謎好きにゃんこの妄想

謎と名のつくものに目がないにゃんこ好きが妄想脳で綴るブログですニャ

フィギュアGPS 第4戦 NHK杯

女子は宮原、三原、紀平、男子は宇野、山本草太、佐藤洸彬の6選手が出場。


〇女子


女子では何と言ってもシニアデビューの紀平選手に注目!
期待を裏切りませんでしたね~。凄かったですね!
3アクセルが決まれば優勝を狙えるとは思ってましたが、ここまでの高得点を叩き出すとは思ってませんでした。
フリーで3アクセルを2本とも決め、他のジャンプもノーミス、スピン、ステップは全てレベル4、ほぼ完璧(私には完璧に見えたけど、専門家の目から見ると完璧とは言えない、小さなミスがあったかも知れないので)でした。

元々ジュニア時代から、3アクセルだけでなく他のジャンプもスピンもステップも穴のない選手だったので、大きなミスが無ければ高い技術点が出るだろうな、というのは予想してましたが、驚いたのは演技構成点の高さ。昨シーズンと比べると10点近く高くなってる!たった1年で、しかもまだシーズン序盤なのに!
選曲、構成、振り付けと、コーチや振り付け師などチームの力に負う部分も含まれる演技構成点とは言え、最終的にそれらを自分のものにして氷上で表現するのは選手、なので、やっぱり紀平選手がこのシーズンオフの間にスケーターとして大きく成長したという事ですよね。
スケートだけじゃない。ちょっと見ない間に凄く綺麗になってる!って、親戚のおばさんみたいな事を思ったほど、本当に大人っぽく女性らしく美しくなってる。メイクも自分でやってるって言ってたし、食事も自分で買い物して料理して体調管理してるらしいし、セルフプロデュース能力も意識も高いんだろうな、16歳の若さでエラいなあ、と己れに甘い私はただただ感心。

ショートのプログラムは、衣装も振り付けも、ジュニア時代の延長線上にある感じの、シニア1年目らしい初々しいイメージ。衣装、凄く可愛くて素敵。特に胸元の、美しい宝石を散りばめたようなデザイン、好みです。

一転、フリーは大人なイメージ。地球の誕生をテーマにしたという壮大なプログラム。黒(遠目には濃紺に見えるんだけどアップだと黒に見える)を基調にした衣装は、宇宙から見た蒼い地球をイメージしてるのかな?曲にすごく合ってると同時に、紀平選手のスタイルの良さを引き立てています。
フリーでは、曲調や振り付け、衣装のおかげもあるんでしょうが、完全に大人の滑りに見えます。シニア1年目には見えない。神秘的で、既に風格さえ感じさせる演技。このプログラム、大好きです。

ところで、羽生選手に続いて紀平選手にも同様の無粋な質問。

「3アクセルー3トゥループ、確かにスゴい技なんだけどお~、点数的にもったいなくない?」

セカンドジャンプはどのジャンプの後にくっつけても同じ基礎点なんだからあ、わざわざ難易度の高いトリプルートリプルにしなくても、もっと楽してもいいんじゃない?

「・・・いや、そういう事じゃない」

うん、多分そう言われると思った。アスリートとしての拘りか何か、きっとあるんだろうな、とは思う。でもやっぱり俗物な私は思っちゃうんです。「もっと楽してもっと効率よく得点狙っちゃえばいいのに」って。

紀平選手のフリーのジャンプ構成
前半
  ①3アクセルー3トゥループ ②3アクセル
  ③3ループ ④3ルッツー2トゥループ
後半(基礎点1.1倍)
  ⑤3フリップ 
  ⑥3ルッツー2トゥループー2ループ 
  ⑦3サルコウ

これ、①と④のセカンドジャンプを入れ換えたらどうでしょうか?3アクセルー2トゥループにした方が気分的にも技術的にも楽じゃないですか?その分、3アクセル自体の成功率も上がるんじゃないですか?

更に基礎点アップを狙うなら、④⑥を入れ換えて、1.1倍になる⑥の方を3ルッツー3トゥループにするとか。
更に更に言うなら、④のルッツを単独にして、①を3アクセルー2トゥループにして、⑤のフリップに3トゥループをつけるとか。
更に更に更に言うなら、後半3本を基礎点の高いルッツとフリップで固めるとか。

つまり、
前半
  ①3アクセルー2トゥループ ②3アクセル
  ③3ループ ④3サルコウ
後半
  ⑤3フリップ(又はルッツ)ー3トゥループ
  ⑥3ルッツー2トゥループー2ループ
  ⑦3ルッツ(又はフリップ)

こうすると、基礎点の合計は52.65から53.23に上がります。どうでしょうか?
・・・と素人は簡単に考えるけど、選手やコーチだって得点的な事は当然考慮してるでしょうし、その上で全体のバランスや曲調とのマッチングや、ジャンプを跳ぶ位置と振り付け、繋ぎの長さとの関係など総合的に判断してジャンプ構成を決めてるんだと思います(多分)。
あと、先日、羽生選手がフリー直前にケガをしてぶっつけ本番でジャンプ構成を変更した件で「呼吸」というキーワードが出てきて、「そういう事まで影響してくるんだ」と初めて知りました。後半のジャンプに1.1倍というボーナスがつくのは、単に足が疲れてくるからジャンプ跳ぶのしんどい、という事だけじゃなくて、スタミナを消費して息があがってくると、ジャンプを跳ぶ時に呼吸を合わせづらくなる、という難しさもあるらしいです。いろいろあるんですね。



宮原選手、三原選手もいつも通り素晴らしい演技だったのですが、紀平選手の衝撃的なフリーと高得点にすっかり目を奪われてしまって・・・。
宮原選手は2位で、アメリカ大会の優勝と合わせてファイナル進出決定!
三原選手は組み合わせで割りを食った感じですね。ちょっと気になるのは、シニアデビューした頃と比べてスピードや勢いが無くなってる感じがする事。大事に大事に、丁寧に滑ってるのはいいんですけど、慎重になりすぎて小さくまとまってしまってる印象。以前より回転不足を取られる事が増えてるのも、ジャッジが厳しくなってるからだけではないような・・・。大きなミスなく滑ってるのに140点出なくなってるのはそのせいではないかと、ちょっと心配です。



カナダ大会で優勝したトゥクタミシェワも3位表彰台でファイナル進出を決めました。今のトップ選手の中ではベテラン格ですが、まだ21歳なんですね。なのに、なんでこんなにマダム感があるんだろう?





〇男子


本草太選手。日本男児らしいイケメンですね。ちょっぴり眠そうな目元がなんか雰囲気あって、落ち着いた佇まいで・・・好みですっ❤フリーのスピンの所で手を切って流血してましたけど、大丈夫でしたか?
2シーズン前くらいに足をケガしてまだ完治してないみたいで、まだまだ本来の滑りではないようですね。日本男子は羽生選手、宇野選手が頭一つ抜け出していて、この二人に続く選手がなかなか出てこない。田中、友野両選手も頑張ってはいるんですが・・・。この二人に加えて山本選手と佐藤選手、更にジュニアの須本、島田、壷井各選手辺りにもっとグイグイ来てほしいですね。



全日本は女子のし烈な争いの予感でワクワクしてますが、男子もドカーン!と化けてくる選手が現れるといいな。



でもその前に、まずはグランプリファイナル!
シリーズ6戦が毎週末続いてそのぺースに慣れちゃってるので、ファイナルまでの2週間が長く長く感じられて、もうもう待ちきれません!過去の大会の録画を見まくって感想を書き散らかして飢えをしのいでいる今週末です。

早く1週間過ぎろ!!!