高橋大輔とピカチュウを愛する男? GPS フランス大会 男子編
ネイサン・チェン。
また凄い選手が出て来ましたね。
私は昨シーズンまでジュニアに殆ど目を向けてなかったので、つい最近まで全く知りませんでした。
金博洋選手が出てきた時も驚きましたが、チェン選手には更に驚かされました。
金選手の4回転はルッツ、サルコウ、トゥループ。それだけでもスゴいのに、チェン選手はそれに加えてフリップも跳べる。もう、ひゃ~、スゴい、スゴい!!としか表現しようがないです。
男子はどこまで行くんだろう?
ふと思ったんですが。
4ルッツは金、チェン両選手、4フリップは宇野、チェン両選手が跳べる。
でも4ループは今の所、成功認定されているのは羽生選手だけですよね。(アメリカのジュニアのクラスノジョン選手も一応4回転ループ認定はされたみたいですが、着地が大きく乱れたので成功とは言えないみたいです)
4回転の得意な金選手やチェン選手が4ループはまだモノにしていない。フリップ、ルッツよりループの方が難易度は低いはずなのに。
もしかして、4回転になるとループの方が難しくなるんでしょうか?
チェン選手のFS 、曲は「ダッタン人の踊り」。
フィギュアでは定番の曲ですね。
フランス大会では他にロシアのドミトリエフ選手も使っています。そういえばドミトリエフ選手のFS、なんだかちょっと変わったデザインの衣装でした。モダンアートの絵画にありそうな感じというか・・・。どういうイメージで作られたんだろう?
衣装が変わっているといえば、イタリアのリギーニ選手のFSのも個性的でした。プレスリーメドレーで途中バイクを吹かすみたいな振りがあったので、ライダーをイメージしたデザインなのかもしれません。
演技は、後半右足を痛めて止めかけたけど最後まで滑りきりました。
ロシア大会のリプちゃんもリギーニ選手も大事に至ってなければ良いのですが。フィギュアって元々、数あるスポーツの中でも特に足を痛めやすそうな競技ですもんね。
チェン選手の衣装は正統派というか、鮮やかな赤色で中東あたりの王子様っぽい感じ。曲も衣装もチェン選手の持つ雰囲気に合っていると思いました。
4回転は5回!
基礎点 GOE 合計
4Lz-3T 17.9 1.86 19.76
4F 12.3 2.14 14.44
4S(転倒) 10.5 ―4.0 6.50
4T(転倒) 10.3 ―4.0 6.30
4T+REP 7.93 ―2.1 5.83
最初の2つだけで34点!後の3つを成功させたらどれだけ点が出るのか・・・。末恐ろしい、いや、もう既に恐ろしいです。
ただ、どうやら3アクセルが苦手らしい。今回も3アクセルが2アクセルになってました。
良かったあ!チェン選手も人の子だった。
ジャンプばかりについ目が行ってしまいますが、スピンやステップももう既にシニアの滑りになっている感じがします。あくまで素人目ですが。
宇野選手や金選手のシニア一年目の滑りはもっと初々しさ全開というか、ジュニアっぽさがまだ抜けきっていない印象でした。もっとも、宇野選手はシーズン中にどんどん進化して変わっていきましたけど。
てもチェン選手にはあまりルーキーっぽさを感じない。
小柄な宇野選手や細っこい金選手と比べると、もうちょっと大人っぽい体格だから、そう見えるのかもしれません。
と、これだけチェン選手の事を語っておいて何ですが。
今大会の男子で一番気になったのがミーシャ・ジー選手。
SPの演技後、お揃いの衣装(?)を身に付けたピカチュウのぬいぐるみを貰ってましたよね?
ポケモン好きなのかな?知らなかったなあ。
随分嬉しそうに抱っこしてましたね。
「高橋大輔を愛する男」じゃなくて「高橋大輔とピカチュウを愛する男」だったんですね😺
ミーシャ・ジー選手って、ボーカル入りの曲使用が解禁される前から、減点覚悟でボーカル入りの曲を使ってましたよね?
より高い点を取るために徹底的に採点ルールを研究してプログラムを作り上げる選手も、それはそれで競技者としていいと思いますが、一方でミーシャ・ジー選手のような自分のやりたい事を追求する選手の存在も貴重だと思います。
ミーシャ・ジー選手のそうした姿勢が、ボーカル入り解禁に大きく影響を与えたのでしょうか。
あともう一つ気になった、リッポン選手のFS。
曲も演技も凄まじく素敵でした。思わずため息が出るくらい。静かな湖面の上を白い美しい鳥が飛んでいるイメージ。
こんなに美しいプログラムだったのに。
右手をクネって形にして胸に置く最初のポーズ、鳥を表現しているんだと思いますが、あれがおネエっぽく見えてしまった私は病んでいるんでしょうか・・・?
それとも腐り始めているんでしょうか・・・?