先日、久々にTVで【Alexandros】を見た。
私はいつも気になる音楽番組を予約録画しておいて、余裕のある時に見て、興味のあるアーティストや気になった曲の所だけ残して後はCMと一緒に消去します。従って編集済みの音楽番組には、多少なりとも知っているアーティストや曲しか残っていないはずなんです。なのに・・・。
「誰だ、コレ?」
もったいつける程の話でもないので結論から言うと、私が首を捻った「コレ」さんはAlexandrosのボーカル川上洋平さんでした。髪型が変わっていたのでわからなかったんですね。
私がAlexandrosというバンドを認識したのは「ワタリドリ」からです。この曲が気に入って、録画したMVは何度も繰り返し観ました。
そして、ボーカル川上洋平さんがイケメンと評判だと言う事も知りました。
私はコンビニのレジ横のお菓子をついで買いしたり、アーティストを知るきっかけのほとんどがアニメや映画、ドラマのタイアップという、企業の宣伝&販売戦略等に乗せられやすいタイプの人間です。
なので、川上洋平さんがイケメンだという評判も「ああ、そうなんだ、この人イケメンなんだ」と特に何とも思わず受け入れていました。だって、MVの川上さん、ほとんど顔が見えないんだもん。パーカーのフード被ってるし、前髪が目に被さってるし。
ところが、多分Mステだったと思うんですが、それにAlexandrosが出演していて、初めて川上さんの顔を目の所までフルに見て「・・・あれ?」と思いました。
「この人がイケメンの川上さんなんだよね・・・?」
・・・もちろん、決してブではないのですが・・・カッコいいのは間違いないと思うんですが・・・
「言うほどイケメンかな?」
顔の上半分が隠れているPVを見て、イケメンという評判を聞いて、想像していた顔とはちょっと違っていたので。想像していたより地味だな、というのが率直な感想でした。
あ、あらかじめおことわりしておきます。
私の言う「イケメン」とはハンサム、男前と同じ意味。顔面がいいという意味で遣っています。イケメンのメンって本当はメンズの意味ですよね、確か。でも、私はどうしても「メン」を「面」に置き換えてしまうので、イケメンをイケてる顔=顔がいい男性、と定義してしまってます。本来のイケメンの定義と違っているかもしれません。
ここでは私の個人的な定義を前提にイケメン話を続けさせていただきますね。
その私の定義からすると、川上さんの顔はイケメンと言いきるにはちょっと・・・。あ、これもあくまで私の個人的基準で、です。
「川上洋平さんはカッコいいとは思うけど、それほどイケメンではない。」
(因みに、私が「カッコいい」という時ははほとんど感覚的、フワフワしてます。まあ、便利な言葉ですよね。)
その私の認識を覆したのは、その年人気急上昇したバンドKANA-BOONでした。
その年の年末の年越しカウントダウンにAlexandrosと一緒に出演していたKANA-BOONが、確かバンドの自己紹介かキャッチフレーズ的な事か何かで「男は顔じゃない!」と言い放ったんです。
横に並んだAlexandrosと自分たちを比べて放った自虐ネタ。
影響を受けやすい、乗せられやすい私の頭の中で「Alexandrosはイケメン集団、KANA-BOONはあまりイケてない人たちの集まり」という固定観念が出来上がった瞬間でした。
それから約2年。
上記の通り、髪型を変えた川上さんを久しぶりにテレビで見て「ん?誰だ?コレ」となった一瞬の後、あ、Alexandrosだ!とようやく気づいた私は、川上さんイケメン説に再び疑念を抱くようになったのです。
ちなみに、川上さんの今の髪型は、以前の目がほとんど隠れんばかりの前髪垂らしから一転、横分けで顔がよりはっきり見える髪型となっています。
「う~ん、やっぱりビミョー・・・かな・・・。」
一方、自らイケてない宣言をしたKANA-BOONですが、こっちは逆に「そんなにイケてない?結構いいと思うけどなあ。」
何の曲だったか忘れましたが、ボーカルの谷口鮪さんがピーターパンに扮してフライングするPV、そのメイキング映像を音楽番組で見たとき、「あれ?この人、結構整った顔してない?」と思ったことがあって、録画していたKANA-BOONの他のPVを改めてじっくり見て・・・。
「やっぱり、意外と顔いいんじゃないかな?少なくともブではないよね?目がパッチリしてるし、目鼻立ちハッキリしてるし。」
そしてふと思ったのは、あの年越しカウントダウンの時のようにKANA-BOONが自らイケてないアピールなどせずに、例えばクールなイメージを売りにしてたら、案外KANA-BOONというバンドにも「イケメン」という評判がついて回ってたのではないか、という事。
実際にそうなってたかはタラレバの世界なので何とも言えませんが。
多分、少なくともビートルズ全盛期の時代だったら、KANA-BOONのビジュアルって女の子にキャーキャー言われる類いのものだったんじゃないか、とか思ったりもします。
時代によって、国や文化によって美の基準、流行るビジュアルの基準って変わってきますもんね。
て言うか、今の基準に照らしても十分カッコいいビジュアルだと私は思うんですが。こういうビジュアルのバンド、普通にいますよね?別にイケてないともブサイクとも言われる事なく。
そもそもKANA-BOONは何でイケてないアピールをしたんだろう?
本当に自分たちをイケてないと思ってるのかな?
それとも、人気急上昇中の頃だったので、あの時スタジオにいたお客さんや視聴者に少しでも強い印象を与えたいと思って言ったのかな?よく、駆け出しのバンドがフェスとかで「今日はボクたちの事、名前だけでも覚えて帰って下さい。」とか言うのと同じ感覚で。もしくはあえて自虐ネタで笑いを取ることで、他の数多(あまた)あるバンドとの差別化を計ろうとしたとか。
年越しカウントダウンの番組、演奏シーンだけ残してトーク部分は消去してしまったので、両バンドが並んでいた時のビジュアルの差を再確認できないのですが、身長やらヘアスタイル、ファッションなどトータルで見ればAlexandrosの方が見栄えがするのは事実だったと思います。
でも単純に顔面だけだったら?
例えば川上さんの顔の部分だけをKANA-BOONのボーカルの人の顔にすげ替えたら?
もしかしたらKANA-BOON・バージョンの方がカッコいい度が上回るのでは?
自分でも何が言いたいのか、よくわからないのですが。
多分、美醜だとか物事の価値基準なんてあって無いような曖昧なもの、世間の評価・評判とか固定観念・先入観なんていい加減であてにならないって改めて感じた、そういう事なのかな?
う~ん、よくわかりません。
ただ、イケメンでもイケメンじゃなくても、川上さんがカッコいい事に変わりはないし「ワタリドリ」がいい曲だ、大好きだ、と思ってる事にも変わりありません。
あんまり川上さんばかりを引き合いに出すと、川上さんのファンの方に怒られそうなので、ここからは映画「亜人」の主題歌で初めて知ったThe Oral Cigarettesというバンドのボーカル山中拓也さんに話を移します。
山中拓也さん、通称ヤマタクと呼ばれているそうなのでそれに倣って省略形で、更にアダ名にさん付けするのがキラいなので敬称無しで呼ばせていただきます。
この方もイケメンという評判が高いようなのですが、やはり私はここにも異論が。
川上さん同様、カッコいいけどイケメンと言いきるにはちょっと。
目がパッチリして目鼻立ちがハッキリしてる、という点で鮪さんと同じ。私からすれば、鮪さんもヤマタクもイケメンとまでは言いきれない。オードリー・ヘプバーンの代名詞だった「ファニー・フェイス」がピッタリくる個性的な顔立ちだと思います。
ただ、カッコいいとは思います。
そのカッコよさは、例えば髪型だったりファッションだったり、顔と身長のバランスだったり体型だったり、更に歌声とかPVやライブでの立ち居振舞いだったり、全てひっくるめたトータルイメージから来ていると思います。
もっとヤマタクに興味を持っている人にとっては、そのキャラクターも含まれるでしょう。
そして、バンドマンという肩書きも大いにモノを言ってると思います。
ヤマタク、鮪さん、川上さん、共にボーカルで、且つそれぞれのバンドの曲の多く、或いは全ての作詩・作曲を手掛けています。これもモノを言ってると思います。
それまで特に何とも思っていなかったのに、「あ、この曲いいな!好きだな!」と思うと、そのアーティストが突然素敵に見えてきたりする。イケメン度が何割か増して見えたりする。
ここにヤマタクをカッコいい!と思っている100人の人がいたとして。
もし、例えばヤマタクがもっと似合わない髪型だったとしたら、ファッションがダサダサだったとしたら、顔がデカ過ぎて体とバランスがとれてなかったら、
そして、もしバンドマンではなかったら。
曲を聴いても特にいいと思えなかったら。
100の「カッコいい!」の声の数はどう変動するんでしょうね。
それにしても、バンドマンに対してイケメン、イケメン言い過ぎてません?
巷に溢れるバンドマンへのイケメン連呼。多分、それって「顔がいい」ではなく、もっと広く、曖昧且つ便利な「カッコいい」とほぼ同義語で遣われているんじゃないかなあ?と。
いや、でも川上さんの事を「イケメン」と呼んでいる記事を見ると、「塩顔、ヘビ顔のイケメン」って書いてある。(ヘビ顔って誉め言葉なんですか?何て言うか・・・ヘビに例えられる時って目つきが悪いとか執念深そうとか、あまりいい意味で使われないイメージがあるので。)やっぱ顔がいいという意味のイケメンなのかなあ?
まあ、どっちでも別にいいんだけど。
私は何でこんな事を考えているんだろう?
バンドの話をする時に顔がどうだこうだと論じる事自体、ナンセンスだとは思います。
私も別に顔の良し悪しでバンドを好きになったり嫌いになったりする訳ではないし。
そもそも自分自身、人の顔の事をどうこう言える顔でもないし。
たた、KANA-BOONがイケてないアピールするから、「え?そんなに悪くないよね?」って思ったり、バンド関係の記事など覗いてみると、やたらとイケメンの文字が躍っているので「そんなに言うほどイケメンかなあ?」と素朴な疑問を持っただけで。
今夏、実写版「銀魂」をきっかけに久々にUVERworldが気になり、そこからThe Oral CigarettesやらONE OK ROCKやら、一番最近だとFear ,and Loathing in Las Vegasと、何かとバンドづいていた今年の後半。
あちこちのバンド関係の記事を読んで、それまで曲しか知らなかったバンドのいろいろな側面を知って。いろいろな事を感じたり考えたりして。
その中で「イケメン」という言葉を頻繁に目にしたので。
そのイケメン評価の内何%くらいがバンドマンというブランドイメージから来てるのかなあ、とふと考えたりしたんですよね。
我ながら、師走の、こんな時期によくこんなくだらない事考えてるなあ、ヒマなの?と思うんですが、一旦考え始めると止まらなくなっちゃって。
結局、何でこんな事をグダグダ考えてるのか、何が言いたくてこんな事を書き綴ってるのか、自分でもわかりません💦💦💦
なので、グダグダなまま終わります。
ちなみにシラフで書いてます。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございます、そしてごめんなさいですニャ🌀🌀🌀