謎好きにゃんこの妄想

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フィギュアGPS前半戦終了!女子は日露が表彰台独占中!その1

待ちに待ったフィギュア・シーズンに入り、フィギュアにどっぷり浸かっている今日この頃。これはここ数年、秋冬の恒例となっております。




●第一戦アメリカ大会


日本女子はエース・宮原知子、昨シーズン五輪代表を勝ち取った坂本花織、若手の本田真凛の3選手が出場。
SPで1、2、4位と上位を占め、このまま表彰台を独占か?とも期待されましたが、FSで本田選手がミスを連発。それでも、宮原、坂本両選手のワンツーフィニッシュは実現しました。やったね👍両選手は昨年も同じアメリカ大会でワンツーフィニッシュだったんですね。



宮原選手の滑りはいつも通り滑らかで洗練されています。更に、今シーズンは弱点と言われていた低いジャンプを修正し、その成果が早くも現れています。ジャンプの修正ってそんなに簡単に出来る事ではないと思うんですが、さすが宮原選手!

特にルッツとフリップは素人目に見てもわかるくらい滞空時間が違う。昨シーズンまでは跳び上がったかと思うとすぐ降りてきて、この短い間によく3回転回れるな、と変な感心してたくらい。それが、今シーズンは他のトップ選手と遜色ない安定したリズムで跳べていると思う。この修正によってジャンプに自信が出てきたのか、跳び急いで失敗するという悪いクセも今のところ見られない。GOEの幅が増えた事もあるだろうけど、ジャンプの加点が大きくつきやすくなっている。

指先まで神経の行き届いた優雅な身のこなしは相変わらず。回転が早く安定したスピン、丁寧でバランスの取れたステップ、これに強化したジャンプが加わり、元々弱点の少ない選手でしたが更に強くなりました。以前にも増して頼もしい!
後は、フリップのエッジエラー対策ですかね。



その宮原選手も霞むか!?というほどの素晴らしい滑りを見せたのが、坂本選手。ショートもフリーもほとんどミスらしいミスがなかった。それ以上に、とにかく素晴らしかった!

ショートでは、髪をおろし、白と紫のグラデーションの衣装。通常の衣装よりちょっと長めで、その衣装の裾がジャンプを跳ぶ度にヒラッと広がり、それが花が開くように美しく見える。それも、色彩のせいか、可憐で素朴な朝顔かスミレを連想させます。坂本選手にピッタリ。

そして、フリーの「ピアノ・レッスン」。感動しました!これまで10年以上フィギュアを観てきましたが、大げさでなくトリハダが立ったのは初めてです。
ピアノ・レッスン」の曲は、2年前松田悠良選手がショートで使ってて知りました。その時から「なんて素敵な、いい曲なんだろう」と大好きになりました。フィギュアでは人気の曲らしく、毎シーズン誰かが使ってるみたいです。松田選手もこの曲が本当に好きで3シーズンくらい使ってたらしいです。ワカル、その気持ち。やっぱり好きな曲で滑った方が気持ちも乗りやすく入り込みやすいんでしょうね。
松田選手はショートで使っていたので2分50秒くらいの短いバージョン。坂本選手はフリーなので、4分ちょっとと長め。松田選手バージョンでは使われていなかった部分が加わり、その分ドラマチックになっています。
振り付けは、昨シーズンの坂本選手のフリー「アメリ」と同じブノワ・リショーという方。リショーさんは坂本選手がお気に入りらしいです。確かに相性がいいみたい。「アメリ」の振り付けも個性的で坂本選手に合っていたと思う。


ピアノ・レッスン」は更に素晴らしい。ピアノの静かな独奏に始まり、4分ちょっとの間に曲調が何回か変わるのですが、その変化に合わせてジャンプ、スピン、ステップがバランスよく効果的に配置されていて、プログラムを見終わった時の満足感が、一本の映画を見終わった後と同じくらいありました。ちょっと大袈裟かもしれませんが、本当にそれぐらいの感動と余韻がありました。



ピアノ・レッスン」の構成は以下の通り。

※以下に書いている暫定GOEと言うのは、テレビ放送の時に画面の左上に出る、演技中に表示される暫定の技術点を基にした数字です。


①3フリップー3トゥループ 
    基礎点9.5点 暫定GOE約1.4点

 いつも通りの「あまり長く構えずに自然な流れの中でスッと跳び、しかも幅(飛距離)のあるジャンプ」が跳べてました。安定してます。


②2アクセル 基礎点3.3点 暫定GOE約0.9点


③3ルッツ 基礎点5.9点 暫定GOE約0.15点

 エッジエラーを時々取られる、坂本選手にとって多分一番苦手だと思われるジャンプ。この日はエッジエラーは取られなかったみたいですが、着地がちょっと危なかった。何とか持ちこたえた感じだったのでGOEは低いです。でも高さはありました。決まれば高い加点が期待できそう。フィンランド大会では1.5点くらいGOEがついてました。


④フライングシットスピン 
    基礎点3.0点(レベル4) 暫定GOE約0.7点


⑤ステップシークエンス 
    基礎点3.9点(レベル4) 暫定GOE約1.3点

 この曲の中でもかなりスローで静かな曲調の部分。ここをステップに充てるというのは、なかなかのチャレンジなんじゃないかと思います。曲に合わせてステップを踏むわけですから、リズミカルだったり音が多い方が合わせやすいんじゃないかと思うんですが。リショーさんは新進気鋭と聞いてますので、あまり既成概念に囚われない方なのかもしれませんし、坂本選手の技術力を信頼しているという事なのかもしれません。
 スローな上に音が少ないパートでのステップは、技術的にも難しいんじゃないでしょうか。ゆっくり尚且つ揺れないように刃を滑らすのって難しそう。しかも、レベルを取るには規定を満たす数のステップを深いエッジで踏まなければいけないらしいし、スピードの強弱やメリハリもつけないと加点が貰えないらしいし。らしい、らしいでスミマセン。ステップに関しては他にも増して勉強不足なんです。
  

⑥3サルコウ 基礎点4.3点 暫定GOE約1.1点

 このサルコウジャンプの直後、後ずさるみたいな振り付けがあるんですが、何でかわからないけど何となくそこが好き。人見知りな女の子のイメージなのかな?と想像してます。


⑦2アクセルー3トゥループー2トゥループ
    基礎点9.68点 暫定GOE約1.3点

 ここからジャンプの基礎点が1.1倍。


⑧3フリップー2トゥループ
    基礎点7.26点 暫定GOE約1.0点

 二つ目のジャンプの着地の時ほんのちょっとだけオーバーターンになりかけて本人はヒヤッとしたかも。でも無難にまとめて加点もしっかりついてました。


⑨足替えコンビネーションスピン
    基礎点3.5点(レベル4) 暫定GOE約1.1点

 このスピンが終わった直後の振り付けも好き。プログラムの最初の方は少女のイメージなのかな?と思うような振り付けが多いんですが、ここでは少し大人になった感じを表現してるのかな?


⑩コレオシークエンス 
    基礎点3.0点 暫定GOE約1.7点

 ラストに向かって曲が最も盛り上がる部分に、コレオシークエンス~ターンからの3ループが充てられています。これが音楽とピッタリ合ってて相乗効果を産み出しています。超絶感動的!


⑪3ループ 基礎点5.39点 暫定GOE約1.7点

 ジャンプの得意な坂本選手の跳ぶジャンプの中で最も好きなのが、このターンからの3ループ。クルクル回りながらその回転の勢いのまま力みなくスッと跳ぶ。ターンのクルクルとジャンプのクルクルが1つの流れになっていて美しい!坂本選手にとって比較的ミス率の高いジャンプのようですが、綺麗に決まった時は観てて最高に気持ちいいジャンプです。
 本当に大好き。
 しかもこのアメリカ大会では、音楽に寸分たがわずピタッと合ってる。特にループの着地が!壮大で最もドラマチックな部分のジャーン!という音に本当にピッタリ合ってるんですよね(ここでトリハダ、ブワ~ッ!!)跳び上がるタイミングを合わせるより何倍も、着地を音に合わせるのは難しいと思います、多分。


⑫フライング足替えコンビネーションスピン
    基礎点3.5点(レベル4) 暫定GOE約1.2点



フリーの得点は、技術点75.41、演技構成点67.20、合計142.61。
ショートの71.29と合わせて総合得点213.90。


十分高い得点ですけど、個人的には「もっと演技構成点くれよ!」と思いました。特にフリーは70くらいくれてもいいのに!




他の選手で印象的だったのは、惜しくも4位と表彰台を逃したアメリカのブレイディ・テネル選手。
遠目には華奢に見える(実は鍛え上げられてるけど)フィギュア選手の中でも、ひときわ細身で(実は鍛え上げられてるけど)手足がスラッと長い選手です。
キメ技は3ルッツー3ループ。ショートでは決まらなくて得点が伸び悩んでしまいましたが、フリーはこのキメ技も含めて凄く良かった!本人も気合いの入ったガッツポーズしてましたね。

フリーは定番中の定番「ロミオとジュリエット」。
原曲がトータルでどのくらいの長さなのかわからないのですが(バレエ音楽だから少なくとも1時間以上かな?)、その中のどのパートをどうアレンジしてどう組み合わせるか、あまりにも定番中の定番なので、それぞれの選手はそこを工夫して個性を出そうとしてるみたいです。

ちなみに、私の知ってる「ロミオとジュリエット」のプログラムの中で一番好きなのは、3シーズンくらい前のジュニアの島田高志郎選手のフリーです。ジュニアの頃の羽生選手を思わせる王子さま感のある選手。

テネル選手の「ロミオとジュリエット」で一番印象的なのは、あまり「ロマンチック」「悲恋」というイメージを感じない所ですかね。どちらかと言うと「強さ」「戦い」のイメージな気がします。曲の構成からしてそんな感じ。
物語の中の、キャピュレット(でしたっけ?)家とモンタギュー家の争い、それぞれの一族からの反対や妨害に負けず恋を貫こうとする主人公たちの姿、という所に焦点を当てたプログラムなのかな?と勝手に思ってるんですが。
唯一、誰もが知ってる有名なメロディが使用されてるステップの所が、柔らかく優雅なイメージと言えば言えないこともないですが、全体的に力強さを前面に出してる印象を受けます。
振り付けの元々のコンセプトがそうだったなのかな?それとも、テネル選手の持ち味がスピーディでキレのあるキビキビした動きだから、自然にそうなっていったのかな?

とにかく、「ロミオとジュリエット」と聞いて思い浮かべるプログラムとは一線を画しています。




NHK杯が待ちきれなくて、前半3戦の感想をまとめて書こうと思ったのですが、つい「ピアノ・レッスン」に力が入りすぎて長くなってしまったので、続きは後日。



おっと、紀平選手の出番だ。それでは。