謎好きにゃんこの妄想

謎と名のつくものに目がないにゃんこが妄想脳で綴るブログですニャ

女子の新時代突入でフィギュアはどうなるのかニャ?

グランプリファイナル、女子は大方の予想通りロシアのトリプルA(アリョーナ、アンナ、アレクサンドラ)の表彰台独占となりました。
フィギュアファンは誰も驚かない結果。
私は願望込みで紀平選手の3位を予想してましたけど、そうは問屋が下ろさなかった(涙)残念。
でも、4サルコウ、転倒したけど回転は認定されましたし、何より本人が手応えを感じてたみたいなので、日本のファンにとっては収穫のあった大会なのではないでしょうか。


4回転又は3アクセル持ちの選手が1位から4位を占め、五輪女王ザギトワがまさかの6位と、女子フィギュア界の新時代突入を象徴するような結果となった今大会。
これからフィギュアファンや関係者の間でどういう声が上がってくるのか、それを受けてISUがどう動くのか動かないのか、シーズン終了後大きなルール変更等が行われるのか行われないのか。これからフィギュアはどうなっていくのかニャ?と思い巡らせていた所、驚きのニュースが!


ザギトワ、事実上の引退宣言!?


一瞬ビックリしたけど、そう言えば昨シーズンの世界選手権、実はザギトワは出たくないと言ってたらしい、と言う話もどっかで見たし、ザギちゃんの置かれてる立場を思えば気持ちはわからんでもないな、とも思ったり。

そもそも今季はあの3人に押されてザギちゃんはエテリ組の中で窓際に追いやられるだろうな、という事も多くのファンは予想がついてたと思うし。

だから、メドベのように、早目にエテリ組を卒業ししておけば良かったのに!
もし国外に出るのが嫌だったら、トゥクタミシェワと同じチームに行くって手もあったのに!

ようやくあのセカセカバタバタ感が減って、ようやく(上げ底PCS効果による勘違い表現力じゃなくて)本当の意味で表現力が出てきた所なのに!


もったいない!!


私は、ザギトワの演技が特に好きというわけではない。
あの「常にお尻を突き出してヨイショヨイショと漕ぐ」スケーティングは不細工だと前から思ってたし、ロシアの、もとい、エテリさんのイチオシというブランドのお陰で盛られまくってた調整・・・おっと、演技構成点の高さが不適当だとも思ってたけど、今季のザギトワの、特にSPの演技には、ようやく女王らしい美しさを感じ始めてたので、このタイミングでの(事実上の)引退!?宣言は本当に、本当に!!残念です。


まあ、ファンとは言っても所詮は外野でしかない私たちにはどうにも出来ない事ですが。
決めるのは本人だし。
もし、モチベーションを持てなくなったのなら、「それでも観たいから続けて欲しい」と言うのは私たちのワガママに過ぎないし。


でも、やっぱり残念です。
このまま続けてももう優勝は望めないかもしれないけど、でも選手としてザギちゃんにやれる事はもっとあると思うんですよね。優勝は無理でも表彰台ならまだまだ狙えるはずだし。

と言うのも、今私の頭の中には中国大会でのエン・カンの演技があるから。

あの演技、素晴らしかったです。
個人的に好みです。大好きです。

シニアに上がって勢いのあった頃とはまた一味違った、円熟味を増したスケーティング。

もはや4回転無しでは戦えない、と言われてる今。
繋ぎをより濃密に、より難易度を上げる方向が主流になっていってる今。
そういったフィギュア界の流れをよそに、無駄を削ぎ落としてすっきりシンプルな、それだけにより美しさが際立つワビサビ演技。
何かを達観したかのような孤高のスケーティングに私には思えました。

あの味だけは、時間と経験を経ないと出せない。

時間と経験を経ても誰にでも出せるものじゃない。


あのエン・カンの演技のような美しさを、もしかしたらザギトワなら将来出せるかもしれない。
根拠は何だと言われると困るのですが、何となくですけどそういう感じがしてます。
エン・カンだって、以前の勢いのあった頃は別にそれほど入れ込んでた選手じゃなかったので。



今回のは、あくまで事実上の引退!?宣言であって、完全な引退宣言ではないという所に微かな希望を持って。
ザギちゃんが、エン・カンやコストナー等の「時間と経験を経てからこそ出せる唯一無二の味わい」のスケートの貴さに気づいてくれる事を期待して。
そして何より、ザギちゃん自身が「もう一度競技に戻りたい!あの独特の緊張感の中で自分の演技をファンに見せたい!」という心境になってくれたら、と期待して。


ザギ、また帰って来いよー!





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ところで、これからのフィギュアはどうなっていくのでしょうか?

何となくスケジュール的に、大きなルール変更は毎回五輪後、という感じになってますが。
次の五輪が終わるまではとりあえず現行のままで行くのでしょうか?

現行のままで行くとすれば、次の五輪まであと2年、ワリエワやアリサ・リウといった次世代の4回転ジャンパーが次々とシニア参戦し、今の「子どものジャンプ大会」「もはやフィギュアと言うよりサーカス」という声がより増してくる畏れが。
かと言って、これまでのスケジュールを変えて、例えば今季終了後に大きくルールを変更するとすれば、トゥルソワやシェルバコワといった、現行ルールに合わせて強化してきた(と思われる)選手に対してアンフェアになってしまうという側面も出てくるし。

あっちを立てればこっちが立たず、こっちを立てればあっちが立たない。
難しい所です。



私は、とりあえず次の五輪終了までベースは現行ルールを維持して、今季、来季と少しずつ変更を加えるのが現実的かな?と思っています。

具体的には、技術点と演技構成点の比率は現行のままで(ただし、演技構成点は女子も男子と同じ50点、100点満点にしてもいいかも)、1つには技術点の中のジャンプとスピン、ステップの比重を変える事、もう1つは技術点に引っ張られ過ぎている演技構成点の出方を見直す事、です。

あ、これって結構大きな変更になっちゃいますね。でも、これなら特定の選手に有利不利はあまりないような気もします。あるかな・・・?



今は、技術点の中でジャンプの占める割合が大きすぎる気がします。
SPはまだしも、FSはジャンプ7つに対してスピン3、ステップ1、コレオ1。
選手によってバラツキはありますが、女子では大体70~75%くらいをジャンプによる得点が占めています。男子はそれ以上です。これって偏りすぎてませんか?

例えばですが、ジャンプを6つに減らして、その分他を1つ増やすというのはどうでしょう?以前は女子はコレオシークエンスにスパイラルを入れる規定になってたと思いますが、今はその縛りが無くなっているので、コレオとは別にスパイラルという要素を入れるとか。
ジャンプ6、スピン3、ステップ、コレオ、スパイラルの12要素にして、尚且つ、基礎点もジャンプを全体的に少し低めに変更し、その他の要素を少しずつ高くすれば、ジャンプ偏重から多少はバランス良くなるのではないでしょうか?



試しにちょっとシミュレーションしてみます。


4回転、3アクセル無し、スピンステップ全てレベル4の想定で。

①3Lz3T   5.9+4.2       10.1
②3F                5.3
③3S                4.3
④2A                3.3
⑤フライングキャメルスピン4    3.2 
⑥ステップシークエンス4      3.9
⑦3Lz2T2Lo  5.9+1.3+1.7     9.79
⑧3F2T    5.3+1.3       7.26
⑨足替えコンビネーションスピン4  3.5
⑩3Lo               5.39    
⑪コレオシークエンス         3.0
⑫フライング足替えコンビネーションスピン4 3.5 


現行ルールでは、ジャンプ45.44、スピン10.2、ステップとコレオ6.9、合計基礎点62.54の構成。

これを、ジャンプの比重を下げた想定ルールで計算してみます。
ジャンプの基礎点を少しずつ下げて、その他の要素は約10%増し、スパイラルシークエンスはレベル4の基礎点がコレオシークエンスと同じ位という想定です。



①3Lz3T    5.7+4.1      9.8
②3S                4.2
③フライングキャメルスピン4    3.5
④2A                3.2
⑤ステップシークエンス4      4.3
⑥足替えコンビネーションスピン4  3.9
⑦3Lz2T2Lo   5.7+1.2+1.6    9.35
⑧3F3T     5.1+4.1      10.12
⑨スパイラルシークエンス4     3.5
⑩3Lo               5.28
⑪コレオシークエンス        3.5
⑫フライング足替えコンビネーションスピン4 3.9


この採点ルールだと、ジャンプ41.95、スピン11.3、ステップスパイラルコレオで11.3、合計64.55。ジャンプの比重は全体の2/3以下になります。


ジャンプを1つ減らして他の要素を加える、基礎点の比重を調整する、この2つを同時にやってしまうとあまりに大きな変更になって、選手の得意不得意によって有利不利が大きく作用してしまうかもしれないので、1シーズンに1つずつというのはどうでしょうか?
ジャンプ偏重を修整して他の要素とのバランスを取る、という方針をあらかじめ打ち出しておいて、実際のルール変更は1つずつ少しずつにしておけば、選手サイドも準備出来るので多少は公平性が保たれると思うのですが。




演技構成点に関しては、技術点に引っ張られ過ぎないよう、またジャッジの主観で左右され過ぎないよう、指針や規定をもっと明確にする。

例えば、6種類全てのジャンプをバランス良くプログラムに取り入れているか。苦手なジャンプを外して残り5種類のジャンプで構成を組んでいるプログラムの場合は、合計から5%位差し引くとか。


実際、今季、転倒や大幅なステップアウトなど、演技の流れが止まるミスが2つ以上あった場合、演技構成点で○以上の点を付けてはいけないという指針が設けられたそうです。
こういう明確な指針はとんどん増やしていいと思います。少なくともジャッジへの信頼がもっと高まるまでは。

演技構成点に関しては、ルールがどうの基準がどうの以前に、どこをどう評価して点を出しているのかをまず分かりやすく公開して透明性を高める事が先決ですが。



とにかく、出来るだけ公平公正に、出来るだけ透明に分かりやすく、ジャッジへの信頼を高める努力を積極的にやってもらいたい!




あともう1つ、トゥルソワやシェルバコワの登場によってファンの間でよく話題に上るようになったプレロテ問題。
私は全く詳しくないので、これまであまり気にしてなかったのですが、今季初めて気にして見るようになって、そう言われてみればそうなのかな?と思い始めてる所です。

一応プレロテにも規定があって、半回転以上だと減点対象らしいんですが、それを厳格に取ってると多くの選手が引っ掛かるとかで、実際にはあってないようなルールになってしまってるようです。


とは言え、このままでは不公平です。
着氷時の回転不足は年々厳しく取られるようになっているのに、離氷時はズルやり放題って、それって変でしょ。今までは見逃されていても、せいぜい4点台、5点台の事。でも、たった1本で10点前後のジャンプを複数、ズルジャンプで跳んで点を荒稼ぎしているのは、このまま見過ごすにはちょっと・・・。
時と共にフィギュアのあり方が変わるのは致し方ないですが、やはり基本は守って欲しい。
今はまだいいですけど、トゥルソワやシェルバコワがプレロテジャンプで結果を手にし続ければ、これからフィギュアを始める世代の選手たちはみんなトゥルシェルに倣え、になっていくと思う。そのうちプレロテジャンプが当たり前、スタンダードになってしまうかもしれません。

それでいいのか?



まあ、それでいいとフィギュア界が思うなら構わないですけどね。その結果がどうなろうと、それを受け止めるのはフィギュア界自身ですし。まあ、考えてみれば、不公平な事なんて今までも散々ありましたし、と言うより、不公平不公正じゃなかった事なんてありましたっけ?

後は、ファンが付いていくかどうかですよね。
もしファンが離れていって、フィギュアという競技が廃れていっても、それはフィギュア関係者の自業自得ですし。



フィギュアという競技が廃れていってテレビなどで手軽に観られなくなるのはイヤだ!とファンの一人としては強く強く思うのですが、時々「もうどうでもええわ。フィギュア関係者の好きにしたらいい」と突き放したような気分になる事もある。


ひたむきに頑張る選手の姿に感動し、観ている内にどんどんその競技の面白さにはまり。そういう人たちに支えられてスポーツが盛り上がる。
そして、その人気の上に胡座をかいて連盟や関係者は利権を貪り、選手を蔑ろにする。
先日の五輪マラソンの件も含めて、スポーツ界はそんなのばかりです。まともな連盟は存在しないんだろうか?本当にうんざりです。

それでも、「ニワカでいい」という自虐的なキャッチフレーズを掲げてまで、競技の普及のために努力している日本ラグビーのような例もある。
一方で、選手を守らずサポートもろくにせず、ファンの不満の声にもなかなか動かない団体もある。


娯楽の選択肢がどんどん増えてきてる今、そしてこれからの時代、長い目で見ればスポーツも自然淘汰されていくと思います。努力を続けている競技と、今の人気に胡座をかいていつかファンに見放される競技と。




ザギトワの活動停止の報を聞いて、改めてジュニア時代の録画を観ていたら、ファイナルの顔ぶれがザギちゃん、紀平、坂本、本田各選手、他ロシア2名の、完全に日本VSロシアのシーズンのがあって、たった数年前の事なのに隔世の感が。
日本の3人は今も現役で頑張ってますけど、ザギは活動停止、グバノワ、ツルスカヤに至っては「どんな選手だっけ?シニアで結果出した?今いずこ?」って感じで。

つくづくロシアの選手って短命だな・・・。