仁義なき女子の闘い 全日本フィギュア
宮原選手の3連覇で幕を閉じた全日本。不動の女王という言葉がふさわしい貫禄の優勝でした。現時点では頭一つ、二つ位抜け出しています。
宮原選手の安定感を考えると、少なくとも今シーズンは日本国内では敵無し、日本のエースの座は揺るがない感じです。
でもいつまでも宮原選手頼みでは困る!
いや、私ごときが言うまでもなく、女王宮原知子を猛追している若い選手が続々!日本女子は男子以上に熾烈な闘いの世界に突入しつつあります。
まさしく仁義なき闘い。
「若いと思って舐めたらいかんぜよ!」
あ、何かいろいろ混ざっちゃった。
☆☆☆☆☆☆
まずは私のひいきの選手の一人、白岩優奈選手。本当に可愛らしいですよね。それなのにジャンプが凄い!
ショートでは2アクセルが抜け、スピンでは手袋が靴に引っ掛かるというアンラッキーなアクシデントで2つの要素が0点になり、出遅れてしまいました。
でもフリーではその出遅れを取り返して余りある、130点超えの素晴らしい演技!昨シーズンの全日本でも最後の方に3-3-2のコンビネーションジャンプを加点が大きくつく出来で決めて5位に入りましたし、全日本とは相性がいいみたいですね。
骨折してしばらく滑れなかった影響かどうか、得意の3S-3Loは今シーズンはまだ跳んでいないみたいですが、万全になったらまた見せてくれるでしょうか?
3S-3Loの大技が無くても、3Lz-3T、3F-3Tという大技を両方成功させ、大きく点を稼ぎました。しかも加点もしっかりつき、しかも3F-3Tは後半に。ジャンプだけでなくスピンは全てレベル4。
全体的なスケーティングや体の動きも、昨シーズンに比べて随分柔らかく滑らかになっていたように思います。フリーの曲は昨シーズンと同じ「ナイトワルツ」だったので余計に違いが際立って感じられました。ただ、曲のアレンジ、演技構成や振り付けは大きく変わっていて、少し大人っぽくしっとりとした感じになっていました。この曲、白岩選手にピッタリだと思います。
☆☆☆☆☆☆
シニアのGPシリーズで伸び伸びと自分の演技を披露した大きなハートの持ち主・松田選手は、全日本でもやっぱり伸び伸び!
コンビネーションの二つ目、三つ目に3ループをつけるという難しいジャンプを、回転不足になりやすい事を承知でそれでもこだわりを持って挑んでいる、その姿勢も、滑る事が楽しくてしょうがないといった佇まいもどちらも大好きです。
得点で見るとまだシニアの表彰台は遠いかもしれません。素人の浅知恵ですが、二つ目に3トゥループをつけるコンビネーションも入れていけないですかね?
そう言えば浅田選手も3ループをつけるコンビネーションは跳んでも、3トゥループをつけるコンビネーションは印象にない。-3Loが得意だと-3Tが苦手になるとか、何かそういうのがあるんでしょうか。
いずれにしてもまだまだこれからの選手。大きな可能性を秘めていると思います。期待してます。
☆☆☆☆☆☆
ジュニアGPSファイナルはインフルエンザで欠場という悲しい思いをした本田真凛選手は、ショートでは涙、フリーでは笑顔で試合に出られる喜びを表していました。
バランスのとれたスタイルのせいか年齢の割に大人っぽく、エレガントで流れのある演技が持ち味の選手だと思います。
フリーは「ロミオとジュリエット」。
前半の得点源ジャンプ3F-3Tの予定が、最初のフリップを失敗し単独に。その分後半の3サルコウに3トゥループをつけてリカバリーしました。結果全てのコンビネーションジャンプを後半に跳ぶ事に。病み上がりでスタミナが心配だったのですが、見た感じ大丈夫そうでしたね。
最後の2アクセルからの3連続ジャンプはジュニアGPSで2戦ともミスになったためか単独に変更していました。お陰で後半の5つのジャンプは完璧。
フリーの演技後、首を傾げて笑顔で「やっちゃったなあ」みたいな表情も、挨拶のポジションを間違えて慌ててリンクの中央に戻っていたのも可愛かったです。大人っぽく見えてもまだ15歳なんですよね。
ショートの後、涙をこらえながら一生懸命答えている本田選手に、まるで泣かせようとするみたいに涙がどうたらとか他の選手より長めに食い下がっていたインタビュー、ちょっとしつこくてイラッとしました。三田アナってそういうタイプのアナウンサーじゃないと思ってたんですが。ディレクターか誰かからの指示だったんでしょうか。
☆☆☆☆☆☆
三原選手もフリーで130点超えの高得点。ほぼノーミスでした。
気になった点と言えば、ちょっとスピードがGPSほどなかったかな?というところ。
GPSでミスのあった後半の3ルッツからの3連続、もっとスピードに乗ってリンクの壁に近い所で跳んでたと思うんですが。もしかしたら逆に、壁に近すぎた事がミスの原因という判断で助走のスピードを調節したんでしょうか。同じくミスした3ループも慎重になってた気がしました。
あと、シンデレラならぬピーターパンが空を飛んでるみたいな、疾走感のあるコレオシークエンスもスピードがいつもより遅くぐらついていたように見えました。
ひいきの選手が高得点を出したのだから素直に喜べばいいとは思うんですが。勝って兜の緒を締めよじゃないですが、あまりに良過ぎると逆に心配になってしまうんですよね。取り越し苦労する親戚のおばさんの気分です。
☆☆☆☆☆☆
全日本ジュニア女王・坂本選手は今回もフリーの3ループでミスが出てしまいました。元々苦手なのか、ミスが続いたので嫌なイメージがついてしまったのか。
でも、3フリップからの連続ジャンプ2本は大きく幅がありました。ジュニアGPSでは3F-2T-2Tだった3連続、3つ目をループに変えてより高得点を狙い成功させました。
ただ、ちょっと不思議なのが、何でジャンプを前半に多く跳ぶ構成なんだろう?という事。多くの選手が前半2本か3本に抑えているのに、坂本選手は4本。コレオシークエンスのないジュニア用のプログラムだと5本の構成になっていたはずです。特にスタミナの問題も無さそうだし、もったいないじゃないかと思うんですが。
坂本選手の演技で好きな所は「跳ぶぞ、跳ぶぞ」という感じで長く構えず、流れの中で自然にスッとジャンプに入る所です。こういった所は仲良しだという三原選手と同じですね。
来シーズンはシニアに上がるであろう坂本選手。仲良しの三原選手と切磋琢磨して、二人でシニアの舞台で暴れ回ってほしいですね。
☆☆☆☆☆☆
そして満を持して女王の登場!
前半のコンビネーションジャンプでおっと、と思いましたが、それ以外は自信に満ちた貫禄の演技でした。ショートでパーソナルべストを出してフリーも、と期待していただけに惜しかった!
まあ、楽しみは次に取っておきましょう。
フリーの「惑星」大大大好きです。今シーズンの全ての選手の全てのプログラムの中で一番好きです。元々好きな曲だというのもありますが、振り付けと、それを一戦毎に自分の物にしていく宮原選手のキビキビした力強い演技が、本当に観ていて気持ちいいです。
150センチ位だという小柄な宮原選手が、リンクの上では本当に大きく見えます。手足がスラッと長いというのもありますが、全身を目一杯大きく使った、それでいて自然な流れを損なわない伸びやかな動きは、今の現役選手の中で、いや、私の知っている歴代の選手を含めても宮原選手がNo.1だと思っています。とにかく私には、宮原選手の演技は観ていて本当に気持ちいい、何度観ても見飽きないものです。
☆☆☆☆☆☆
その女王の風格に満ちた演技の直後、力強さなら負けないとばかり、パンチの効いた演技を見せたのは刺客第1号・樋口選手。2年連続で表彰台に乗り、若手だけど何故か既にベテランみたいな貫禄がありますね。
3サルコウで珍しい失敗の仕方をした以外は素晴らしいフリーだったと思います。それにしても3サルコウ、痛そうなコケ方だったなあ。
後半の3Lz-3T、昨シーズンの全日本でも今シーズンも失敗が多かったのに今回は完璧に決めました。2Aからの3連続も綺麗でキレのある回転で良かったと思います。
改めて昨年の全日本を見返すと、この一年でびっくりするくらい大人っぽくなったなあと感じました。宇野選手もそうだし、シニアの舞台でトップレベルの選手たちと競うという経験は、選手にとって物凄いインパクトなんでしょうね。
☆☆☆☆☆☆
フリー最後の登場は復活を期す本郷選手。宮原選手の同期と言っていいと思いますが、明暗が分かれてしまいました。
ショート2位だったのに。フリーを昨シーズン滑りこんできたノリのいいプログラムに変えたのに。最後に3サルコウに3トゥループを意地でつけたのに。最終的な結果に繋がらなかった。言葉では言えないくらい悔しかったと思います。
でも本郷選手にはまだまだ先がある。今回失敗はしたけど出来る限りのリカバリーをした事は、きっと次に繋がるはずです。というか繋げてほしい。
昨シーズンの途中あたりから今一つパッとしなかった本郷選手ですが、この全日本をきっかけに再浮上してほしいです。
全日本の結果を受けて世界選手権代表は、宮原、樋口、三原3選手に順当に決定。
グランプリシリーズロスに陥っていた私ですが、今は世界選手権が待ちきれないニャ。
その前に四大陸もありますが。
それでも物足りない。
もっともっと地上波かBSでいろんな試合を放映してほしいニャ。
さんざんテレビに文句つけといて何ですけど。
このような拙いブログを読んでくださった皆さまありがとうございます。
来年も気が向いたら覗いてやって下さい。
それでは、良いお年をお迎えください。
フィギュアスケートカテゴリーですニャ
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フィギュア強国ならではの厳しさ・・・
全日本の熾烈な闘い。
日本のフィギュア選手は本当に大変ニャ。
でもファンにとっては嬉しい事ニャ。
目まぐるしかった12月。ようやく仕事納めで久々のブログ更新です。
もう、もう、全日本を観て喋りたかった事がいっぱい!
まずは、宇野選手、初優勝おめでとう!
そして宮原選手は3連覇おめでとう!
王者羽生選手の不在、女王の座を脅かす若手がまだ経験不足、という状況で、宇野、宮原両選手の優勝はほぼ規定路線とはいえ、その規定路線通りの結果を出すことがどれほど難しいかは、宇野、宮原両選手の演技前後の表情を見ると何となくわかります。
わけても宇野選手の男泣き。
私は基本的にアスリートの涙は好きではないのですが、久々にグッときた涙でした。
全日本の宇野選手の演技。
SPもFSも決していい出来とは言えませんでした。特に4回転はクリアに決められたジャンプが一つもなかった。FSの4トゥループは2本とも単独になってしまった為かなり点を損してしまいました。本人にとっては不満の残る全日本だったと思います。
それでも宇野選手が強いなと思うのは、同じミスでも回転不足を取られるのが少ないところ。苦しい着地であってもしっかり回りきっている事が多い。他の選手の演技でよく見かける、抜けるとか、途中でほどけるとか、そういったミスが少ない。
昨シーズンの宇野選手のコメントに「ジャンプのミスはあったけど消極的なミスではなかった、チャレンジした上でのミスだったので・・・」みたいなのがあったのがとても印象に残っています。このコメントから想像するに、宇野選手はおそらくジャンプを跳ぶ時に「失敗を恐れず思いきって跳ぶ」事を人一倍心がけているのではないかな?と。
もちろん、他の選手もそこは同じだろうと思いますが、宇野選手の場合そのあたりの強気が抜きん出ているのかな?技術的なところは私はよくわからないので、やっぱり気持ちの問題かな?と想像しているのですがどうなんでしょうか。
ともあれ、コーチに抱きついて子供のように泣きじゃくっていた宇野選手。演技中の男っぽさとの対比がなんとも言えず魅力的でした。母性本能をくすぐるというか。少年と大人との間にいる年代ならではの魅力ですね。またこれで女性ファンが増えたかも。
男子準優勝は田中刑事。NHK杯に続いてお手柄ですね。
私がNHK杯で田中選手びいきになったせいかもしれませんが、全日本での田中選手には自信と風格みたいなものを感じました。インタビューでは緊張してたと言ってたけど、GPシリーズの時に比べると演技自体は随分落ち着いて集中していたように見えました。
準優勝という結果も、ラッキーに転がり込んできたのではなく、今の自分に出来る事、やるべき事をやって取るべくして取った、という感じがします。
面白かったのはショートのインタビュー。ステップでは大きな手拍子が鳴り止みませんでしたね、という質問に対して「緊張と入り混じって、自分の中では動きづらかったです。」と答えたのには笑ってしまいました。ここは普通嘘でも「嬉しかったです」とか「有り難かったです」とか言う所だろう、と。なんて正直で素直な人なんだ!一歩間違えれば、観客の手拍子が邪魔だったという意味に受け取られるかもしれないのに。悪気や嫌みがないからこそというか、むしろ真面目で正直な人柄が感じられるコメントでした😺
無良選手はショート1位だったのにフリーで振るわず3位。どうも無良選手は実力を出しきれず、自滅パターンが多い。ショート、フリー両方良かった試合の印象があまりありません。特に今回のフリーは出だしが良かったのに後半ミスを連発。プレッシャーでスタミナが早く切れてしまったのでしょうか。本人は力みすぎたとインタビューで話してましたが、私には最後の方、足にきていて踏ん張れなかったように見えました。
それでも得意の3アクセル、後半の2本目がダブルになった後もう一度3アクセルに挑んだあたりに意地を感じました。こうしたリカバリーは練習していたらしいのですが、残念なのはその後。3フリップ、3ルッツという基礎点の高いジャンプが決まらず、コンビネーションにする事も出来なかった。結局コンビネーションは1本しか跳べなかった、これが痛かったと思います。
小塚元選手やここ数年の浅田選手にも共通する「力が無いわけではないのに、ここぞというところで結果が出せない」もどかしさを無良選手にも感じます。今回もショート1位で世界選手権に手をかけかけたのに逃してしまった。ひいきの田中選手が代表に選ばれたのは嬉しいですが、無良選手の悔しさを思うと残念でなりません。
男子は日本がレベルトップだと思うので4枠にしてくれないかな。そういう風に規定を変えてくれないかな。無理でしょうけど。
その他の選手で印象に残ったのは日野、友野、島田、須本の4選手。
山本選手の代わりに出場したNHK杯では「ボクなんかがこんな舞台に立っていいのかな?」という感じで遠慮がちに見えた日野選手。そのNHK杯出場の経験が自信に繋がったのか、全日本ではいい感じにギラついてきたように思います。スピードと勢いも増してきたように感じたのは気のせいでしょうか。
フリーのインタビューの途中で感極まって言葉に詰まりかけた時、カメラがスッとズームアップしたのにイラッ。アレ、テレビで見てていつもイラッと来ます。多分テレビ業界、カメラマンの間では常識というかマニュアル化しているのでしょう。出演者が涙ぐんだり感極まったりすると必ずと言っていいほどカメラが寄る。下品な条件反射だなと思います。人の感情や感動を売り物にしている感があからさま過ぎて、無神経、厚顔無恥なテレビマンの顔がちらついて、感動しかけてたのが一気に冷めます。業界にドップリ浸かっていると、見ている人がそれをどう感じるかという想像力が欠如してくるんでしょうか。ズームアップだけでなく、テレビを見ていてテレビ業界人の惰性や思考停止ぶりにイラッと来る事がよくあります。こういう演出が視聴者にウケると独りよがりに決めつけて番組を作ってるみたいな。
たまに寄らないカメラワークに出会うと良心的なカメラマンもいるんだ、と勝手に感心してしまいます。単にたまたまだけだったかもしれないのに。それぐらいテレビのお約束というヤツが嫌いです。
全日本ジュニア王者・友野選手は既に来シーズンのシニアデビューに備えたモードに入っている感じ。フリーでは4回転サルコウ、3アクセルを見事に成功させました。ジャンプだけでなく、スピンを丁寧に回っていたり、ステップでは全身で表現しようという意欲が感じられたり、溌剌とした気持ちのいい演技でした。何より楽しそうに滑っていたのが良かった!
ちょっと残念だったのが、ショートもフリーも3フリップからのコンビネーションが3-2になったところ。あれが3-3に出来ていたらもっと点が伸びたのに惜しかった、もったいなかったと思います。
島田選手はジュニア時代の羽生選手を彷彿とさせる所があると思います。線が細く王子様感があって、でもその中に力強さも隠れていて、観る人を惹き付ける何かがあるような気がします。ちょっとうまく表現できないのですが。
羽生選手のように王子様感はそのままに、タフでカリスマ性のあるスケーターになっていく可能性を持っていると思います。
フリーの「ロミオとジュリエット」は島田選手にピッタリの選曲。今シーズンの日本選手のプログラムの中でも特に気に入っている一つです。本田真凛選手も同じくフリーで使ってますね。フィギュアではベタ中のベタな曲で、一部では「ベタ過ぎやん!」という声もあるようですが、両選手ともロマンチックな雰囲気のある選手なので似合ってるから私は全然OKだと思っています。
まだ難易度の高いジャンプはあまり入れてないですが、ジュニアGPシリーズ2戦目では回転不足で転倒はしたものの4サルコウにチャレンジしてました。ジャンプに関してはまだまだこれからですね。
4回転はまだまだでも、前半のコンビネーションの最初の3ルッツなんかは大きく幅があって壮快です。今回のカメラの角度では分かりにくいのですが、ジュニアGPシリーズフランス大会では真横からの角度だったので、幅があるのがよくわかりました。
スピード感があって尚且つ滑らかに伸びるスケーティングは私の好みです。同世代のジュニア選手の中でも最も期待の選手です。インタビューでの受け答えを聞いていると、15歳という年齢にしてはしっかりと自分の考えを持ち、自分の言葉で語れる選手に思えます。このまま伸び伸びと自分のペースで成長していってくれると嬉しいなと思います。
須本選手も今シーズンのジュニアGP シリーズで活躍し印象に残った選手。淡々、飄々としたユニークな雰囲気を持ってますね。顔立ちがちょっと若い頃のさんまさんに似ているような・・・。
須本選手も滑らかで流れのあるスケーティングが持ち味の選手。今回は更にジュニアGPシリーズに比べてスピードとキレが増しているような気がします。
シニア、ジュニアに関わらず、全般的にGPシリーズよりキレのあるいい演技をする選手が多かった印象があります。若いから短期間でグッと伸びたのか、全日本ではより一層気合いが入るからなのか。
いずれにしても日本フィギュア界の層の厚さを再認識できた嬉しい大会でした。
選手は本当に、本当に大変でしょうけど。
フィギュアスケートカテゴリーですニャ
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惜しかった!悔しい!でも頑張った!!三原、本郷両選手 GPS 中国大会 FS
机上の空論的 フィギュア日本選手の得点アップを狙ったジャンプ構成を考えてみたニャ
捕らぬ狸の何とやら 来期のジャンプ構成を勝手に考えてみたニャ
忠臣蔵って何か変ニャ 本当に「忠義の仇討ち」?
今年もまた"あの時期"が近づいて参りました。
「忠臣蔵」
日本人なら知らない人はいない、最近ではハリウッドでリメイク版まで作られて海外でも多少知られつつある、忠義の志士の物語。
こういうの、日本人の琴線に触れるんですよね。無念の死を遂げた主君の仇討ち。以前は私も、忠臣蔵とは忠義の仇討ちの物語、そう思ってました。
でも、日本史に興味を持つようになってから少しずつ疑問を持つようになりました。
「忠臣蔵」って何か変。
あれって筋通ってます?
もしかして私達、騙されてませんか?
▽▲▽▲▽▲
疑問1 吉良上野介は本当に悪い人だったの?
「忠臣蔵」では、吉良上野介に度重なる嫌がらせを受けて、我慢の限界に達した浅野内匠頭が斬りかかった、とされています。
吉良上野介は本当にそんな嫌がらせをしたのか?
ご存じの方もいると思いますが、確認はされていません。浅野内匠頭自身も、斬りかかった具体的な理由については最後まではっきりとは明かしませんでした。真実は内匠頭と共にお墓に入ってしまったわけです。
斬りかかる時に内匠頭が言った事になっている「この間の遺恨、覚えたか~!」も実際には言っていない、という話もあるそうです。
また、吉良は領民たちから名君として慕われていたと言われ、今でも地元では毎年吉良上野介を偲ぶ行事が行われています。
そんな人が袖の下が少なかったとか、或いは塩の産地同士のライバル意識とかで、稚拙な嫌がらせをするものでしょうか?
しかも、朝廷からの使者をもてなすという、徳川幕府の威信がかかった場で。下手をすれば赤穂藩の失態の責任を、指南役である吉良自身が負わなくてはいけないかもしれないのに。
もし、吉良が忠臣蔵で描かれているような、高慢ちきで底意地の悪い卑小な人物だったなら尚更、保身には敏感なんじゃないかと思うのですが。
嫌がらせが絶対なかったとは言いきれませんが、あまりにも説得力が無さすぎる気がします。
疑問2 なぜ浅野内匠頭は刃傷沙汰に及んだのか?
では何故、内匠頭は吉良に斬りかかったのでしょう?
一つの説として、内匠頭が精神的な病を抱えていたというのがあります。
叔父さんだか誰かが、大した理由もないのに突然乱心して家来を斬り殺したとかいう話もあり、血筋的にそういう気があったとも言われています。
病とまでいかなくても、キレやすい性格だったという説もあります。
もし、この説が事実だったとしたら、吉良上野介は大した理由もなく、たまたま目についたから標的にされたという可能性もあります。現代の「誰でもよかった」というのと同じような感じで。
内匠頭が具体的な動機を明かさなかったのも、話さなかったのではなく話せなかった、何故なら理由らしい理由がなかったから、という推測も成り立ちます。
疑問3 喧嘩両成敗の理屈は成り立つのか?
赤穂浪士が大義名分に掲げたのが「喧嘩両成敗の正道に反する」という理屈。
内匠頭だけが切腹を申し付けられ、吉良はおとがめなし。これは、喧嘩両成敗の正道に反する不公平な処分だというもの。
でも、あの事件、喧嘩と呼べるのでしょうか?
吉良は最後まで刀を抜いていません。刀を抜いていない、しかも高齢の、しかも指南役である相手を、その教えを乞う立場の者が一方的に斬りつけた。
これ、少なくとも現代人の感覚では喧嘩とは言えません。当時の武家の考え方では喧嘩になるんでしょうか?
私には、赤穂浪士が、或いは何らかの意図を持った誰かが討ち入りを正当化するために無理矢理捻り出した屁理屈に思えるのですが。
疑問4 幕府の処分は不当だったのか?
内匠頭に即日切腹を命じた幕府の判断は不当、不公平だったのでしょうか?
内匠頭の行為は「むやみに刀を抜いてはいけない殿中で」「刀を抜いていない老人を一方的に斬りつけ」「主君である徳川家の顔に泥を塗った」行為です。
幕府は内匠頭からちゃんと話を聞こうとしていたようです。取り調べをして自己弁護の機会をきちんと与えています。問答無用で処断したわけではありません。
更に、応戦するでもなくただ逃げようとしただけの無防備な老人を討ち損じた。これは当時の考え方からすれば「武士として不覚」ではないのでしょうか。内匠頭は何重にも「やっちまった」状態なのではないでしょうか。
切腹を許されただけでも充分温情判決だと私は思うのですが。
一方の吉良には、一応表だってのお咎めはなし。これは当然でしょう。吉良はあくまで被害者なのですから。
例えば、吉良が普通に道の往来で内匠頭に斬りつけられっぱなしだったら、これもまた「武士として不覚」でしょうが、この場合は応戦しなくて正解でしょう。
もし吉良が嫌がらせしていたのが事実だったとしても、内匠頭の行為は正当化できないと思います。
従って幕府の処分が不当だとするのは無理があると私は思います。
疑問5 吉良襲撃は仇討ちと呼べるのか?
赤穂浪士にとって吉良は仇なのでしょうか?
吉良が内匠頭を斬りつけて殺したのならそうなるでしょう。でも実際はそうではない。どんな理由があったとしても浅野内匠頭が加害者で、吉良上野介は被害者であることに変わりはない。
加害者の身内が被害者を襲うって、普通に考えればあり得ない、無茶苦茶な理屈ではないですか?逆恨み以外の何物でもない。
そもそも赤穂藩は何で被害者ヅラしているんでしょうか。
処分に不服があるなら恨むべき相手は幕府でしょう。即日切腹を申し付けたのもお家とり潰しも幕府の判断です。吉良には関係ない。
吉良を討ち損じた殿はさぞかし無念であられただろう。その無念を我らが晴らす、という事なら、赤穂浪士の立場からすればそれなりに筋が通っているとは思います。もちろん吉良の側からすれば、とんでもない話ですが。
でも、もしそうならそれは仇討ちではないと思うのですが。
当時の武家の間の問題を現代の感覚で測るのは無理があるとは思います。
でも改めて考えるとやっぱり変。
以前は私も忠臣蔵の話は忠義の仇討ちだと思ってました。疑問を持った事もありませんでした。赤穂浪士は正義、吉良は悪人。物心ついた頃から毎年のようにTVでドラマを見て、主君の仇討ちを果たした忠臣の物語、と刷り込まれ続けてきたため、改めて「それってどうなの?」と深く考えてみたことはありませんでした。
「忠臣蔵」に疑問を持つようになってから、吉良上野介やその一族子孫の方たちに対する同情と申し訳なさを感じるようになりました。
「忠臣蔵」で描かれていることの何がどこまで事実なのかわからないのに一方的に悪者にされて、日本人の侮蔑と憎悪を何百年も受け続けてきたわけですから。どれだけ肩身の狭い思いをして生きてこられたのか。どれだけ悔しい思いをしてこられたのか。
繰り返しになりますが、たとえ吉良上野介が「忠臣蔵」通りの意地悪じじいだったとしても、浅野内匠頭の行為も赤穂浪士の自称仇討ちも正当化できないと思います。どう考えても、何回考えても私には納得できない。
普通に考えれば内匠頭は加害者。その家臣である赤穂藩士は吉良上野介に、主君のしでかした事を詫びるのが本来は筋ではないですか。それを詫びるどころか襲って殺すなんて、こんな不条理な話があるでしょうか。
それなのに「忠臣蔵」の中では内匠頭も赤穂浪士も悲劇の主人公のように持ち上げられている。何をどう理解すればそういうおかしな事になるんでしょう。考えれば考えるほど、そんなおかしな事が何百年もまかり通っている事が私には不思議でしょうがありません。
傷害事件の加害者と逆恨みしたその身内がなぜこんな風に祀り上げられたのか、当時の世論や雰囲気を反映した自然発生的なものなのか、それとも誰かが何らかの意図を持って煽動した結果なのか。単に当時の歌舞伎界が事件を分かりやすい勧善懲悪の話として脚色して、その演目が庶民にウケてしまったのでそのままこうなってしまったのか。
こういう私の考えが間違っているのでしょうか?もしかしたら事件に対する私の見方が偏っているか、あの時代の武家の考え方に対する理解・知識が不足しているのかもしれません。
でも、やっぱり私には「忠臣蔵」には多くのゴマカシが含まれているようにどうしても思えてしまうのです。
もちろん、赤穂浪士側にやっぱり分があって、吉良は本当に恨まれても仕方のない人だった、赤穂浪士に討たれても仕方のない事を内匠頭にした可能性もあります。
それでも、現状何が真実かわからず、吉良が一方的に悪者にされている以上、私は吉良側に立ちたいと思います。
もう一つ。
吉良上野介一族以外に気の毒に思うのが、自称仇討ちに加わらなかった赤穂藩士達とその一族です。この人達もやはり随分肩身の狭い、辛い思いをしてこられたと思います。「忠臣蔵」がもて囃されればもて囃されるほど。
当時の武家の考え方がどうかはわかりませんが、自称仇討ちに加わる、加わらないはそれぞれの置かれた立場、事情によって判断が分かれて当然だと思います。加わらなかったと言って不忠だとか命を惜しんだ卑怯ものとは言えないと思います。
むしろ庶民が赤穂浪士による仇討ちを期待していたと言われる当時の空気の中で、自称仇討ちに加わらないという決断を下し、吉良を討った四十七士をもてはやす雰囲気の中で、肩身の狭い思いをしながら生き続ける事を選んだ、その生き方も勇気のいる事だったと思います。
また、例えば内匠頭が本当に精神的病を抱えていた人で、家臣たちは皆その事を知っていて、吉良に落ち度がなかった事をわかっていた可能性だってある。その場合吉良を討つ理由はないのですから、自称仇討ちに加わらなくても何ら不思議はないわけです。もしそうなら吉良を討ちに行った大石内蔵助以下四十七士の方がおかしいという事になる。内匠頭の精神的病という、赤穂藩にとって世間に知られたくない事実から目を逸らすために「吉良が意地悪したらしい」という噂に乗っかって吉良を悪者にして内匠頭の名誉を守ろうとした可能性だってあります。
このように可能性を論じれば、いくらでも出てきます。
とにかく真実はわかっていない。
なのに「忠臣蔵」の物語が一人歩きしていて、吉良が一方的に悪者にされている。
だから私は吉良擁護、反赤穂浪士の立場をとることにしました。別にそれでどうなるというわけでもないけれど、単なる自己満足なんですけど、あまりに今の状態が不公平だと思うので。
忠臣蔵に限らず、歴史的事実と一般に思い込んでいる事が全然真実じゃない事はたくさんあります。
歴史は勝者が作る、時の権力者によって歪められでっち上げられる。後の世の人がその時々の都合に合わせて「事実」を書き替える。
自分に直接関係なければ単なる歴史の一ページですが、当事者にとっては人生を左右する、大変なことです。
いや、当事者でなくても、歪められ書き替えられた事を信じこまされている事自体、恐ろしいことです。それを気づかないでいることはもっと恐ろしいです。
きっと今現在も私が知っていると思っている歴史、物事の多くは、多分真実とは違っていると思います。そもそも、本当に本当のところというのはなかなかわかるものじゃないと思います。メディアの流すニュースもネットに溢れている情報も何がどこまで正しいのか。
歴史の事実はどうあれ、とりあえず私はアンチ「忠臣蔵」でいきます。
でも「忠臣蔵」ファンの人に喧嘩を売る気はありませんのであしからず。
12月に入って仕事が忙しくなり、毎日きちんとブログ更新という当初の目標が実行できなくなってしまいました。
でも、ここは仕方ない。無理に形だけの更新をしても意味がないですから。
仕事が忙しいというのは有り難い事です。私のような、特にスキルも資格もない者でもそれなりに必要としてもらえてるという事ですから。
まさしく猫の手も借りたい状態。
ここで1句。
師も走る
にゃんこも走る
師走かな
いつもの妄想ですけど何か?信長は光秀の謀反がちょっと嬉しかった説
グランプリシリーズロス まっ只中ニャ
心にポッカリ穴が開いています。
グランプリシリーズが終わってしまった。
遅ればせながら。
羽生選手、4連覇おめでとう!
宮原選手、パーソナルベストと銀メダルおめでとう!
宇野選手、銅メダルおめでとう!
男女合わせて金・銀・銅、コンプリートです!
うまいこと集めましたね🎵
男子はミスが多くて、羽生選手も宇野選手も不完全燃焼という感じでした。
宇野選手。フリーの演技後、あれ、どうしたんでしょうか?何とも言えない表情してましたね。
「入り込んでいてホッとするのに時間がかかった」みたいな事を言ってましたが、宇野選手のあんな表情初めて見ました。
羽生選手はいつになくジャンプミスを連発。4回転ジャンプのミスはともかく、3ルッツがシングルに。羽生選手にとって3ルッツは元々ミス率が高い方のジャンプだと思いますが、大抵は転倒で今回のように抜けるというのはあまり印象にないです。後半、いつもより疲れていたかな?
先日「フィギュアスケートTV!」で、羽生選手の「ロミオとジュリエット」を久し振りに見ました。そう言えばこの頃の羽生選手はシニアのフリーの演技時間にまだ適応しきれてなくて、滑り終わると毎回ヘロヘロになってましたね。
あんなに華奢に見えるのに、あの頃と比べて随分スタミナがついてきたんですね。一度羽生選手の筋肉見てみたいです。別に不純な動機からではなくて。宇野選手やネイサン・チェン選手などは見るからに筋肉あるな、ってわかりますが、羽生選手は衣装の上からでは足以外は全くあるように見えないので。
男子フリーで唯一ガッツポーズが出たネイサン・チェン。控えめなガッツポーズでした。もっとガッとやってもいい出来だったのに。
チェン、いや、チェンとかチャンとか紛らわしいのでネイサンと呼びます、のFSのプログラム「ダッタン人の踊り」は私のお気に入りの一つです。元々好きな曲でしたが、ネイサンのお陰でますます好きになりました。
そのプログラムの中で一番好きなのは、演技開始から10秒あたりの両腕を上から下にユラユラさせ、足元もユラユラ滑る振り。海の中でユラユラ揺れるコンブみたい。
シリーズが始まった頃は、4回転ジャンプが凄いルーキーというイメージだけだったネイサン。今ではすっかりファンになりました。フリーの最初のポーズの時の目がいい!
羽生選手、宇野選手もそうですが、演技中は大人っぽく男っぽい。時に"大人の色気"みたいなものすら感じさせる事もある。でも、演技以外では年相応の少年っぽさがあって、そのギャップにやられてしまいます。特にネイサンはラーメン大好き小池さんちの子に見えることが時々あって、しかもうちのいとこにちょっとだけ似てるので、なんだか親近感を覚えます。
日本人選手二人と、大好きになったネイサンが表彰台という結果は嬉しいのですが、出来れば女子のようにハイレベルな争いを経ての結果であればもっと良かった。欲張りすぎでしょうか。
もちろん、どの選手もプレッシャーの中で懸命な滑りを見せてくれたのはわかっていますが。やはりちょっと残念でした。
女子は本当に素晴らしい闘いでした。
ラジオノワだけはちょっと残念な出来でしたが、それでも悪いなりに最低限のリカバリーが出来ていたり、さすがここ数年ファイナルの常連だけの事はあります。
前にソツコワの演技をつまらないと酷いことを言ってしまった私。すみませんでした。
今回のフリーは全然そんな事なかった!スピードもキレもあったし、今まで何でそんな風に思ってたんだろう?と我ながら不思議です。
もしかしたら同じ長身のロシア選手ということで、ポゴリラヤのようなスピーディでダイナミックな演技を無意識のうちに勝手に期待していたのかもしれません。そしてポゴちゃんと比べて「物足りない」「つまらない」と感じてしまっていたのかも、と自己分析しています。
思い込みが激しいというか、これはこうだ!と何でも決めてかかってしまうのが私の悪いクセ。ソツ子ちゃん、本当にゴメン。
当たり前の事ですが、ソツコワとポゴリラヤの持ち味は違う。
このFSは、ソツコワのおっとりした雰囲気と長身を活かした大きくゆったりしたスケーティング、淡いピンクの衣装と曲調、そうしたもの全てがピタリとはまって、柔らかく優雅な、素敵なプログラムになっていたように思います。
こうした"おっとりとした柔らかな雰囲気"はソツコワ選手ならではのもの。やはり前に「存在感が薄い」「色がない」とディスった事も撤回して慎んでお詫びします。
ちょっとだけ言い訳するとすれば、ソツ子ちゃんは強烈なインパクトはないけれど、見ているうちにじわじわと魅力が感じられるようになる、噛めば噛むほど味のでるスルメタイプの選手なのかもしれないな、と。
いやいや、やっぱり私の先入観や見る目のなさがいけないんです。反省して、これからは何事にも曇りのない目で物事を見るように、ちょっとずつでもそうなれるように心がけます。これまでも思い込みの激しさで失敗してきた経験が多々あるので。
でも、実害のない思い込み=妄想癖は手離さないニャ!
これを手離したら、もうにゃんこはにゃんこでなくなるニャ!
NO妄想 NO LIFEニャ!
☆☆☆☆☆☆
宮原選手!!!
やりましたね~~~!
ファイナルでSP、FS、合計でパーソナルベスト更新!銀メダル!!
こうなってみると、シリーズ中のステップ0点や超久し振りの転倒などの試練、ぎりぎり6位でのファイナル進出も、この快挙のための壮大な前フリだったのかと思ってしまいます。
マンガかドラマの筋書きみたいニャ!
ジャンプはフリップでヒヤッとした以外は、回転不足を取られないように落ち着いてしっかり跳んでいたように見えました。三連続ジャンプの、跳び急いで乱れる悪いクセも出ませんでした。SPもそうでしたが、シリーズ中よりも断然落ち着いて集中出来ていた感じがします。
よく宮原選手はジャンプが低い、と言われます。確かに低い事に間違いはないですが、他にもジャンプの低い選手はいるし、宮原選手だけがそこまで言われるほど低いとは私は思いません。
特に2A-3Tの2Aはそれほど低くないし幅もあって、何より回転にキレがある。
考えてみれば、低くても2回転、3回転回れるという事は回転が早いと言えるのではないか、それはそれで凄い事ではないか、と思うのは私が宮原選手びいきだからでしょうか。
それと、遂に演技構成点が70点台に乗りましたね。昨シーズンぐーんと伸びて、今年も少しずつ着実に伸ばしてきた得点。コツコツ努力を積み重ねる宮原選手らしいです。
メドベちゃんはまたしても珍しいジャンプミス。荒川さんいわく、いつもとジャンプに入るコースが違っていたとか。やっぱり緊張からだったんでしょうか。
いつも年齢に似ず落ち着き払っている(ように見える)メドベちゃんですが、今回のファイナルはSPも表情に緊張感が見えました。
17歳にして追われる立場になった自覚からか、宮原選手やポゴリラヤのPB連発によるプレッシャーだったのか、或いはSP歴代最高得点を出して合計点での世界記録更新がちらついたのか・・・。
ただ、それでも150点近い点が出ちゃうんですからね~。強い!
メドベちゃんの高得点に対して文句はありません。加点を少しでも多く稼ぐために様々な工夫をしたプログラムを、毎回大きなミスなくこなしているのは凄いと思います。
ジャンプを跳ぶ時も、跳ぶ前に大きく足を上げたり必ず一工夫入れていて、出来る事を出来るだけ盛り込んでいるプログラム。
でも、盛り込みすぎてちょっと忙しいと感じるのは私だけでしょうか。
例えばステップなど、出来る限り大きく体を動かそうとしているのはわかるのですが、手や足を伸ばせるだけ伸ばそうとして、その手足を伸ばした勢いに体が引っ張られてスケーティングのスムーズさが損なわれているように感じられる時があります。上手く説明できないのですが。
同じくステップで大きく体を動かそうとしている(と思われる)宮原選手の場合は、全身の体の動きが滑らかに見えるのですが、メドベちゃんの場合は無理して頑張って体伸ばしてます感が感じられてしまうんですよね。
あくまで、素人の個人的感想ですが。
演技構成点が高いという事は、ジャッジの目から見て全く問題ないという事なんでしょう。
ちょっとスムーズさや流れに欠けると感じる私が、またしても思い込みに縛られているのかもしれません。でもどうしても私にはメドベちゃんの全体的な演技がわずかにぎこちない、忙しいように感じられてしまいます。
やっぱり欲張り過ぎか・・・。
ド素人の分際で世界女王の滑りにケチをつけるなんて・・・。
これもファンだからこその「愛のムチ」ならぬ「愛のケチ」だという事で見逃してね、メドベちゃん。
あ、今さらですが。
ファイナル連覇おめでとう!
世界選手権も期待してますよ!
我らが日本のエース宮原選手も負けてないですけど!
フィギュアスケートカテゴリーですニャ
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出た!歴代最高得点 グランプリファイナル 女子SP
出た!出ちゃいましたね。歴代最高得点。
時間の問題だと言われてましたが・・・出た、グランプリファイナルという場で。
ジュニアの方でもやはりロシアのアリーナ・ザギトワ選手が。14歳!?14歳であの得点を?
シリーズでは2戦目がボロボロだったのに。別人のような演技でビックリです。
SPで70.92、FSで136.51。両方一気に最高得点を叩き出しました。ロシアの女子はいったいどうなってるんでしょう?
坂本選手、銅メダルおめでとう!FSは不本意な成績だったと思いますが、その悔しさを全日本にぶつけて下さい。
紀平選手、ナイスチャレンジでした。次こそパーフェクトな3アクセル、期待してます。
本田選手、今回は残念でした。まずはゆっくり休んで病気を治してください。
3選手とも全日本に出ます・・・よね?シニアのお姉さんたちを脅かすゾ!くらいの心意気で頑張って下さい。
第1滑走 宮原知子
いきなり宮原選手の出番。落ち着いてましたね~。「孫子の兵法」が早くも効いてきたのでしょうか?NHK杯の時よりリラックスしているように見えました。
シリーズでは小さなミスが足を引っ張って得点が伸びず、キスクラでの宮原選手の笑顔はお預けに。
そして大舞台ファイナルでのパーソナルベスト!遂に宮原選手の笑顔満開・・・アレっ?
なんか意外にクール。というか、不満そう?もっと高い点を狙ってたんでしょうか?
そうか・・・。
「いつまでも優勝できないでいるわけにはいかない」と言っていた宮原選手。優勝するためにはメドベデワに勝たなくてはいけない。そして、メドベデワに勝つには、70点台後半のスコアが必要。
そうしたシビアな計算の上でのあの渋い顔だったのでしょうか。それとも勝負はまだこれから、フリーで決めるぞ、という決意の表情だったんでしょうか?
コーチと目を合わせた感じからすると、やっぱり不満だったのかな?そんな風に見えたんですが、演技後のコメントでは「思った以上に点が出た」と言ってました。じゃあ、あの表情は何だったの?
スコアではなく自分の演技の出来に満足できなかったって事なんでしょうか。
SPは「ムゼッタのワルツ」。衣装が素敵ですね。
ただ、私は昨シーズンの「ファイアーダンス」が曲も振り付けも大好きだったので、どうしてもこのプログラムが地味に、物足りなく感じてしまいます。
今シーズンからコンビネーションを後半に、単独の3回転をフリップからループに変えてきました。得点源のコンビネーションを1.1倍になる後半に跳ぶのはもちろん、エッジエラーや回転不足を取られやすいフリップを、より確実性の高いループに変えたのは、戦略として成功だと思います。3フリップと3ループの点差はわずか0.2点ですから。
私は、3トゥループの回転不足を取られていなければ、技術点44と予想していました。結果は40.99。まだプロトコルを見ていないのでわかりませんが、やはり回転不足を取られたんでしょうか。
もしそうならまだまだ点が伸びる余地はあるという事ですね。演技構成点も昨シーズンは滑る度にドンドン伸びていったので、今シーズンももうちょっと伸ばせるのではないでしょうか。
第2滑走 ケイトリン・オズモンド
地元カナダ大会で、ホームアドバンテージで点を多目に貰ったというイメージが私の中にあって、ちょっと印象の悪いオズモンド。なので、意地悪目に見てしまいます。ミスしろとまでは思いませんが、ジャッジ、採点はシビアにしてね、とは思いました。
結果は40.62、34.92で75.54。
え~!演技構成点高すぎませんか?納得いかないなあ。また私の中のイチャモンババアが顔を出して来ちゃうじゃないですか!紳士的に、いや、淑女的に観戦しようと努力しているのに。
でも技術点に関しては納得です。ジャンプは全部ダイナミックでしたが、特にコンビネーションジャンプは豪快ですね~。
スピン、ステップはシリーズと同様キレがあったと思います。北米はステップ上手い選手が多い気がします。
キスクラでの表情を見て思ったんですが、オズモンドって顔がフェルナンデスに似てませんか?
第3滑走 マリア・ソツコワ
落ち着いてますね。本当にシニア1年目とは思えない。ゆったりした大きな動き、丁寧に踏むステップ・・・優雅です。
ただ、私はスピードや勢いのあるスケーターの方が好みなので、申し訳ないけどソツコワの演技はちょっとつまらないと思ってしまいます。一生懸命に滑ってるのにこんな言い方失礼なのはわかってるんですけど。
でもまだまだこれからの選手ですから。期待はしてます。このまま優雅な滑りを極めていくのか、それとも大変身するのか。
コンビネーションは良かったのですが、後半のジャンプの回転が不足していたようで点が伸びませんでした。NHK杯のフリーも同様だったので、回転不足対策が次までの課題になりそうです。技術的な問題なのか、スタミナの問題なのか、どうなんでしょうか?
第4滑走 アンナ・ポゴリラヤ
大丈夫?演技前につまずいて腰を痛めたみたいだったけど。曲が流れ演技を始める瞬間に顔を歪めた気がしたのは、演技の一環だったんでしょうか?それとも痛みが走ったんでしょうか?何ともなければいいのですが。
ソツコワと同様、長身を活かしたダイナミックな演技が持ち味のポゴリラヤ。ソツコワがゆったりしているのに対して、ポゴリラヤはキレが良い。
最初のコンビネーションジャンプはいつも通りダイナミック!とりあえず見た感じ、つまずいた影響は無さそうで良かったです。
3ループは着地が危なかったですが、次の苦手な2アクセルは綺麗に降りました。スピン、ステップは全く危なげ無く、安心して見ていられます。
スコアはループのミスがあったのに73.29の高得点。本当に今シーズンのポゴちゃんは強い!
しつこいようだけど、オズモンドがポゴリラヤと演技構成点が同じくらいというのは納得いかないです!
第5滑走 エレーナ・ラジオノワ
ワグナーもそうだけど、あの髪の結い方、私の目にはどうしても大仏様っぽく見えてしまうなあ。
別に大仏様に見えてもいいんですけど。
ミス率の高い3Lz-3Tは上手く決めましたが、代わりに3ループで失敗。2アクセルの着地もちょっとだけ危うかったです。
SPはちょっとしたミスが順位に大きく影響するし、新ルールになってから、よりその傾向が強くなったので、選手にかかるプレッシャーは大変なものでしょうね。そのプレッシャーの中で3つのジャンプを全て綺麗に決めるのは、ますます難しくなってきていると思います。
演技終了後の挨拶の時は満面の笑顔でしたが、点が出ると顔が曇りました。思っていたよりジャッジ厳しいな、と思っていたんでしょうか。
最終滑走 エフゲニア・メドベデワ
女王登場!
荒川さんも言ってましたが、演技前の顔本当に険しかったですね。オズモンド、宮原、ポゴリラヤ3選手が70点台の高得点を出していたので、いつもより余計にプレッシャーを感じて緊張していたのでしょうか?
SPの序盤の、無邪気な子供を演じている所、大好きです。セーラームーンに目を輝かせている素顔のメドベちゃんと重なります。
ネットでいろんな所を覗いていると、メドベデワのタノジャンプ論議をあちこちで目にします。私は「ちょっと多すぎるかな?」派です。もうちょっと減らしてもいいんじゃないか、得点にそれほど影響ないんじゃないか、減らした方がメリハリがついて、かえって効果的になるんじゃないか、という考えです。
ただ、本人が「手を上げた方が跳びやすい」と言っていたというのもどこかで見たので、そういう事なら今のままでいいかな?と思います。
あ、そう言えばループだけは手を上げずに跳びますよね。何故なんでしょうか。
私はタノよりもヨッコラショジャンプの方が気になります。
コンビネーションの跳び方、大雑把に2つのタイプに分かれると思います。
1つ目のジャンプを降りてすぐ2つ目を跳ぶタイプと、1つ目を降りてから構えて2つ目を跳ぶタイプ。クルクル、クルクル、ストッというのと、クルクル、(1拍)クルクル、ストッというタイプの事なんですが。
後者のタイプのセカンドジャンプを私はヨッコラショジャンプと呼んでいます。メドベちゃんはこのタイプ。フリーの2アクセルからの3連続など特に、ヨッコラショ、ヨッコラショって感じに見えます。
ヨッコラショじゃない方が難易度高そうに思えるのですが、採点を見てると特に差はないみたいです。実際、メドベちゃんはこのヨッコラショジャンプでいつも高得点を取ってるわけですから。
どっちがいい悪いじゃなく、選手ごとのクセ、スタイルの1つなのかもしれません。よくわかりませんが。
ただ、採点の事はともかく、見栄え的にはヨッコラショじゃない方がスマートに見えます。私はノーヨッコラショの方が好きです。なので、メドベちゃんの演技には一ファンとしてちょっと不満があります。
でも、もうずっとあのスタイルで跳んでるから仕方ないのかな?
フィギュアスケートカテゴリーですニャ
いくら何でも極端過ぎニャいかい?GPSカナダ大会採点
高橋大輔とピカチュウを愛する男?GPS フランス大会 男子編
惜しかった!悔しい!でも頑張った!!三原、本郷両選手 GPS 中国大会 FS
机上の空論的 フィギュア日本選手の得点アップを狙ったジャンプ構成を考えてみたニャ
捕らぬ狸の何とやら 来期のジャンプ構成を勝手に考えてみたニャ
グランプリファイナル開幕!!男子SP
遂に始まりました!
待ってたよ~!待ちきれなかったよ!!
グランプリファイナル開幕!!!
うぉ~~~~~!!!!!ウッホ!ウッホ!
いつも、なるべく結果を知らない状態で放送を見るようにしていて、特にファイナルは絶対事前に結果を見ないように気を付ける!と心に固く誓っていたのに・・・見ちゃった・・・油断しました。不覚!
テレビ局の人にお願い。試合の結果速報を流すときは「これから出すよ」と予告してから出して欲しいです。
それにしても、この6人が揃うってつくづく豪華ですね。マルセイユのフィギュアファンはラッキーだ。
第一滑走 ハビエル・フェルナンデス
本家本元スペイン人のフェルナンデスによるフラメンコ「マラゲーニャ」。さすが、と言いたいところですがなんか今一つ。なぜニャ?
あ、衣装か!何でもっとそれっぽい衣装にしなかったんでしょう。衣装に頼らず演技だけで表現しようという意図なのでしょうか?それとも私のフラメンコのイメージがズレてる?
最初のコンビネーションは鮮やかでした。実況も全く同じ「鮮やか!」という言葉を使ったのでちょっとびっくり。本当に誰が見ても鮮やか!と思う美しいジャンプでしたもんね。特に1つ目のジャンプは幅がありましたし、軸がきれい。
ただ、セカンドの着地がちょっとだけ慎重に、自信なさげに見えたのは私の気のせいでしょうか?もしかしてセカンドジャンプの軸が少し傾いた感じがした?それとも、いつになく、もしくはいつにも増して緊張してる?
そう思って見ると、手や腕の動きや表情もいつもより固いように見えてしまう・・・、先入観ってコワイ。
続く4サルコウは着地で大きく乱れました。着きそうになった手を引っ込めて必死に踏みとどまったところに「今年こそユヅルに勝ってGSファイナルで優勝する!」という気持ちを感じました。軸があれだけ傾いていたのに転倒しなかったのは凄いと思います。
でも、最後のジャンプ、3アクセルで遂に手をついてしまいました。やっぱり普段のフェルナンデスとは違う。やっぱりいつもより緊張してる?フェルナンデスのようなベテラン選手でもこういう場面では緊張するんですかね。
私の採点予想は技47.5、演45マイナス1で91.5。結果は47.45、45.31マイナス1で91.76。こんなに近い予想が出来たのは初めてです🎵
第二滑走 パトリック・チャン
SPは「ビートルズメドレー」。今までのチャンのプログラムの中で、一番チャンに合っていると思います。もちろん、チャンくらいになればどんな曲でも演じこなすでしょうが、このテンポが一番ピッタリきます。
以前の私はチャンのスケーティングの上手さが全くわかりませんでした。さすがに下手だとは思いませんでしたが、他の選手と大して変わらないじゃないか、上手いと言えば上手いのかもしれないけどちょっと退屈かな、というのが正直な感想で、解説者が誉めちぎるのを、過大評価じゃないの?とさえ思ってました。
それが変わったのは足元を注意して見るようになってから。何をそんな初歩的な、と通の方は思われるかもしれませんが、私は(テレビでの)フィギュア観戦歴がムダに長いだけのフィギュア初心者なので。それでも今はまだ多少は知識がついてきた方で、以前はほとんど知識なく「わ~、ジャンプ高~い。スピンの回転早~い。」という風に、感覚的に見ていただけなので。
私がフィギュアを多少なりとも詳しく見るようになったきっかけの一つは、織田さんが解説者になったことかもしれません。織田さんは素人ではわからないポイントを、分かりやすく具体的に解説してくれるので。
他の解説者がダメという事ではありません。限られた時間の中で、細かいところを具体的に、素人にも分かりやすく解説するのはなかなか難しいと思いますから。
織田さんはタレント向きというかテレビ向きというか喋りが上手い。元々喋るのが好きなんでしょう。バラエティ番組にも出たりしてテレビ慣れしている分、他の解説者より喋りに余裕があるんじゃないかと思います。想像ですけど。
あと、「ここ、もう少し詳しく聞きたいな」と思ったタイミングで、「具体的にどういうところが○○なんでしょうか?」という風に突っ込んだ質問をしてくれる気の利いた実況アナ、GJです。
第三滑走 宇野昌磨
今頃気付いたのですが、衣装の色が羽生選手とカブっちゃいましたね。それも色だけでなく色合い、濃淡まで。2人が「ユーリ!!!on ICE 」の登場人物だとしたら、劇中で「ペアルック」とからかわれる事間違いなし!😝
4フリップは決めたものの4トゥループで転倒。転倒は過去にもありましたが、ああいう転倒の仕方は見た記憶がありません。爪先が引っ掛かってつんのめる感じでコケたので、足を痛めたんじゃないかと一瞬ヒヤッとしました。その後何事もなかったように演技を続けていたのでホッとしましたが、演技終了直後よろけてましたね。転倒のせいで体力をかなり奪われてしまったのでしょうか。
足、何事もなければいいのですが。時間をおいてから痛みや違和感が出てきたりする事もありますから。
3アクセルは全く問題なし。跳ぶ前にイーグル、跳んだ直後にクリムキンイーグル。これがどれほど難しいものなのかはわかりませんが、宇野選手は軽々とやってるように見えます。
ジャンプ以外はいつも通り安定していたと思います。
ただ、ジャンプミスのすぐ後のスビン。転倒するとその後もう一度加速しないといけないため、余計スタミナを奪われると聞いたことがあります。だとするとあのスビンはかなりキツかったんじゃないでしょうか。演技後、足にきていた一番の原因かもしれません。
一番得点の高いコンビネーションが跳べず、ほぼまるまる点を失った割にはまずまずの得点だったと思います。
シリーズ2戦とも完璧とはいかなかったFS、今度こそパーフェクトに決めてガッツボーズを見せて欲しいですね。
第4滑走 ネイサン・チェン
SP「海賊」。フランス大会では海賊をイメージしたらしい衣装でしたが、NHK杯から黒い衣装に変えてきました。最初に見たとき胸からお腹辺りまでレースっぽくなってる所が気になって「もしかして透けてる?透けてるのか?」と釘付けでしたが、どうも透けてはいないようです。ザンネン。(我ながらなんかオッサンみたい)
最初の4Lz-3Tのコンビネーションは間にオーバーターンが入ってしまいました。次の4Fは転倒。武器である4回転を決めることは出来なかったものの、苦手な3Aを思いきりよく跳び、綺麗に決めて何とか取り返しました。
シニアデビューのシーズンにファイナル進出、2つ続けてジャンプを失敗した後に苦手な3アクセル。この状況で思いきって勢いよく跳んだ、その度胸は凄い。
最後のコンビネーションスピンで、足替えの直後、足が水平にならず乱れたのを除けば、他のスピン、ステップは良かったんじゃないかと思います。
最後のポーズは、シリーズではジャッジの方を向いていたのに、今回は反対側を向いてフィニッシュ。意図的に変えてきたのか、気分で変えたのか、どうなんでしょう。
チェン選手はウチのいとこにちょっとだけ似ています。その弟はちょっとだけコフトゥン選手似。もちろん、二人ともチェン、コフトゥンのようなイケメンでは全然ありません。
第5滑走 アダム・リッポン
独特の雰囲気を持った選手ですよね、リッポン。SPの最初のポーズ、決め顔。何なんですかね、あの感じ。プログラムの世界に既に入り込んでるのか、それともウケを狙ってるのか。確かにアメリカ大会では、クルッと振り返って表情を作ると、お客さん沸いてましたもんね。
6人の中で唯一、SPに4回転を入れていませんが、その代わりリッポンルッツがあります。両手を上げて跳ぶジャンプ。このままタノのようにリッポンルッツという技の名前で定着していくんでしょうか。
SP6位。やはりもう、男子は4回転を跳ばないと勝負にならなくなってるんですね。それでも目立つミスはなくお客さんも盛り上げて、楽しいプログラムでした。こういう選手が一人ぐらいファイナルに残ってくれないとつまらない。FSはあのオネエポーズ(私が勝手にそう呼んでいるだけですが)から始まる美しいプログラム。楽しみです。
最終滑走 羽生結弦
いやあ、さすが。
リッポンで盛り上がった直後の登場ですが、あっという間に羽生選手の世界にお客さんをググッと引き込んでしまいました。
まさに王者の風格。
羽生選手自身、相当気分が乗ってたみたいですね。手招きでお客さんを煽りまくり。ジャッジにまでアピールしてましたね。本当にロックコンサートみたいなノリでした。
あの煽り、お客さんやジャッジに対してだけでなく、演技を先に終えておそらくモニターで羽生選手の演技を見ているであろう、5人のライバルたちへの牽制、アピールの意味もあったんじゃないでしょうか。
私がもし5人のうちの一人だったら、あれを見たら完全に戦意喪失、「ああ、もうこの人には絶対敵わないな」と思うと思います。
4ループ、踏ん張りましたね。フェルナンデスに負けない持ちこたえ方でした。あれで緊張がほどけたとかで、その後はもう独断場。最終滑走という事も含めてドラマかアニメみたいな完璧な舞台でした。やっぱり「持ってる」人なんでしょうね。
正直なところ、羽生選手は私にとっては苦手なタイプの人です。ちょっとナルシストっぽい所とか、饒舌な所とか。でも、フィギュアのような競技スポーツや芸能界などでトップの中のトップになる人は、ナルシストなくらいじゃないと務まらないんだと思います。
テレビなど公の場で見せる顔が全てではないので、本当に羽生選手がナルシストなのかどうかはわかりませんが。
放送を見る前に迂闊にも結果を見てしまったので、安定した精神状態で観ることが出来ましたが、ドキドキワクワク感は半減。
FSは同じ失敗ないようにするゾ!しばらくニュース番組は全面的にシャットアウトだ!
フィギュアスケートカテゴリーですニャ
いくら何でも極端過ぎニャいかい?GPSカナダ大会採点
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惜しかった!悔しい!でも頑張った!!三原、本郷両選手 GPS 中国大会 FS
机上の空論的 フィギュア日本選手の得点アップを狙ったジャンプ構成を考えてみたニャ
捕らぬ狸の何とやら 来期のジャンプ構成を勝手に考えてみたニャ
フランス語の80は4×20なんだニャ 若かりし頃のヨーロッパ旅行 後編
シェフィールドでのんびりした1週間を過ごし、リフレッシュが出来た後、更に北上してスコットランドへ。
スコットランドでは、ひたすら列車の旅。
元々列車に乗るのが好きというのもあるんですが、1ヶ月イギリス全土で鉄道乗り放題のパスを、しかも一等で購入していたので、乗らなきゃ損とばかり乗りまくりました。
(たしか8万円ほどだったと思います。日本で旅行代理店を通して買ったので、手数料込みだと思います。高いですけど、安心安全第一の為の必要経費と割りきりました。)
特に何も無くても、車窓からの風景というのは趣きがあります。
中でも海岸沿いの景色が好きで、国内でも列車移動の時は、多少遠回りになってもなるべく海岸沿いを通る路線を選ぶようにしています。その為の早起きなら全然苦になりません。
同じ海岸沿いの景色でも日本とイギリスはちょっと違う。日本はのどかで開放的、イギリスは天候によって、のどかで牧歌的な時と、陰鬱で荒涼としている時とあります。私は、どちらかと言えば陰鬱で荒涼としているイギリスの風景が好きです。何だか映画の一場面みたいで。
一旦車窓からの風景が気に入ると、乗り放題のメリットを最大限に享受すべく同じ路線を往ったり来たり。イヤホンで好きな音楽(もちろんイギリスの🎵)を聴きながら景色を眺めていると、最高にいい気分でした。
スコットランドではガイドブック(「地球の歩き方」です)をあまり見ず、列車から見て気に入った場所で降りて、まさしくぶらり途中下車の旅を楽しみました。
基本的に田舎の漁村みたいな所ばかりを訪れたので、スコットランドの旅の記憶は素朴な風景ばかりです。
一度だけ、たまたま降り立った所の近くにお城があったので、せっかくだから立ち寄ろうと思ったのですが、割と近くに見えたのに、歩いても歩いても辿り着かない。
行ってみたら思ったより遠くてなかなか着けない、馴染みのない土地で距離感が狂うっていうような事、たまにありませんか。正にそんな感じで、お城まで辿り着けた時にはいい時間になっていて、駅まで戻る時間を考えたらお城の中を見て回る時間がない!結局お城の側まで行って帰ってきただけになってしまいました。
あのお城、何処だったんだろう。外壁がえらく高くそそりたっていた印象が強くて、お城そのものの外観はほとんど覚えていないのですが。中を見てみたかったなあ。
旅行記を書くのなら、せめて多少なりとも有益な情報を、と思っていたのにダメだ!
観光地や施設などの感想を書こうと思っていたのですが、実はそこら辺の記憶がほとんど無い。
博物館とか教会とか幾つか行った事は行ったのですが、あまり覚えていない、印象に残ってないです。
写真には興味ないのでカメラを持った事もないし。日本人はカメラ持ってるというステレオタイプが健在だった頃なので、現地でも何でカメラ持ってないんだ、と何度か聞かれました。
写真もなく、かなり昔の事なので当時持ち帰ったパンフレット等も処分してしまい、よって、観光地や施設などについての情報はありません。スミマセン。
もしよろしければ、もう少しお付き合い下さい。
スコットランドでのもう一つの記憶は「ドイツ語!?」と思うような物凄い訛り。スコットランド全体ではないと思いますが、ぶらりと降り立った小さな海沿いの町で聞いた現地の人の喋りは、物凄い巻き舌でした。「Turn right ターンライト」を「トゥルルン・ルライト!」みたいな感じ。たしか東海岸側の漁村だったと思うので、もしかしたら歴史的にドイツなど大陸との交流が盛んでそういう訛りになってきたのかな?と推理してみたり。
日本の方言も、必ずしも距離が近いから方言が似るという訳ではないですよね。大分県の津久見辺りの方言が岡山弁にそっくりだとか。「砂の器」にも島根かどこかと東北の一地域の方言が似ているのが、事件を解く鍵になる、みたいなのありましたし。
言葉って、その土地の歴史や風習、国民性、県民性などと絡まっている(と思われる)所が面白い。
●フランス語の80は4×20だニャ
旅行に行く前に少し語学を勉強したと書きましたが、その中で最も面白いと思ったのがフランス語です。
特に数字の数え方が面白い。60進法というんでしょうか。
69までは大体英語と同じなんですが、70からは変わってきます。英語で70は seventy ですが、フランス語では 60+10 (soixante-dix ソワサン・ディス)。75は 60+15 (soixante-quinze ソワサン・キャーンズ)。
更に不思議なのが80。何故か 4×20 (quatre-vingt キャトル・ヴァン)になるんです。変わってますよね。何でこんなややこしい数え方になったんでしょうか?
でもまあ、ひねくれ・・・おっと失礼、皮肉屋であまのじゃくなイメージのフランス人らしいと言えばらしいですけど。
ちなみに81から99までは80+○です。そして100は
cent サン、1000は mille ミル。ミルフィーユのミルはコレです。フィーユは葉っぱ。
雑誌の「ヴァンサンカン」は"25歳"。ヴァン・サンク 25+アン 歳。綴りは vingt-cinq ans となるので、続けて読むとヴァンサンカンとなる訳です。
あ、一つタメになる(かもしれない?)情報ありました!
数字の40 、辞書や参考書などで quarant キャラントゥと表記されてる事が多いんですが、多分それでは通じないと思います。
フランス語の r は破裂音と言うんでしょうか、カ~ッペッ!と痰を吐く(汚い例でスミマセン、でもこれが一番分かりやすいと思うので)時のカ~に似た発音なので、キャラントゥではなく、キャゴンと言った方がネイティブの発音に近いと思います。ゴの所を少し濁った感じ(怪獣の鳴き声っぽく)で喋ると、よりそれっぽくなるかもしれません。とりあえず私のキャゴンは通じました。
あと、勉強して気付いたのですが、フランス語が語源の言葉は結構あります。
ファッション用語のプレタポルテ、オートクチュール、スイーツのクレープ、マカロン、ガトーショコラなどがフランス語というのは知られていると思いますが、他にもいろいろとあります。
シュークリームは chou à la crèmeから。シューはキャベツの意。形が似てるかららしいです。ついでにエクレアはéclair (エクレール) 稲妻が語源だとか。こっちは今いちピンと来ないです。
バンド名にもなっているラルク・アン・シエル l'arc en ciel は、空 ciel のアーチ arc で、虹という意味。最初の l' は le の短縮形。arc が男性名詞なので le 。女性名詞につく時は la になります。英語で the に当たるものと考えれば分かりやすいでしょうか。
アベック。日本では昔カップルの意味で使われてました。本来の意味は、~と一緒に、という意味。英語でいうと with に当たる言葉になるかと思います。例えば avec moi (アベック・モワ) だと "私と一緒に"。
えっ?そんなのとっくに知ってた?失礼しました。私はシュークリームは英語だと思っていたクチなので。
ちなみに、笑えるフランス語として有名なコマンタレブーは、Comment allez-vous? ご機嫌いかがですか?という挨拶言葉です。comment は英語の how 、allez は行くという動詞 aller の活用形、vous はあなた。
vous よりくだけた「キミ」というニュアンスの tu が主語になると、動詞のaller は何故か va という、もはや全く原型を留めない形に変身!Comment va-tu (コマン・ヴァ・テュ)?「元気?」となります。やっぱりフランス人ってひねくれ・・・ゴホン、個性的ですね😅
「元気?」だとComment ça va (コマン・サ・ヴァ)?という言い方もあるようです。どう使い分けるのか、どっちがよりポピュラーなのかまではわかりません。
外国旅行と外国語の勉強をちょっとかじった私の出した結論。
「挨拶言葉と数字を現地語で覚えて行くと旅行がちょっとだけ楽しくなる。」
挨拶を現地の言葉でするとウケがいい。
数字を現地語で話せると、値切るときの楽しみが増す。値段交渉は基本、数字だけでやりとり出来るので、他の言葉が分からなくても現地語で貫徹出来ます。これが出来たら「私、○○語喋れた!」気分を味わえます。万が一発音が通じなくても、その時は英語に切りかえる事もメモに数字を書いてやりとりを続ける事も出来ますから。
スコットランドから一旦ロンドンに戻り、ドーバー海峡を深夜便の船で渡って、夜明け頃にベルギー・オステンドに到達。徹夜に弱い私はすっかり頭がボーっとして、酔っ払った時みたいに視界がホワホワしたのを覚えています。
深夜便の船客目当てに早朝にも関わらず開いていたカフェで、レモンティーを注文したら「何それ?」みたいなリアクションが返ってきました。紅茶にスライスしたレモンを添えて欲しいと苦心して説明したら、ようやく納得して出してくれました。ベルギーではレモン+紅茶は一般的ではないのでしょうか。
そう言えば、アガサ・クリスティの名探偵ポアロシリーズのドラマ版で、ポアロが紅茶にミルクは要らないと言うと、イギリス人が「やっぱり外国人は変わってるわねえ。紅茶にミルクを入れないなんて」と言うシーンがありました。
同じヨーロッパでも国によって紅茶の飲み方が違うんでしょうか。イギリスのドラマはよく見ますけど、レモンティーが出てくるシーンは確かに印象にないので、ヨーロッパでは全体的にレモンティーは一般的ではないのかもしれません。
前の記事でフランスに渡ったと書いたのですが、よくよく記憶を辿ってみると着いたのはベルギーでした。ぐるっと時計回りにオランダ、ドイツ、オーストリア、スイス、イタリア辺りを回って、最後にフランスに入るつもりで、ベルギーに最初に上陸したような気がします。
ベルギーの一番の思い出はやっぱりチョコレート!美味しかった~。そして安かった!私のようなチョコレート好きには天国のような国です。
チョコレート専門店で、箱に好きなチョコレートを詰めてもらって多分1000円位。箱の大きさが金額によって違っていて、その箱に入るだけ詰めてもらう形式だったと思います。そこそこ大きめのチョコが15コ位入っていたような記憶があります。
日本で買ったら多分、一コ2~300円するようなチョコだったんじゃないでしょうか。とにかく安かった!
もう一つ、ベルギーの名物と言えばムール貝。私は貝が大好きなので食べたくてしょうがなかったのですが、予算的に厳しかったので食べれませんでした。チョコレートを買う分を回せば良かったかもしれませんが・・・。
ドイツではしっかり名物料理食べましたよ。ソーセージとザワークラウト。安くてウマイ!ビールが欲しい!!
食べ物の記憶しかないのか!と我ながら思いますが、実は本当に食べ物の記憶がほとんどです。ベルギーとドイツ、それからルクセンブルクには2、3日ずつしかいなかったので。
大陸ではほとんどフランス・パリに滞在していました。
やはり腐っても花の都。いや、当時はまだ腐っていませんでしたが。
パリの居心地の良さというのは、コンパクトさにあるんじゃないかと思います。少なくとも私にとってはそうでした。
観光名所、買い物スポット、映画館や博物館、美術館、パリ市民の暮らすアパルトマン、観光客が泊まるホテル、公園・・・こうした観光や生活に必要な施設が互いに近い距離にあって、華やかでほどよく賑やかで、でもうるさすぎない。
地下鉄は便利で安い。でもその地下鉄を使わなくても、飽きずにそれほど疲れずにあちこち歩いて回れる。パリでは本当に随分歩き回りました。
映画もたくさん観ました。パリには映画館が多いし安い。新作だけでなく古い映画、いろんな国の映画を上映していました。
そして何より食べ物が美味しい!
バゲット、美味しかったです。本場のはメチャメチャ固いと聞いていましたが、食べにくいほどではありませんでした。パリのパン屋さんは早朝から開いていたので、お腹がすいて目が覚めた時は、近くのパン屋さんでバゲットと美味しそうなジャムを買って来てホテルでゆっくり朝ごはん🎵お陰さまでパリにいる間にすっかりぽっちゃりさんになりました😅
屋台のクレープも食べました。パリを歩き回ってヘトヘトになった時に屋台を見つけて買って食べたのですが、疲れきっていた私はクレープを受け取る時に手がプルプルしていたので、屋台のお兄さんに笑いながら何か言われました。多分、「俺に惚れるなよ!」みたいな事を言ってからかわれたんだと思います。
フン!お兄さんなんかタイプじゃないもん!と心の中で捨て台詞。でも、疲れていた時のクレープは本当に美味しかった!甘味が五臓六腑に染み渡るゼ、プハ~という感じ。
一人旅かつ貧乏旅だったので、レストランにはあまり入る機会がありませんでした。イギリスで知り合った日本人の女の子二人と、数日合流した時ぐらいじゃなかったかと思います。
そう言えば別れ際、もうすぐ私の誕生日だという事で、ガイドブックにも載っていた、そこそこ有名らしいカフェかレストランかでケーキを奢ってもらいました。
(あの時はありがとう!ご馳走さまでした!
もう何年も会っていませんが、元気にしているでしょうか?)
そのお店はシャンゼリゼ通りの凱旋門に向かって左側、建物の中ではなく舗道に出っ張る感じで出ているお店でした。記憶を便りにグーグルマップで調べてみたら、chez clement というのがそれらしく見える。
敷居の高い感じではなく気軽に入りやすいお店ではありましたが、Tシャツ、短パンの観光客らしき男性が入店を断られていたので、一応最低限のドレスコード的なものはあったみたいです。その日はたまたまマシな格好をしていて良かった~、断られなくて良かった~、と胸を撫で下ろした記憶があります。
レストランには一人で入れなかった私ですが、カフェにはチャレンジしました。
初めて入った時はどうしていいか分からず、勝手に席に着いていいかどうかも分からなかったので、とりあえずカウンターまで行って飲み物を注文し、座りたい席(お店の外の席)を指して「OK ?」と聞いてから座りました。たったこれだけの事に心臓バクバクさせながら。
映画などで見ると、勝手に座ったらギャルソンが注文を取りに来てくれるみたいですが、チキンな私には出来ませんでした。
2回目からどうしたかはよく覚えてませんが、多分毎回店員さんに「ここ、いい?」と合図してから座っていたような気がします。
カフェではカクテルやコーヒー、じゃないカフェを飲みました。美味しかったし、居心地良かった。入る時と出る時だけですね。バクバクするのは。
支払いも方法がわからなくてバクバク。仕方ないので、隣の席のおじさまパリジャンが席を立つのをじっと待ち、真似しました。確か、テーブルにお金を置いて自分のタイミングで出ていけば良かったかと思います。
●チップはどう渡すの?
あと、海外旅行で日本人が戸惑うのはチップですよね。慣れないけど、出来ればスマートに渡したい。
ガイドブックには10%が相場と書いてあったので、毎回それくらい置いてました。問題は渡し方です。
先述のカフェのように代金を置いていく場合はチップ込みの金額を置いていけばいい。でも、店員さんがテーブルまで来て清算する場合は?
記憶にあるのは、イギリスの列車の食堂車で食事をした時の事。大きめのお札で代金を払い、お釣りの中の1ポンド硬貨を「This is for you」と言って渡しました。当時の1ポンドは170円位だったと思います。10%より多めでしたが、感じのいい若い女性の給士さんだったので気持ちよく渡せました。
チップを渡す時の「This is for you 」はガイドブックにも載っていたし現地の日本人にも確認を取ったので、自信を持って使っていいと思います。他に「Keep the change お釣りは取っておいて」というのも使ったと思います。
私はイギリスでは、最初の1週間を除いてはずっとB&B (ベッド&ブレックファスト、一泊朝食つきの民宿。子供が独立した夫婦などが、余った部屋を客用に改装して民宿経営している事が多い)に泊まっていました。そこでもチップを払うべきか?
列車の中で知り合った年配の日本人男性(名刺を下さったのですが、日本の某一流企業のロンドン支店長、偉い方でした!)に尋ねると、B&Bではチップは必要ない、渡したら笑われるかもしれないよ、と言われました。
なので、基本的には渡しませんでした。
ただ、親切にしてくれたシェフィールドのご夫婦の所と、スコットランドで泊まったインド系と思われる一家の所では、出発の日に枕の上に「Thank you 」と書いたメモと一緒に、小さな封筒に入れたお金を1ポンドか2ポンド程度置いてきました。
スコットランドのインド系と思われる一家が経営するB&Bでは、部屋に電気ケトルが備えられていて部屋でいつでも熱いお茶が飲めるようになっていたのですが(ここだけでなくほとんどの宿に備わっています)、私は水が減っているのを忘れて電源を差してしまい、空焚きでケトルを壊してしまいました。
これ、もしかして高いんじゃ・・・?多額の損害金を請求されたらどうしよう、保険きくのかな?と慌てて旅行保険の約款を調べたら、上限はあるけど一応保険の対象になっていました。良かった~。
そこで、壊れたケトルを持って宿のご主人に事情を説明して謝り、弁償しますと伝えたところ「気にしなくて大丈夫、こういう事はよくあるから弁償しなくていいですよ」と優しく応えて下さいました。
ホッとすると同時に、あまりにご主人が優しく慰めて下さったので、壊した事を伝えて謝るより先にお金の心配やら保険の事やらを考えてしまった自分をちょっと恥ずかしく思いました。
言い訳になりますが、外国での事なので何がどうなるかわからないと思うと怖かったんです。救急車呼んだら後で多額の請求が来たとか、国によっては日本ではあり得ないことが起こると聞きかじっていたもので。
そのお詫びと、一部弁償のつもりでチップを置いてきたのですが、その後お店に行って調べたら思ったよりお手頃価格だったものの、当然ですが私が置いてきたお金では全然足りませんでした。
気が咎めたので、せめてもの罪滅ぼしとして、その後知り合った日本人でスコットランドに行く予定の人には、そこの宿を宣伝しまくりました。実際行ったかどうかはわかりませんが。
また話がそれました。
チップの話ですが、今から思えばスマートに渡したいなどと格好をつけずに、自然に渡せば良かったんじゃないかと思います。
特に今では、日本にチップの習慣がない事は観光業関係者の間ではかなり広く理解されていると思いますし、あまり深く考えずに渡せばいいんじゃないでしょうか。
チップをくれなかったとか少なかったとかで、海外セレブがケチだとやり玉にあげられているゴシップ記事をよく見ます。チップの習慣がある国で生まれ育っても払わない人がいるくらいだから、そこまで日本人が気を遣う事もないのかもしれません。
チップとは、サービスに対する評価や感謝の気持ちを表すものだと思うので、サービスに納得いかなければ払わなくてもいいんじゃないか、逆にサービスに満足したら(余裕があれば)多く渡せばいい。今ではそう思うようになりました。
まあ、真面目に10%の計算をしてドキドキしながらチップを渡すという、日本では滅多に味わえない体験もまた海外旅行の楽しみだと言えますし、外国の習慣を学ぶ事でその土地の文化や生活を知るいい機会だとも思います。
一応、この国の文化や習慣を勉強してきて尊重しているけど、行き届かない所があったら外国人なもんでゴメンナサイね、くらいのスタンスでいいんじゃないかと思います。
あまりにもパリが居心地良かったので、当初の予定と違ってイタリアには行きませんでした。せっかくイタリア語もちょっと勉強したのに。
せっかくだからかろうじて覚えているイタリア語を披露します。
ちゃお!ありべでるち!
やっぱり新鮮なオモシロ体験だった・・・若かりし頃のヨーロッパ旅行 イギリス編
若かりし頃、ヨーロッパを3ヶ月近くかけて旅行した事があります。
まず、ロンドン・ヒースロー空港に降り立ち、約1ヶ月イギリス各地を回ってから船でフランスに渡り、ベルギー、ルクセンブルグ、ドイツに数日間ずつ滞在してまたフランスに戻り、更にまた船でイギリスに戻ってロンドンから帰国、というコース。
往きは友達と一緒、1週間後友達は仕事のため先に帰国。時々、行く先々で知り合った日本人の友達と行動を共にしましたが、基本的には一人旅でした。
せっかく高い飛行機代を払ってヨーロッパに行くのだから、貪欲にいろんな体験をしたい!
その一つとして「現地の人と現地の言葉でちょっとでもいいから会話する」という目標を掲げ、出発前の数ヶ月、仕事や遊びの合間を縫ってちょっとだけ外国語の勉強をしました。
まずは「旅行者のための6ヶ国語」(多分こんな題名だった)という携帯に便利な小さいサイズの本を購入。英語、イタリア、フランス、スペイン、ドイツ、ポルトガル語の6ヶ国語。この本で、挨拶言葉、○○はどこですか?、○○行きの電車は何時ですか?、いくらですか?など、旅行に必要な会話、そして数字の数え方・・・こういった基本的なものを6ヶ国語、並行して勉強しました。
そして、イザ!ヨーロッパへ。
覚えたての、恐らくは思いっきり日本語訛りのカタコト語を、頑張って喋りました。一応それなりに通じたみたいです。
ただし、「○○はどこですか?」などと現地の言葉で訊いたので、当然現地の言葉で返事が返ってきてチンプンカンプン。でもハッタリで、理解できてるフリして相づちをうちまくってました。
結局その後、別の人にこっそりカタコトの英語で尋ね直すハメになったんですけどね。
そんなアホな二度手間も外国旅行ならではの体験と思って楽しんでました。
今同じ事が出来るかなあ?
わかりませんけど、行ってしまえば案外出来るかもしれません。
案ずるより産むが易し、という言葉がありますが、まさしくその通り。行ってみると意外に何とかなるもんです。
私は飛行機が苦手だったので、出発前は飛行機の事で頭が一杯でした。飛行機が墜ちたらどうしよう、怖いよ~、でも旅行には行きたいよ~、でもでもやっぱり飛行機怖い、何とか飛行機乗らずにヨーロッパまで行けないかなあ、とその事しか頭に無くて、向こうへ行ってからの心配とかはほとんどどこかに行ってました。
(飛行機と言えば、コロンビアで、ブラジルのサッカーチームの選手を含め70名以上の方が亡くなったという悲しいニュースがありました。中には元Jリーガーの選手も数人いたとか。本田選手が悲報を受けてのコメントで「命って儚い」と言ったそうですが、本当にそうですね。これだけ科学技術が進んでいるのに、どうしていつまでもこういう悲しい事故が無くならないんだろう・・・。ご冥福をお祈りします。)
ロンドンに降り立ってからは、無事に着いたという安堵感と、不安から解放された反動ですっかりテンションが上がり、友達と一緒だった事もあって、外国に来たという緊張感はほとんど感じなかったです。
でも決して無防備だった訳ではありません。事前にヨーロッパ各国の治安状況、社会情勢などそれなりに勉強してから行きましたし、緊張感があまりなかったと言っても、当然日本にいる時よりは五感を研ぎ澄ませて道を歩きました。
通りを歩く時に一番気を付けたのはキョロキョロしない事です。外国の都市は通りの名前を分かりやすく示した標示板が立っているので、あらかじめ地図で目的地へのルートをざっくり頭に入れておけば、それほどキョロキョロしなくても大丈夫でした。
外国では、日本人はお金持ちで無防備と思われ、狙われやすいと聞いていたので、とにかく目立たないように、普段から着なれた服を着て高価な物は身に付けない、道端で地図を開いてキョロキョロしたり、「慣れない土地で不安」みたいな表情や素振りをしないように気をつけました。
多分、日本人観光客だというのはすぐバレると思ったので、「私は日本人だけどお金はそんなに持ってませんよ。観光客だけど海外には慣れてますよ。おいしいカモじゃないですよ。」感を醸し出すように工夫したつもりです。
それが効果があったのかどうかは分かりませんが、旅行中一度も危険な目には遭いませんでした。
当時、イギリスではIRAというアイルランドの過激派組織によるテロが度々起きていて、特にロンドンはテロに巻き込まれるリスクの高い都市に挙げられていました。
そのため人の多く集まる場所、公共交通機関などでは不審物がないか回りをよく見るように気を付けました。
こう書くと何だか不安を煽ってるように見えるかもしれませんが、こうした用心をする事も結構新鮮で、普段使わない脳の部分を使う感じで面白かったです。慣れてくると、それほど神経尖らせなくても自然と回りに気を配れるようになりますし。まあ、これは何事もなかったから言える事ですが。
イギリスは料理がマズいというのはまあまあ当たっていると思います。マズいというより、美味しいとは言えないというのが正確なところでしょうか。
名物のフィッシュアンドチップスは何度か食べました。油ギトギトなのを除けば味自体は悪くなかったです。まあ、揚げて塩を振りかけてるだけなのでマズくなりようがないとも言えます。
ロンドンに長く住んでいる日本人から聞いた話では、ローストビーフはとても美味しいらしいです。貧乏旅だった事もあり、私は食べる機会がありませんでした。
私はアガサ・クリスティが大好きなので、イギリスの食べ物は名前だけはいろいろ知っています。どんなものかよく知らなくても、言葉の響きだけでヨダレが出てきそうな食べ物の名前がたくさん出てきます。
ヨークシャー・プディング(イギリスにはプディングと名のつく料理が多いようです)、デボンシャー・クリーム。「クリスマス・プディングの冒険」という短編を読むと更にヨダレだらだらになります。カキのスープ、七面鳥(しかも煮たのと焼いたのと二種類!)、プラム・プディング・・・お金に余裕があったら全部食べ尽くしたかった!
思いきって注文して失敗したのはキドニー・プディング。キドニーとは腎臓の事。じ、腎臓?レバー料理みたいなもの?といった興味だけで、どんな料理か具体的に知らずに注文したら・・・しょっぱ!
これ、どうやって食べるんだ?もしかして何かと一緒に食べるもので、単独で食べる料理じゃないのかな?とあまりのしょっぱさに面喰らいました。
ちょっと調べてみたんですが、ネットで出てくるキドニー・プディングは私が食べたのとは違う。ネットで出てきたのはパイ包みのものなんですが、多分これ、ステーキ&キドニー・プディングと呼ばれるものなんじゃないかと思います。
私が食べたのはスライスされた状態のもので、見た目冷凍食品の平べったいハンバーグみたいな感じでした。腎臓をミンチ状にしたものをつなきの生地と混ぜて固めた料理だと思うので、ハンバーグに似ていて当たり前と言えば当たり前かも。(そう言えば、腎臓だけでなく血も混ぜて作るってどこかで読んだ記憶がある。だからあんなに塩気が多かったのか?生臭さを隠すために?)
塩加減を力一杯間違えた、腎臓を使ったパサパサのハンバーグってところでしょうか。
たまたまそういうビジュアルと味だっただけで、私が食べたのが一般的なキドニー・プディングかどうかは分かりません。下町の、地元の人が集うパブみたいなお店で食べたので、本格的なレストランで出てくる料理とは違ったかも。
今でも食べ方の正解はわかっていません。
でも、そんな失敗もいい思い出です。
私は当時も今も英語はそれほど喋れません。でも、英語がそれほど話せなくても旅行だけなら何とかなります。
ただ、多分日本人が耳馴れてるのはアメリカ英語だと思うので、イギリス人、特にロンドンの人が喋る英語は聞き取りにくいと思います。
英語力がそれほど無くてもわかるほど、ロンドン英語ってクセがスゴい。一番分かりやすい例としては、「エイ」の発音が「アイ」になる事でしょうか。例えば、late は「ライト」todayは「トゥダイ」という具合に。
そう言えばオーストラリア人も同じような発音をするそうです。ロンドン出身者が多かったんでしょうか。
あと、おいしいの意味でlovelyという単語を使う人が多かった。最初意味がわからなくて?となりました。これがロンドンのスタンダードなのか、例えば下町など一部地域の人達だけの表現だったのか分かりませんが。
ロンドンは大都市で外国人が多いので、英語に堪能でない人は珍しくない。なので、私の拙い英語でも理解しようとしてくれました。でも、中には忍耐強くない人もいて。
銀行でトラベラーズ・チェックをポンドに換えようと「Change, please」と言ったら何か質問されて、それが何を言ってるか全く分からず何度も聞き返していたら、窓口のその若い女性にチッて舌打ちされ「次の人!」って窓口からはじかれてしまいました。
「ステアリング」という言葉を繰り返し言っていたようなので、後で調べてみたらsteringとはイギリス通貨の意味があるらしく、要は、両替(change)を頼んだのに対して「イギリス通貨(stering)に両替したいんですか?」と確認しようとしていたみたいです。
イギリスでは両替=changeは一般的ではないのか?イギリス以外の国の通貨に両替する人が多いから確認したのか?それともヘタクソな英語を喋る外国人にイラっときて意地悪したのか?
その時はかなりムカッときましたけど、何しろ英語力がアレなもので文句も言えませんでした。日本語でいいから一言言えば良かった!
「アナタ、態度ワルイネ!接客業シッカクダヨ!」
そう言えば、海外の観光地で日本人観光客は妖精だと呼ばれてるそうですね。物静かで文句を言わないが、不快な事があると笑顔で黙って去っていき、二度と戻って来ない。
語学力の問題だけじゃなく、日本人って元々サイレントクレーマーが多いですよね。私もそうです。クレームはつける側も不快ですもんね。そんな不快な思いしてまでクレーム言いたくないですもん。
日本人の去った土地は廃れていくというのもあるそうです。日本人は治安が良く快適な場所を好むので、日本人が多い土地には自然と人が集まり栄える。なので、座敷わらし説まであるそうな。なかなか面白い説ですね。それなりに説得力もあると思います。
話がそれました。
イギリス旅行中目についたのはパブの多さ。都市にも田舎にも必ずあって、しかもどこのパブでも必ずと言っていいほど真っ昼間から飲んでる人がいる!
パブと言っても軽食を手軽に食べられる場所でもあるようで、お酒を飲まない人でも気軽に入れそうな雰囲気でした。夏だった事もあってお店のドアは全開、外に小さい背の高いテーブルがいくつか出ていて、そこで立ってお喋りしながらビールを飲みサンドイッチをつまむ、というオープンな感じでした。
驚いたのはスーツにネクタイのビジネスマンが昼間から飲んでた事!
シティと呼ばれる金融街で、道を尋ねたエリートビジネスマン風のイケメン(イケメン狙って声かけました、もちろん😳)も昼過ぎだというのに赤い顔で、「その顔で職場に戻って大丈夫なのかな?あ、みんな飲んでるから大丈夫か・・・」と思った事を覚えています。
文化の違いというか、羨ましいというか・・・。
ロンドン散策を10日ほどした後、中部の都市シェフィールドに移動。
私はデフレパードというバンドが好きで、その出身地という理由だけで訪れたんですが、見事に何もない所でした。かつては工業都市として栄えたもののすっかり廃れ、メインストリートと思われる辺りも閑散。今は稼働していない事が遠目にもわかるような寂れた工場が、寂しい雰囲気を一層増していました。
でも、人はみんなとっても温かかった!駅の案内所の人、バスの運転手さん、泊まったB&Bのホストのご夫婦・・・。
観光客が訪れるような土地柄でもなく、海外でメジャーな都市でもないので、外国人旅行者、日本人が珍しいという事があったのかもしれませんが、とても親切にしていただきました。
結果的には、何もない街だった事がかえって良かった!元々、人の多い所が苦手な私は、素朴でのんびりとして温かいシェフィールドの雰囲気にすっかりリラックスし、予定を越えて1週間滞在しました。
ホストの奥さんは私が一人旅だというので気を遣って、近所に一人だけいた日本人女性に紹介してくれました。イギリス人のご主人と暮らしているその日本人女性のお宅にお昼に招いていただき、久しぶりに思いっきり日本語が喋れてストレスも解消。その方も「この辺り、ほとんど日本人来ないのよね~」とおっしゃってました。
その後、シェフィールドを舞台にしたいくつかの映画がヒット。「フル・モンティ」「マイ・スウィート・シェフィールド」「シェフィールド」・・・などなど。これらの作品を観た映画ファンの人が訪れるようになって、今はまた盛り返しているかもしれません。特に日本人は凝り性なので、聖地巡礼的にシェフィールドを訪れているファンが多いかもしれないですね。私も行けるものならまた行きたいのですが、経済的な壁が・・・😭
何だかまとまりのない文章になってしまいました。イギリスの事だけで長くなってしまったので、続きのスコットランド、ヨーロッパ大陸については後日書こうと思います。
これからヨーロッパ旅行を計画している方に、多少でも参考になればと思ったのですが、だらだらと長いだけで内容があまり・・・。
そもそも20年近く前の話なので最初から全く参考にならない代物だったかも。こういうのを企画倒れと言うんでしょうね😓
ファイナル進出おめでとう NHK杯 FS 女子
良かったですね、宮原選手。
ファイナル進出が決まりました。
危なかったです。宮原選手もSPの後、精神的にキツかったでしょう。
いい結果になって良かったですが、ジャッジ、全体的に厳しかったですね。
私の予想は技67.5、演68で135.5でした。
演技構成点は今までのスコアから大体で予想したんですが、今回は69.16付いてました。少しずつ上がってきてるので、今シーズン中に70の大台に乗るかもしれませんね。
前半のジャンプ。
3Lz-3T、相当意識して緊張したと思います。このプログラムでは3Loを最初に跳んで、3Lz-3Tを2つ目に置いてますが、これが功を奏したかもしれません。1つ目のジャンプを成功させた事で多少は緊張感を軽減出来たんじゃないでしょうか。
コンビネーションの2つめのトゥループが回転不足になったのは私でも分かったのですが、その次の3Fも取られていたとは思いませんでした。
ステップは前回の事を踏まえて後半の進行方向を修正してました。もうケチつけさせへんぞ、と思いながら滑ったかどうかは分かりませんが、力強いステップだったと思います。加点もしっかりついてました。
後半最初の3Lz-2T-2Loは、回転不足を取られるとしたら最後のループかな?と思ってたんですが、ルッツが取られてました。スローで見たら確かに足りてないかも。基礎点の高いルッツの回転不足は痛い。
その次は得意の2A-3T。カナダ大会では珍しくちょっと詰まったのですが今回はいつも通り決めて、この後はもう安心して見てられました。
そう言えばいつの間にか、スパイラルの後、曲調が変わる所の、鳥が羽ばたくような腕ヒラヒラが無くなっている。最後の2Aを跳ぶ前の助走のラインも、ジャッジに遠い側から回り込んでいたのがジャッジに近い側からに変わっている。カナダ大会のを見返してみたら既に変更済みでした。カナダ大会の時は気づかなかった。
なぜ変更したのか分かりませんが、こうして微調整しながらシーズンを通して仕上げていくんですね。
得点が低いと感じたのは宮原選手も同じだったようで、険しい顔してましたね。ちょっとコワかった😓この点ではファイナル厳しいかも、と考えているように見えました。
☆☆☆☆☆☆
樋口選手の得点も思ったより低かったです。でも、本人は一応納得していたみたいですね。
私は、昨年の全日本の「マスク・オブ・ゾロ」の印象が強烈に残っているので、どうしても今シーズンのプログラムと比べてしまいます。
あのプログラムは樋口選手にとても合っていたと思います。スピード、勢い、強さ。樋口選手の強みや個性を存分にアピール出来るプログラムだったと思います。
シニアデビューの今シーズンも、同様の戦略で来るのかと思ったらちょっと違ってました。
SPもFSもしっとり目の曲で、スピードやジャンプといった武器に頼らず、じっくり見せる事に重点を置いているように感じました。
ただ、1年目はヒューンって感じの、勢いのあるスピーディで攻撃的なプログラムが見たかったな、と個人的には思います。
☆☆☆☆☆☆
松田選手はシリーズを通してずっと楽しそうに伸び伸び滑ってました。小さなミスはありましたが、力を出しきれたんじゃないでしょうか。
ジャッジ、もっと点をくれ~!
FSの衣装、良かったですね。好みです。
ちょっと鳥っぽいので「火の鳥」とかにも合うかも。
まだシーズン前半なのに何ですが、来季誰がシニアデビューするんでしょうか。今シーズンデビューの3人の活躍で、つい気が早くなってしまって。
本田、坂本両選手はほぼ決まり、後は全日本の成績次第で白岩、青木両選手あたりが候補、という感じかな?
私は今年からジュニアの試合を観るようになったんですが、今のジュニア女子は層が厚いですね。
上の4人以外にも紀平、山下両選手らが控えている。この2人は年齢的にまだシニアに上がれないみたいですが。
層の厚さでは日本とロシアはほぼ互角だと思います。総合的にはロシアの方がハイレベル。
ただ、ロシアの選手は早熟でシニアデビューが早い代わり、ピークが早く来て寿命が短いような。
そのあたり、ちょっと気になります。
☆☆☆☆☆☆
優勝はポゴリラヤ。安定してますね~。昨シーズンまでは不安定な印象の強い選手だったんですが、今は毎試合自信を持って滑れているように見えます。
これは想像ですが、安定感が増した要因の1つは、後半の3Lz-1Lo-3Sにあるんじゃないかと思います。
あの3連続ジャンプとは相性がいいんじゃないんでしょうか。あの3連続が上手くハマったので精神的な負担が減った。後半最初の、普通なら緊張するジャンプを自信を持って跳べる。しかも高得点が稼げる。だから他のジャンプやスピン、ステップに余裕を持って挑める。そんな感じじゃないのかな?と。
それにしてもポゴリラヤの演技はエレガントでダイナミックですね。背が高く、手足が長い。恵まれた体格を存分に活かしていると思います。
あと、首から腕や背中にかけてのラインが美しい。ホレボレします。
ポゴリラヤも弱点の少ない選手。アクセルがちょっと苦手みたいですが、元々基礎点が低いので得点のダメージは少ない。そこに今季は安定感も加わった。手強いです。
3フリップのエッジエラーと2アクセルのミスで減点されても140点近い高得点。完璧に滑れば、女王メドベデワを脅かす事も出来る。ファイナルの争いは熾烈になりそうです。
ソツコワ選手は後半のジャンプの多くが回転不足を取られ、点が伸びませんでした。落ち着いているように見えても、やはり相当プレッシャーを感じてたんでしょう。その分余計、後半に疲れが出てしまったのかもしれません。
長身を活かした大きな動き、柔らかで洗練された雰囲気。演技構成点も高い得点が出ていて、シニア1年目とは思えない、安心して見ていられる選手だと思います。
ただ、まだ存在感が薄いかな?という印象。これといった売りが無く、例えていうなら「勉強も運動も出来てみんなに好かれてはいるけど、今一つ目立たない優等生」という感じでしょうか。まだ色がついていないという言い方も出来るかもしれません。
これからどう化けていくのか、それとも人材豊富なロシア女子の中で埋もれていってしまうのか。
これだけの選手が物足りなく見えてしまう。それだけ今のロシアのレベルが高いということですね。
成績的には今一つでしたが、強く印象に残ったのがカレン・チェン。
超気の強そうな顔ですね~。メイクのせいかもしれませんが。
スパイラルの時の柔軟性とか、解説者が誉めちぎってました。これからグイグイ来そうな選手です。
とにもかくにも宮原選手がファイナルに進めて良かった。宮原選手の事だから、ファイナルまでにGPSで引っ掛かった所を修正して来るでしょう。
楽しみで待ちきれないニャ。
田中刑事、お手柄です! NHK杯 FS 男子
カッコ良かった~!!
本当にカッコ良かった!
田中刑事。
呼び捨てにしても呼び捨てにしているように感じない、不思議な名前ニャ。
衣装のシャツがすごく似合ってた。
演技に勢いがあった。気持ちが感じられた。
ガッツポーズまでカッコ良かった!
演技を観る前と比べてもイケメン度が格段にアップしましたよ。
前に佐野さんが、田中刑事の良い所は歯切れの良さだと言ってました。まさしくその良さ全開の、勢いのある楽しい演技でした。
最後まで全力で滑りきるぞ、という強い気持ちが感じられた。最後までスピードが落ちなかった。最後までキレのある動きだった。
本当に素晴らしかった!
刑事、お手柄です。
警視総監賞ものですよ。
NHK杯を観終わってから、改めて前のロシア大会の演技を観直しました。
多分ですけど。
ロシア大会のSPで4回転の予定が抜けてたんですが、結果的にそれが良い方に作用したんじゃないかと思います。
回転が抜けて0点になってしまったのが本当に悔しかった。で、その悔しさで何か吹っ切れたんじゃないかと。
あの失敗によって、過度の緊張やら気負いやら気後れやら、そういったものから解放されたんじゃないかと想像します。
そしてロシア大会FS。
着地が乱れたけれど、SPで抜けた4Sに思いきって挑めた。次の4Sからのコンビネーションが3Sの単独になってしまったけれど、その次の3Aは無難に決められた。序盤のミスに引きずられる事なく、後半しっかり立て直せた。
多少のミスがあっても一つ一つ集中して要素をこなしていけば、結果はついてくる。
力を出しきるために、試合に向けてどう気持ちを持っていったらいいのか、何らかの手応えを掴めたんじゃないでしょうか。
全部想像ですけど。
でも、ロシア大会SPから順番に続けて観てみると、4S、3F-3Tなどジャンプがちょっとずつ安定していっているのがわかります。
つくづくフィギュアはメンタルが大事なスポーツなんだなあと思います。
あと、ステップも良かったですね。
ステップの途中、上体を後ろに反らすちょっとユーモラスな動きが好きです。何年か前にプチブレークした芸人さんで似た動きをする人がいたような記憶があるんですけど、何ていう芸人さんだっけ?
キスクラでは前髪をやたらと気にしてましたが、何か拘りがあるんでしょうか。もうちょっと、どんなスコアが出るかドキドキして下さいよ😺とテレビにつっこんでしまいました。
初の表彰台だというのに思いのほかクールでしたね。もっと大喜びするのかと思ってましたが。元々そういうキャラクターなんでしょうか。
むしろ、羽生選手の方が喜んでる感じ。
優勝インタビューが終わってから表彰式までの間、画面に映る羽生選手はずっと田中選手と喋ってました。と言うより羽生選手がほとんど一人で喋ってる感じで、ずいぶんハイテンションだなあと思いながら見てました。
もしかしたら、優勝した事より、田中選手と一緒に表彰台に上がれる事の方が嬉しかったのかもしれないですね。
羽生選手は普段、世界各地でフェルナンデス、チャンなど海外の選手と競う事が多い。
今回は自国開催の大会で、昔から切磋琢磨してきた同学年の日本選手と競い合い、しかも一緒に表彰台に上がれた。
特別な感慨があったでしょうね。
出来ることなら日野選手も加えて表彰台独占したい、ぐらいの気持ちだったかもしれません。優勝インタビューでの「日野選手、もっと来いや!」もそういう気持ちから出たコメントだったのかな?
その日野選手。
転倒したけど4Tに挑戦しました。
コケ方が優雅でしたね。「あ、コケた!」と慌てるでもなく、しばらくコケるに任せる、みたいな感じで。
演技も全体的に上品で慎ましく、一つ一つ丁寧にこなすタイプに思えました。
日野選手の事はほとんど今大会で知ったようなものなんですが、インタビューでのコメントや演技後のたたずまいなどを見てると、控えめな性格の人なのかな?と感じました。ガツガツとかギラギラとかには縁がなさそうな感じ。
でも、羽生選手も「もっと来いや!」って言ってる事だし、これからはもっとグイグイ行け~!と思います。ギラギラした日野選手も観てみたい。
☆☆☆☆☆☆
海外選手では波乱が。
NHK杯前の段階で残り3枠。羽生選手を除いて2枠。
リッポン、ブラウン、ビシェンコの争いになると予想してました。中でもブラウン選手が優勢かな?と。
ブラウン選手がFSで取り返してファイナル行きを決めると思ってたんだけどな。ジャンプが決まらなかったですね。最近安定感が出てきたと思ってたんですがどうしたんでしょうか。体調が悪いようには見えなかったので、調整に失敗したんでしょうか。
それでも演技後の笑顔はいつも通りでした。本当に表情や仕草が可愛い人ですよね。
ネイサン・チェンの事は、ファイナル残留争いという点では完全に忘れてました。
これで日本2、アメリカ2、スペイン1、カナダ1になったわけですね。女子のロシア4、日本1、カナダ1よりはバラけてて良かったです。
ネイサン・チェンは4Sを止めて構成を変えてました。前回4S、4Tをミスしてたので、確実にジャンプを成功させる事を優先して、サルコウははずしたんでしょうか。難易度の高い4フリップ、4ルッツの方が得意みたいですね。
選手によってジャンプの得意、不得意が違ってて、必ずしも難易度が低いから得意、という風にならないのも面白い所です。
ところで。
チェン選手。演技中は凛々しい男前に見えるんですけど、それ以外ではたまに、ラーメン大好き小池さんちの子に見える時があります。
多分、あの髪形のせいだと思います。
天パーでしょうか?