謎好きにゃんこの妄想

謎と名のつくものに目がないにゃんこ好きが妄想脳で綴るブログですニャ

テレビ観戦記 フィギュアGPS 中国大会 FS 男子編

金選手、残念!

ファイナル進出は厳しい。本当に残念!

演技自体は良かったんですけどね。相手が悪かった。
返す返すも前回の5位が痛い。SP、ジャンプ3つとも大きなミスになってしまいましたもんね。

ただ、ジャンプミスという事で言えば、今回優勝したパトリック・チャンだって、SPではジャンプが1つ0点になって金選手に13点位差をつけられた。
でもそこからFSで、好演の金選手を更に上回って逆転V。結局ベテランの底力が勝ったという事ですね。

数字だけで見れば、勝負を分けたのは演技構成点。技術点では互角でしたが、演技構成点の差がありすぎました。

やはり演技構成点が高いというのは強い。余程大きく演技が崩れない限り大幅に点を抑えられる事は滅多にないし、精神的にも一種の保険のような効果があると思います。
「ちょっとぐらい技でミスがあっても演技構成点で取り返せる」

精神面での保険があるから余計な力みがなくのびのび滑れる、のびのび滑れるから持ち味の滑らかなスケーティングが更に活きる、ジャンプ等のミスも減る、そして更に点が伸びる・・・好循環が生まれるわけです。
チャン選手にとっては、SPでの13点近い点差も、先に滑った金選手のFSの高得点も、大したプレッシャーにならなかったのではないかと思います。

それにしても金選手、演技構成点が伸びないなあ。
昨シーズンに比べて随分演技の流れがスムーズになったように私には思えたんですが。
技術点は私でもある程度解るのですが、演技構成点はよく解らない。
金選手には何が足りないんだろう?

常に優勝候補に挙げられるクラスの選手を、仮に「トップグループ」と括るとすると、羽生、宇野両選手、後はフェルナンデス、チェン、そこに今シーズン、ネイサン・チェンが加われるかどうか、といった感じでしょうか。

残念ながら、今の金選手はその次の二番手グループといったところ。
トップグループの選手達と互角に戦おうとすれば、得意の4回転ジャンプで点を稼ぐしかない。でも技術点で他の選手を突き放そうと思えば、全てのジャンプをミスなく跳ばなくてはならない。

そうしたプレッシャーが初戦のSPの大崩れに繋がった、そして初戦で5位になりファイナル進出が遠のいた事で、今回は開き直って思いきりのいい演技が出来た、というのが私の推理、というか想像です。

だから金選手には「演技構成点」の壁を越えて欲しい。是非ともトップグループの仲間入りをして欲しい。


今のフィギュア界、強い選手が特定の国に偏っていると思います。
スペインのフェルナンデス、カザフスタンのテンを除いて後は日本、ロシア、アメリカ、カナダで占められています。

女子に至っては今シーズンGPSの表彰台、完全にこの4ヶ国の選手のみ。因みにジュニアのファイナル進出者は日本3人、ロシア3人、以上。偏りまくっています。

日本人としては、日本選手が強いのはもちろん嬉しい。
でも勢力図が固まって動かないというのは、競技スポーツとしてあまりいい事ではないと思います。


私の記憶が確かなら、シンクロは昔アメリカ、カナダ、日本が3強だったはず。それが気づけばアメリカ、カナダは衰退し、今はロシア、中国の2強とそれに続く日本、ウクライナ、イタリア、スペインという勢力図になっている。

その時々で強豪国が入れ替わり、でも常にそこに日本が入っている、というのが私の理想です。

フィギュアもそろそろ新しい血が入ってきて、ここ何年も固まってしまっていた勢力図を動かす原動力になって欲しい。

誰か一人スター選手が出てくれば、その国でその競技の人気が盛り上がる、裾野が拡がり国全体のレベルが上がる。レベルが上がると人気が定着し、その国のポピュラーなスポーツになる。
4ヶ国以外の国でそういう事が起これば、フィギュアは世界でよりメジャーなスポーツになる。

選手にとってはライバルが増え競争がより激しくなるので大変でしょうけど、一ファンとしては世界でフィギュア人気がもっと盛り上がって、もっと面白くなっていって欲しいと思います。

世界でのフィギュア人気って実のところはどうなんでしょうね。海外開催の試合で日本企業の広告の嵐を見ると、日本のフィギュア人気が異常で、世界では意外にマイナースポーツなのかな?と思ってしまいます。
今のように限られた国の選手ばかりが活躍する状況が続くと、強豪4ヶ国以外の国での人気が廃れ、いつか五輪種目から外される、なんて日が来るかも?

そんな日が来てほしくない!

そういう意味でも金選手にはより一層頑張って欲しいです。

それはそうと、金選手のあのジャンプの跳び方、あれは掟破りなんじゃないでしょうか。
アゴを引いて脇を締める、というのがセオリーなんじゃないかと私は勝手に思い込んでいたのですが。

昔の映画「炎のランナー」で、主人公の一人がアゴを上げた独特のフォームで五輪メダリストになる、っていうのがあったのを思い出しました。その主人公は「私が走るのは神を讃えるため」と言って顔を上げて走るんです。自己流の、メチャクチャな走り方なんですけど、メチャクチャ速い。しかもこれが実話なんだから驚きです。

金選手の跳び方が理に適っているのかどうかは分かりませんが、たとえ理に適っていないとしても金選手にとってはあれがベストなんでしょう。
それにしても金選手の4回転ジャンプ、特に4ルッツ異常な高さですよね。あのアゴぐいっと上げのお陰でしょうか。

        ☆☆☆☆☆☆

SP2位のサモーヒン選手はFSでミスを連発し表彰台を逃してしまいました。
途中で2回ほど演技を止めそうに見え、演技後も腰に手をやっていたのでどこか痛めたのかと心配しました。多分、滑り終わってしんどかっただけだとは思うんですが。

ところで。
前回はスルーしたけど、今回は触れざるを得ません。
演技後のお客さんへの挨拶、あれ、イジってくれって事ですよね?何だか及川ミッチーの匂いがしたんですけど・・・😅
そういえば顔立ちもちょっと似ているような・・・
サモーヒン選手のアダ名、ミッチーで決まり!
また面白いキャラが出てきました。

そのミッチーのチームメイト、ビシェンコ選手はロシア大会で3位に入り、NHK杯の結果次第でファイナル進出もあります。
4強の一角を崩すためにも残って欲しいですね。

現時点で宇野選手とフェルナンデス、チャンが決定、羽生選手は何かアクシデントがない限り当確、残り2枠をリッポン、ブラウン、ビシェンコで争う事になると思いますが・・・誰も落ちて欲しくないなあ。





・・・マックス・アーロン選手のFS、曲が流れた瞬間につい笑ってしまうのは私だけでしょうか?

日本のバラエティ番組のせいニャ💢😺







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