謎好きにゃんこの妄想

謎と名のつくものに目がないにゃんこ好きが妄想脳で綴るブログですニャ

フィギュア四大陸選手権 振り返り 女子フリー

ショートで慣らされてしまったので、回転不足見逃しは、酷いものじゃない限りスルーします。



○女子フリースケーティング



キム・イェリム 134.66 TES 70.32 PCS 64.34
     SP 68.10 Total 202.76

   3Lz3T 2A3T 3F 3Lo
   2A 3Lz 3S2T2Lo

ショートでは気づかなかったけど、イェリム選手もルッツが過度のプレロテでは・・・?次の2アクセルからのコンビネーションは綺麗でした。2つ目のトゥループの回転が速くてキレが良かった。ただ加点1.47は盛りすぎ。
フリップのエッジに!が、後半の前にのめって着氷したルッツに回転不足が付いてたみたいですね。
フライングキャメルスピンは結構ブレてました。それでもレベル4なんですね。そろそろスピンのレベルについて1回ちゃんと勉強せねば。
後半のジャンプ、ルッツをミスったので、次のサルコウをコンビネーションにしてきっちりリカバリーしました。
技術点、演技構成点は、(今回のジャッジの基準では)妥当だったと思います。
ショート、フリーとも大きなミスなく綺麗にまとめ、一つ一つの要素を見ると良かったと思うんですが、プログラム通して見た時に特に印象に残るものがない。大人しい選曲でオーソドックスな振り付けなので仕方ないかもしれませんが。


アンバー・グレン 
      125.44 TES 63.03 PCS 63.41 -1
     SP 65.39 Total 190.83

   3F3T 1A1Eu3S 3Lz 3Lo2T
   3Lo 3F 2A

ジャンプの大きなミスが3つ。厳しい出来になってしまいました。
前半の2アクセルがシングルに。ショートで抜けた悪いイメージが残っていたんでしょうか?
後半のループがステップアウト、アクセルで転倒。結局アクセルは、ショート・フリー通して全滅でしたね。苦手なのかな?今回たまたま?もし苦手なんだったらアクセルは1回にすればいいのに。コンビネーションにサルコウを使わずに単独にして、後半のループかフリップに2トゥ2ループをつければいいのに。だいたいコンビネーションを前半で使いきるのももったいないし。
このフリーの出来では、グランプリシリーズだったら120点出なかったかもしれません。今大会に出なかったマライア・ベルや他の選手は損した事になりますね。不公平です。


カレン・チェン 133.78 TES 67.69 PCS 66.09
     SP 67.28 Total 201.06

   3Lz 2A3T 3F 3Lo
   3Lz1Eu3S 2A 3Lo2T

大きなミスはなかったのですが、回転不足やらエッジエラーやら結構引っ掛かってました。他の選手のはかなり見逃してるのに、チェン選手のは普通に取るのね。そうしないと、イェリム選手を上回っちゃうからでしょうか?
確かに、2アクセルが詰まった着氷になったので勢いがなくなり、セカンドのトゥループが明らかな回転不足に、次のフリップも。後半の3連続のサルコウも確実に不足だったとは思います。私にはわからないけど、フリップのエッジエラーもあったんでしょう。でも、そんなに突出してやらかしてました?
取るなら平等に取れや💢💢💢
細かいミスはあっても、見応えのあるフリーだったと思います。壮大な音楽に合った美しい演技でした。特にコレオが良かった。気持ち良さそうにスピードに乗ったスパイラル。綺麗でした。
何より本人が演技後に満足そうだったのが良かった。不調の時期を乗り越えてここまで戻って来れた!って感じで感極まってましたね。それだけにフェアな採点をして欲しかった。
あと、チェン選手には気が強そうというイメージ持ってたんですけど。真っ赤な衣装の印象が強く残ってて。でも、今シーズンのプログラムではエレガントで柔らかい雰囲気を醸し出してて、かなりイメージ変わりました。


イム・ウンス 
      132.19 TES 65.77 PCS 67.42 -1
     SP 68.40 Total 200.59

   3Lz2T 3Lo 2A3T 3F
   3Lz 3F2T2Lo 2A

これ書いてて初めて気がついたんですけど、サルコウは構成に入れてないんですね。前からだっけ?
ウンス選手のルッツ、入り方もジャンプ自体も割と好きなんですけど、スローで見ると飛ぶ瞬間の体勢が思ったよりスマートじゃなくて、ちょっと面白い感じに見える😺😄
3ループはスゴく綺麗でした。ループはミス率低くていつも大きく加点が付いてるイメージ。基礎点高くてもミス率高いルッツを減らして、ループ2本にした方がいいような気がする。
2アクセル3トゥはトゥループがダウングレードで転倒。
ミスはありましたが、やはりスケーティングと所作の美しさでは韓国選手の中でナンバーワンだと思います。音楽に合わせた雰囲気を出せる点でも。でもこの後、そんなウンス選手を凌ぐ演技構成点を叩き出す韓国選手が登場します。
昨年の世界選手権のトゥルシン以来の唐突かつ奇っ怪なPCS高騰劇が・・・。バブルじゃ、バブルじゃ~!


樋口新葉 134.51 TES 68.43 PCS 67.08 -1
     SP 72.95 Total 207.46

   3A 3Lz3T 2S 3Lo
   2A3T 3F2T2Lo 3Lz

3アクセル惜しかったですね。でも世界選手権前の思いきったチャレンジ、攻めの姿勢は頼もしいです。久々に強気な樋口選手を見た気がする。
サルコウはダブルになったけど、次の3ループは落ち着いて自信を持って跳んでたと思います。ループもよく抜ける印象なので、連鎖的にミスるかとハラハラしてました。
攻めてる時はミスがあっても崩れずに、最後まで集中して行ける、そういう効果があるのかもしれないですね。
ステップ、良かったですねー!いつにも増して力強かったし、頭の動きとか腕、手の使い方とか曲をスゴくよく表現してたと思います。
私、樋口選手のステップ好きなんですよねー。どこがどういう風にって言葉で説明しづらいんですけど。全身の使い方とか足さばきとか・・・。
きっかけは「ラ・カリファ」。あのプログラムのステップ、初めて見た時から好きは好きだったんですけど、どちらかと言うとちょっと時間を置いてからジワジワ来た感じで、今でも時々見返します。「ラ・カリファ」は、私にとってそれまでの樋口選手の「スピードとジャンプ」のイメージが変わるきっかけにもなったプログラムでもあります。
アイスタッツで見ると、樋口選手は突出してリンク全体をバランス良く使い、なおかつ要素もバランス良くいろんな場所で行ってる事がわかりますね。
そういう点も含めて、演技構成点は、少なくともイム選手よりは上じゃないとおかしいと思います。
それから、やっぱり衣装って大事だと改めて思いました。ショートの時とは別人の体型に見えました。


坂本花織 129.72 TES 61.73 PCS 68.99 -1
     SP 73.07 Total 202.79

   4T 3F 3Lz 3S3T
   3Lo2T 2A1T2T 3Lo

行きましたねー!ダウングレードかつ転倒でほとんど点にはなりませんでしたが挑戦した!!頑張った!もちろん回転は全く足りないし、ロシアの4回転ガールズのを見慣れた目で見ると、高さも回転の速さも4回転ジャンプとはとても思えないレベルで、道のりは遠そうだけど。でも、チャレンジしなければ何も始まらない。
坂本選手の4回転は、どちらかと言うと男子のに近いように思いました。男子でああいう跳び方する人結構いません?日本で言うと田中選手とかカナダのサドフスキー❤とか。勢いや回転の速さで跳ぶんじゃなく、なんかヒュルヒュルッと回る感じが。うーん、上手く言えない・・・。
フリップ、またミスになりましたね。昨シーズンまでは得意ジャンプだと思ってたのに、どうしたんだろう。ルッツのエッジエラー取られがちなので、エッジに神経質になってフリップの踏みきりの感覚も狂ってきたとか?わかりませんけど、ちょっとした事で感覚が狂う事があるらしいので。
得意だと思っていたフリップ、ループの、今季の不安定さは気になります。
後半のジャンプ、3連続の2つ目がシングルに、最後の3ループがステップアウト、とバタついてしまいました。
やっぱりこのプログラム、忙しすぎるんじゃないかな?坂本選手、音楽に付いて行くので精一杯って感じで、一つ一つの要素が雑になったりミスしたりするのも仕方ないなって思います。スタミナが続く続かないの問題じゃなく、そもそもがいっぱいいっぱい過ぎる構成、振り付けなんじゃないのかな?このフリー見てると、毎回坂本選手の「ヨイショ!ヨイショ!」って声が聞こえてきそうな気がします。

トータルスコアは202.79。
あれ?イェリム選手とは僅か0.03差で上に。これは・・・。昨シーズンの「日本選手とロシア選手が拮抗した時は必ずロシア選手が上に来る法則」の逆現象なのか・・・?イェリム陣営の、そのぉ、なんと言うか、韓国お得意のロビー活動?的なものが不十分だったのか、日本側が珍しく頑張ったのか、それともそれ以上に珍しい事に、普通に何の意図もなく数字を出した結果なのか?
いやいや、チェン選手の得点の出し方見て、今回の採点は無作為、と信じるほど私は純情じゃないので。ゲスの勘ぐり極み乙女、発動しますよー!


ブレイディ・テネル 
      147.04 TES 76.17 PCS 70.87
     SP 75.93 Total 222.97

   3Lz3T 2A 3S 2A
   3Lz3T 3F2T2Lo 3Lo

最初のコンビネーションでいきなりミス。緊張してるのかな?どうなるのかな?と思ってたら、その後何事も無かったように落ち着いて質の高いジャンプ、スピン、ステップを揃えました。
スピンはいつも本当に綺麗ですね。特に最後から2つ目のコンビネーションスピン、独創性もあった。暫定では出来映え1.75とMAX付いてましたね。最終的にはちょっと下がってたけど。スピンで確実に高得点を稼げるのもテネル選手の強みですね。最初のジャンプミスの印象、完全に払拭しました。
そんなテネル選手に迫る演技構成点をナゼか唐突に叩き出す摩訶不思議な選手、さあいよいよ登場しますよー! 


ユ・ヨン 149.68 TES 79.94 PCS 69.74
     SP 73.55 Total 223.23

   3A 3Lz3T 3Lo 3Lz1Eu3S
   2A3T 3F 2A

3アクセル、フリーは綺麗に決まりました。ただ加点はちょっとサービスしすぎでは?
ルッツはやっぱり流行り(?)のプレロテじゃないのかなあ。それも過度の=稚拙な踏み切りにあたるやつじゃ・・・。
今まで気にしてなかったけど、今季あまりに話題になってるので注意して見るようになったら、あまりに個人差があって驚き。一応ルールはあるのに、ほぼ、と言うか完全にスルーでやったもん勝ちになってる事にもっと驚き。
フィギュアファンの中で、以前から問題提起されてる方結構いらっしゃいましたよね。難しそうな話なので、私はこれまでスルーしてました。反省。ISUは今後どうするのでしょうか?
一応大きなミスなく素晴らしい演技だとは言えると思います。ジャンプだけじゃなくスピンも良かった。ステップは・・・よくわかりませんが、他のトップ選手と比べると突っ立って滑ってる感が強いかなあと。深く明確なエッジでステップ踏まないといけないはずなんですが、靴の角度がフラットでほとんどエッジを使えてないように見えました。上半身の表現も固かったような。
後半の2アクセル3トゥは綺麗でした。トリプル含めてアクセル3本組み込んでるんですね。その分3サルコウをコンビネーションで使って、2トゥ2ループよりも基礎点の高い3連続を組むという戦略ですね。

さて。いよいよ行きますよー!
ゲスの勘ぐり極み乙女、行きまーす!!

出たーーー!調整て・・・もとい、演技構成点・・・、やらかしましたね・・・かなりあからさまにやっちゃいましたね。テネル選手を上回るように数字イジリました感アリアリですねー。
3アクセルのステップアウト以外はミスなくまとめたショートが32.74、一応ミスなし(今大会の基準で)フリーが69.74、そうですか・・・。
ちなみにグランプリシリーズでは、ショートが32.68と30.94、フリーが65.24と63.36でした。前者は表彰台に立ったカナダ大会の数字です。フリーは3アクセルで転倒したものの技術点は75点台出てました。グランプリシリーズの採点が正解と言えるかどうかはわかりませんし、試合ごとに出来栄えが違うし、シーズンが進むにつれ演技構成点が上がっていく事は珍しくありませんが・・・参考までに。

ユ・ヨン選手は決して嫌いな選手じゃなくて、むしろスピード感があってダイナミックで好きなタイプのスケーターなんですけど、こういう事があるとイメージ悪くなってしまいます。
不正、不公平は論外ですし、他にもいろんな意味で良くないと思います。


紀平梨花 151.16 TES 80.34 PCS 70.82
     SP 81.18 Total 232.34

   3S 1A 3Lz 3A2T
   3F3T2T 3F3T 3Lo

4サルコウは回避。ここは仕方なかったですね。ユ・ヨン、テネルが高得点を出した(出してもらった)ので、連覇のためにはリスクは負えない状況でした。
アクセルがシングルになったもののすぐに立て直し、3ルッツ、3アクセル2トゥを落ち着いて決めました。本人の解説で「最初のアクセル失敗した時に会場がどよめいていて焦りはしたけど集中した」って言ってました。本当に、紀平選手は連鎖的に崩れる事がないですね。
後半に、3フリップからの3ー3ー2と3ー3、これはスゴいリカバリーです。しかも3アクセル跳んだ後に、ですもんね。
でも、それよりもっと私がスゴいなと思ったのは、ステップの辺りで後半のジャンプ構成を考え直してたっていう所。計算しながらステップ踏んでレベル4。頭の良さと集中力がないと出来ないです。考えようとすると動きが止まってしまう私には出来ない芸当です。尊敬します。
ユ・ヨン選手のバブリーな点に比べて、70点台の演技構成点、低過ぎない?紀平選手、テネル選手とほとんど変わらないユ・ヨン選手の点、どこをどう評価して出した点なのか、ジャッジの皆さんの明確な説明が欲しいです。まあ、説明出来ないでしょうけど。



ゲスの勘ぐり極み乙女は、次回更に暴走する予定です。




それはともかく。

紀平選手、連覇おめでとう!