謎好きにゃんこの妄想

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フィギュアGPS前半戦を振り返る その2 カナダ大会

●カナダ大会

日本からは、男子は羽生、田中刑事、女子は紀平、本田真凛が出場。



○男子

羽生選手、気合い入ってますねー。昨シーズンの「自分のために滑る」というのとはテンションが全く違います。
昨シーズンの羽生選手は、慢心とも燃え尽き症候群とも違うけど、闘争心、競争心といったものがちょっと欠如してたかもしれませんね。本人は「試合へのモチベーションが持てなかった」という言い方をしてました。
五輪連覇という目標に向かって4年間あらゆる準備、努力を積み重ねてきて、そしてその努力が実って偉業を成し遂げて一つの区切りがついた、猛追してくる若きライバル、宇野選手やネイサン・チェン選手も及ばなかった、そうした状況で達成感と共に無意識の「心の隙」みたいなものがあったのかもしれないな、と今にしてみれば思います。
前にも触れましたが、フリーでチャレンジした4トゥループー3アクセルのシークエンス、得点という観点から見ると全く不合理ですよね。単独でも難しいジャンプをより難しく跳んで、基礎点が8割になる。割に合わないです。でも、割に合わない事をあえてやろうとした。点数を稼ぐためでなく、あくまで自分への挑戦として取り入れた、という事なのかな。私の知る限り、より難しい事をやってる割に点にならないですよねって所をツッコんでくれたメディアがなかったので、実際羽生選手がどういう思いだったのかよくわからないのですが。
世界選手権では、ショートで大きなミスがあり、一番のライバル、ネイサン・チェン選手と12点もの差がついてしまった。一転、フリーではガッツポーズが出るほど会心の出来。トータルで300点越え。ネイサンのシーズンベストを考えると、逆転優勝の可能性は決して低くなかった。むしろ、私も含め日本の多くのファンは「行ける!」と思ったのではないでしょうか。
ところが、ネイサンは強かった。技術面だけでなくメンタルでも。羽生選手の素晴らしい演技後の熱気冷めやらない空気の中でも落ち着き払ってた。相当自信があったんじゃないかな?
羽生選手も、1年でネイサンがここまで安定した演技で迫ってくるようになるとは、正直想定してなかったんじゃないでしょうか。慢心ではないけど油断はやはりあったと思います。ネイサンがここまで追いついてきて際どい戦いになると想定していたら、今シーズンあの割に合わないシークエンスをプログラムに取り入れる事はなかったと思います。世界選手権でガッツポーズが出るほどの演技をもってしても勝てなかった。多分ですが、逆転優勝出来なくてもフリーだけでも勝ちたかった、勝つつもりだった。それなのにフリーでも10点差をつけられて負けた。これはおそらく羽生選手にとってかなりの衝撃だったと思います。ビンタ張られたくらいの衝撃だったんじゃないかな。一気に目が覚めたと思います。
「自分のために」作り上げたプログラムと、おそらく打倒ユヅールを掲げて作り上げたであろう「勝ちにいく」プログラムとの戦いで、よく言われるように「より勝ちたいと思った方が勝つ」という理論通りの結果になったという事ですね。もっと言うなら、五輪で勝敗がついて、連覇した羽生選手が「今季は(勝ち負けよりも)自分のために滑りたい」という心境になり、不本意な結果に終わったネイサンが逆襲の決意に燃えた(想像)瞬間から、昨シーズンは勝負あった、のかもしれません。
ネイサンに完敗した事で、再び火がついた羽生選手の今季は、昨シーズンのネイサンをはるかに凌駕する、ガツガツと勝ちにいくシーズンになると思います。既になってますが、まだまだこんなもんじゃない。まずは確実にファイナルに進んで、ファイナルでネイサンをボコって(出典:リーチマイケル)、世界選手権で完膚なきまでにボコボコにしたる!と、私の妄想の中の羽生ユヅールが申しております。聞いてるか?ネイサン!!
ショートもフリーも昨シーズンからの継続。これだけでも羽生選手の昨シーズンの不完全燃焼の度合いがわかりますね。
同じプログラムなのに昨シーズンとはキレ具合が全く違う。特にステップ!違って見えるのは、振り付けが少し変わってるせいだけではないと思います。
ジャンプでも新しい技や仕掛けを色々と入れてきましたね。ツイズルからの3アクセル降りてすぐツイズルとか、4トゥループ・1オイラー・3フリップとか(偶然なのかどうかネイサンも同じ3連続やってますね、ここでも既に火花バチバチ)。

余談ですが私はオイラーが好きじゃない。初めて見たとき「ステップアウトを誤魔化した!」と思いました。実際、昨シーズン、紀平選手が3ルッツをステップアウトした時に、咄嗟に2サルコウつけてミスをカバーした場面ありましたもんね。
ちなみに、オイラー挟む3連続の最後のジャンプ、今のところサルコウかフリップになってますけどルッツでも可能なんですかね?ルッツはアウトサイドのエッジを使って踏み切るので、左回転して降りてきてアウトエッジで跳び上がろうとすると、2つ目までのジャンプの勢いを殺してしまうような気がする、素人の想像だけど。実際どうなるのかわからないので、誰かチャレンジしてみてくれないかな?勢いを殺すかどうか以前に、そもそも技術的に無理なのかな?

田中刑事選手は久々の表彰台。この前も確か羽生選手とワンスリーフィニッシュでしたよね。あの時は競技が終わってから表彰式まで、羽生選手が異様にハイテンションで田中選手とずーっと喋ってた、と言うより羽生選手がずーっと一方的に喋りかけてた印象。同い年の田中選手と一緒に表彰台に上がれるのが嬉しくてしょうがないのかな?メッチャはしゃいでるな、と思った記憶があります。むしろ田中選手本人より田中選手の表彰台を喜んでた感じ。
田中選手は本来ならもっと表彰台に乗っててもおかしくないポテンシャルを持ってる選手。ですが、ジャンプミスが多くて、それも抜けるミスが多くて、ショートとフリーをなかなか揃えられない。ショートが良かった時はフリーで崩れ、ショートで出遅れた時はフリーで幾らか巻き返すもののやっぱり抜けがあって・・・というイメージが強いです。
フリーは「シャーロック・ホームズ」。今ちょうどTVで日英米のシャーロックのドラマをやってて全部観てるので、個人的にタイムリーです。オーストラリアのブレンダン・ケリーも同じくフリーで使ってますね。
紹介Vで「刑事が演じる名探偵」って言ってて、あ!そう言えばそうだ!と気づきました。我ながら鈍いな。

アメリカのプルキネンはショート2位。フリーでパーソナルベストを出したものの、ジャンプミスが響いてそれほど点が伸びず表彰台を逃しました。でも、本人は満足してたみたい。まだまだこれからの選手ですからね。
ジュニア時代から見てた選手ですが、今のところ私にとっては「顔が濃いな」以外特に印象はありません。羽生選手がプルキネンの事を「パワフルでうらやましい」と言ったそうなんですが、リップサービス?最初、名前を聞いてロシアか北欧の選手だと思い込んでいたんですが、アメリカの選手だったんですね。

準優勝はカナダのナム・ニューエン。初の表彰台かと思ったら2度目なんですね。強いイメージが全くなかったので驚きです。まあ、今回は羽生選手以外特に強い選手がいなかったのでラッキーだったね、って思ってたら、ジュニア時代宇野選手やネイサンを抑えて優勝した事もあるんですね。知りませんでした。

出場選手中、世界ランキングでは羽生選手に次ぐ実力者のイタリアのマッテオ・リッツォ。顔ぶれ的に表彰台に上がる絶好のチャンスだったのに、ショートでアクセル以外のジャンプがステップアウトと転倒、でどちらもコンビネーションに出来ず、大きく出遅れてしまいました。フリーでは冒頭の4ループがトリプルになったり(最初から4回転を回避して、あえてトリプルにしたのかも)、後半の3アクセルがステップアウトになったり、と思った通りの演技ではなかったものの何とか纏めました。最後のジャンプ、3ルッツは、あまりにも軽々と跳んだので一瞬ダブル?と錯覚してしまいました。それくらい軽やかで無駄な力が入ってない綺麗なジャンプでした。
ジャンプもスピンも回転が早くて綺麗なので、ミスなく決めれば加点が大きく付きそうな選手です。


今大会の男子は、全般的にイケメン度高めでしたね❤❤❤

日本の2人はもちろん、カナダのサドフスキーとナドー、ラトビアのバシリエフス、前出のリッツォ、タイプじゃないけどプルキネンとケリーもイケメンには違いない。ドイツのフェンツはパッと見イカツくて男臭さムンムンだけど、あれ?よくよく見ると甘いマスク?無精髭剃ったらなかなかの美青年では?マレーシアのジージエ・イーがスッキリ醤油顔?のアジアンビューティなら、ロシアのラズキンは塩顔?イケメンかな?ナム君はイケメンではないかもですが、愛嬌があって笑顔が可愛い。

ヌフフ、目の保養、目の保養❤❤❤❤❤



○女子

今季はここまで、ジュニアグランプリシリーズからずっと日本女子の低調ぶりばかりが目立ってました。
紀平選手も、ジャパンオープンで3アクセル2本とも成功したのに145点出てなかったので、この悪い流れに乗ってしまうのじゃないかと不安に思ってました。

でも、そこはさすが昨シーズンのグランプリファイナル金メダリスト。
万全でなくとも、今出来るベストの演技をショートとフリー揃えてきました。今季の紀平選手の3アクセルは安定感が凄い!たった1年でこの進化。修正能力、調整能力が高い。
昨シーズンは、ショートの3アクセルの成功率が低く、フリーは3アクセルを成功させても他のジャンプ(特に3ループ)の質が今一つで加点が小さくなってしまったり、フライングシットスピンのレベルが時々3になったり、完璧とは言えない内容でした。
今季は、そのシットスピンをキャメルスピンに変えています。フライングシットスピンより基礎点も高いし一石二鳥の戦略ですね。昨シーズンも「なんであえてシットスピンなのかな?キャメルスピンはもっと苦手なのかな?」と思ってました。
今大会はほぼほぼパーフェクトと言っていいのではないでしょうか。スピンステップは全てレベル4だったようですし。フリーで3アクセルの失敗がありましたが、これは致し方ない。トゥルソワの4サルコウ同様、リスクを背負ってチャレンジしている大技ですから。同じミスでも抜けではなかったのでそこが良かった。あの抜けジャンプって、転倒以上に観ててダメージ食らいます。
これで、足の具合が回復し、ルッツを跳べるようになったら昨シーズン以上の点が出ると思います。4サルコウについては、必ずしも無理してまで今季中に試合で跳べるようにならなくてもいいと思います。ルッツさえ戻ればザギトワには勝てる。ただ、あの3人に勝つのは厳しいですね。3アクセルを計3本と、紀平選手と同じ武器を持つコストルナヤが、フリーでは160点近い得点を出しているので、4回転ジャンパー2人だけでなくコストルナヤに勝つのも難しい。4サルコウを入れられるようになるまでは、最低でもあの3人に次ぐ4位か、それ以上の順位にキッチリつけるという考え方でいいと思います。

本田選手のショートは昨シーズンと同じ「セブン・ネイション・アーミー」。男子の誰かもこの曲使ってたな。誰だったっけ?3トゥループの回転不足を取られ、3フリップが2回転になってしまいましたが、昨シーズンまでのボロボロ状態を思うとだいぶ復調してきた気がします。スピンは全てレベル4が取れてたので後はジャンプですね。修整に2年かかると言われてるので、今季後半か来季には復活の滑りが見られるのでしょうか?フリーも笑顔で終われて良かったです。

優勝は、やはり怪物トゥルソワでしたねー。
4回転が凄いのはもちろんですが、ロシアのジュニア上がりの3人が一番凄いのはメンタルの強さだと思います。
シニア1年目だから、ルーキーだから、若いからという甘えもなく、変な気負いもなく、きちんと自分のやるべき事、出来る事を自信を持ってやっている感じです。それだけ練習し努力を積み重ねてきているからこそでしょう。

「天才」で片付けちゃいけないんですよ、ちゃんと努力してるからこその強さなんですよ、坂本選手。
しつこいようですが、坂本選手の「自分を甘やかしている部分があった、練習不足が出た」というコメントには本当に本当にガッカリしました。昨シーズンのフリー「ピアノ・レッスン」を見てトリハダ立ってから一番好きな選手になってただけに、余計にガッカリしました。ついでに言うと、全日本女王になってから欲が出てきたみたいで、欲を出す事自体は悪くないんですが、それが変な気負い、変な自意識に繋がっていて、全日本優勝以前の勝負強さがちょっと減ってしまった気がします。
欲が出てくるくらい全日本女王としてのプライドがあるなら、間違っても「練習不足が出た」なんて情けないコメントはしないで下さい。ロシアのジュニア上がりの3人の方がよほどしっかりした冷静な発言をしている。もっと志を高く持って欲しい、緊張感を持って欲しい。
坂本選手はもっともっと出来る選手のはずです。もっと上に行ける選手のはずです。

3位に入ったのは、トゥルソワと同じくシニアデビューのユ・ヨン。この夏から紀平選手と同じ濱田コーチについているそうで、ショートでは3アクセルを成功させ、あと少しで80点という高得点。3アクセルだけでなく、他のジャンプもスピンステップも質が高い。ただ、3アクセルの助走がちょっと長いかな?

開幕戦アメリカ大会で2位に入り、初のファイナル進出がかかっていたテネルは4位。他の選手の結果待ちですが、ちょっと厳しいですね。ショートのコンビネーションの回転不足とフリー後半の3フリップのミスが痛かった。
昨シーズン途中、3ルッツー3ループへの拘りを捨てたあたりからジャンプの安定感が増し、元々武器だった美しいスケーティングやスピンに更に磨きがかかった感じで、今季もシーズンが進むにつれ、プログラムの完成度をよりいっそう高めて高得点を叩きだしてきそうです。

日本女子の前に立ちはだかるのは、ロシア勢だけではない。

女子フィギュア界を席巻するロシア勢の中で、一人苦しい戦いを続けているメドベージェワは5位。
実は私、昨シーズンの世界選手権でメドベージェワが嫌いになりました。
理由は2つあって、1つは、紀平選手に僅差で上回って表彰台に滑り込んだのが、何となく出来レースっぽくてうさんくさかったから。まあ、そこはメドベージェワのせいではなく、私の勝手な想像では、おそらくロシアスケ連の政治力のなせる技だとは思うのですが。あの怪しげなルッツにあんな点つく?おかしいでしょ。
前にも書きましたが、昨シーズンの世界選手権は、今季ロシア代表がジュニア上がりの3人になる事を見越した「エフゲニア、アリーナ、今までごくろうさま」大会だったと私は思っています。「来年はあのジュニアの子たちが椅子に座る事になってるから、世界選手権は今年で最後ね。今年は揃って表彰台に乗せてあげるから、最後の花道作ってあげるから、機嫌よく円満に穏便に退いてね」っていう暗黙のメッセージ。
もう1つは、フリーの演技後のガッツポーズした時の表情が下品で挑戦的で感じ悪かった事。ガッツポーズはいいんです。挑戦的でもいいんです。シーズン中思い通りに滑れなくて苦しんで苦しんで、そこから調子を上げてのあの演技だったので、気持ちとしてはわかります。ただ、あの表情がとにかく下品で感じ悪くて不快だった。
まあ、悪口はこのくらいにして。
ショートのあの衣装は何?ところどころヒラヒラしたのがくっついていて、それが魚の尾びれや背びれに見えるんですけど。一方のフリーの衣装は素敵でしたね。美しい。色合いも美しいし、着物のデザインをうまく取り入れてる。今のところ、全選手の中で今季の衣装ナンバー1です。2位は紀平選手のショートの衣装。
演技の内容も、衣装の出来不出来に比例したものでした。ショート、あれだけジャンプが酷くてなんで演技構成点34.14点もつくの?そろそろ、過去の実績上げ底点の賞味期限は切れる頃では?


国際スケ連の偉い人たちにお願いしたい。
演技構成点、具体的にどこをどう評価して点をつけてるのか、そろそろ明確に示してくれないかな?
それか、もういっそのこと、調整点とか政治点とかソンタク点とか、名称を分かりやすくするとか?