謎好きにゃんこの妄想

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世界フィギュア 宇野選手のFSを勝手に採点

最近お遊びでやってるマイルール採点(公式の採点ルールをベースにしたマイルールで採点シミュレーション)と実際の採点とを見比べて、素人の分際で上から目線でジャッジに物申すシリーズでございます。


※GOEは0.5刻み。

プラス面はあまり厳密ではなく、いろいろな要素を加味して大体で決めてます。例えば、3つの項目に関して非常に良いとまでは言えないけどまあまあ良い、の積み重ねで1.5か2にする、というような決め方です。

微妙な差しかないのに、この選手には1、こっちの選手は0と完全に分けてしまうのも、それはそれでアンフェアな気がする。頭の中で0.5単位くらいで計算してそれを合算して最終的な数字を出してもいいんじゃないかと思う。

qは-2、<と<<は一律に-3

<<は基礎点で既に可哀想なくらい下げられてるので、GOEで<と更に差をつける必要はないと思う。

!は-2、eは-3と決めてます。


自己満足のお遊びなんで、軽く流し読みしていただければ。


日本3選手とネイサンのFSを取りあげていきたいと思います。滑走順です。

回転不足、エッジエラーの判定は今回は実際のジャッジに準じてます。元々自信があったわけじゃないけど、最近更に自信が無くなってきてるので。GOEだけマイルールで独自の数字を付けてます。

スピンステップのレベルに至っては全くわからないので、テクニカル様の判定を信じるしかない。



宇野昌磨

        実際の採点     私

4Sq            9.70     -2.22    7.48       -3.40    6.30

4F            11.00      2.20   13.20         1.10  12.10

4Tq           9.50     -4.48     5.02       -4.75    4.75

3A             8.00     -0.80     7.20       -0.80    7.20

FCSp4       3.20      0.64     3.84        0.96    4.16

4T2T       11.88x    1.76    13.64         1.90  13.78

3S3T         9.35x    0.00     9.35        0.22    9.57

3A1Eu3F  15.18x    1.14   16.32        0.40  15.58

StSq4        3.90      1.28     5.18        1.37    5.27

FCCOSp4 3.50      1.05     4.55        1.05    4.55

ChSq1       3.00     1.57      4.57        1.50    4.50

CCOSp4   3.50      1.05     4.55        1.05    4.55


SS                                      9.14                   9.00

TR                                     8.75                    8.50

PE                                      9.00                   8.75

CO                                    9.07                    8.50

IN                                      9.00                   9.00


実際の採点

TES 94.90  PCS 89.92  D 0.00      TOT 184.82

私のマイルール採点

TES 92.31  PCS 87.50  D 0.00      TOT 179.81


お恥ずかしい話、最初のサルコウ、解説の本田さんが指摘するまで両足着氷と気づかなかった!スローで見ると確かにそうですね。回転不足は<のようにも見えるんだけど、何とも言えないのでテクニカル様の判定通りqという事でGOEを考えました。プラス面は、助走から着氷まであまり無駄な力が入ってなく、高さと飛距離もまあまあ、回転も空中姿勢もキレイ、まあまあ良いの積み重ねで2か2.5くらいかな?と。が、マイナス要素が複数ある場合は最大でもプラス2から計算するって決まり事があったと思うので、元々2か2.5のプラス評価しかないのに最大の2を起点にするのはどうかという判断で、1.5を計算の起点としました。1.5から両足着氷の-3、qの-2で計-3.5。

4フリップはマークは付いてないけど、私には少し回転不足に見えたので、その分-1でGOEは1。

4Tは、心情としては減点を抑えてあげたい!のだけど、やっぱりqで-2、ステップアウト-3、片手付き-2と重なってるので-5が妥当と判断せざるを得ない。ステップアウトの-3と片手付きの-2は減点幅を設けずマイルールで限定しています。決めておかないと、選手によって無意識にえこひいきが出てしまいそうなので。

-5以外を付けてる優しいジャッジは最小の減点幅で計算しているか、算数が苦手な人か、或いは、転倒しないで堪えたんだから-5までは付けなくていいんじゃないか?と考えたか。いずれにしても、-4までならルールから逸脱してないし、-3を付けたのは1人だけでどうせカットされるんだから得点への影響はないし、全体として妥当な採点だと思う。

フライングキャメルスピンは3にしました。回転が速く軸がしっかりしている、特に無駄な力も入ってないし姿勢もまあまあ、姿勢の変更もスムーズ、でこんなもんかな?と。ジャッジは1人を除いて2。辛くない?もしかして、回転数がギリギリという判断でもあったのかな?

3サルコウからのコンビネーションに関しては、頑張って堪えたから、という心情で0.5を付けました。これくらいはいいじゃないか❤️

トリプルアクセルからの3連続は、アクセルとフリップが回転不足に見える。それもqか<で迷うくらい。が、今回はあくまで実際の判定に準じるルールだから、回転不足による減点は-1×2つで計算。プラス面は、まあまあの高さと飛距離、特に力んで無く、踏み切りから着氷までの流れも空中姿勢や回転のキレもまあまあ、ただしフリップの着氷はちょっと詰まったね、という事で総合して2.5。そこから回転不足の-2で0.5としました。

 

SSに関して。技術的な事は全くわからないけど、素人なりに宇野選手のスケーティング技術は高い方なんじゃないかと思っています。滑らかで伸びやかだし、力任せに足を蹴り出さなくてもスムーズにスピードを出せているように見えるので。

宇野選手のスケーティングは、女子の本田、松生両選手などと共通点があると思ってて、それが重心の低さ。足の力でがむしゃらに氷を蹴って加速すると言うより、身体を傾け膝と足首を柔らかく使って重心を下げて、体重をうまくエッジに乗せる事で余計な力を使わずに加速出来る、んじゃないかと。素人の分析なんで違ってるかもしれないけど、私にはそう見える。

スケーティング技術には、他にもいろいろあって、例えばスピードを維持したまま明確なエッジでステップが踏める、とかターンがどうだとかあると思うんだけど、そういうのは全くわからないので、素人なりの分析が出来る範囲で判断するしかなく。

で、宇野選手のSSは高い方なんじゃね?というざっくり判定で9.00としました。以下、ここでやるマイルール採点の、ネイサン、鍵山、羽生の3選手のPCSは宇野選手の数字から相対的に考えていく予定です。

TRは、元々工夫が少ない上、今回ジャンプミス、詰まった着氷などでスピードが落ち、加速のために使う時間がより長かったように思ったので、8.50としました。

PE。後半踏ん張って巻き返したのでいい印象で終われたと思います。が、やはりあれだけジャンプミスが続いてPEが9点出るのは疑問です。日本人がパフォーマンスの評価と聞いて思い浮かべるのは、その時の出来不出来の評価、じゃないのかな?少なくとも私はそうです。そして、それって多分万国共通なんじゃないのかな?ジャッジがどんな研修を受けてどういう判断をしてるのかわからないけど、パフォーマンスという項目を設けた時点で、ミスの多い演技にPEで高得点をつけたらファンから疑問を持たれるのは予想できるはず。そして、芸術点という曖昧なものの代わりに演技構成点というものを設けたからには、誰が見てもある程度納得できるものでなくては、採点の基準を細かく明文化した意味がないと思うのです。

ミスの有り無しだけが評価ポイントではないですが、無視してはいけないと思う。ネイサンのSPでPEに9.50付けた人、聞いてますか?こんな素人にツッコまれたくなければちゃんと仕事して下さい。ジャンプの転倒とよろよろスピン、エレメンツの2/7をミスったのになぜ9.50なのか、是非ともお教え願いたい。

COは、個人的な好みや考えを思いっきり反映させて8.50としました。ジャンプを早い内に固めて跳んでる構成があまり好きじゃなくて。

ジャンプ4本のあとスピンを挟んで後半のジャンプを3本。ジャンプを跳び終わってから落ち着いてスピン、ステップ、コレオでじっくり見せるという狙いなのかもしれません。が、私には偏りすぎてるように思える。同じようなリズム、テンポの、それほどドラマチックに上り下がりのない曲なんで、どういう構成にしてもそれなりに音楽に合うとは思います。だからこそ、もう少しジャンプの配置をバラけさせればいいのに、と思ってしまう。あまりにもジャンプをたて続けに行うと繋ぎの工夫のある無しが余計分かってしまう。走って構えてジャンプ、ちょっとした動作を入れて、また走って構えてジャンプ、と単調な印象になってしまう。

ジャンプたて続けに4本、スピンを挟んで後半のジャンプをたて続けに3本、というのはスタミナのある内にジャンプを跳んでおく、という点で効率的ではあります。エテリさんとこは、後半1.1倍の本数制限が出来て以降、この「効率性重視でジャンプ早めに消化」の構成をベースにしているプログラムが多くてさすが徹底してるな、と思います。

リンクを大きく使えている点、エレメンツを行う位置のバランス、身体の使い方などは良かった。

INは、音楽のテンポと演技のテンポが合ってて良かったと思いました。それほどメリハリのある個性の強い曲じゃないので、一つ一つの音を捉えて動きを付けると言うより、全体的に雰囲気を掴むという感じなのかな?代名詞のクリムキンイーグルも、トゥーランドットの時みたいにスピードをガーっ!と出してオラオラ、ドヤーっ!とリンクを横切るようなのではなく、スピードを落として控えめにやってる。そういう所、音楽に合わせて意図的に変化をつけてるんだろうな、と思いました。

元々、宇野選手はどんなジャンルの音楽で滑っても違和感がない、と私は思ってます。天性のものなのか、さりげなくやってるようで実は結構緻密に計算して音楽の雰囲気に合わせる工夫をしているのか?

この曲も好きなんですけど、スピード出してオラオラ、ドヤーっ!のクリムキンイーグルもそろそろ観たいな。今シーズンの宮原選手FSのトスカなんか、どうすか?



また熱くなって長くなってしまったので、ネイサン鍵山羽生3選手のFSの採点ごっこは、また後日。