謎好きにゃんこの妄想

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フィギュアGPS前半戦を振り返る その3 フランス大会

●フランス大会

日本からは、男子は宇野、女子は坂本、樋口、白岩優奈が出場。


○男子

宇野選手、どうしました?ショートもフリーもズタボロじゃないですか。
巷では、やはりコーチ不在の影響が・・・とまことしやかに囁かれています。状況を客観的に見れば、結びつけられても仕方ないと思います。本人も、「やはりコーチは必要なのかな?」的な事を言ってましたし。
私も、コーチ不在の影響は少からずあるだろうな、とは思います。日本を代表する選手ですから連盟のサポートはもちろんあるでしょうが、やはりコーチがいない事で、宇野選手が演技だけに集中出来ない場面も多々あるのではないかと。想像ですけど。
ただ、それが全てかどうかはわかりません。タラレバの世界なのでなんとも言えません。
不調の原因が何なのか、メンタルの問題なのか、技術的、あるいは体調的な事なのか、誰もがぶち当たるスランプがたまたまこの時期に訪れたのか、どうすれば克服できるのか。これは宇野選手自身が答えを見つけるしかない、と思います。
今回のズタボロ演技を観て、私の頭に真っ先に浮かんだのは、コーチがどうたらより、昨シーズンかその前のシーズンあたりから気になってた「最近の宇野選手、ちょっと理屈っぽくない?」という事でした。以前の宇野選手は、インタビューに対して割とフワフワした感覚的な答えをしていた印象があります。それも言葉少なにシンプルに、そしてストレートに。それが最近は、そこはかとない町田樹臭が・・・。苦手なんですよねえ、私。理屈っぽい人。まあ、町田さんの場合はキャラとして確立しちゃってるので、今はそれほど抵抗ないですけど。
町田さんは、多分元々分析型の人なんだろうな、と思います。自分自身の事も含めて物事を理論的に分析し、その上で自分なりの哲学を構築し、それを独自の言葉で語るので理屈っぽく聞こえるけど、本人は自分の考えを整然と淡々と伝えているだけなのかもしれません。
宇野選手はそういうタイプじゃないと思います。元々理屈で考えるより、感覚で全ての物事を捉える人なんじゃないかな?以前の宇野選手のコメントを聞いていてそう思ってました。それがここのところ無駄に口数が多く、もったいつけた言い方や回りくどい表現が目立ってきたような気がします。「まあ、皆さんも薄々気づいてらっしゃると思いますけど、それについては今はコメントは控えておきます」って、だったら最初から何も言わなきゃいいじゃん。そういう思わせぶりな事は言わなくていいよ。
人はそれぞれ持って生まれたキャラクターがあるし、向き不向きがある。自分の経験から言っても、自分の性格に合わない事を無理にしようとしても上手くいかないんだよね。
元々感覚型の宇野選手が、頭でっかちになっていろいろ考えすぎるようになってしまった。それが心身のバランスを崩しているんじゃないか、自分を少し見失ってるんじゃないか、試合、練習、プライベート含めて散漫になってるんじゃないか、集中しなければいけない場面で集中出来なくなっているんじゃないか、というのが、私の妄想的分析です。

そう。私も分析型の人間なんですよー。苦手と言いながら、私も他人から理屈っぽいと思われてるかもしれません。なるべく出さないようにはしてるんですけどね。

でも、これも宇野選手が競技者としてもう一皮剥けるために必要な試練なのかもしれません。それか、無駄な遠回りになってしまうのか、このまま終わってしまうのか。全ては宇野選手次第。フィギュアファンとしてはただ見守るしかありません。

アメリカ大会に続いて圧倒的優勝のネイサン・チェン。
ショートはシャンソンですか。今までになかった選曲ですね。でも、シャンソンはフィギュアにはあまり合わない気がする。転調や抑揚が少ないので。以前オズモンドが使ってましたけど、女子はまだ何とか合うんだよね。男子の力強い演技には合わないと思う。踊れるネイサンを持ってしても。
あ!踊れる、で思い出した!昨シーズンの国別対抗戦のチーム演技でのネイサンのダンス、引くくらいダサダサで衝撃でした。振り付けが決まってる所じゃなくて、おそらくそれぞれ自由に踊る事になっていたであろうパートだったと思うんですが、ヒ~!酷い・・・。
プログラムでは、多分メチャクチャ難しいであろう振り付けをメチャクチャカッコよくこなしてるのに。運動神経よくても、歌やダンスのセンスはまた別なんですね。私も運動神経は割といい方だと自負してるんですが歌とかダンスは苦手なので、勝手にネイサンに親近感を覚えてしまってます。
フリーは映画「ロケットマン」から。エルトン・ジョンのメドレーですね。こっちはネイサンらしい選曲。くどいですが、振り付けられてるダンスはカッコいいんだよね。特にコレオシークエンス。ところで、あの衣装はどうなのかな?大阪のオバチャンが好きそうな柄に思える・・・。

ロシアのサマリンが2位。フリーの曲と衣装、不気味じゃないですか?背中の不気味な顔と加工したボーカルとGood Newsというタイトルで、何となくハッカー集団アノニマスを連想してしまうんですけど。とにかく不気味。
高くてダイナミックな4回転ジャンプとレベル4のスピンステップで点を稼いでいるけど、演技全体はまだまだ粗い、というトゥルソワタイプのスケーターですね。伸び代メチャクチャありそうです。

3位は地元フランス、涙腺がメッチャ弱いエイモズ。独創的な動きが印象に残るスケーターです。エキシビジョン観てるみたい。4トゥループー3トゥループの回転が早くてキレが良くて、3アクセルは高い!ジャンプ構成はサマリンに比べるとだいぶ落ちるのに、フリーの得点は上回りました。ジャンプの前、技と技との間の様々な工夫が、ただ「繋ぎ、いろいろやってますよ」的なものではなく、音楽に合った動きになっていて効果的なアクセントになっていると思います。最初から最後まで飽きさせない構成になってますね。
・・・それにしても泣きすぎやろ。

日本人の両親を持つ、シニアデビューの樋渡知樹が5位。回転が逆なので、観ててなんか不思議。バレエジャンプ、ダイナミックで柔らかいですね。ブラウン、メッシングと合わせて3大バレエジャンパーと認定します。この選手もエイモズのように独創性がある選手。男子にしては珍しくビールマンをやる選手でもあります。
アメリカ男子って言っても、ネイサン、ジョウ、樋渡・・・結局アジア系が主流なのね。やっぱりフィギュアはアジア人向きなのかな?

おっと、忘れちゃいけない、イスラエルのミッチーことサモーヒン。ショートの曲は何あれ?演歌ですか?久々の演技後キザポーズ。待ってました!ありがとうございます。




○女子

坂本選手はアメリカ大会に続き4位。アメリカ大会はショートで好発進、フリーで順位を落とすという展開でしたが、今回は逆。ショートでは、2アクセル転倒という珍しいミス、3ループも着地が乱れました。氷の状態が良くなかった、水溜まりがあったという話もあり、録画を見直すと確かに2アクセルの着地あたりがちょうど水溜まりになってるように見えます。フランス大会は以前にも水溜まりリンク、競技中に会場内を鳥が飛ぶ、という事があり、慢性的に管理が雑なのかもしれませんね。他の選手も同じ条件で滑ってるので言い訳にはなりませんが、ケガでもしたらたまらないので、リンクの整備はちゃんとやってほしい。
フリーはノーミス、と思いきや回転不足を取られて点が伸びませんでした。回転不足・・・かなあ?厳しいなあ。
アメリカ大会の抜け連発に比べればいい内容だったのかもしれませんが、全体的にアメリカ大会よりスピードとキレがないな、と感じました。ショートの、音楽に合わせてピシッと決めるポーズの決め方が甘かったし、フリーのコレオの所の迫力がアメリカ大会に比べてイマイチだった。慎重になってたのかな?

シェルバコワ、トゥルソワに続いてコストルナヤが優勝。やはり史上最強の3人ですね。大技の4回転は別として、大きなミスがほとんどない。隙がない。
今大会はジャッジが厳しいと言われてて、コストルナヤもショートの3アクセルで回転不足を取られました。でも、スローで何度見返しても足りてるように見える。むしろ、取られなかったフリーの1本目の方が足りてないと思う。離氷の瞬間から着氷の瞬間までの靴の角度を比べたら、ショートは3と1/4回転ちょいで、フリーの方がそれより更に1/4回転少なく回ってるように見えるんだけどな。足だけじゃなく腰の向きとかも見てるのかな?解説の荒川さんも、ショートの3アクセルを「確実に回りきって降りてきた」と断言してたのに。ショートのを取るならフリーのも取らないとおかしいし、フリーのを取らないならショートのは取るべきじゃない。

厳しくてもいいんだけど、基準は揃えて欲しいよね。取ったり見逃したり、バラつきが酷い。まあ、わざとバラつかせてる(?)のかもしれませんが。一般にはそれを不正操作と言うんですよ、スケ連の皆様。フィギュアに関してはもうずっと常態化しているので、感覚が麻痺してるのかもしれません。ファンもなかば諦めてる所がありますしね。私もいつの間にか慣らされてしまっていて、疑わしく思えるジャッジがあっても「この程度なら許容範囲かな?」と流してしまいがちになってました。何せこっちは素人だし、スポーツ界には「審判は絶対」という不文律があるし、いろんな意見や見方があるので「適正なジャッジだ」と言われれば、いや、違う!と言い張れない。しぶしぶ納得して、でもモヤモヤが残る。
フィギュアもそろそろ機械判定を取り入れてもいい、と言うより入れないといけないと思う。こんな事をいつまでもやってると、その内本当にファンが離れて衰退していくと思う。

コストルナヤのショートは昨シーズンからの継続。フリーは映画「トワイライト」の曲。と言っても、この映画は観たことないのでバンパイアの高校生のラブストーリーだっけ?くらいしか知りません。今回使ってるのは続編の方のかな?
初めて観たときは、これまでのコストルナヤのプログラムとはちょっと違って新鮮に感じたんですが、見慣れてくると後半のアップテンポになる所の振り付けが、媚びてる感じで段々鬱陶しくなってきました。私の中では、コストルナヤはクールビューティのイメージなので、首を傾げて上目遣い、とか小悪魔的笑顔の顔芸とかは「要らん」と思ってしまいます。そういうのは、ザギ、メドあたりの「表現力がウリ」という事に一応なっている選手にやらせておけ!って、なんか最近口が悪くなってきたな、毒づくクセがついてきたな・・・。
顔を作るのも表現の内だとは思うんですけど。その方が選手自身も気持ちが入りやすいだろうな、というのもわかるんですけど。
でも、目力や顔芸ばかり先行しているのは、私は認めたくないです。あくまで顔は身体の一部であって、顔芸に頼らず全身で表現する選手の方が好き。

ザギトワは、フリーの3ルッツで珍しくミス。演技自体は、昨シーズンまでのせかせかバタバタ感が減り落ち着いて観られるようになってきましたが、ジャンプや体勢変える時のヨッコラショ感は相変わらず。あの、常にお尻をつきだしてヨイショヨイショと漕ぐクセはもう直らないのかな?
ショートもフリーもいい選曲だと思います。特にフリーは、衣装やメイク、振り付け含めて上手く音楽と調和出来てる。昨シーズンの「カルメン音頭」と違って、このプログラムなら調整て・・・もとい、演技構成点が出るのはある程度納得。
そのお高い演技構成点を持ってしても、フリーの得点が141点台とは、本当にこの大会はジャッジが厳しかったんですね。もしかしたら、今までが高すぎで、これが本来妥当な得点なのかもしれません。
これまでも、メドべやザギトワに高い演技構成点が出る事に疑問はありました。「どこがそんなに評価されてるんだろう?」って。ジャンプの前後や繋ぎで難しい事をやってるから、っていうのは理解できます。でも、繋ぎはあくまで5コンポーネンツの内の1つに過ぎない。アピール力、自己演出力がある、というのもある程度納得できます。選曲や振り付けなど、ロシアの選手は全般的に見せ方が上手いとは思います。でも、他の選手もその辺の工夫をどんどんするようになってきて、差は縮まってきてると思うし、所作の美しさ、スケーティングの滑らかさなどに至っては、宮原選手やテネルの方が上だと思う。
それでもメドベ、ザギに高い演技構成点が出る事に対しては「基準はわからないけど、今のルール上ではこういう評価になるんだろうな、ジャッジと言えども人間だし、先入観に左右される部分もあるだろうし、実績がある選手だと高めにつけてしまうんだろうな」とずっと自分を納得させてました。
でも、やっぱり変。納得いかない。
特に今回、コストルナヤとザギトワが同じ土俵で戦った事で不満、不信感はピークに達しました。
5コンポーネンツ、全てにおいてコストルナヤが上じゃない?しかも、フリーではコスはより難易度高いジャンプ構成でノーミス、ザギは大きなジャンプミスあり、でしたよ!?ザギトワが上回ってるのは経験と実績だけでしょ。

本当に本当に、そろそろ演技構成点の不透明性を何とかしてほしい。

ベルはジャンプの安定感が増してきて、スケーティングや身体の動かし方が滑らかに、美しくなってきましたね。テネル共々昨シーズンの後半から一気に覚醒してきた感じがします。ネイサンが王者になり、アリサ・リウという驚異のジュニアが出てきたり、と、アメリカのフィギュア界が再び盛り上がってきてる兆候の1つなのかもしれません。

日本女子のあと2人、樋口選手、白岩選手については今回は触れないでおきたいと思います。ただでさえ日本女子に対して悲観的になってる私のメンタルが持ちそうにありません。