謎好きにゃんこの妄想

謎と名のつくものに目がないにゃんこ好きが妄想脳で綴るブログですニャ

フィギュアGPS中国大会・ロシア大会

●中国大会

日本からは、男子は田中、女子は宮原、本田が出場。


○男子

田中選手、表彰台に上がる絶好のチャンスを逃しました。せっかく中国が自国の選手を複数表彰台に上げるために、裏で政治力使って都合のいい出場選手の組み合わせにしたのに(想像)。
これと言って強力な選手がいない中で、まずはショートで少なくとも80点は取っておきたかった。74.64点・・・厳しいスタートです。
抜けグセは今大会も健在。ショートで4Tー3Tの予定(多分)が3ー2になってしまいました。多分壁が気になったのではないかと。今までも壁ギリギリになって、回転数落としてる場面たびたびありました。
そんなにしょっちゅう壁ギリギリになるなら、ジャンプのコースを変えたらいいんじゃないのかな?と思うんですが。それほどスピード出してジャンプ跳ぶタイプじゃないので、リンクの端っこで跳ぶ必要はないんじゃないかな?
フリーでも2つ目の4サルコウが3回転に、得意の3アクセルがシングルに、と抜けジャンプ発動。後半の4トゥループはステップアウト。高得点ジャンプのミス連発が響き、3位に入ったカナダ大会から10点近く得点を落としました。それでも、前回は抜けてしまった4トゥループをとりあえず回れたのと、アクセルを失敗した後、アクセルにつける事が出来なかったコンビネーションを最後の3ルッツにつけてリカバリーした事、前回レベル2だったステップがレベル3になってた事など、頑張りは見えました。でもやっぱり、4サルコウはともかく3アクセルは決めときたかったな・・・。
これまでジャンプ構成をあまり細かく見てなかったけど、ループは入れてないんですね。苦手なのかな?カナダ大会ではザヤりを防ぐため3アクセルの代わりに跳んでて、特に苦手そうな気配はなかったけど。

優勝は金博洋。ボーヤン・ジンと表記する方が最近は優勢なのかな?私はヒロ君と呼んでます。
初優勝だったんですね。意外です。それにしても、随分大人になりましたねー。シニア1年目、2年目の頃は、いつもニコニコしてて純朴そうでちょっとひょうきんな子、という印象だったのに。
相変わらず4ルッツ、高い!!ショートではミスりましたが、フリーでは美しく決めました。
組み合わせのおかげはあっても、優勝は優勝。おめでとう!

お久しぶりのエン・カンが2位。4回転なしでも戦えるんだぞー、というお手本のような素晴らしい演技でした。3アクセルは相変わらず高くて幅があって美しい!4回転なしで、3アクセルを武器にしている紀平選手などの女子選手にもいいヒントになる演技だったと思います。
フリーでは、途中幾つかジャンプのミスがありましたが、それを除けばきわめて完成度の高いプログラム。衣装は、ショートでは白、フリーでは黒のシンプルなシャツに黒いパンツ。演技も無駄を削ぎ落としてすっきりシンプルな、まさしくワビサビの世界。それだけにより一層1つ1つの要素の質の高さ、スケーティングの美しさが引き立っていました。
とにかく美しいプログラム!女子の華やかな美しさとは一味違う美しさで、こういう演技がきちんと評価され(自国開催だからそこは元々心配する必要なかったかも)表彰台という目に見える結果に表れたのは、凄く嬉しい!多分、世界選手権にも出てくると思うので、そこでも今回のような演技をした時に、どういう点が出てどのあたりの順位に入ってくるのか、とても楽しみです。



○女子

これが初戦となる宮原選手、きっちり2位に入りました。昨シーズンも出だしは良かったけど、徐々に回転不足などで点が伸びなくなりパッとしない成績で終わってしまったので、勝負はここからですね。
ショートは中東(?)あたりのイメージのエキゾチックなプログラム。今季は紀平選手、ザギトワもそうだし、エスニックなプログラムが多いですね。途中ヒップポップ調になる所でステップをやってますが、多分カッコいいを目指したであろう振り付けが、宮原選手がやるとちょっとぎこちなくて可愛い感じになっちゃってます。
フリーは「シンドラーのリスト」。これも同じ曲を使っている選手が多くて(それも男子に多い)流行りみたいなものがあるのかしら?と思いました。これまでも怪人だらけのシーズンやラテン系だらけのシーズンなど、なぜか音楽の傾向が被るシーズンありましたしね。同じ「シンドラー」でも、宮原選手は「鐘」と組み合わせた曲を使ってて、全く同じ「鐘」との組み合わせ曲を男子のサドフスキーだったかな?が使ってますね。
気になるのは、昨シーズンの初め頃、ジャンプの滞空時間が多少長くなってたように見えてたのが、また元に戻ってしまった気がする事。それから、跳び急ぐクセがなくなってきた代わりに、軸が傾いて前傾姿勢で降りてくる事が増えた事。この場合はほぼ回転不足取られてます。

本田選手はショートは良かったのになあ。3フリップの転倒はあったものの引きずらず、スピンステップはレベル4取れてたみたいだし。昨シーズンと同じプログラムですが、衣装は変えてきてますね。色合いもデザインも凄くいいと思う。
フリーは冒頭の3フリップが2本続けてステップアウトになってしまい、その後も2アクセルが抜け、3トゥループで転倒、結局コンビネーションが1本だけになってしまい得点を大きく取り損ねました。それでもスピンステップは安定してレベル4が取れるようになってきてて、ジャンプの修整が完了すれば好調だった頃以上の高得点が取れるようになるのではないでしょうか。
そう言えば、前回のフリーで最後のスピンが0点になってたのはナゼかなあ?入りのポジションがレイバックになってなかったという事?

優勝はやっぱりシェルバコワ。
ショートの曲は映画「The Perfume」から。ミステリアスで美しい曲なので気になってググったら、香りに取りつかれて殺人を繰り返す男の話らしい。「クリミナルマインド」にも似たような話があったな。

アメリカ大会3位のトゥクタミシェワは3位、カナダ大会3位のユヨンは4位、とファイナルが遠ざかってしまいました。



●ロシア大会

日本からは、男子は宇野、友野、女子は宮原、白岩、横井ゆは菜が出場。



○男子

宇野選手にはとりあえずの付き添い的にステファン・ランビエールが付いてくれる事になったようです。表情が明るくなったみたいで良かった。
ロシア大会も中国大会同様、開催国の政治力がものを言ったかのような(想像)組合わせ。宇野選手以外はドングリの背比べで、ロシアスケ連的には「ウノに負けるのは仕方ない。だがしかーし!2位3位は我々ロシアが貰った!」って事なのかしら?まさか宇野選手が今季こんなに不調とは想定してなかったろうし。

友野選手、頑張りました。今季はステップの進化が目立ちます。4回転ジャンプに関してはひたすら練習して少しずつでも安定感が増すようにしていくしかないですが、とりあえずは3回転ジャンプの抜けミスを少なくする事とスピンを磨く事が課題ではないでしょうか。ショートの足替えシットスピンの評価は高かったのに、フリーのフライングシットスピンを取りこぼしてたのはナゼ?フライングから入った時のポジションの腰の位置が高かったから?スピンのレベルの違いがイマイチわかりません。

表彰台はロシア選手が独占。
優勝のサマリン。4ルッツー3トゥループ、確かに高くてキレイだったけど、いくらなんでもGOE盛りすぎてない?しかも、自国開催だから盛ってる!と言われないよう、前大会から盛ってましたね♪
ロシアは女子は無双だけど男子はパッとしないね、と言われ続けてきたので、ここらあたりで男子にもアメを与えてやる気を出させようというロシアスケ連の思惑でしょうか?

2位のアリエフ、3位のイグナトフ、どちらもイケメンだしいいスケーターだと思いますが、特にこれと言う個性がないのが残念。

元ジュニア・チャンピオンで、個人的に注目しているアレクセイ・クラスノジョンはシニアに上がってから全く目立たなくなってしまいました。他の男子選手があまりやらない4ループに早くから挑戦していたり、セカンドループのコンビネーションをプログラムに取り入れていたり、人とは違う事をやろう、個性を打ち出していこうという意欲が感じられ、闘志を前面に出すタイプの選手。相変わらず演技が全体的に粗く、ジャンプの安定感も今一つですが、経験を積んでくれば化ける可能性のある選手だと思います。

ナム君はファイナル進出の可能性があったのにもったいなかった。
バシリエフスはスピンが相変わらず美しい!
そして、しつこいようですが、サモーヒンのショートの曲、やっぱりあれ演歌ですよね?


○女子

宮原選手は中国大会と連戦。ショートの冒頭3ルッツが2回転になってしまい0点に。リカバリーはしましたがもったいなかった!それでも、今までの宮原選手なら他の要素できっちり得点を積み上げていってたと思うんですが、今回はスピンでいつもほどの点が取れていなかったような。例えばレイバックスピンでは多い時にはGOEほぼ+5貰えてて加点が約1.3点、基礎点と合わせて4.0点くらい稼げてたのが、今回は加点が1.0をきってました。軸が少しズレたという評価だったのかな?
ホント、わずかの差なんですよね。つくづく気の抜けないデリケートな競技なんだな、と思います。

日本選手の中で、私の今季のイチオシ、横井ゆは菜選手ですが、プログラムはショート、フリー共大いに不満、残念です。
まずショート。下品でいやらしい振り付けや表現がスッゴく嫌!悪女でもいいんですけど、最低限の品がないと。フィギュアなんで。舌をベロッとか、化粧をする振りとか、とにかく表現の仕方がありきたりで下品。前にも書きましたけど、顔芸に頼る表現が好きじゃないし。他の選手がやるならそれほど違和感ないかもですが、横井選手は顔が濃いので、ああいうベタな表現は観てて胸焼けする。
ご本人は「いやらしい演技を目指す」と言ってたそうなんで、そういう意味では成功なのかもしれませんが、とにかくこのプログラム嫌いです。
フリーは昨シーズンからの継続ですが、ステップを筆頭に昨シーズンの方が良かった。改悪です。なんでわざわざ変えたのかな?昨シーズンのは衣装も振り付けも音楽にとても合っていたし、ステップも印象的だった。今季のプログラムのステップは、ごく普通の個性のないものになってて全く印象に残らず、そのせいで後半の盛り上がり度合いが減ってしまっていると感じました。
今からでも戻して欲しい。

白岩選手は、シニアに上がってから伸び悩んでいるという印象しかないです。スピードがあってスケーティングが滑らかで、いい素養をたくさん持ってる選手だと思うんですが、それを活かしきれてないと思います。どこに原因があるのかわかりませんが、このまま終わって欲しくない。

優勝は、はいはい、もうやるまでもなくわかってました、のトゥルソワ。ここまで圧倒的で、ここまで安定して高得点を出してくると「試合やる意味ある?」とさえ思ってしまいます。もうシードでファイナルから登場でいいんじゃない?今回はロシアのAAA(アレクサンドラ、アンナ、アリョーナ)がキレイにバラけたからいいけど、来季以降3人の内2人が被りでもしたら、その大会に出た他の選手は最高でも3位にしか入れないという事になってしまって不公平なのでは?そんな事まで考えてしまいます。

メドべージェワはショート、フリー共ほぼノーミスで素晴らしい演技でした。でも、ショートの衣装は変えた方がいいとは思う。

マライア・ベルはちょっと固かったですね。ファイナルがチラついて緊張した?
それにしてもスタイルいい!フィギュア選手として理想のスタイルだと個人的に思っています。無駄な肉がついてなく、かと言って細すぎ、ガリガリではない。二の腕や太ももなど付くべき所に付くべき筋肉が程よく付いていて、身体のラインがスッキリして美しいと思います。

スイスのパガニーニ、長身を活かした伸びやかな演技とエレガントな雰囲気が印象に残る選手です。ショートで高得点を出し上位に付けるものの、フリーで順位を落とす事が多い。全体的にスピードがなく、特に後半は身体が重そうになるのでスタミナに問題があるのかな?毎回ショートが良くてフリーが伸びないのはそのせいなのかな?あと、フリップが苦手なのかプログラムに入れてないのも点が伸びない原因かな?

アゼルバイジャンのリャボワ、初めて見る選手です。体格が似てるせいか、時々リプニツカヤに見える。要注目の選手です。





ついこの間シーズンが始まった!と思ってたら、あっという間に終わってしまった!

早くファイナルの戦いが観たい!