謎好きにゃんこの妄想

謎と名のつくものに目がないにゃんこ好きが妄想脳で綴るブログですニャ

日本女子は大丈夫なのかニャ?フィギュアグランプリシリーズ前半戦

メチャクチャ不安です。


今季は、個人的におそらく史上最強だと思っているロシアの3人がシニアデビュー。

4回転ジャンプをフリーで3種類4本と、男子並みの構成で跳ぶ「怪物」アレクサンドラ・トゥルソワ。現時点でもっとも高難度のジャンプ、4ルッツをフリーに2本組み込んでいる「妖精」アンナ・シェルバコワ。そして、身体能力の高さとスケーティングの美しさ、優雅で洗練された身のこなし、それに加えてシニアデビューに合わせて3アクセルまで身に付けてしまった、海外選手の中で私のイチオシ、「女神」アリョーナ・コストルナヤ、のトリオ。


誰?シニアに上がる頃には体型変わって4回転跳べなくなってる、って言ってた人は。
まあ、私も少なからず思ってましたけど。
・・・跳べなくなるどころか、安定感増してるやん。


トゥルソワはグランプリシリーズ第2戦カナダ大会で4本中3本の4回転を着氷、フリーと総合の歴代最高得点を更新。
シェルバコワは初戦アメリカ大会で、4ルッツ2本を降り、フリー160点台に乗せた。
コストルナヤは第3戦フランス大会で、ショートとフリーで計3本3アクセルに挑み、ショートは回転不足となるもフリーは2本とも成功。フリーでは4回転キッズ2人に迫る159.45の高得点でパーソナルベストを更新した。

もうさんざん使われて手垢のつきまくってるダジャレだけど、本当に「恐ロシア」。
もうスゴいとしか言いようがない。ボキャブラリー貧弱と言われようとも、これしか言えない。




シニア1年目。
しかもシーズン初めからキッチリ結果を出してきた。
トゥルソワなんか「シニアの選手と同じ舞台で滑れて嬉しくて、緊張しなかった」って言ってたし。身体能力だけじゃなくハートも怪物。
もうロシア人、身体もメンタルもどうなってんの?




・・・ただ、ロシア3人娘の事はいいんです。いずれ女子にも4回転時代がやって来るのはフィギュアファンなら分かっていた事だし。こんなに早くとは思ってませんでしたが。





問題は日本の女子です。



日本女子、大丈夫なの?

なんと言うか、4回転がどうの3アクセルがこうの、それ以前の感じがするんですけど。

ロシア最強トリオ+女王ザギトワ、このロシア勢にどこまで食い込めるか・・・って、この4人どころかアメリカ、韓国の選手にすら大きく水をあけられてるじゃん。

そもそもが、全く世界のトップレベルで戦える状態にない気がするんですけど。

紀平選手以外、完全に準備不足ではないですか?




キツい事言いすぎ?
選手はそれぞれ頑張ってる、そういつもいつも結果を出せるわけじゃない。

それはそうです。
それは私もわかっています。
わかってるけど、でも・・・。





私がここまで悲観的になってるのは、既に全7戦終わっているジュニアのグランプリシリーズを観てしまったからです。

今季のジュニアの日本女子、シニア以上にお寒い状況となっています。

シニア同様、ロシアどころか、存在感を増してきているアメリカ、韓国などに完全に置いていかれています。

表彰台が松生選手ただ一人。
その松生選手もケガで2戦目をキャンセル。
ガッカリ続きの私にとって最後の希望だったのに。



思えば、先シーズンから既にその兆しはありました。
ファイナル6人の内5人がロシア、残り1人が韓国。
そして今季は、ロシア4人、韓国1人、そして4ルッツと3アクセルを装備したアメリカの新星アリサ・リウ。

ついこの前まで、日本VSロシアの一騎討ち状態だったのに。

・・・日本女子の未来は大丈夫なの?
シリーズ1戦ごとに私の不安は大きく大きくなっていったのでした。





そして、シニアのグランプリシリーズが開幕。

それなりに覚悟はしてました。


ロシアの最強トリオが一斉にシニアデビュー。
4回転キッズ2人と、その2人に4回転・3アクセルなしで勝った昨シーズンのグランプリファイナル女王コストルナヤ。しかも3アクセルを携えてシニアに上がってきた。

今季は昨年のメドベ状態になるかな?と思っていたザギトワが、ジャパンオープンで(お祭り爆盛り大会とは言え)フリーで154点台。まだシーズン初盤で滑り込んでいない新しいプログラムで。しかもスピンステップ取りこぼしがあってこの得点。
シーズン進んだらどれだけ点が伸びるんだろう?


ロシアに死角なし。

そりゃあ、ビビります。



でも、でも、日本の選手だって負けてはいない。

紀平選手は3アクセルの安定感が増しているし、4サルコウも練習中。
坂本選手は今季中に3アクセルを組み込むべく、フリー1本目を2アクセルにするジャンプ構成。表現力アップにも力を入れて練習している。
宮原選手も3アクセル習得したいと言ってたし。

どこまで史上最強ロシア勢に食らいついていけるか、いずれにしてもハイレベルな戦いになると思ってました。

それが・・・

・・・何なんだろう、この不甲斐ない戦いぶりは。



アメリカ大会。

ショートで2位につけた坂本選手は、フリーで2本もジャンプが抜け130点を切る得点。結果順位を落として4位。
ケガから復活したての樋口選手、足の甲に痛みがあるという山下選手。ボロボロの内容でお話にならない。特に山下選手は、そんなに痛みがあるなら棄権した方が良かったんじゃないか、無理したら悪化するんじゃないかと心配になるレベル。



カナダ大会

紀平選手は左足を痛めているそうでルッツを封印。ジャンプ構成を落としてはいるものの、安定感を増した3アクセルを筆頭に着実に得点を重ね、今出来るベストは尽くした感じ。怪物トゥルソワに次ぐ2位。
本田選手は直前に交通事故に遭うという災難に見舞われ、万全な状態ではなかったものの頑張ったと思う。それでも、交通事故の影響を抜きにしても、ジュニアからシニアに上がった前後の輝きはまだ戻っていないし、これからまだまだ時間はかかりそう。



フランス大会

坂本選手。ショートで得意のアクセルで転倒、同じく得意のループでステップアウト。スピンでもミス。フリーはノーミス、と思ったら回転不足やエッジエラーを取られまさかの135点台。
今大会は坂本選手に限らず全体的に厳しいジャッジだったので、少なくともフリーの内容を不甲斐ないと言うのは酷かもしれないけど、そもそも4回転時代突入に備えて3アクセルをやらざるを得ないと言っていた坂本選手が、ジャンプ構成を昨季より下げてる所からして戦略がよくわからない。フリップをループに変えたのはナゼ?今季、回転不足だけでなくエッジエラーへのジャッジが更に厳しくなる事を想定してのリスク回避という事なのかな?ルール改正前ならまだ0.2点の差だったけど、今は0.4点。たかが0.4点、されど0.4点。
元々回転不足やエッジエラーを取られる事の多かった樋口選手、厳しめジャッジの大会で真っ先に血祭りにあげられてしまった感。お顔に肉がつきやすい体質みたいで実際よりも太って見えがちだけど、昨季よりは少し絞った感じがして努力の後は見える。とは言え、回転不足はともかく、抜けグセはそろそろ何とかしないといけないんじゃないかな?
白岩選手は、ジュニアの頃初めて見てスゴく期待していた選手なのに、シニアになってからパッとしない。伸び悩んでいると言うよりやや後退しているのでは?とさえ思う。とにかくミスが多い印象。それからスピンやステップのレベルがなかなか上がってこない。そして、樋口選手とは逆に、顔だけ見たらそれほどでもないけど、胴回りとか見ると体が絞れてない感じ。



とにかく気を吐いているのは紀平選手ただ一人。

結果を出したのが松生選手ただ一人という、ジュニアと全く同じ状況。
そして、その松生選手はケガで2戦目を棄権。
紀平選手も左足の不調でルッツを封印中。

元々ネガティブな私は、嫌な予感を振り払うのに必死です。




紀平選手以外の各選手も、一生懸命努力しているだろうとは思う。4回転時代に入ってレベルが一気に上がってくるのに備えて、高難度ジャンプを練習してる選手は、足により負担がかかり不調や痛みがあるんだろうな、というのも想像がつく。

でも、それは日本選手だけに課された試練じゃない。アメリカ始め各国の選手も置かれた状況は同じ。その中で、それぞれ今季の戦い方に明確な方針があって確実にレベルアップしてきてるように見える。
足への負担の問題で言えば、フィギュアスケートという競技の性質上、どの選手も大なり小なり不具合は抱えながらやってると思う。現にテネル選手は、足を骨折してアメリカ大会の4週間前にやっと練習を再開したらしいし。

一方で、日本選手は紀平選手以外、方針が定まってるのか定まってないのか、よくわからない。難易度を上げるのか、難易度を上げる事より質や完成度を上げる事に徹するのか、どっちともあまり決めてしまわずにその時その時の体調や状況に合わせていくのか。

今までのところ、坂本選手は昨シーズンより成績を落としているし、樋口選手、白岩選手等はこの2、3年ずっと、時々いい滑りをする試合があったかと思えばまたミス連発、を繰り返して堂々巡りをしている感じがする。今シーズンも引き続きそのパターンになりそう。それでも少しずつでもレベルアップしてるならいいんだけど、(技術的なところはわからないけど)、点数的にはじわじわ下がってる。


いずれにしても、ちゃんと世界と戦える体勢にあるようにはあまり見えない。


・・・未来どころか、今季の日本女子、大丈夫なの?






このままだと当分、日本女子は紀平選手の孤軍奮闘になるかもしれない。
ジュニアの人材不作を見てると、紀平選手が第一線から退いたら世界と戦える選手は限りなくゼロ状態になってしまうかも。







無駄に観戦歴が長いだけのド素人の私が、頑張ってる選手に対してこんなエラそうにダメ出しするのはどうかと自分でも思うんだけど。
でも日本女子が今崖っぷちなのは事実だと思う。

ここで踏ん張れなかったら、日本女子は一気に今の地位から滑り落ちていくんじゃないかと危機感を抱いている。

いくら日本でフィギュアが人気だと言っても、日本選手が弱くなったらあっという間に人気は落ちると思う。人気が落ちれば試合のテレビ放映も減る。試合を観る機会が減れば、更に人気が落ち関心は薄れる。日本開催の大会も次第に規模が縮小され、いずれは無くなるかもしれない。





そんなの嫌ニャ!

だから今季は心を鬼にして日本選手の戦いを見ていく事にしました。

別に私が辛口になったからって何がどうなるもんでもないんですけど。

でも、末端の何十万、何百万分の一であっても、気というのは案外ちゃんと伝わるものなんじゃないかと思っています。





日本女子、しっかりせんかい!

喝!!!