初心者の私ですが、ここ数年少しずつ勉強して、最近はジャンプを見分ける事が出来たり、採点予想がそこそこ当たったり・・・それまでの「わー!!ジャンプ高ーい!スピン速ーい!ステップ凄ーい!」という感覚的鑑賞からちょっとばかり進歩して、多少は通っぽい見方が出来るようになりました。

そして、以前より更にフィギュアを観るのが楽しくなりました。


そこで今日は「フィギュア、たまに見るけどよく分からん。難しすぎて」と思っている方にちょっとだけ、もしかしたら少しは役に立つかもしれない「初心者だからこそ分かりやすく伝えられる(かもしれない)」ジャンプに関するアレコレについて書いてみたいと思います。


※注意
以下の解説はあくまで「初心者に毛の生えた程度の」フィギュアファンである私がざっくり「こんな感じかな?」と理解している内容なので、細かいところが不正確だったりすると思います。(大体は合っているとは思うのですが💦)その前提でお読みいただければ幸いです。



※2019.3.25
今シーズンのルール変更を受けて追記しました。




●フィギュアのジャンプは6種類

難しい方から順に

アクセル
ルッツ
フリップ
ループ
サルコウ
トゥループ

となっています。


以下は余談なので、興味のない方はすっ飛ばして下さい。⛸⛸⛸←このスケート靴が並んでる所からが本筋です。



現在、男子は4回転時代に入っていて、今シーズンついにアメリカの若きエース、ネイサン・チェンが人類初!公式戦で4回転ジャンプを制覇しました。

ちなみにアクセルジャンプは他のジャンプより半回転多く回るので、ここで言う4回転ジャンプ制覇!の中には含まれていません。
ネイサンはアクセルジャンプを苦手としているので、4回転アクセルはもしかすると、アクセルの得意な羽生、宇野、両選手のどちらかが人類初成功させるかも?と思っています。


難易度の高いジャンプの方が基礎点が高いのは当然ですが、選手によってジャンプの得意・不得意があって、必ずしも難しいジャンプの方が苦手、というわけではないのが面白い所。ちなみにネイサンは4ルッツ、4フリップが割と得意で4サルコウ、4トゥループは比較的ミス率高かったりします。中国の金博洋選手もルッツが得意。
4フリップを世界初成功させた宇野選手、4ループを世界初成功させた羽生選手、共にギネスに載りました。



女子は、ごくごく一部に4回転を成功させたり、チャレンジしたりしている選手もいますが、まだまだ3回転がメイン。


3回転ジャンプの基礎点

3アクセル  8.5
3ルッツ   6.0
3フリップ  5.3
3ループ   5.1
3サルコウ  4.4
3トゥループ 4.3


※追記
2018ー2019シーズンのルール変更に伴い、ジャンプの基礎点も一部を除いて大きく変わりました。

3アクセル  8.0
3ルッツ   5.9
3フリップ  5.3
3ループ   4.9
3サルコウ  4.3
3トゥループ 4.2

以上のように3回転ジャンプは、フリップを除いて基礎点が下がりました。アクセルに至っては0.5点も。4回転ジャンプは更に大きく下がっています。
その代わり、それぞれの要素(ジャンプ、ステップ、スピン)の質の評価GOEは+3から-3だったものが、+5から-5に幅が広がりました。


3アクセルを公式戦で成功させた女子選手は、現在までに10人弱、その内約半分が日本人選手です。伊藤みどり中野友加里浅田真央、そしてジュニアの紀平梨花
3アクセルは単独でも難しいのに、紀平選手は今季公式戦で女子初!3アクセル-3トゥループという大・大・大技を成功させました。しかも2点近いGOEがつく質の高い美しいジャンプでした。頼もしい!



     ⛸⛸⛸⛸⛸⛸⛸⛸



初心者的ジャンプの見分け方の前に、これだけは書いておかねば。


ジャンプの種類は「踏み切り」で見分けます。

これが正道です。

出来れば邪道に進む前に、以下にザッと目を通していただけるとありがたいです。


◉ジャンプは踏み切りで区別する
 ※着氷は全て同じ。後ろ向きで右足着氷。

踏み切りを区別するポイントは4つ。

 ①踏み切る向き/前向きor後向き
 ②踏み切る足/右足or左足
 ③トゥを付くor付かない
 ④エッジ/アウトサイドorインサイド
   ※ルッツとフリップの区別のみ。


アクセル  ①前 ②左  ③✖️ ④ ー
ルッツ   ①後 ②左  ③ ○ ④アウトサイド
フリップ  ①後 ②左  ③ ○ ④ インサイド
ループ   ①後 ②右  ③✖️ ④ ー
サルコウ  ①後 ②左  ③✖️ ④ ー
トゥループ ①後 ②右  ③ ○ ④ ー


     ⛸⛸⛸⛸⛸⛸⛸⛸



●初心者的ジャンプの見分け方

それではジャンプの邪道な見分け方について。



〇「唯一前向きに跳ぶ」アクセル
①前向き ②左足踏み切り ③トゥは突かない

これはすぐわかります。今日初めてフィギュアを観る、という人でさえ。何故なら6種類の中で唯一前向きに跳ぶジャンプだから。

何故アクセルジャンプは難しいのか?半回転多いから?(前向きに跳び、後ろ向きに着氷するため。例えば3アクセルなら3回転半回ります)
それだけではないようです。

アクセルの難しさは、助走で踵に重心をかけて前向きに滑り、跳び上がる瞬間に爪先に重心を移動させて踏みきる、この踵から爪先に重心移動するタイミングと跳び上がるタイミングとの兼ね合いが難しい、と以前に解説で聞いた事がある気がします。間違ってたらごめんなさい。

とにかく、アクセルは一目瞭然、分かりやすいジャンプです。



〇「助走で後ろ向きにまっすぐ滑ったら」ルッツ
①後向き ②左足踏み切り ③トゥを突く 
④アウトサイドエッジで踏み切る

アクセルを除く残り5種類のジャンプの中で最も見分けやすい、と個人的に思っているのがこのルッツジャンプ

ルッツは、右足のトゥを突き、左足の外側のエッジで踏み切るジャンプです。でも、跳ぶ瞬間にどっちの足で踏みきったか、足元にばかり注目していると演技全体を観れなくなり、楽しみが損なわれると思います。

もっと分かりやすい所でジャンプの種類が見分けられるなら、それに越した事はないですよね?通の人からすればもしかしたら邪道かもしれませんが、まあ初心者なので。


そろそろジャンプを跳ぶな、というのは、加速するので見ていれば大体わかります。ジャンプを跳ぶ直前の態勢・助走、それが最も特徴的なのがルッツ。

★後ろ向きにまっすぐ滑る、この助走の態勢になったら「ルッツを跳ぶんだな」と思ってまず間違いないです。

ただし、選手によっていろいろとクセやスタイルが違うので、見分けづらい事もあります。
例えば羽生選手のように、あまり「跳ぶぞ、跳ぶぞ」と長く構えずに、自然な流れの中でスッとジャンプを跳ぶ、しかもコンビネーションではなく単独でルッツを跳ぶタイプの選手は助走が短いので分かりづらいかもしれません。

逆に分かりやすいのは、男子なら4回転ルッツを跳ぶネイサン、金両選手。4回転ルッツはさすがに大技なので、しっかり助走をつけないと跳べない(と思う)ので。
女子なら宮原、三原、樋口、白岩各選手など、3ルッツからのコンビネーション(3ルッツ-3トゥループ、3ルッツ-2トゥループ-2ループなど)を得意とする選手が分かりやすいと思います。単独の3ルッツに比べて、3ルッツからのコンビネーションジャンプはやはり大技なだけに、これもしっかり助走をつけないといけない(と思う)ので。
※追記2021.4 女子も4回転時代に突入しつつあります。ロシアのトゥルソワやシェルバコワなどは4回転ルッツを跳ぶので、彼女たちのジャンプも参考になると思います。



〇「一旦前向きに滑り、直前に後ろ向きになって左足で踏み切る」フリップ
①後向き ②左足踏み切り ③トゥを突く
インサイドエッジで踏み切る

フリップはルッツと同様、右足のトゥを突き、左足で踏みきるジャンプです。ルッツとの違いは、外側のエッジで踏みきるルッツに対して、内側のエッジで踏みきる事。

★後ろ向きに真っ直ぐ助走するルッツに対して、基本的には、一旦前向きになり、跳ぶ直前に後ろ向きになるのがフリップの特徴だと思っています。

ただ、これも選手のクセによっては、「一旦前向きになり、跳ぶ直前に後ろ向きになる」一連の動作が、ジャンプ前に入れるターンに見えてしまう時があって、私にとっては比較的見分けづらいジャンプです。

それから、その「一旦前向きになり、跳ぶ直前に後ろ向きになる」助走が、弧を描くような軌道になるという特徴もあります。ただし、これも選手によってはそう見えない場合もあります。

個人的に、フリップを見分けやすい選手は、男子なら宇野選手、女子なら宮原、メドベデワ両選手などだと思っています。これらの選手のフリップは、「弧を描くような軌道で」一旦前向きになり、跳ぶ直前に後ろ向きになる助走をとっているので。
※追記
宇野選手はフリップの跳び方をちょっと変えたような気がします。助走の軌道や姿勢、後ろ向きになるタイミングが以前と違ってる感じが。以前は弧を描くように、外側から回り込むような感じで、前向きから後ろ向きにゆっくり方向転換していたのが、今は割と直線的な軌道で助走し、跳ぶ直前に後ろ向きになってる気がします。


ちなみにルッツとフリップは、アクセル以外では基礎点の高い方から一番と二番という事で、FS(フリースケーティング)ではこのどちらかを2回跳ぶ構成にしている女子選手がほとんどです。
ルッツを2回跳ぶ構成の選手は、宮原、三原、樋口、白岩、ザギトワ各選手、フリップを2回跳ぶ構成の選手は、坂本、紀平、本田、メドベデワ各選手など。
ルッツを2回跳ぶ選手はフリップが苦手っぽかったり、逆にフリップを2回跳ぶ選手にルッツが苦手な選手が多かったり、という印象があって何だか面白いな、と思います。


ルッツとフリップはエッジの使い分けが難しいようで、いわゆる「エッジエラー」を取られるリスクのあるジャンプです。ルッツ派の選手にフリップ苦手が多く、フリップ派の選手にルッツ苦手が多い、っていうのはこの辺りに原因があるようです。
エッジエラーについては次回触れたいと思います。



〇「踏み切る時に両足が✖️の形にクロスする」ループ
①後向き ②右足踏み切り ③トゥは突かない

「腰を少し落として椅子に座ったような構えから跳ぶ」という説明をよく目にするのですが、これは選手のクセによって必ずしもそうとは言えないので私は違う所で判断しています。

★ループの特徴は、踏みきる時に左足が右足の前に来る所。これはちょっと文章では説明しづらいのですが。


ループは右足で踏みきるジャンプです。

同じく右足で踏みきるトゥループは、踏みきる方とは反対の左足の爪先(トゥループのトゥは爪先の意)で氷を蹴って、その勢いで跳び上がるジャンプ。

ルッツ、フリップも踏みきる左足とは反対の右足の爪先をついて跳び上がります。

ルッツ、フリップ、トゥループのように爪先をついて跳び上がるジャンプは「踏みきる方の足が前」その足の後ろで、反対側の足の爪先で氷を蹴ります。

ループはこれと逆で「踏みきる方の右足が後ろ」その前に左足を添える感じで跳びます。

う~ん、書けば書くほどわかりづらい説明になってしまいますニャ~💦

踏みきる瞬間足が縦に並ぶ・・・これも分かりづらいか・・・

次のサルコウを説明してから、ループの説明をした方が分かりやすいかもしれません。



〇「踏み切る瞬間両足がハの字になる」サルコウ
①後向き ②左足踏み切り ③トゥは突かない

サルコウは、踏みきる瞬間両足がカタカナの「ハ」の字になるのが特徴です。このジャンプは比較的見分けやすいと思います。

あと、選手によりますが、踏み切る直前に右足を跳ね上げる、という特徴もあります。

これに対して、両足が✖️のようになるのがループ、と言えば分かりやすいでしょうか?どうかな?やっぱ分かりづらい?とにかく左足がグイーンと右足の前にクロスするようになった状態で跳び上がるのがループです。

羽生選手が、もしケガの影響でジャンプ構成を変えていなければ、FSで一番最初に跳ぶのが4ループ。それを見てもらえば多分わかるのではないかと思います。



〇「一旦前向きになり、跳ぶ直前に後ろ向きになって右足で踏み切る」トゥループ
①後向き ②右足踏み切り ③トゥを突く

ループの所で説明したように、左足の爪先をついて右足で踏みきるのがトゥループ

ただ女子の場合は、トゥループを単独で跳ぶ選手は少なくて、大抵はルッツやフリップなど基礎点の高いジャンプにくっつけてコンビネーションにする事が多いです。
3ルッツ-3トゥループとか3フリップ-3トゥループという具合に。あ、あと2アクセル-3トゥループというのもありますね、宮原選手の得意なジャンプです。


男子は4トゥループを跳ぶ選手が多いので、トゥループを見分けるなら男子の演技がおすすめです。私は羽生選手の4トゥループの入り方が特に好きです。胸を張った体勢の助走からスッと力みなく跳んで美しく回る、その一連の流れが華麗で。

女子なら、カナダのガブリエル・デールマン、ロシアのエリザベータ・トゥクタミシェワが3トゥループー3トゥループをプログラムに取り入れているので、参考にしやすいと思います。
3回転ー3回転のコンビネーションの中では最も難易度、基礎点の低い連続ジャンプなのですが、この2人の3トゥループー3トゥループは質が高く加点が多くつくので、他の選手の高難度のコンビネーションと遜色ない得点を得られます。
トゥクタミシェワは高さ、デールマンは飛距離がスゴい!私は飛距離がスゴくてダイナミックなデールマンの3トゥループー3トゥループが特に好き。デールマンが3Tー3Tを跳ぶと会場のお客さんが「オーッ!」って感じにザワつくのがテレビで観ててもわかります。別にデールマン選手の知り合いでもなんでもないのですが、お客さんがザワつく度にナゼか「見た?今の。スゴいっしょ?」って自慢したくなってしまいます。

★助走はフリップに似ているかな?と思っています。一旦前向きになり直前に後ろ向きになって跳ぶジャンプかな?と。もしかしたら明確な違いがあるのかもしれませんが、私にはほぼ同じに見えます。
左足で踏み切ったらフリップ、右足で踏みきったらトゥループ、と覚えてますが、演技を観ているときは選手の動き全体を見ているので足元ばかり見ていられなくて「あれ?今どっちの足で踏みきった?」と迷ってしまい、解説者の「3フリップ」「4トゥループ」などの解説を聞いてから「あ、今のフリップだったんだ!」「トゥループだったんだ!」と納得する事も多いです。


何だかあんまり役に立ちそうもない、かえって分かりづらい説明になってしまいましたね💦



オリンピックのフィギュア、団体戦が始まりましたね。宇野選手、好発進のようです。

個人戦が始まるまでにジャンプの採点ルールなどについてアップ出来たらいいな、と思ってますが・・・。
説明ヘタだからあんまり参考にならないかもしれませんが😓😓😓



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