謎好きにゃんこの妄想

謎と名のつくものに目がないにゃんこ好きが妄想脳で綴るブログですニャ

フィギュア国別対抗戦 アイスダンスとペアの感想、及び羽生サゲ現象についての妄想 

FSの感想を書こうと思ったんだけど、その前にアイスダンスとペアについてちょっと。ほぼルールも技の名前も分からんのだけど。


アイスダンス 小松原夫妻組

ショートもフリーもどっちも凄く良かったよねって、えーと、アイスダンスはショートとは言わないんだね、リズムダンスなんだね。

リフトの時に女性が男性の太ももに足を乗せてバランス取るの、何回見てもハラハラする。太ももにスケートの刃が刺さる〜!太もも切れる〜!!

テレビ放映では日本の組と1位のロシアの組だけ紹介してて、分からないなりに見比べてたんだけど、シンクロ度は日本のが勝ってない?ロシアの組はツイズルで回転がズレてたような気が。でも、スピード感や動きのキレはさすがロシアの圧勝って感じだった。技の難易度については全く分からん。


ペア 三浦璃来&木原龍一

※三浦選手のお名前の漢字、派手に間違えてた。三浦選手、失礼しました。

ペアも凄くアクロバティックで、人間ってすげぇ、こんなに華奢で可愛い女性とスラッと細身の男性が、って驚く。でも、アクロバティック過ぎて見ててやっぱりコワイ。特に男性が女性を投げ飛ばす、失礼、投げるやつめちゃくちゃコワイ。上に投げ上げて受け止めるやつはまだしも、遠くに投げ放つやつは失敗してコケたら相当痛いだろうな、って毎回心配になる。あと、デススパイラルってやつもコワイよ。成功したら綺麗だけど、一歩間違ったら・・・ってついつい心配になってしまう。女性の頭なんか氷ギリギリになってるし。ちょっとでもバランス崩したら、あの勢いのまま後頭部が氷に叩きつけられたり、首ギクッてなったりしない?

このカップルが結成して1年半ってのが凄いよなあ。あれ?三浦選手って前回の国別にも出てなかったっけ?録画を見返したら、当時は前のパートナーとの参加だった。

エキシビジョンのだんご三兄弟の所で、男女組んで踊るのが恥ずかしそうでぎこちない感じだったシングルの4選手に対して、さすがアイスダンスやペアの選手は堂々としてサマになってるなあ、と思ったものだった。中でも三浦選手のタンゴダンスが上手くて、踊り心のある選手だなあと感じた事も思い出した。

木原選手との相性が「運命的に」良かったみたいで、世界選手権では10位に入り五輪枠を獲得、おめでとうございます。日本開催のお祭り大会というのがどれくらい影響してるのか分からないけど、自己ベストの得点を叩き出し3位につけた。来季更に進化するのを期待してます。

くどいけど、あの男性が女性を投げ放つやつ本当コワイ。お互い、よほどの信頼感がないと出来ない事だと思います。いやあ、ゾクゾク、足の裏こそばゆっ。




男子FSの感想を書こうとして、まず宇野選手のから、と書き始めたら脱線してしまったので、FS感想は後日。



宇野選手、久々のトリプルアクセル-4トゥループのチャレンジじゃなかったですか?トゥループ回転足りなくて転倒しちゃったけど、ナイスチャレンジです。ってか、こういう組み合わせをよく思いつくな、思いついても実際にやってみようと思うのが凄いな。

羽生選手の4トゥループ-トリプルアクセルのシークエンスも訳わからんかったけども。あれは、ただでさえ難しいジャンプをより難しい跳び方で跳んで、それなのにシークエンス扱いで得点が80%になるという理不尽さ。それをあえてFSで入れようと考える羽生選手、訳わからない。


それで思い出した。羽生選手について、ちょっと思った事があるんだけど。

露骨な羽生サゲ、ネイサンあげが始まったのって、確か五輪シーズン次のシーズンあたりからだったと思うんだけど。そのシーズンって、羽生選手が「これからは自分のために滑る」とかで、憧れのジョニー・ウィアープルシェンコのオマージュプログラムをやった年だったよね。

露骨なネイサン上げ、羽生サゲは、先の五輪で金メダルを期待されながら5位に終わったネイサンを、今度こそ五輪で表彰台の1番高い所に乗せて国民的スターに祭り上げて、アメリカでのフィギュア人気を復活させようという、アメリカスケ連や関係者の策略である事は間違い無いと思う。

ただ、本当にそれだけなのかな?という疑問がずっと私の中にあって。だって、羽生選手が今のフィギュア人気の大半を支えてて、おそらくフィギュア界の利益の多くが羽生人気によるもので、ISUや各国スケ連にとっては自分たちの懐を潤してくれるドル箱スターのはずだもの。

そんな、自分たちに利益をもたらしてくれる、熱狂的ファンがたくさんいるドル箱スターをなんでわざわざサゲるのか、意味がわからない、道理が通らない、いくらアメリカスケ連の政治力が強大だろうと、五輪最大のスポンサー様のアメリカテレビ局の圧力が強かろうと。そう思ってた。


でも、フィギュア人気を維持するために常にスターを欲してるISUの立場から見た時、彼らの目に五輪次のシーズンの羽生選手のあの姿勢、言動、プログラムはどう映ったのか。


「ハニュウはどうやら次の五輪に出る気は無さそうだ。これからは自分のために滑りたいと言い、得点的には割の合わないジャンプシークエンスを構成に組み込んでる。勝敗を度外視したプログラムだ。つまり、ハニュウは闘争心を失ってしまったのだ。彼は、自分の競技人生の終わりに向かう道を歩き始めた。理想の終わり方を追い求め始めたのだ」


ISUがこういう誤解をしたとしても、おかしくないかもしれない。


「それならば、我々はいつまでもハニュウ人気に頼っているわけにはいかない。ハニュウが居なくなる前に、ハニュウに代わる新たなスターを見つけなくてはならない。もしいなければ作り出さなくてはならない。ハニュウに負けないくらいのカリスマ性をその新たなスターに持たせるためにはドラマが必要だ。そしてその舞台として五輪ほどふさわしいものはない。

これから我々は新たなスター候補のためのシナリオを作り、そのシナリオに沿って彼に実績を積ませ、そしてその物語が五輪でクライマックスを迎え「スター誕生」という壮大な物語が完結するよう全力でバックアップしなければならない」


その白羽の矢が立った、あるいは、そういうISUの思惑を読んだアメリカスケ連がねじ込んだのがネイサンだったんじゃないか。


当初は羽入選手を殊更サゲる気はなかったのかもしれない。ネイサンをちょっとずつアゲて羽生選手と同等の得点を与えてライバル対決を煽って盛り上げよう、くらいの感じだったのかも。


「どうせハニュウはつぎの五輪に出る気はないのだから。そこに至るまでの各大会で、ハニュウとネイサンが勝利を分け合うような展開の方が盛り上がるだろう」


ところが、ケガがあったり思わぬミスが出たり、と羽生選手が万全ではなかった事で、ネイサンが一気に(得点上)羽生選手を追い抜き、ライバル対決を煽る間もなく大きな差をつけてしまった(あくまで得点上)。

これで羽生選手に再び火がついた。

自分のために滑る、を返上し、再びガツガツと勝ちに行く、闘争心むき出しのファイター・ハニュウが戻ってきた。


「いや、今更戦場に戻ってきても、もう君の居場所はないんだ。自ら戦線離脱して平和な世界に行ってしまったのは君の方じゃないか。我々の期待を裏切って我々を見捨てたのは君の方じゃないか。

絶対的なスターは、王者は、カリスマは2人も要らない。君が捨てて立ち去った椅子にはもうネイサンが座っている。君が戻ってきたからと言って、今更ネイサンを立ち退かせる事は出来ないんだ」


大きな組織が一つの方向に向かって動き出した時、途中で予定外の事が起こってもなかなか軌道修正出来ないのは日本特有の現象じゃないと思う。

羽生選手の五輪3連覇というドラマが期待できなくなった(と思った)時点で、ISUにとって羽生選手は新たなスターを引き立てる脇役、という位置づけになってしまったんじゃないか。ISU(とアメリカスケ連)が脚本を書き、製作、演出するネイサン主演のドラマの中では、羽生選手が何をどれだけ頑張ろうが主人公の引き立て役にしかなれない。

それがここ数年の不可解な採点に繋がってるんじゃないのか。


世の中って往々にしてこういう事あると思うんですよ。

自分はそのつもりじゃないのに、あるいは、先の事はそこまではっきり決めてなくて、今はこういう気分、こういう心境だと言っただけのつもりだったのに、発した言葉が独り歩きして誤解やすれ違いを生んでしまうって事。

五輪が終わった直後で次の五輪の事なんてまだ考えられない。とりあえず今は自分のために滑りたいという心境だから、今季はこういうプログラム、こういう構成で行こうと思った。

それだけの事だったのに、ハニュウはリングから降りた、と思われてしまった。


これはあくまで私の想像、妄想なんで、ISUのエラい方々がそういう早とちりをしたかどうかは分からないんだけど、そうでも考えないと、彼らに最も恩恵を与えてるはずの羽生選手への理不尽な扱いを説明できない。


そして、一旦動き出した「ネイサン/スター誕生」プロジェクトの中では、羽生選手が頑張れば頑張るほど、輝けば輝くほどプロジェクト関係者にとっては邪魔でしかなく。


「あんまり目立ってんじゃねえよ。主役が霞んじまうじゃねえか。これ以上主役を喰うような真似をするなら、五輪前に潰してまうぞ」


くらいの勢いなんじゃないかとすら最近は思ってしまう。


でもね、この際だから教えてあげるけど、あなた方の計略、既に破綻してます。

少しでも採点ルールを勉強してる人なら、いや、ルールを知らなくても、今の得点の出方はなんか変だな、おかしいゾってみんな気付いちゃってるし。

ほとんどのファンの間では常識にすらなっちゃってますし。

そして、それに対してシラけきってますし。


仮にあなた方のシナリオ通りネイサンが北京で金を取ったとしても、多分ネイサン人気が羽生選手ほど盛り上がる事も、それでアメリカでフィギュア人気が復活する事もないと思うよ。

スターもブームも無理くり作り上げて煽っても、ある程度は動いたとしても、労力に見合うほどは盛り上がらないし定着もしない。

世の中の人はあなた方が思ってるほどバカじゃないんだよ。

世の中の人たちは、無理くり作られたブームに飛びついてお金を落としてくれるほど余裕もないし暇でもないんだ。みんな、生きてく事に精一杯だし、その息抜きになる娯楽は世の中に多種多様に溢れてる。なんで、人に押し付けられたものを有り難がって、わざわざ貴重な時間やお金を使う必要がある?


何を思って羽生サゲや不可解ジャッジの放置をやってるのか、本当のところは分からんけど。


これだけは言える。


ISUのおエラいさんたち、アホちゃう?